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ジノンは、何とか命を取り留めました。
チャン・ソンチョルの左目も、ギョングの指も治療出来たようです。
ドギも、治療を受け、回復していきました。
ペク・ソンミ一味は逮捕され、臓器密売組織は一網打尽となりました。
違法に移殖を受けた財閥も、摘発されたようです。
ソクテとヨンテは、お互い罪の擦り付け合いをしています。
ムジゲのメンバーは、皆、自分たちも近いうちに逮捕されると覚悟していました。
ペク・ソンミが全てばらすでしょうから。
ソンチョルは、メンバーに謝りました。全て自分のせいだと。
「皆も学んだはずだ。復讐は復讐を生むだけだと。今後どんなことになるか分からない。そろそろ潮時だ。全て私が責任を負うから、安心しろ。」
でも、それを受け入れるメンバーではありません。
1人でやった事だなんて、誰が納得しますか?・・・と。
自分でやったことは、自分で責任を取りましょうと、ゴウンが言いました。
Uデータのイ室長の取り調べを行ったカン検事。
ペク・ソンミとチャン・ソンチョル、そしてドギが自分を捕まえて牢獄に監禁したと供述しました。
信じられませんでした。
チェ・ジョンスクは療養院で発見されました。精神を病んでいて、身元が判明しなかったようです。
会いに行ったカン検事が、“牢獄”と言う言葉を発すると、それまで笑顔だったジョンスクが一気に恐怖の表情になりました。
跪いて謝り、悪い事はしないから許してくれと必死に言うのです。
カン検事、ドギは犯罪者を懲らしめるだけだと思っていました。それがもしかしたら違うかもしれないと思いました。
そんな時、ドギが訪ねて来たのです。
ドギは、カン検事をあの“牢獄”に連れて行きました。
カン検事は、イ室長の話が事実だったと知りました。
「俺が奴らを浚い、ペク・ソンミが管理を。」
と、ドギは言いました。恐怖を与えて改心させたかったが、失敗だったと。
約束通り罪を償います、しかし、俺一人で・・・とドギ。
それを受け入れるわけにはいかないカン検事でした。無理ですと言いました。
オ・チョリョンという無期懲役の囚人から、自叙伝とでも言うような文書が、カン検事とチャン・ソンチョルの元に届きました。
ソンチョルの両親を殺したのが、オ・チョリョンでした。
なんと、ドギ母を殺したのも自分だと告白していたのです。
チャン・ソンチョルはすぐにオ・チョリョンに面会に行きました。
今更告白した理由を知りたかったのです。
しかし、そこでソンチョルが知ったのは、オ・チョリョンの非人間性。
オ・チョリョンにとって犯罪は単なる遊びだったのです。自分は救世主だとか何とか嘯きましたが、それは何の説明にもなっていませんでした。
被害者や被害者遺族に対しての気持ちなど理解を求めるだけ無駄な状況でした。
ドギ母の事件は別の人物が自白して服役していました。が、自殺をしてしまい、ドギは怒りの矛先を失ってしまった経緯がありました。
それは、単に被害者数を増やしたいために嘘の供述をしただけだと、オ・チョリョンは言ったのです。
オ・チョリョンはもう一つ事件を告白していました。それは冤罪を生んでいました。
ある日突然、殺人犯として逮捕されたキム・チョルジン。警察で酷い拷問の取り調べの末、やってもいない罪を無理やり告白させられていたのです。
いくら無罪を訴えても、誰も聞いてはくれませんでした。
結局、懲役20年という判決を受け、服役することになったのです。
その間に、妻と娘は去って行きました。
刑期を終えて出所しても、彼を見る世間の目は冷たく。ただただ頭を下げて理不尽な扱いに耐え続けていたのです。
カン検事は、当時は出来なかったDNA検査を行い、オ・チョリョンが真犯人だと結論を出しました。
そして、チョ次長検事と共に、キム・チョルジンを訪ねて行ったのです。
2人は深々と頭を下げて謝りました。
再審請求をしてほしいと言いました。せめて名誉回復をしてほしいと。
というのは、既に時効が過ぎているため、オ・チョリョンを罰することは出来ないからなのです。
今更・・・と呟いたキム・チョルジン。
が、罰する事も出来ないと聞くと、怒りがこみ上げて来ました。
冤罪で苦しんだのは、自分だけじゃなく、妻子も苦労したに違いありません。その苦しみを味合わせる事も出来ないなんて・・・。
キム・チョルジンは、『模範タクシー』に電話しました。
その電話を取ったのは、ドギ。
依頼を引き受けると言うドギに、ソンチョルは聞きました。
自分の仇に復讐の依頼が来たらどうする?・・・と。
断ると即答したドギ。自分の復讐になってしまうからだと。しかし、オ・チョリョンは自分の敵じゃないと。
チャン・ソンチョルは、決心しました。そして、これが最後の仕事だと言いました。
キム・チョルジンは、オ・チョリョンを殺してほしいと思っているわけではありません。
一番大切なものを失う苦しみを味合わせてやりたいと思っているのです。人の人生を弄んだ事を後悔させて、自分に謝罪させたいと思っているのです。
カン検事は、オ・チョリョンの事情聴取をしました。
ドギ母の事件の証拠は?と聞きました。キム・チョルジンの事件ではDNAと言う確たる証拠がありましたが、こちらの事件では、オ・チョリョンの犯行を示す証拠が全く無いのです。
「被害者の最後の言葉が証拠です。被害者の息子なら分かる筈だ。」
と、オ・チョリョン。
カン検事、躊躇しました。ドギのトラウマによる発作を見ていますからね。
しかし、それしか方法はありません。ドギに協力を求める決心をしました。
カン検事から、オ・チョリョンの告白を聞かされたドギ。
信じられません。が、丁度キム・チョルジンの件で面会を求めようとしていたところでした。
要請に応じました。
信じないドギに、オ・チョリョンが言いました。
“お前の好物のテンジャンチゲを作ったわ。気を付けて来てね”
帰宅途中にかけた電話で、母が言った言葉でした。そしてそれが、ドギにとって母の最期の言葉でした。
立ち上がろうとしたドギは、突然発作に襲われ、倒れてしまいました。
オ・チョリョンの言う“証拠”がこれで、告白は真実だったと、カン検事が知った瞬間でした。
殺してやると、後を追ったドギを、カン検事が必死に止めました。
あなたが殺人者になるのを、お母さんは望んで無い筈と。
ドギ、崩れ落ちるように膝をつきました。
オ・チョリョンが収監されている刑務所に一人の若い刑務官がいました。
優しく温厚な好青年です。
昔、ヒョンスと言う名前で、今は改名してドンチャンとなっていました。
それが、なんと、オ・チョリョンの息子なんです。
ある日、オ・チョリョンから暴行されました。これは日常茶飯事のようです。
その時、“親の顔が見てみたい”と言ったオ・チョリョン。
それを、どんな気持ちで聞いたのでしょう。だって、目の前のサイコパスが父親だと知ってるみたいなんですもん。
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