575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

我待ちて裾に縋るる牛膝(いのこづち)(竹葉)

2020年12月09日 | Weblog

一度くっつくと、なかなかとれません。
一粒一粒 時間をかけてつまんでは捨てる。
幼いころの感触がよみがえります。

植物の生命力を感じます (紅)
晩秋の丹沢の藪漕ぎを思いだしました。絶妙な擬人法 (殿)
共感です。この時期のイノコズチは、まさしく縋り付く必死さを感じますね。イノコズチの漢字表記を知りました。 (能登)

牛膝と書いてイノコヅチと読むことを私も初めて知りました。
ただあの種子は、やっかいものの「くっつきむし」として
子どもの頃からおなじみのものです。
他にオナモミ、ヌスビトハギなども、後に名前が判明しましたが
すべて「くっつきむし」と呼んでいました。
昔は今のように公園も校庭もきれいに整備されておらず、ボール遊びなどで手をそれた球を草の中に探すうちに
衣服にびっしりと、とんでもない模様がついたりしました、それがくっつきむし。
縋るる とは、しゃれた言い回しですね。
イノコヅチは、トゲのある種子が並んでいて、触れると一列にはりつきます。
剣士になりきった男子に後ろから一撃を受け、イノコヅチの刀傷が!
こらー!と追いかけるお転婆時代の私がふいに思い出されました。
今なら、鬼滅の刃ですか。古き良き時代です。 郁子(笑)

母親の小言ズボンにゐのこづち 楯野正雄
コメント (1)
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