575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

この一年、ありがとうございました。    遅足

2011年12月31日 | Weblog
早いもので、もう一年が終り、明日は新しい年です。
今年は東日本大震災、福島原発事故、その他、とても大変な一年でした。
まだ行方不明の方も沢山いらっしゃいます。
被災された方々が、一日も早くふるさとへ帰り、
以前の生活が取り戻せますように・・・。

また、沢山の方が575のブログをみて下さいました。
心よりお礼申します。

来年が良い年でありますように。     遅足

              




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大晦日棋譜を並べる暇はあり    朱露

2011年12月31日 | Weblog
    棋譜(きふ)は囲碁・将棋の手順記録。
    大晦日は必ず「総譜」という決着まで。
    それをこの日並べるのが暇人の心意気。
    暇人になる為にどれ程の苦労をしたか。

             



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枯れ聖歌吟じ老父は旅支度   智恵

2011年12月31日 | Weblog
若き日に洗礼を受けた88歳の父は、「そろそろ準備をせねば」と、
日々讃美歌を口ずさみつつキリスト教会へ。
「エンディングノート」(映画)のワンシーンが影響したのかも?

         

なるほど。
旅支度には深い意味が込められていたんですね。
                
                     遅足

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苺乗る聖菓の行方気にかかり    須美

2011年12月31日 | Weblog
傷みやすい苺が飾られたクリスマスケーキは
クリスマスが終わればどうなってしまうのだろうか?

          

句会では、年齢によって少し読み方が違っていました。
作者の年代は、売り場に残った苺ケーキ。
一方、私の世代は、家での出来事として読みました。
父親が買ってきたケーキを家族の数に切り分けます。
その時、苺の乗ったところは、誰のものになるのか?
行方が気がかりなのでした。(笑)
                   遅足


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憂いある瞳(め)にも等しく星聖夜   郁子

2011年12月30日 | Weblog
クリスマスで浮かぶ景は、きらきらのイルミネーション、
花、歌、都会の雑踏、どんちゃん騒ぎのパーティ・・・
いろいろ連想しながら、あれこれ考えておりました。
ただ、落ち込んでいる人やさみしい人は、
この景色がどうのように映るかなと・・
にぎやかで笑い声があふれているほど、かなりキツイものかと。

ふと見上げれば、星がそんな人も同じように照らしている。
慈愛に満ちた何かふんわりしたものが存在すると思いたいとつくりましたが
表現できていませんね。うーん。


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コード類まとめなおして年暮るる    麗子

2011年12月30日 | Weblog
苦手な大掃除。
なかでもテレビの後ろや電化製品が増えたため
机周りのコード類はぐちゃぐちゃに。
ここを掃除すれば年を越せる気分です。
私自身にまつわりつくしがらみのような
コードもまとめてしまいたいという思いで作りました。



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缶ビール多米連山は眼が覚めぬ    朱露

2011年12月30日 | Weblog
    東の目の前は山裾で南北にダラダラと。
    丘みたいな山を越えれば下は浜名湖だ。
    西の三河・尾張方面はノッペラボウだ。
    それが曲者でいい苦労をしてしまった。

               



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今年もお世話になりました。麗

2011年12月29日 | Weblog
今年も残すところあと2日。
そろそろおせちの準備をと、数の子の塩抜きを始めました。
何時間くらいやるのかよくわからず
今年はスマートフォンを片手におせちを作るという妙な年の瀬。
何でも調べられるけどぬれた手では触れない。
煮物の出汁を多めにとって戦闘態勢に入ります。今年もお世話になりました。
皆さんよいお年をお迎え下さい。

     おせちまでスマホで調べ年暮るる    麗

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金柑を摘んで正月そこへ来る    朱露

2011年12月29日 | Weblog
二米もない木に今年もびっしり。
屈伸運動で十分摘んだので参る。
本年をもち金柑摘みの足を洗う、
と決意を言ってもキョトンだな。

         



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どの星も我にやさしき聖夜かな    亜子

2011年12月29日 | Weblog
幼稚園の学芸会。星の係りになった子供。
棒の先に星を掲げています。
しかし書割の後ろですから、誰からも見えません。
でも客席にいるお母さんには星の子供の姿が見えています。
子供も、そのことを、ちゃんと知っています。
そんなお話を読んだことがあり、出来た句です。






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冬の朝まず血圧の音を聴く    朱露

2011年12月28日 | Weblog
     本態性高血圧症で数十年悩みつつ。
     本態性を広辞苑は原因不明と書く。
     広辞苑如きに分かる筈はなかろう。
     話すのが嫌なので今朝はこれまで。

              



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スキップで帰る園児のクリスマス    静荷

2011年12月28日 | Weblog
スキップで帰っていく幼稚園児。
その風景を見て、即座に生まれた句です。
サンタクロースの存在を信じている年齢。
幼稚園くらいまででは。幸せな年齢です。

           

スキップとは英語から来たコトバのようですね。
子供や子羊が跳ね回る様子。
話があちこちに飛ぶ。
拾い読みをするも、スキップというそうです。
大人になるとスキップはしませんね。
やはり子供のココロに一番ぴったりするのでしょうか。
スキップが良く効いています。(遅足)




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これは大変なこと  鳥野

2011年12月27日 | Weblog
暦の新年に先駆けて、「おめでとうございます」を申し上げます。

松田宗匠が中日新聞の<中日歌壇・年間優秀賞>に選ばれました。
これは大変なことなんです。

 ・ 瞳とはかなしき器ビンラディン今際に海のごとき瞳を

選者の小島ゆかりは、その評で述べています。

 言い差しのままの結句ゆえに、感覚と映像とがゆらゆらと残り、そして
 あの海のような瞳が蘇る。それはまるでビンラディンの悲しみそのものようだ。

松田さんは、過激な表現を避け、かなしみを敢えて平仮名表記にして、心情を抑えられた、とワタシは思います。

丸腰のまま射殺され、識者たちに国際法に背くと言われた最期。
一途な理想に、遂に殉じた54年の命。
数多くはない映像の面影を、いま再び思い起こしています。

                鳥野
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カードからサンタ飛び出すクリスマス   立雄

2011年12月27日 | Weblog
おばあさんが、ホームにいた時のことです。
曾孫からクリスマス・カードを送ってきました。
カードを開いた途端、ビックリ箱にように中から
サンタさんが飛び出して・・・

そんなことを思い出して詠みました。
そのおばあさんも最近亡くなっています。
今年は、あの世でのクリスマス。
思い出話に花が咲いていることでしょう。

            

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イブの夜の星の乗り場で待っている   遅足

2011年12月26日 | Weblog
昨夜から降り始めた雪が積もっています。
庭一面の白。道路にも積もったところが・・・

句会での私の句。
多くの方から採っていただきました。ありがとうございます。

聖夜、でつくりたいと
  定食の玉子ころがる聖夜かな
などと、試行錯誤していました。

ある日、地下鉄の乗ろうと歩いていたら
「の乗り場・・・」というポスターが目に。
途端に「星の乗り場で待っている」という
七五が生まれました。
あとは「イブの夜の」を付けるだけの安産でした。

しかし・・・
待っているのは誰なのか?何を待っているのか?
そんなところがアイマイで、どうしようか?
迷っているうちに締め切りが来て・・・
ちょっと少年チックなのが気になっています。


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