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ジスは亡くなってしまいました。
ソウは、ショックのあまり、スタジオにしばらく姿を見せなかったようです。
久しぶりに出勤した時、スノの姿を見かけると、怒りをぶつけました。
両親の死後しばらく不眠症を患っていたソウ。やっと治ったと思った時、これです。
“怖い”と言うジスの声が忘れられません。また、眠れなくなってしまったのです。
ジスを助ける事が出来なかった事が、大きな罪悪感としてソウに残っていました。
私が悪かった・・・と、スノは謝りました。
だけど、ハウォンのことは許してと言いました。物凄く苦しんでいる筈だからと。
ハウォンが何処にいるか分からないと、スノは言いました。
ソウはハウォンを探しました。
あのカフェにはいませんでした。でも、あの家にいました。お皿を送らせた家です。
門が開いていたので、入って見ると、ハウォンが座り込んでいるのが見えました。
苦しんでいる様子が見て取れました。何も言えませんでした。
丁度その時宅配が届きました。
ソウが受け取り、門の前に置きました。そして門を激しく叩き、ハウォンに気づかせたのです。
ジスからの荷物でした。
ソウには、荷物を受け取った時のハウォンの悲しみが想像できました。
ハウォンが突然スタジオにやって来ました。
ソウは咄嗟に隠れました。
ハウォンはジスの声が欲しかったのです。録音したことは知ってますから。
ソウはデータを削除しました。
ハウォンは、会社の仲間とキム・フンをスタジオに連れて来て、削除されたデータの復旧をさせました。
ソウが止めても言う事を聞きません。
ソウはハウォンが“夜中の人”だと知らないフリをして、フンにハウォンへの伝言を頼みました。
「声に執着してもキム・ジスさんはもう帰って来ない。ぞっとするわ。」
伝えます・・・とハウォンが冷たい目でソウを見て言いました。これまで見た事の無い冷たい目でした。
帰り際、ハウォンが言いました。話が違うじゃないですか・・・と。
以前、ソウは遠く離れた所からハウォンの顔だけを見たいと言っていたことです。
同情しています、さようなら、ハウォンさん・・・と、ソウは背を向けました。
イヌクはジスをノルウェーに埋葬したということでしょうか。ジスが好きだった場所だから。
一人で耐えようとしています。
ある日スタジオを10分だけ使いたいと言って来ました。
スノはその表情が普通じゃないと感じ、すんなりとOKしました。
イヌクは、ピアノを弾きました。弾くと言うより、鍵盤を叩きつけると言った方が合ってたかもしれません。
ジスと最後にかわした言葉が脳裏を駆け巡っていました。
そして、ハウォン母の顔も・・・。
どう言う関係なんでしょう。
殴るような演奏の後、大声で叫び、スタジオを出て行きました。
ジスのSNSのサイトを見たソウ。
いろんな写真が載っていました。
ソウの家の前の坂道も。スタジオの鉢植えも。
ハウォンも同じように、ジスの撮った写真を見ていました。どこで撮ったのか、気になりました。
彼の中のジスとの思い出は全て白黒写真として残っていました。
ジスと話したいと思いました。