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カイはドンジュが言っていた“カンサンと一緒に暮らしている”と言う言葉が、忘れられませんでした。
信じられない話だし、どういう事なのか正確な意味も理解出来ません。
カイは、ドンジュの部屋から盗み出した・・・正確に言うと、取り戻したリュックの中に入っていた石ころを見つめています。
この石ころ、どういう意味を持つ物なんでしょう。
ヨンテから連絡が入りました。
父の事故の記録を調べてほしいと頼んでいたのです。
が、データが無いとヨンテは言いました。
ある筈なのに・・・とヨンテ。
ドンジュは、書店に来た刑事たちが奪ったに違いないと思いました。ピョン議員のことですね。
ヨンテはこの事情を探ってみました。
すると、当時の担当警官は、現在ヨンテが勤務している交番の所長だったと判明。
しかし、初動捜査をしていると、所轄の刑事が来て、全て持って行ったと所長は言いました。
誰ですか?と、ヨンテが聞きました。ピョン議員だと答えたんでしょうね、所長は。
ところで、キム刑事、やはりピョン議員のスパイのようです。
捜査状況を逐一報告しているのは、キム刑事ですよね?
ノ・ミョンナムの証言をもとに、ピョン議員を召喚しようとしたのですが、上からストップがかかりました。
悔しがるオチーム長とカン刑事。
キム刑事だけは、ほっとしてる感じがします。そして、証言は信用できるのかと、捜査方向を変えたいとでも言う様な発言を繰り返しています。
ビデオテープさえあれば・・・とオチーム長は呟きました。
するとそこに戻って来たイ刑事が、あると言いました。
ハン刑事が持っていたと。もうすぐ手に入ると。
ハン刑事の妻に遺品を探してもらうよう頼んでいるのです。
ここで、イ刑事は、オチーム長に内々で話があると言いました。
イ刑事は、署内にピョン議員のスパイがいると言いました。確かな話だと。
オチーム長は、チーム員で共有しなくてはと言いましたが、イ刑事は反対しました。チーム員も例外じゃないと言う事です。
流石
湖で白骨遺体が発見されたと言うニュースは、まだ公にはなっていません。
しかし、ヘギョンはチェ検事からその話を聞きました。
イ・ハヌルだと断定されそうだということも。学生証が証拠となっているということまで。
テマンは、ヘギョンからこの話を聞かされました。
チェ検事が自分には報告せず、ヘギョンに話したことが、気に障りました。
チェ検事は、テマンに対して疑念を抱いていたのです。
この遺体がイ・ハヌルだとしたら、シン監督を殺したのは誰かと言う事になります。
行方不明のナ教授もシン監督も27年前の一件をしょっちゅう口にしてはテマンの機嫌を損ねていたようです。
「テマンはソシオパス(反社会性パーソナリティ)だ。」
と、チェ検事は言いました。
要するに、チェ検事は、テマンに殺されるかもしれないと言う恐怖を覚えていて、それを防ぐために、ヘギョンからテマンの弱点を仕入れようと考えたってことです。
でもね、ヘギョン・・・すべてをテマンにばらしちゃった。
ヘギョンがテマンに会いに来たのは、もう一つ理由がありました。
ミョンソクの出版社がドンジュの小説のパクリ疑惑でシン監督の妻に訴えられている件を、裏から手を回して解決しようと考えたようです。
何やら、シン監督の妻の不貞の証拠写真をテマンに渡していましたよ。
写真と言えば・・・と、テマンもヘギョンに写真を見せて聞きました。見覚えがあるんだが・・・と。
サンの写真です。
ドンジュの事を探っている過程で、同居するサンの写真を撮ったのです。
ヘギョン、一目で分かったようです。
その表情を見て、テマンはヘギョンが気づいたと察したようですが、ヘギョンは誤魔化しました。
カイはやはり確かめずにはいられなかったようです。
ドンジュの家を見張っていました。
サンが帰宅するのを目撃。
昔の姿のままのサンを見て、ドンジュの話は本当だったと、カイはほっとしたようです。
サンは、家に入るなり、泣き出しました。
子供のように声を上げて泣くサンを見て、ドンジュも涙が出て来ました。
優しくサンを抱きしめました。
どれほど不安なのか、ドンジュには想像できました。
チョン・ドゥヒョンを殺したのは、ピョン議員だと断定してもよさそうですが、シン監督は?と捜査チームは悩みました。
27年前の事件を仕組んだ当事者であるピョン議員が、わざと2つの事件が繋がる証拠を残す筈は無いとパク刑事は言いました。
イ刑事は、2つの事件の犯人は別々じゃないかと言いました。
共通するのは、“金”だと。
先日カイがかけて来た電話で、そう指摘していたのです。
2つの事件は木片が口に入れられていたと言う事は共通しているが、チョン・ドゥヒョンは死後入れられていて、シン監督の場合は殺される前に押し込まれていると判明していました。
シン監督の現場は緻密な感じがするが、チョン・ドゥヒョンの現場は粗雑だとイ刑事は言いました。
