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こうまでソヨンと被るなんて、やはり何の関係も無いなどと、考えられませんでした。
有名な言葉でも無いのに、使い慣れたように口にするなんて・・・ね。
でも、ハジンは、知らないと答えました。嘘だとは思えません。
ジョンフンは混乱しました。
ジョンフンの様子を見て、ハジンは放っておけないと感じたのでしょう。
で、自分がジョンフンの車を運転し、送って行きました。
そして、そこまでハギョンに迎えに来てもらい、帰途に就いたのです。
ハジンは、ジョンフンが言ってた“チョン・ソヨン”と言う名前が気になりました。
もしかしたら、自分が忘れているだけなのかもと、ハギョンに聞いてみました。
ハギョン、その名前を聞いて、凍り付きました。
ずっと、隠して来た存在でしたから。
ハジンとソヨンは幼い頃からの親友でした。
一緒にバレエを習っていました。
学ぶのも、さぼるのも一緒でした。
お互い本名ではなく、ハジンのことをハナ、ソヨンのことをヨンイと愛称で呼び合っていました。
ジョンフンはソヨンから“ハナ”のことを聞いていました。
一番親しい親友で、紹介したいとよく話していたようです。
どれほど大切な存在か、ジョンフンにも分かりました。
それがハジンかもしれないと、ジョンフンは思ったのです。素晴らしい
ソヨンの知り合いに、確認しました。自分の予想が正しいと分かりました。
ハジンがハナだと。
こんな縁があるなんて・・・とジョンフンは思ったでしょうね。ハジンを見る目が柔らかくなりました。
そうなると、何故ソヨンのことを覚えていないのかが、気になりました。
で、テウンを訪ねました。
テウンが知らない筈は無いと思ったからです。
直球でテウンに聞きました。彼女に何があった?・・・と。
もう誤魔化すことは出来ないと思ったテウンは、きちんと話しました。
「ハジンさんは、長い間、僕の患者だった。」
ハジンの母親がテウンに連絡してきたのは、ソヨンが亡くなって2か月ほど経った頃でした。
それでテウンはソヨンの友達だと知ったのです。
ハジンを見て、テウンはジョンフンを見ている気になったようです。
放ってはおけませんでした。
食べる事も寝る事もしたくないと言うハジン。
ただいなくなりたいと。初めから存在などしなかったように。
入退院を繰り返しました。
3か月後、話しかけたテウンに、初めてハジンが意思表示しました。眠りたいと。
テウンは安心しました。回復に向かい始めたと思ったのです。
でも、その直後、ハジンは睡眠薬を飲み自殺を図りました。それがハジンの意思だったのです。
そして、意識が戻った時、ソヨンの事を全て忘れていたのです。
生きるためにソヨンのことを忘れたのです。ソヨンとの思い出が暗黒の記憶になってしまったから。
家族の要望で、ソヨンのことは全て隠されました。テウンもそれに賛成しました。
たまに戻るソヨンとの思い出も、ハギョンとの事だと思わせました。
ハジンも自分に記憶の無い時間があることは知っています。
だからこそ、これからはもっと頑張って覚えてもらえる女優になろうと思いました。自分を覚えていてくれる人が増えたら、失った空間を埋められる気がしたのです。
ファンが勝手に写真を撮るのも、ハジンは嫌じゃありませんでした。
その時、その場所に自分がいたと言うことが記録されるから。
ハジンの初主演映画が思ったより高評価を受けました。
前売りの予約率が1位を取ったのです。
記者会見が開かれました。
そこで、ハジンはジョンフンとの交際についての質問を受けました。
チ監督は映画に関係のない質問はスルーするようにと言いましたが、ハジンは答えました。
「イ・ジョンフンさんに惹かれたのは、とても頭が良くて賢明なうえ声も素敵で話すのが上手だからです。それに毒舌を振るう時がセクシーなんです。」
率直な答えは予想以上にマスコミに好印象を与えたようです。
大ヒット間違いないと喜ぶ代表を見ながら、ハジンはイマイチ信じられません。
自分の演技が良いとはまだ思えなかったし、映画自身もそこまで良いとは思ってなさそうです。
ただ、映画の公開中は、交際を続けてるように振舞ってほしいとジョンフンに頼んだことが気になりました。ヒットするとは思わなかったので、2週間もすれば公開も終わると思っていましたからね。
下手すると、何か月か公開が継続されるかもしれないわけで。
そりゃ、ジョンフンに了承してもらわなきゃ
・・・ですよ。
で、ジョンフンに連絡したのですが、電話にも出ないし、メールの返信もありません。
やきもきしてジョンフンからの返信を待ってるハジン。
それを見て、ジョンフンを本当に好きなの?とハギョンが聞きました。
分からない・・・とハジン。でも気になる・・・と。
好きになるほど何度も会ったわけじゃありません。でも、話している時、たまに上の空になってる事に気が付いていました。
目の前にいるのに、別の世界の人の様な感じがしました。その度に悲しそうで危なっかしく見えてしまうのです。
「捕まえておかなきゃ消えてしまいそう。」
ジョンフンは「ニュースライブ」の準備中でした。
まだ自分の気持ちを決めかねていたのです。ハジンにどう対すれば良いのか・・・。
テウンに電話しました。ハジンの記憶が戻ったらどうなるのかと聞きました。
「辛い思いをするだろうな。深刻な状況になるかも。」
記憶が戻らないこともある・・・とテウン。何とも言えない・・・とね。
ジョンフンには考えられませんでした。大切な記憶を失うことが。
覚えていないハジンが羨ましい反面、気の毒でもありました。
何度も“話がある”と連絡してくるハジン。
ジョンフンは決心しました。会おうと。
ハジンはジョンフンの雰囲気が変わったと感じました。
映画が予想外に好評なので、2週間で終わりそうもないとハジンは言いました。
ジョンフンがなんと答えるか、ハラハラしながら待つハジン。
「分かりました。期間を決めなくていいです。」
あっさりとジョンフンが言いました。
それを見て、ハジンは自分の直感が正しかったと思いました。
「何かありましたか?柔らかくなったと言うか、優しくなったと言うか・・・。心境の変化があったみたい。」
と、ハジン。
「ハジンさんはいい人だ。幸せでいてほしい。本心です。」
と、ジョンフン。
あまりにも意外な言葉に、ハジンは不安になりました。二度と会わないような言い方に思えました。
「今後会う事はもう無いと思います。それを言いに来ました。」
ハジンは思っていた以上にショックを受けました。
理由を聞きました。
「元の場所に戻るだけです。簡単な事です。」
と、ジョンフン。
呆然とするほどにハジンはショックだったようです。
そんなハジンを狙うカメラが。
ストーカー
ジョンフンへの憎しみが募ってるようです。ジョンフンが危ないわ


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