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賊に矢を突きつけられて、絶対絶命の危機に陥っていたジェイ。
その時、ガラム、そしてすぐ後にミョンジンが駆け付けて加勢したため、なんとか危機を脱することができました。
が、賊にも一人助っ人が加わったため、結局、逃げられてしまったのです。
賊の一人は、ミョンジンの投げた石が当たり、左こめかみ辺りに怪我を負いました。
これがもしかしたら、後に正体を突き止めるカギになるかもしれません。
ジェイは、この一件をファンに報告しなくてはと思い、王宮に急ぎました。
途中で、テガンとはすれ違ってしまいました。
王は、祈祷師を直接尋問したせいで、よりによって王である自分があの汚らわしい予言を直接聞く羽目になったことを激怒しました。
直接尋問を言い出したのは、チョ右議政。
それだけじゃなく、祈祷師が口にした“碧川の宋家”を盗賊一味として討伐したのは、チョ氏たちだったようですね。壊滅したことになっているのに、何故、残党が出て来たんだと、王はチョ右議政を責めました。
自身の懐を肥やす事しかしていなかったのではないかと。大切なのは国か家門かってね。
ここまで王が面と向かってチョ右議政一族を批判したのは、初めてだったのかもしれません。
王妃の親族で国一番の権勢を持っているということで、かなり遠慮していたようですから。
抗議しようとしたチョ右議政の声も封じ、言いました。
この一件を口外した者は、厳罰に処すと。親族も容赦はしないとね。
しかし、ひとの口に戸を立てるのは難しく、街の人々は、祈祷師の一件、そして、王宮のスモモの木・・・つまり李氏と同じ字の木が雷に打たれて燃え上がった事も広まってしまったのです。
なにせ、町中に“宋家滅李”と書かれた赤いビラが撒かれてしまったわけですからね。
チョ氏をはじめとした大臣たちが口をつぐんだとしても、内官や女官たちなど、目撃者は多数いますし。
難しいですよね、情報統制は。
王宮に駆け付けたジェイは、焼けたスモモの木の前で立ち尽くすファンを見つけました。
ファンは、呪いのせいで、たくさんある王宮の木々の中でスモモの木だけが燃えたのか?・・・と思いました。
が、ジェイは即それを否定。亡霊などいないときっぱり言いました。
「これは人間の仕業です。」
ジェイは木を調べました。
で、気づいたのです。硫黄が使われていると。
ミョンジンの力が必要だと思いました。
一方、祈祷師を監視していた牢の兵が殺されました。
祈祷師に剣や蛇を渡した人物を見た者たちですからね。証拠隠滅でしょう。
一連の事件には、様々な共通点がありました。
牡丹の花、蛇の毒、シム・ヨンと祈祷師の白髪等々。
ファンとジェイは、全てが“碧川の宋家”の残党の仕業なのかと思いました。
一時は、驚き、恐怖を感じていたチョ右議政ではありますが、冷静になると、“宋家滅李”には、“チョ氏”は含まれていないと思いました。
つまり、チョ氏は討伐隊ではあったけれど、全て王の命令で動いていたんだから、自分たちには責任は無く、だからこそ、王家である李氏が恨みの対象となっているのだと。
でも、なんか、その討伐には裏がありそうです。
そうじゃないと、チョ氏の一族の者があれほどビビる筈は無いでしょう。再捜査されるのを心底不安に思っていますからね。
それより、王が大勢の面前で自分たちを叱責したことの方が、チョ右議政には納得できないでいました。このまま見逃すことは出来ないと。
ファンとジェイはミョンジンの元を訪ねて行きました。
ミョンジンは、スモモの木が燃えた一件には、硫黄だけじゃなく、煙硝や蜜蝋が使われていたのではないかと指摘。
流石です、ミョンジン
この様子を、チョ右議政の手下カプスが目撃。
報告を受けたチョ右議政は何かを感じたのか、今後、ジェイを尾行するようカプスに命じました。
チョ右議政は、王への仕返しの一つとして、一族の儒学者たちを呼び寄せました。
そして、王宮の門前に座り込みをさせ、スモモの木の一件は天の怒りだから、自分の行いを正し、先祖に謝罪する姿勢を示せと訴えさせたのです。
まぁ、韓国ドラマでよくある儒学者たちの集団直訴・・・ですかね。当時は、民の言葉に耳を傾けること、特に儒学者のような識者たちの訴えは聞かなくてはいけないと言うしきたりのようなモノがあったようですよね。私から言わせると、“強訴”でしかないと思うんですが、王は聖君であるためには、この訴えを無視することは出来なかったようですね。