イ刑事に電話をかけて来た人物は、イ・ハヌルじゃないかと、イ刑事とパク刑事は考えていました。
万が一、湖で見つかった白骨遺体の主がイ・ハヌルだったら、電話は誰だ?と、また悩みが増えました。
その時イ刑事は、思いだしました。
ハヌルには弟がいたことを。
記録を調べてみると、“イ・カンサン”と言う名前が見つかりました。
それを聞いて、パク刑事は驚きました。
記憶喪失の少年が思いだした名前と一緒だったからです。
イ刑事も気に掛かっていたことを思いだしました。
湖でサンを見た時、見たことがあると思ったのに、思いだせなかったのです。
イ・ハヌルの弟とそっくりだということです
「似てるどころか、同じ顔です」
パク刑事も驚きました。
白骨遺体を発見したこともあるし、サンがイ・カンサンと関係がある事は確かだと、2人は思いました。
白骨遺体とサンのDNA鑑定を・・・とイ刑事は言いました。
ハン刑事の妻が、イ刑事を訪ねて来ました。
防犯カメラの映像が入ったUSBを見つけたのです。
キム刑事、狼狽しています。
映像をチェックすると、ノ・ミョンナムの話した通りの事が写っていました。
ピョン議員が必死にぐったりして動かないチョン・ドゥヒョンを車に乗せようとしていますが、助手席の男は車から降りる事もせず、全く手伝いません。
だから、残念ながら顔が分かりません。
落ち着いたサンは、ドンジュに湖で見た白骨遺体の話をしました。
また、殺された時の映像が見えたと、サンが言いました。
手首に十字架の入れ墨のある人物が、ナイフで刺していた・・・と。
ドンジュ、不意に思いだしました。先日のサイン会の時に話しかけて来た男の手にも同じような入れ墨があったのを。
サンは、その入れ墨は、保育園のモノと同じだと言いました。
ドンジュは、全てが27年前の事件に繋がっていると思いました。
「一緒に捜そう。ビデオテープ、十字架の入れ墨の男。27年前の真実を証明する証拠だ。」
保育園の所属する教会について調べていると、サンの様子がおかしくなりました。
怒りを必死に押さえている様子です。
ドンジュは、サンの体に虐待の痕があるのを思い出しました。
サンにとって、教会や保育園は悪い思い出に繋がるところだとドンジュは察しました。
「悪い思い出は忘れていいんだ。」
と、ドンジュはサンを宥めました。
サンは、言いました。教会の牧師は悪魔だと。
そして、虐待の実態を話し始めたのです。
「あの悪魔、手にした力で殺してやる。」
と、サンが言いました。
すぐに冗談だと言いましたが、本気も交じっていたように思えます。
神が僕に超能力をくれたのは、そのためでは?と、サンが言いました。
真実を明かすというのは、原稿泥棒のことも明かすと言う事だと、ドンジュは言いました。
しかし、詐欺師になってしまったら、俺が話す全てが信頼を失うから、今じゃないと。
「大丈夫なの?」
と、サンは心配そうに言いました。
大丈夫じゃない・・・とドンジュ。だけど仕方がない、自分がした事の代価だから・・・と。
その時、突然、ヘギョンが訪ねて来ました。
理由が全く分からないドンジュ。すぐさま、サンに隠れるよう言いました。
ヘギョンは意味の無い会話を交わしたあと、サンに会いたいと言いました。
テマンが写真を持っていたと言いました。
そして、ドンジュの車にGPSが付けられていたのを指摘。既にヘギョンが部下に指示して外させていますが。
知り合いに似ているサンに会いたいと重ねて言いました。
勿論、ドンジュが会わせる筈はありません。
ヘギョンは、テマンを甘く見ないようにと警告し、帰って行きました。
ドンジュは気づきました。
小説に書かれていた目撃者の女子高生が、ヘギョンではないかと。
ヘギョンは言葉を濁しただけでした。
ただ、重要な物を置いて行ったようです。プレゼントだと言って持ってきた高級洋酒は空で、空瓶の中に、USBが
カイは27年前の事を思いだしていました。
ドンジュ父は自分がビデオテープを渡したせいで殺されてしまったこと。ビデオを受け取ったと思われるカンサンも姿を消してしまったこと。
自分を匿ってくれていたのはヘギョンで、しかし結局、テマン父の手下によって拉致されてしまったこと。
持っていたテープのコピーを奪われたカイは、そのまま始末される筈でした。
テマン父から指示を受けたのが、ピョン議員。
ピョン議員は、教会員の男・・・手に十字架の入れ墨のある男に、カイの拉致と殺害を指示したのです。
男は、前日、目の前でカンサンが消えると言う奇跡を目撃していました。
サンは神に選ばれたんだと考えた男は、カイを生かしたのです。
カイの代わりに殺されたのは、仲間でした。
ドラム缶の中の遺体は、その仲間の男のようです。
カイは今、その時の男の言葉の意味が理解出来ました。
27年前の姿のまま、ドンジュと一緒にいるサンを見たことで・・・。
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