575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

菠薐草ポパイよパイプ捨てなさい   静荷

2016-02-29 09:36:54 | Weblog
ほうれん草といえばポパイ。
水兵さんの帽子にパイプがトレードマーク。
私のような年代の方には懐かしく思い出されます。
しかし、時代は変り、ポパイの姿を見る機会も減りました。
そして、タバコを吸う人は激減。
ついにポパイも「パイプを捨てなさい」と言われてしまいました。
ポパイ、パイプと、「パイ」という音の繰り返しも、
軽妙なリズムを生み出しています。
静荷さんらしい肩の力を抜いた面白い句です。

        

昨日は暖かな天気でした。平和公園を散策。梅の花が満開。
ずらっと、お墓が並んでいます。みな無言の不思議な光景です。
どれほどの死者の上に、今日の私たちがあるのか、と思うと、
ますます不可思議は深まります・・・
梅の花は、いったい何を感じているのでしょう?





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片時雨赤間ヶ関を押し渡る  遅足

2016-02-28 09:55:13 | Weblog
旅の最終日は下関へ。源平の最後の合戦のあった壇ノ浦。
安徳天皇を祀った赤間神宮。平家一門の墓など。
30年ぶりでした。

  龍宮の門南風を奉る  山口誓子

午後は対岸の門司へ。こちらは初めて。
関門トンネルが出来るまでは連絡船が活躍。
旧税関、旧三井倶楽部など煉瓦造りの建物。
旧門司駅も残っていて、南の函館といった感じでした。
バナナのたたき売り発祥の地だそうです。

変りやすい早春の天気。
下関側の空が掻き曇ったかと思うと・・・
みるみるうちに、赤間ヶ関を押し渡ってきます。
傘をもっていなかったので、門司港ホテルに避難。
平家の怨霊たちが海峡を渡ってくる様に感じました。

写真は大連から門司に移築された建物。
今は国際友好記念図書館として利用されていました。


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落椿闇のなかより落ちにけり  遅足

2016-02-27 09:32:33 | Weblog
旅の二日目は萩へ。
松陰神社には、昨年の大河ドラマの余韻が。
高杉晋作たちが住んでいた武家屋敷町では、
韓国の観光客とすれ違ったり、
台湾のテレビ局のロケ隊に会いました。
日本の紹介を専門にしているテレビ局で、
山口県が招いたとか。

萩の町の近くに椿の群生している笠山に。
ここには、25000本の藪椿の林が。
まだ開花したばかりで、花はちらほら・・・
林のなかに入ると、日の光はほとんど射してきません。
文字通りの木下闇。気の早い落椿も。

カメラとビニール袋を手にした一団。
袋のなかには椿の花。
写真を撮るために椿を集めていました。
お聞きすると、広島からとのこと。
駐車場にはチャーターしたバスも。

写真は展望台から見た椿林です。


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春の闇湯から首だす山頭火   遅足

2016-02-26 09:09:37 | Weblog
山口県の湯田温泉に行ってきました。
温泉を発見したのは傷ついた白キツネ。
街のあちこちには可愛らしいキツネの石像が。

室町時代のこの地を治めたのは大内氏。
その掟には、「夜半に湯田の湯に入ること」と
あったそうです。
そのころから有名な温泉だったんですね。

山口は、詩人・中原中也の生まれたところ。
散歩道には詩碑がありました。
その横にこんな句碑も。

  ちんぽこもおそそも湧いてあふるる湯

漂泊の俳人・山頭火の句でした。
彼は、山口県・防府市の生れ。
湯田の温泉にも、よくやってきたそうです。
宿の各部屋にはかけ流しの露天風呂があり、
湯田の湯を楽しみました。

写真は、新山口駅にある山頭火の銅像です。

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喪の指の南無法蓮草をつまみけり  遅足

2016-02-24 21:03:07 | Weblog
最初は「南無」はなく、

  喪の指の菠薐草をつまみけり

このほうが575音に収まりますが、
どこか面白くない感じ。

  赤い根のところ南無妙菠薐草  川崎展宏

この句を参考に「南無」を入れてみました。
違和感はありません。不思議です。


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ほうれん草小さき根猫の乳首ごと   等

2016-02-22 08:58:16 | Weblog
「観察の行き届いた句」との評。
作者はスーパーに何回も足を運びました。
そして猫の乳首のような根っ子を発見。
普通なら「乳首のごと」とするところ。
五音にするために、ちょっと寸詰まりに
なったのが惜しいと思いました。

子供の頃、飼っていた猫が子供を産みました。
母猫の乳首はたしかにそっくりでした。
今は避妊手術をしてしまうために、
句の様な乳首をみる機会は少ないかも。

          

ちょっと西国へ小さな旅に行ってきます。遅足

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一昨日の三面記事や春の蠅   遅足

2016-02-21 09:46:24 | Weblog
薬物依存の人の社会復帰を支援する「名古屋ダルク」
1989年にダルクを立ち上げたのは戸山さん。
その戸山さんの訃報記事が。まだ65歳。若すぎる死です。

