575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

警策の 肩に予感の 寒夜かな  能登

2020年01月31日 | Weblog
K音の心地よい句。

警策。坐禅のとき、修行者の肩ないし背中を打つための棒。
曹洞宗では「きょうさく」、臨済宗では「けいさく」というそうです。
材質は多くが樫や栗。打つ側は「警策を与える」、
打たれる側は「警策をいただく」という言い方をする、とウィキペディアに。

これから警策を与えると予告がかるく肩に。
肩に何かを感じます。あの不可思議な予兆。
まさか俳句として出会うとは思いませんでした。
心に警策を受けた感があります、と殿様。

殿様は年に2回座禅に。
私は中学生の時、永平寺で早朝の参禅。
一回だけでしたが、いただいた警策。
はっきりと覚えています。遅足
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能楽の 欠伸こらえて 春近し <殿>

2020年01月31日 | Weblog


松濤の能楽堂。
謡いは心地よい読経のよう。
そして訪れる睡魔。
欠伸をこらえる昼下がりの渋谷。

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薄茶の香 亡き父偲ぶ 女正月 <殿>

2020年01月29日 | Weblog


茶道では、蚯音、蟹眼、連珠、魚眼、松風の5段階で
湯の沸き加減を表し、これを湯相と称します。

蟹眼、連珠、魚眼は泡のさま。
蚯音<きゅうおん>はミミズの鳴く音。
松風は松の林を吹け抜ける風の音。
このふたつは湯の沸く音を表します。
また沸き過ぎは「水老」といわれ茶の湯に
適さないとされます。

薄茶で祝う女正月。
亡き父をより身近に感じる新しき年。
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なつかしき 賞状照らす 初明り   郁子

2020年01月29日 | Weblog


里帰りをしたふるさと。
ふと見ると、新年の明かりが射し込んだ先には・・・。
小学生の時いただいた唯一の賞状。
賞状をもらった時のことがありありと蘇ってきました。

殿様の句。

 「賞状の 思い出照らす 初明かり」

これも原句も「照らす」はなくてもよさそうです。
ではこの3文字分を使って・・・

  思い出の皆勤賞へ初明り

皆勤賞としたことで作者の一面が浮き彫りに。
神はデティールに宿ります。(遅足)

コロナウイルスの感染。とどめることは可能でしょうか?
失敗するとオリンピックも危ういことに・・・・。
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自由題のひとくちコメントです。   遅足

2020年01月28日 | Weblog
自由題の自由なひとくちコメントです。

①かんかんと薬缶喜ぶ寒夜かな(遅足)

かんかん。やかん。かんや。「かん」という音が響きあって楽しい。

②伊勝社の門松簡素千年寿(ちとせほ)ぐ(佐保子)

名古屋市昭和区にある伊勝社。門松はなんと松ではなく樫の木。
簡素を古式としても良いかもと。

③按摩の笛地に這い響く寒夜かな(静荷)

按摩さんの笛をきいたことありますか?
作者は、幼い頃に聞きました。寒夜の地を這うように聞こえました。

④邪鬼悪鬼諾(ダク)という端(ハナ)年の明け(結宇)

初夢を詠んだ句。邪鬼悪鬼が作者の初夢に。
どんな夢だったのでしょう。

麗子さんの夢には高木守道さんが、亡くなる一週間前に出てきたとか。

⑤小走りの横断なんと嫁が君(亜子)

嫁が君は新年の季語。ねずみのことです。
本当にお嫁さんと思った人も。(私を含め)大笑い。初笑い。

⑥束ねられ枯菊淡く色のあり(晴代)

最後の最後まで、命を使いきる菊の生命力。しかも美しく。
かくありたいという作者の思いに共感する女性陣あまた。

⑦少年のしたり顔して年賀かな(狗子)

狙いはお年玉。おばあちゃんはお見通し。

⑧恋みくじ結び方問ふ野球帽(千香子)

作者の実体験からできた句。
少年から、「アイシヌク・・・てどういうこと?」ときかれたそうです。
愛?死ぬ?  愛しぬく、です。

⑨凍し月先客多し赤提灯(能登)

仕事の終わるのが遅かったかな。赤提灯は満員。
でも、いつの間にか座って・・・。月が笑っています。

⑩オリオンの赤き最期の瞬きか(麗子)

天文好きの狗子さん、麗子さんで話がはずみました。
640光年ってどのくらい離れてるの?
それでもバクハツとなると近いの?地球は大丈夫ですよね?