実際はどうだったのかは知りませんが
王は、これがチョ氏一族の企みだということは、重々承知していました。
激怒しました。
しかし、あまりにも権力を持ちすぎたチョ氏を黙らせるためには、自分が我慢するしかないと考えたのです。
チョ右議政が提案した“減膳(謹慎の意を表して食事の量や品数を減らすこと)”を受け入れたのです。
王の食事は、物凄い量と品数ですよね。それを一気に減らすことは、ショックな事だったんですね。
あの豪華な食事こそが、王の権力を示すことでもあったのかもしれません。
私の目からすると、減らした量で十分じゃないと思えるのですが
ジェイは、同じ時期に、硫黄、煙硝、蜜蝋を購入した者がいるかどうか、調べ始めました。
購入者の名簿を手に入れたジェイは、そこに共通してある名前に驚きました。
思いもよらない人物だったからです。
ファンに報告するために帰ろうとしたとき、町人とぶつかってしまいました。
この時、まんまと帳簿の包みをすり替えられてしまったのです。
カプスの指示でした。
ジェイが既に目を通した後で良かったです。
しかし、チョ右議政の動くのも速かった。
ソンオンが帰宅した時、屋敷は義禁府の兵に取り囲まれていたのです。
王の命を受けて、ソンオンの父ハン・ジュンオンを捕まえるために来たと言いました。
ソンオンが止めようとしましたが、聞き入れてもらえる筈ありません。
そこに、ファンとジェイが登場。
ファンは、王室を侮辱した罪に疑われている根拠をソンオンに説明しました。
一連の事件は、幽霊の呪いなどではなく、人間の仕業で、スモモの木が燃えた一件には、硫黄、硝煙、蜜蝋が使われていたと。
そして、硫黄、硝煙、蜜蝋を同時期に購入した者というのが、ハン・ジュンオンだったのです。
名簿にそう記されていました。
ジェイから奪った名簿を見たチョ右議政は、ハン・ジュンオンを追い落とす絶好のチャンスだと思ったわけです。で、王にその名簿を示し、捕縛の指示を仰いだってわけです。
ファンが、その事実をハン・ジュンオンに確認しました。
ハン・ジュンオンは、素直にそれを認めました。
ソンオンはそれを聞いて愕然としました。
しかし、そこでファンは、倉庫を開けてみろと言いました。ハン・ジュンオンとソンオンの潔白を説明すると。
倉庫の中には、それらのモノが置いてありました。
すべて、ソンオンとジェイの婚礼のためのモノでした。
蜜蝋で作ったろうそく、お祝いのための花火に使う硫黄、そして、硝煙は、ジェイの父から瓦の修理のために送ってほしいと頼まれて別に取り分けてありました。
ソンオンがジェイの家に行くときに持たせようと思っていたのですが、それが叶わなくなったわけです。
ソンオンは勿論、ジェイも心が痛んだでしょう。温かい親心が沁みました。
これで潔白が証明されたな?と、ファンは義禁府の長に言いました。
長は頷きました。
ファンが聞きました。誰からの指示だ?と。
なんと、ハン・ジュンオンの捕縛を命じたのは、王ではありませんでした。
チョ右議政が王の許可を得ずに勝手に義禁府の兵を送り、王に事後承諾させようと画策していたのです。
「そちを送った者に伝えよ。左議政の無実は、私が王様に伝える。」
ソンオンは涙がこぼれ落ちました。
ファンが自分を信じてくれていたことが分かったからです。
ソンオンを失いたくないがために、ソンオンを信じたとファンは言いました。
そうファンを諭したのが、ジェイだと言う事も知りました。
ファンもジェイも、ハン・ジュンオンを信じる気持ちはありましたが、それらのモノを集めた理由までは分かりませんでした。
だから、倉庫を見て、感動したんじゃないでしょうか。
「もう一度私の友になってくれるか。」
と、ファン。
「私はこれまでもずっと世子様の友でした。」
ソンオンは、涙を流しながら言いました。
奇跡ですよと、ジェイが言いました。
「人が出会い、互いを頼って信じる事。」
そうだな・・・とソンオンも言いました。
「私はこれから毎日、そんな奇跡を起こそうと思う。友と共に、その友を信じて、友を守りながら。」
ファンが言いました。
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