「あなたたちは汚いものに集まる蠅だ」と、開口一番の先制口撃。
ダルクの取材に伺った時のことです。
30年前のことですが、今もはっきりと覚えています。

最近では、清原元野球選手の覚せい剤常用が発覚。
麻薬、薬物、覚せい剤の蔓延はとどまることがありません。
戸山さんのような方の力で覚せい剤を絶って
社会復帰を果たした人たちも多いと思います。
ご苦労様でした。心よりご冥福をお祈りします。

         

寒かったり暖かかったり。気温の変化の大きいのが春先。
寒さの戻ってくるのを余寒と言います。

  余寒なお旅の予定を確かめる  遅足




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噛むほどにほうれん草の味深し  立雄

2016-02-20 09:36:20 | Weblog
「よく噛んで。30回は噛みなさい」と。言われています。
30回、噛むには根気が必要。すぐに呑み込んでしまいます。
従って、食事も、あっという間に。人生最大の楽しみである、食事。
やわらかな菠薐草でもしっかりと噛む。
味の深みが分かってくるはず・・・・です。
試してみました。不思議に甘さが増す感じでした。
残り少ない人生。ゆっくりと噛んで、味わいたいものです。

     

今日は雨。夕方から強く降るとのこと。春二番でしょうか。
先日、一番が吹きました。

  野も山も従えてくる春一番  遅足

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脇役の味捨てがたくほうれん草   亜子

2016-02-19 09:30:09 | Weblog
ドラマに主役、脇役のあるように
食卓にも、主役と脇役があります。
ほうれん草は、無理な自己主張をせず、
しかし、しっかりとした存在感。
まさに名脇役でしょうね。

作者の頭の中は、ある男性のイメージが。
「主役にはなれないが、名脇役」とか。
一体、どんな男性なのでしょう。

       

今日は雨水。
雪や氷がとけて水になる、という意味。
雪解け水の音も聞こえてきそうです。
しかし、まだまだ雪の降るところも。
日本列島は長く季節の移り変わりも多様。
今日は青空に恵まれました。

  青空のうるみはじめる雨水なか 遅足

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2月句会の最終結果です。   遅足

2016-02-18 09:51:57 | Weblog
7人の出席。すこし淋しい会でした。
選句の終わっていない方もみえますが、これまでの結果です。

題詠「菠薐草」
①脇役の味捨てがたくほうれん草(亜子)遅足・智恵・立雄
②噛むほどにほうれん草の味深し(立雄)
③ほうれん草小さき根猫の乳首ごと(等)麗子・すみ
④菠薐草ポパイよパイプ捨てなさい(静荷)能登・遅足・亜子
⑤喪の指の南無法蓮草をつまみけり(遅足)等・静荷・亜子
⑥戦後っ子嫌いのち好きほうれんそう(能登)晴代
⑦法蓮草一束ごとのエネルギー(すみ)結宇・麗子・静荷・郁子・智恵
⑧ほうれん草夫婦の夕餉報連相(智恵)晴代・すみ
⑨菠薐草時と空駆けペルシャより(佐保子)結宇・等
⑩祥月や和えて供える法蓮草(晴代)能登・結宇・佐保子・遅足・郁子・智恵・立雄
⑪ほうれん草キッシュの検索にらめっこ(麗子)佐保子
⑫ほうれんそう指より紅き根を洗う(結宇)能登・佐保子・等・晴代・静荷・亜子・すみ・郁子・立雄
⑬塩顔のポパイはサラダほうれん草(郁子)麗子

自由題
①百合鴎旅寝の夢の醒めやすし(佐保子)亜子
②受験子のセーラー服の短さよ(静荷)能登
③一年の眠り覚めたる内裏雛(麗子)晴代・静荷・智恵
④地鎮祭御幣の祓ふ余寒かな(晴代)能登・結宇・佐保子・等・遅足・静荷・立雄
⑤豆まきや主客二役の亭主あり(結宇)郁子
⑥無理に喰う孫と摘みたる蓬餅(能登)
⑦春立ちぬ子犬顔出す乳母車(立雄)結宇・晴代・亜子・すみ・郁子・智恵
⑧受験など遠の昔が夢に出る(すみ)能登
⑨バレンタイン甘いの苦いの無味乾燥の(智恵)すみ
⑩上下(かみしも)の音聞き分けて春の橋(郁子)結宇・佐保子・等・遅足・立雄
⑪象の鼻のびるそこまで春の来て(遅足)佐保子・麗子・等・晴代・静荷・亜子・すみ・智恵・立雄
⑫スノーボード抱え四五人神保町(等)麗子・遅足・郁子
⑬春浅し日露戦役兵の墓(亜子)麗子

番外  ほうれん草ゆがく口元ほうれい線(麗子)人気のある句でした。

次回は3月16日(水)午後1時  東鮓
題詠は「春日傘」です。
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