⑪なつかしき賞状照らす初明り(郁子)

変色したような賞状が実家にいつまでも飾られています。
ささやかなことでも親にとっては嬉しく誇らしい。
そんな親ごころに感謝です。

⑫初弘法善男善女てふ澱み(等)

善男善女が密集している様子を澱みと表現しました。
そこにどんな思いがあるのでしょうか。

⑬房総の 長き寒夜に 二度寝せし(紅)

冬でも暖かいといわれる房総半島。
去年は災害に見舞われてしまいました。
長い寒夜は二度寝してに、共感。

⑭虎落笛 息衝く調べ ニ短調(殿)

虎落笛<もがりぶえ> 冬の風が竹垣などに吹き、生じる笛のような音。
語源の由来。
1.戦いの防柵。
2.竹は表面が滑り虎が落ちてしまうので虎落。
3.虎が獲物を狙うときに漏れる息の音。
など諸説さまざま。この句は3で詠んでみました、と作者。

⑮小豆粥甘辛変えて食進む(すみ)

味付けを変えれば美味しく食べられます。母の知恵です。

⑯天を射る冬芽突き上ぐ枯れケヤキ(竹葉)

ケヤキの林が空に向かって突き上げるように立っています。
枝には冬芽が天を射るように。
見た目には枯れ木のようですが、命はじっと春を待っています。

⑰雲降りて冬の保津峡静かなり(幸泉)

冬の保津峡。厚い雲が降りてきます。静かです。
夏とは違った冬の観光地を発見した句です。
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初弘法善男善女てふ澱み  等

2020年01月28日 | Weblog

 
「てふ」の意味が分かりにくいかも。
てふは「と言ふ」の意で、
善男善女という澱み、という意味になります。
という、なら3音。てふ、なら2音です。

1月21日は弘法大師の命日に当たる「初弘法」。
京都の東寺の境内には骨董、特産品、植木(園芸)
など露店が軒を並べます。
朝からたくさんの人出で、賑わいをみせます。
その善男善女を澱みと。

澱み。辞書によれば
①水や空気などが流れずにたまっていること。
②底に沈んでたまること。どんより濁ること。
③物事が順調に進まないこと。
たしかに混雑で動けません。澱んでいます。

もうひとつ。人間そのものが澱んだ存在なのでは?
という考え方が込められているようにも。遅足
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澄みわたる 寒夜の明かり 月のみぞ   幸泉

2020年01月28日 | Weblog


寒夜と月。その澄み渡った様子を詠んだ句。
季語2つに挑戦の句ですね。

2つあっても軽重をつけて使えばOKと考えます。
この句は、寒夜の明かり月のみぞ、と月に比重があるようです。
題詠は寒夜ですから、出来たら

  澄みわたる月のひかりの寒夜かな

のほうが良いと思いますが、それはどちらでもかまいません。

そこで殿様からの提案がありました。

 「玲瓏な 闇の声聴く 寒夜かな」

玲瓏<れいろう> 冷たく美しい音のこと。
良い句ですが、改作になってしまいます。

 玲瓏な月の声聞く寒夜かな

これなら季重なりは避けられますが。
ちょっといい句かな?         遅足
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中日歌壇より

2020年01月27日 | Weblog


昨日の中日新聞、中日歌壇に掲載され宗匠の一首

猫死してふと軽くなる存在の妻とわれとに風がきている

小島ゆかり先生 評
「ふと軽くなる」のは、猫の死によってもたらされた
妻とわれ(あるいは命あるもの)の存在にちがいない。
不思議な感覚が妙にリアルに感じられる歌の力
結句のうまさ、またリズムの魅力も

命あるものにはかならず死が。。
いろいろ感じさせられます。郁子
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北欧の 長き短日 夢あまた <殿>

