ザイルと焚火と焼酎と

ザイルを使う登山にちょっぴり憧れ、山中に泊まると焚火を囲み、下山後は焼酎でほのかに酩酊。いい加減なのんびり登山の日記です

NZ旅№15 ――― Mt Arthur 登頂は諦め、Flora Hut へ。

2015年09月19日 | ニュージーランド旅2013

2013/11/22  マウント・アーサーはカフランギ国立公園の東側、ネルソンにも近いあたりにあります。華世ちゃんの住まいからも登山口までは直線距離で30kmちょっと。日本の僕の家からなら奥多摩に通うくらい身近な山々なんですね。さらに奥に足を延ばせば、奥秩父の山々を歩く感覚でしょうか。

Mt Arthur Hut に到着し、山小屋の前でしばし休憩しました。


▲小屋の中を覗いてみました。DOC(自然保護省)のガイドブックでは収容人数8名になっています。マットが8人分ありますね。綺麗に掃除が行き届いていました。11:24ころ。


▲薪ストーブで暖をとるようになっています。左に調理台があります。とても居心地良さそうでした。11:24ころ。


▲小屋の全景です。のきが広くとってあって、その下が板敷きになっているのは実用的で快適なアイデアですね。11:27ころ。


▲向かいの山肌を覆っている森です。日本のどこにもない森の風景。白っぽいのはサルオガセの仲間でしょうか? 11:30ころ。


▲道標がありました。道標の表し方は統一されているようです。書体も色も同じ。Mt Arthur まではコースタイムが2時間30分、4.7kmだそうです。道標の先に水色のポールが見えていますが、NZではコースの目印にこのようなポールが立っていることが多いみたいです。コースによってポールの色が違いますし。11:31ころ。


▲少しガスってきました。先行する華世ちゃんのそばにも水色のポールがありますね。11:32ころ。


▲この針のような葉を束ねた植物が多くあります。先端に触れるとけっこう痛い! 名前を調べましたが、分かりませんでした。確かではありませんが、スパニアード(Spaniard)の仲間でしょうか? イギリス人の開拓者たちがこの葉の先端に刺されたときに、「こん畜生! スペイン野郎め!」と悪態をついたから付いた名前だとか・・・・。山小屋を過ぎたあたりから、森林限界は越えたようです。11:36ころ。


▲マウント・アーサーは大理石の山として有名なようです。これもそうなのでしょうか? 日本で見かける大理石とはちょっと違いますが・・・・。11:37ころ。


▲少しですがアップダウンもあります。前方に見えるはずのマウント・アーサーはガスの中。11:46ころ。


▲写真中央のピークは Gordons Pyramid 1489m かな? と思います。マウント・アーサーへの途中で右に分かれる登山道でこの山へも行けます。11:53ころ。


▲いわゆる〝バターカップ”ですね。確かに色も艶もバターカップという表現ぴったりです。日本ではキンポウゲ(金鳳花)の仲間です。名前は調べましたが分かりませんでした。11:55ころ。


▲ここで大休止です。ガスで太陽も隠れていますし、風も出て来て、気温も下がってきました。二人とも上着を着ています。
華世ちゃんがここで大きな決定をしました。それは、今日はここまでにして、ここから下山する、ということ。マウント・アーサーまでは後2時間以上かかるでしょうから、無理をする必要はありません。11:55ころ。


▲谷を俯瞰して眺めました。こうやって見る限り、日本の谷とそれほど変わりはありません。この沢なら沢登りも出来そうだと、いつかここを登ってみたいな、そんなことを考えながら写真を撮っていました。11:58ころ。


▲ヒービーの仲間です。先ほどのヒービーとも微妙に異なっているようです。雄しべの葯の色が先ほどは黒かったのですが今度は黄色ですし、花びらの形も微妙に違っています。12:18ころ。

このあたりで下山を開始したのだと思います。


▲キク科のマーガレットの仲間っぽくも見えますが、キンポウゲ科の花(キクザキイチゲとか)とも似ています。花だけではなく、葉などもしっかりと写しておくべきですね。12:27ころ。


▲マウント・アーサー・ハットのすぐそばまで戻って来ました。山小屋までは行かずに、ここから別ルートへ入ります。Flora Hut へ向かう登山道です。12:29ころ。


▲ここまでの山道ともどこか違った雰囲気があるルートです。先頭の華世ちゃんの左にポールが見えます。ここのポールの色は赤ですね。12:34ころ。


▲この山域よりずっと北方の地図は持っていませんから、この特徴ある風景がどこの山なのか、分かりません。でも、手前の台地状高原やその向こうのアップダウンの激しい稜線など、楽しそうなエリアに見えますね。12:37ころ。


▲ほんのりと湿地っぽい場所がありました。すると、モウセンゴケが生えていました。こんなことを言うのは変かもしれませんが、モウセンゴケに対して妙な親近感を感じましたね。日本を感じることのできる植物のように思ったのです。12:41ころ。


▲この草も日本にはありませんね。12:43ころ。


▲樹木に詳しいわけではありませんが、この小灌木も日本では見かけませんよね。綺麗で面白い灌木です。赤いのは蕾でしょうか? 実なんでしょうか? 12:45ころ。


▲興味深い植生の中をのんびりと歩きます。先頭の華世ちゃんの右にも赤いポールが見えますね。12:59ころ。


▲尾根道から外れて森の中を下って行く登山道になりました。南極ブナの森でしょうか? 僕には分かりません。日本にとっては初夏にあたるような季節のはずですが、新緑に萌えているわけでもありません。落ち葉も積もっていますから、季節がどうなっているのかわからなくなりますね。13:07ころ。


▲華世ちゃんが「キノコだよ」と言います。パッと見、アケビの実が落ちているようにしか見えません。ニュージーランドのお札には青いキノコ Blue Sky mushroom が描かれているそうです。調べてみると、本当に真っ青なキノコなんですね。でも、この写真のとは違うみたいです。13:27ころ。


▲巨木が倒れている横の登山道を下って行きます。13:37ころ。


▲突然、森が開け、草原になりました。下って行くと山小屋があります。Flora Hut です。13:48ころ。

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