575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

おでん句会の投句が集まりました。

2020年12月14日 | Weblog
おいしそうなおでんが出来上がりました。皆さんはどのおでんに魅かれましたか?一気に冬の到来。今週はおでんが食卓に上がりそうですね。

題詠「おでん」

① 母夜勤姉のあたたむおでん鍋 
② 頼もしき大鍋おでん共稼ぎ 
③ まず玉子おでん食べる子父に似て 
④ 婿殿(ムコドノ)と偶(タマ)に地(ジ)具のみそおでん 
⑤ くたくたのおでん大根我のごと 
⑥ 大根のしみゆく時間冬時間 
⑦ 三時よりことことことと煮るおでん 
⑧ 煮大根すっと切る箸出汁纏い 
⑨ 生かされて生きておでんの民主主義 
⑩ 銅鍋に理路整然とおでん種 
⑪ まどろみて 猫とおしゃべり おでん酒 
⑫ おでん酒酌み交わす友遠くなり 
⑬ おでんの串十六本を数えけり 
⑭ 餅巾着歯医者よぎって箸よける 
⑮ 竹輪麩が 好きやと照れる 浪速っ子 
⑯ 老いたればおでんの種もてんでんこ 

自由題
① 渋色の着物の乙女照紅葉 
② 木の葉舞ふ日運転免許返納す 
③ 薬師寺に風鐸(フウタク)連弾秋過ぎる 
④ 里山に埋もれし木の実親子熊 
⑤ 病む夫に小春日和の贈り物(ギフト)かな 
⑥ 玉手箱舞い降りて冬銀河かな 
⑦ 侘助やひとり遊びの祖母の庭 
⑧ 大吉と 嘘つくルージュ 除夜の鐘 
⑨ 父の死後母に死後あり枇杷の花 
⑩ このはずく帰り来たれりわが森に 
⑪ 手抜き化粧マスクがもたらす肌の艶 
⑫ パソコンに触れず勤労感謝の日 
⑬ 合鍵を 小箱に秘める クリスマス 
⑭ 落葉盛るじゃれあう子らの日短し 
⑮ 短日の人無き街や鐘の染む 
⑯ 冬ざるる山道にうずくまる孤独 
コメント
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