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ユンチーム長はかなり長い髪です。
昔はショートヘアでした。
いつからか、彼女は被害者を偲んで髪を切らなくなりました。長髪のわずらわしさが彼女なりの哀悼だということです。
ハヨンはそれを知っていました。
ユンチーム長だけでなく、捜査に関わった人は誰しも被害者に対して罪悪感を抱くものなんでしょうね。
ク・ヨンチュンの事件の捜査は終結しました。
そして、捜査過程において失態を犯した者は、懲戒処分となりました。
その中に、キム係長がいました。逮捕したク・ヨンチュンを逃がしてしまった事ですね。それによって、ユンチーム長が負傷したわけですからね。
これで、ムカつくキム係長は、舞台から消えました
機動捜査隊では、ク・ヨンチュンの逮捕に至る捜査について、検証しました。
逮捕が遅れ、被害者が増えてしまった理由について、捜査員全員で検討したのです。
これまでの捜査方法の問題点を挙げ、捜査の基本は残しながらも、新しい捜査方法も取り入れて行かなければならない時代になって来たということを、全員で確認しあったのです。
そこには、分析チームの活動の重要性を認識すべきだということも含まれていました。
ヨンスたち分析チームも鑑識係やその他捜査に関わる部署の者と共に、検討会を開いていました。
これまでの犯罪者とは違い、無動機で殺人を犯す者の存在を認識すべきだと言う事です。
ハヨンは次第に心を病んで行きました。
凶悪犯の話を聞き続けるのは、精神的にも肉体的にも辛いことです。
それが仕事と覚悟しているので、怒りや苛立ち、やりきれなさを必死に自分の内に抑え込もうとしていました。
ハヨン母は、それを敏感に感じ取っているようです。不安そうにハヨンを見つめていました。
ウジュの友人にネット新聞の記者がいます。
チェ・ユンジと言う女性記者は、特ダネを追う意欲は満々なんですが、そのためにはどんな手も使うイム・ムシク記者とは違いました。
派手でスキャンダラスに記事を書くのではなく、事件の裏に潜む問題点や捜査方法についての疑問点など、彼女独自の目線で記事を書いていました。
以前から、チェ記者は分析チームの活動に興味を持っていました。
で、ある日、ヨンスたちにインタビューを申し込んだのです。ク・ヨンチュン事件が一段落ついたタイミングで。
分析チームのインタビュー記事は、注目を集めました。
初めて世間に分析チームの活動が知られたわけです。
その記事に嫉妬したのが、イム・ムシク記者。後追い記事の様に、プロファイラーについての記事を書きました。そして、ハヨンの写真を勝手に載せたのです。
本来、警察官の顔写真は載せない決まりだったのですが、キム係長から手に入れましたよ
世間の注目を浴び始めたことで、手のひらを返したようになったのが、警察上層部。
これまで分析チームを無くそうなんて言っていたのに、突然、鑑識係を科学捜査係に拡大させ、ヨンスを科学捜査係長に・・・などと言い始めました。
ユンチーム長が所轄署に捜査協力要請をしたことで、周辺の警察署から事件の情報が入るようになっていました。特に、もう一つの連続殺人事件の疑いがあるものが。
分析チームが現場に行っても、拒まれることもなくなりました。
ヨンスは捜査の過程で、ハヨンの事が心配になり始めました。
犯罪者になり切らないと、理解は出来ないと以前ハヨンが言っていました。あまりにものめり込み過ぎていると感じたのです。
しかし、この時はまださほど気に留めていませんでした。
が、ハヨンが常に凶器を身近に置いてあるのを見た瞬間、その不安が増幅していきました。
ハヨンの自宅の部屋に事件の資料が山積みになっているのを見たヨンスは言いました。
「没頭するのはいいが、仕事を私的空間に持ち込むな。お母さんが心配するだろ。仕事への理解と子を思う気持ちは別だ。見守ってる人の気持ちにも目を向けろ。」
努力します・・・とハヨンは言いました。
分析チームはナム刑事と連携をとりながら、犯人像を絞って行きました。
この間にも、犯人は事件を起こし続けていました。分析チームが作り上げた犯人像そのままの人物ナム・ギテが。
ハヨンはなかなか犯人が捕まらない事に焦りを感じていました。
被害者が増えてしまう・・・と。
捜査範囲を絞るべきではないと、ユンチーム長に進言しました。
ユンチーム長は、熟慮の末、全域に侵入と放火事件についての情報を共有してほしいと通達しました。
殺人事件の範囲は広がり続けていました。
犯人は殺人のためなら、姿を目撃されることを躊躇していない様子でした。既にモンタージュ写真も作成されていましたから。
機動捜査隊には、たくさんの情報が集まりました。
ある夜、ハヨンは凶器を持って公園に立っているところを市民に通報されてしまいました。
ヨンスが身分を証明したため、大事には至りませんでした。
なりきりも大事だが、その方法は危険だ・・・とヨンス。
「犯人の心を知るのも良いが、その前に、自分を大事にしろ。」
早く捕まえたいと言う責任感が、ハヨンを押しつぶそうとしていると、ヨンスは感じました。
数日休めとハヨンに言いましたが、ハヨンは聞く耳を持ちませんでした。
連続殺人の疑いが出て来た事件の担当署に、要請を受けてヨンスとハヨンが分析結果を説明に行きました。
最初は、半信半疑の捜査員たちでした。最近評価が高くなっている分析チームだから、一応聞いておくかと言う態度です。
ユンチーム長の協力が無ければ、捜査方針もなかなか決まらなかったかもしれません。
そして、ある夜、突然ナム・ギテが捕まりました。
たまたま忍び込んだ家が、男2人暮らしだったので、取り押さえられたのです。
捕まえた警察署も、連続殺人犯のモンタージュそっくりの男だったと知ると、大騒ぎとなりました。
一刻も早く取り調べをとなりましたが、その前に、ハヨンが話をするとペク課長が言いました。
ハヨンの顔を見たナム・ギテは、すぐに新聞に載っていたプロファイラーだと気付きました。
そして、ナム・ギテの顔を見た瞬間、追っていた犯人だとハヨンも確信を持ったのです。
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