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アイドル歌手が違法薬物を摂取し、朦朧となった挙句に交通事故死しました。
所持品から違法薬物が発見され、国内最大麻薬密売組織の通称“ユン社長”が指名手配されました。
「俺は自ら記憶を消した。お前の周囲に裏切り者が潜んでいる。必ず見つけ出せ。敢えて全てを話さないのは、先入観を与えないためだ。任務の邪魔になるからな。お前が見つけるべきは、パズルに欠けている最後の1ピースだ。疑心を抱いてこそ生きられる。周囲にいる人の動きや言葉、息遣いさえも疑え。もう一度最初から考えて見ろ。必要な時が来れば、また俺が会いに行く。必ず。」
ジヒョクは動画でそう語っていました。
ってことは、この動画の在りかを示したのも、全てジヒョク自身が計画していたことなの?そうじゃないと、話が通じませんよね。
また会いに行くと言うのは、次のヒント、或いは示唆ってこと
ソ・スヨンは現在4チーム長を務めています。
上司であるチョン局長から、それとなくジヒョクを調べるよう言われました。
ジヒョクもまた、自分自身からの指示に従い、周囲の人たちを探ろうとしています。
ところで、“ユン社長”は、既に別の組織に掴まっていました。
そして、あっけなく無残に殺されてしまったのです。
殺したのは、チャン・グァンチョルと言う男で、ファヤン派のナンバー2です。
1年前、ジヒョクが追っていた組織でした。
アイドル歌手の事件を調べていたハチーム長は、このファヤン派に狙いを定めていました。
しかし、ファヤン派だと分かったら、ト次長はジヒョクに事件を任せるに違いありません。
ハチーム長は、自分に任せてほしいとカン局長に願い入れしました。
ジヒョクも既にファヤン派について調べを進めていました。
1年前、要員が続けて殺される事件が発生した時、カン局長からジヒョクとギョンソク、ドンウクの3人に捜査の指令が下りました。
その過程で、ジヒョクはイ・チュンギルという男を見つけました。殺された要員の情報屋をしていた男です。
チュンギルのその時点でファヤン派に属していました。
ジヒョクは、チュンギルを自分の情報屋としたのです。
そして、次々に成果を上げて行きました。
ハチーム長のチームが、チャン・グァンチョルを逮捕しました。
ところが、直後に警察に脅迫電話が入りました。
グァンチョルを釈放しなければ、一日に一人ずつ警官を殺すというものです。
そして直後に警官の無残に殺された遺体が発見されたのです。
ト次長は、この一件をジヒョクに任せたいと言いました。
ハチーム長は直前に、ジヒョクに、断れと命令していました。これでジヒョクに解決されたら、面目丸つぶれになりますわな。
説明を聞いて、ジヒョクは自分が取り調べてみると言いました。
カン局長は反対し、ハチーム長は怒りの表情でジヒョクを見ました。
しかし、ト次長がそれらを抑え、ジヒョクに一任したのです。
ジヒョクは担当警察署に向かい、取り調べを始めました。
仲間を殺されたことで、殺気立つ警察署の中。
ジヒョクは、記録用のカメラを切るよう命じました。責任は自分が取ると言って。
そして、暴行を加えて、黙秘を続けるグァンチョルの口を開かせたのです。
と言っても、悪態をついただけ。肝心な供述をしたわけではありません。
その頃、2人目の被害者が発見されました。おまけに、手首が斬り落とされ、警察に届いたのです
相手は、手段を選ばないという証拠です。
激高したジヒョクが、更にグァンチョルを痛め付けました。
もう少し遅かったら、殺してしまっていたかもしれません。
ハチーム長たちが駆け込んできて、何とか収めました。
この時分かりました。グァンチョルはジヒョクのことを知っていると。
グァンチョルが逮捕された時の車の中から、壊れた携帯が見つかっていました。
それを復元すると、中に、ジヒョクについてのファイルがありました。
ファヤン派が、既にジヒョクについて情報を得ていた事の証拠です。
ジヒョクは、グァンチョルの逮捕時の車の運転手の事情聴取をしろとハチーム長に命じられました。
中国東北部から来た者で、知人の紹介で運転手をしていたと言う事でした。
おどおどとした態度でジヒョクに相対しました。
何か思い出したことがあったら、連絡してくれと、ジヒョクは携帯の番号を書いて、男のポケットに入れました。
しかし・・・この男、ジヒョクがふと漏らしたグァンチョルの言葉を聞いた瞬間、表情が変わったんです。
理由はすぐに分かりました。
なんと、この運転手の男がファヤン派のトップだったんです
その頃、警察署に突然多くの不法滞在者が押しかけて来ていました。
一斉に申告すると言って来たので、警察署はてんやわんやの状態。
その者たちが、12時の合図でいきなり乱闘騒ぎを起こしました。
暴動の始まりでした。
警官たちが暴動を治めるのに必死になっている隙に、ファヤン派がなだれ込んで来て、刑事や警官たちを襲ったのです
グァンチョルが留置場から解放されました。
しかし、彼らが一斉に頭を下げたのは、あの“運転手”に対してでした。
そして、“運転手”は、その場でグァンチョルを殺してしまいました
余計な事をジヒョクに話したってことで。
ジヒョクは既に警察署を後にしていました。
しかし、ユ・ジェイから携帯データのファイルの報告を受け、友人に集めてもらった資料を見直して、察したのです。
運転手が、1年前の捜査中に殺した男の親だと。
引き返す途中、ボスの乗った車を発見。カーチェイスの末、結局取り逃がしてしまいました。
警察署に引き返したジヒョクが見たのは、凄惨な現場。
監視カメラの映像でグァンチョルが殺されたのも確認しました。
そして、監視カメラの映像には、もう一人、思いもよらない人の姿が写っているのを見つけたのです。
情報屋としていたイ・チュンギルです。
その瞬間、記憶の一部が蘇りました。
1年前、失踪直前にアジトを訪ねて来た人物は、イ・チュンギルだったということを。