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補償します・・・とスヒョン。お世話になったからと。
ジニョクは断りました。
「キューバ最後の日の刺激的な出来事ですから。」
そう言って別れようとしたとき、スヒョンが声をかけました。
お金ある?と。
いくら必要ですか?とジニョクが聞くと、
「ビール1本分。」
その答えでジニョクは完璧に魅了されたようです。笑った理由を聞かれ、思わず口をついて出てしまいました。
「可愛くて。」
ビールを飲み、タクシーが拾える所まで送ってもらうことに。
靴擦れに気づいたジニョクが、裸足で歩けば?と言いました。
躊躇するスヒョン。すると、ジニョクも裸足になりました。
「何でも二人なら勇気が出て寂しくない。」
魔法にかかったことにするわ・・・とスヒョン。
初めて裸足で町を歩いたスヒョン。
人に見られても平気でした。ジニョクが一緒だから。
この時、スヒョンはジニョクが昼間タクシーが突っ込んだ相手だと気づいています。
でも、ジニョクは、スヒョンがタクシーの乗客だったとは知りません。
幸い、カメラはまだ写真を撮ることができるようです。
父親の写真館を営んでいた友人が、廃業するとき、父に子供の写真を撮ってあげてくれとプレゼントしてくれたカメラなんだそうです。
食事とサルサのステージを共にしたスヒョンとジニョク。
経験したことのない事ばかりです。
何をするにも、躊躇してしまいました。サルサを踊ろうと誘われても、周囲の人たちが皆立ち上がったので、背中を押されたように出ていき、ジニョクの手を取りました。
心からの素直な笑顔がこぼれました。
ちゃんと補償するから・・・と、何度もスヒョンは言いました。
だから、連絡先を教えてと言ったのですが、ジニョクは下心があると思われたくないと言い、教えません。
でもね、このまま別れたくないという気持ちもありました。
「いつまでいますか?明日、朝食をおごってください。今日の補償ということで。質問もあるし。」
明日の朝9時に・・・と、言って別れた二人です。
でもね、翌朝、急な仕事が入ってしまったスヒョンは、約束の時間に行けなかったのです。
随分遅れてカフェに行ったスヒョン。
でもね、もうジニョクの姿はありませんでした。
30分だけ待つと言ってたジニョクですが、もっと長く待っていたのですが。
でもね、その後、空港で再会したのです。
その時、ジニョクはスヒョンの側にいるミジンに気がつきました。
あのときのタクシーに乗っていたのかと、気づきました。
スヒョンもジニョクに気がつきました。
朝食もおごれなかったから、飛行機をビジネスクラスに・・・と、スヒョン。
ジニョクは、それも断りました。
「アルバイト代で行ける所まで行こうと計画を立てました。狭い席で長時間は確かに辛いけど、その過程も旅行の一部です。旅行を計画通りに全うしたいだけなんです。」
スヒョン、納得しました。
韓国に帰った時、ジニョクはミジンからもらった名刺を思い出しました。
トンファホテル・・・とありました。
ネットで検索して、スヒョンの素性を知りました。
トンファホテル代表だと。
その時、ジニョクに連絡が入りました。
トンファホテルからです。
“入社試験に合格しました”
波乱の予感ですね。