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監視カメラの映像は不鮮明でしたが、車のナンバーが判明しました。
あちこちの監視カメラに写っていたのもこの車でした。
ナンバーから、持ち主が判明しました。ウ・ホソンです。
ウ・ホソンは、ハヨンがプロファイリングした犯人像の条件に合致していました。
優しげで整った穏やかな顔立ち、優しい話し方・・・等々。
ユンチーム長とナム刑事が、ウ・ホソンを職場に訪ねました。
ウ・ホソンは、マッサージ師でした。
ウ・ホソンはアリバイを主張しました。恋人と一緒に食事をして、車で送って行った・・・と。
堂々とし、余裕を感じさせられる態度でした。
下手に動いたら、証拠を消されてしまうとユンチーム長は思いました。
それは、ヨンスやハヨンも不安に思っていました。
で、パク班長に、家宅捜索の令状を取ってほしいと、頼みましたが、確たる証拠もないわけですから、令状が降りるかどうか、分かりません。
しかし、パク班長は、ホ課長を動かしました。
ウ・ホソンには、保険金詐欺の疑いもあると分かったのです。一刻も早く家宅捜索しなければ、証拠が消されてしまう可能性大だと訴えました。
ハヨンのプロファイリングの結果、描かれた犯人像はウ・ホソンそのものだったと付け加えました。
今では、ハヨンのプロファイリングはかなりの信頼を得ていましたから。
退勤しようとしたウ・ホソンに、ユンチーム長が声をかけました。
任意同行を求めたのです。まだ令状が届いてなかったので。
しかし、ウ・ホソンは疲れているからと言う理由で、翌日出頭すると言いました。
ユンチーム長も、引くしか無かったようです。令状が無かったからねぇ。
でも、尾行はつけておくべきじゃなかったの
ウ・ホソンが自分の車に火をつけたのです。証拠隠滅を図ったわけです。
勿論、誰か別人の仕業だと言いました。
が、これによって証拠隠滅を図る恐れ大だと言う事が証明され、家宅捜索令状が出たのです。
同時に、誘拐容疑で緊急逮捕されました。
取調室に入っても、ウ・ホソンは余裕綽々な態度を見せました。
失踪者のカードを使ってお金を引きだした様子が、防犯カメラに写っていました。変装していて、顔がはっきり写っていないので、ウ・ホソンは自分だと言う証拠を見せてくれと強気です。
しかし、ユンチーム長は、隠せない指の特徴から、ウ・ホソンだと確信していました。
それでも、自白を引き出す効果的な手が浮かびませんでした。
パク班長とナム刑事が最初に尋問しましたが、自白を引き出す事は出来ませんでした。
で、戦略的な尋問をしなくては・・・と、ヨンスとハヨンに交代しました。
まず、ハヨンはウ・ホソンのペースに巻き込まれ無いよう気を付けました。
ウ・ホソンは巧妙な会話で相手を自分に従わせて犯行を行っていました。だから、あくまでもこの場で優位に立っているのは、刑事である自分たちだと思わせる事が重要だとハヨンは考えたのです。
ハヨンは昔の保険金詐取の一件を持ち出し、ウ・ホソンの冷静さを揺るがしました。
息子に父親の犯罪を知られたらどうなるか・・・と言う風に。
ウ・ホソンはそれまでの冷静さを失い、一気に感情的になりました。別人のようです。
それでも必死に冷静さを取り戻そうと、ウ・ホソンは言いました。
こんなつまらない話をしていないで、証拠を見つけたらどうです?と。
証拠は見つからないと自信を持っているようです。
が、思わぬことから、墓穴を掘りました。
パク班長とナム刑事が、被害者の遺体の写真を見せた時のことです。
“誰が誰だか分からない写真を見せて何をどうしろと?”と、ウ・ホソンが言ったのです。
皆が怒りを堪えている時、ハヨンが気が付きました。
「奴は一人を誘拐した罪で逮捕されたが、被害者が複数の前提で話した。被害者は複数人いる。真犯人です。」
真犯人でなければ、写真の意味も分からないし、誰が誰だか分からないというのも、変だ・・・とユンチーム長。
そして、とうとう証拠も発見されました。
ウ・ホソンの衣類から、被害者のDNAが検出されたのです。
燃やした車の中から、別の被害者の口紅の燃えカスも発見されました。
「自白します。ユン・テグ刑事を呼んでください。」
と、ウ・ホソンが言いました。
しかし、取調室に入って行ったのは、ハヨン。
気分はどうだ?と、ハヨンが聞きました。
ハヨンは言いました。今話さないと、もう、お前の話を聞く者はいない・・・と。
こういう犯罪者は、自分の話を聞いて欲しがると言うことでしょうかね。注目を浴びたがると言う。
それがもう叶わないと気付いた瞬間の、ウ・ホソンの表情。
やっと、自分のして来た事の結果を認識した感じです。
その後で、ユンチーム長がウ・ホソンと話をしました。
ユンチーム長は、ハヨンからウ・ホソンの話を引き出すコツを聞いていました。
一定の理解を示し、信頼関係を築けば良いと。
その助言に従ってユンチーム長は、どんな話でも聞く準備は出来ているとウ・ホソンに言いました。
ウ・ホソンは頷き、話し始めました。
殺人に理由は必要ですか?・・・と。
敢えて探すなら、殺したかったからだと。
ユンチーム長は、ウ・ホソンの連続殺人を立証できるだけの証拠が見つかったと言いました。
失踪者のカードを使っている姿の映像で顔は見えなかったが、手は隠しようが無かったことも。
要するに、ウ・ホソンが思っているよりずっと警察は優秀なんだと言う事を分からせたかったのでしょうね。
ハヨンが言ったように、完全犯罪など無いと言う事を、ユンチーム長も示したってことです。
ウ・ホソン、観念し、自白しました。
その内容は、ハヨンたち分析チームがはじき出した仮説とほぼ一致しました。
だからと言って、被害者と被害者遺族の無念が晴れるわけではありません。
捜査陣はほっとした気持ちはあるものの、被害者の事を考えると、心の底から喜ぶことは出来ませんでした。
しかし、ハヨンは以前のように思いつめた表情ではありません。
公私を分けることが出来るようになったようです。良い仲間にもめぐり逢えました。
警察は正式に犯罪行動分析官の組織を立ち上げました。
ヨンスとハヨン、そしてウジュは、後輩を育てる立場になりました。
韓国第一号のプロファイラーとなったハヨン。
それは苦しい道のりでした。
犯罪者の吐き気を催すような話を聞く事は、精神的に強くならなければ続けることは出来ません。
心を鍛え、異なる立場の人々の意見を知り、気持ちを知る事が必要です。
ハヨンが鍛えられていく過程が、細かく丁寧に描かれていました。
見応えがありました。
パート2が作られそうな終わり方でしたね。