2020年01月27日 | Weblog


1月 紅氏の自由句から発想。

北欧諸国の冬。
午後3時過ぎに夜が訪れます。
そのため夢ばかり見ていた印象。

*写真はノルウェーの海

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初句会の結果です。   遅足

2020年01月24日 | Weblog
題詠、自由題、ご覧のような結果となりました。

題詠「寒夜」
①人肌の 風ぞ彷徨う 寒夜かな(殿)紅
②車椅子毛布に巻かれゆく寒夜(等)能登・結宇・遅足・静荷・亜子・郁子・麗子
③憧るる 紅き囲炉裡<いろり>の寒夜かな(紅)殿
④夫の息聞いて安堵の寒夜かな(郁子)能登・結宇・晴代・亜子
⑤被災地にそそぐ月光寒夜かな(麗子)
⑥警策の肩に予感の寒夜かな(能登)等・殿・紅・佐保子
⑦終活の話題の尽きぬ卓寒夜(千香子)狗子・静荷
⑧胃カメラの画像じっくり寒夜半(晴代)
⑨寒夜20ワットに揺れる天井(結宇)遅足・晴代・狗子・郁子
⑩雨戸繰る音八方へ寒夜かな(静荷)等・佐保子・晴代・すみ・亜子・郁子・麗子
⑪寒夜なりカーテンよせて星二つ(佐保子)殿・紅
⑫自画像の瞳のなかの寒夜の灯(遅足)竹葉・佐保子・千香子
⑬足裏に老いしのびよる寒夜かな(亜子)能登・結宇・等・遅足・幸泉・千香子・亜子
⑭澄みわたる寒夜の明かり月のみぞ(幸泉)竹葉・狗子
⑮気掛かりは灯油の残り寒夜かな(すみ)幸泉・千香子・静荷
⑯万物の動きひそめる寒夜かな(狗子)竹葉・幸泉・すみ・麗子
⑰寒夜明け枯れシモバシラ小滝立つ(竹葉)

自由題
①かんかんと薬缶喜ぶ寒夜かな(遅足)竹葉・等・殿・晴代・亜子・麗子
②伊勝社の門松簡素千年寿(ちとせほ)ぐ(佐保子)遅足・静荷
③按摩の笛地に這い響く寒夜かな(静荷)等・亜子
④邪鬼悪鬼諾(ダク)という端(ハナ)年の明け(結宇)竹葉
⑤小走りの横断なんと嫁が君(亜子)晴代・狗子・郁子
⑥束ねられ枯菊淡く色のあり(晴代)竹葉・佐保子・狗子・幸泉・静荷・すみ・亜子・郁子
⑦少年のしたり顔して年賀かな(狗子)能登・佐保子・遅足
⑧恋みくじ結び方問ふ野球帽(千香子)能登・結宇・等・紅・すみ・麗子
⑨凍し月先客多し赤提灯(能登)結宇・晴代・千香子・すみ
⑩オリオンの赤き最期の瞬きか(麗子)殿・紅・狗子・郁子
⑪なつかしき賞状照らす初明り(郁子)静荷
⑫初弘法善男善女てふ澱み(等)遅足・幸泉
⑬房総の 長き寒夜に 二度寝せし(紅)結宇・殿
⑭虎落笛 息衝く調べ ニ短調(殿)能登・紅
⑮小豆粥甘辛変えて食進む(すみ)佐保子・幸泉
⑯天を射る冬芽突き上ぐ枯れケヤキ(竹葉)千香子
⑰雲降りて冬の保津峡静かなり(幸泉)千香子・麗子

次回は2月19日(水)午後1時20分 愛知芸術文化センター
題詠は「春隣」です。
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初句会  麗

2020年01月23日 | Weblog
令和2年の初句会が昨日10名の参加で賑やかに行われました。
今年は暖冬で雪もなく「寒夜」を実感するには多少想像力が必要だったかも知れません。
それでもやはり寒い夜。いろんな寒夜が詠まれました。では恒例の一言講評です。

題詠「寒夜」

①人肌の 風ぞ彷徨う 寒夜かな

暖冬で生暖かい風。猫の写真とともに投句。「ぞ」の使い方はどんな感じでしょうか?

②車椅子毛布に巻かれゆく寒夜

高齢社会。状況が目に浮かびます。寒夜の移動なので緊急性を感じます。なんとか暖かくして運びたいという慈愛のこもった句。

③憧るる 紅き囲炉裡<いろり>の寒夜かな

「紅き」にもう一工夫という声がありました。囲炉裏のある暮らしも少なくなりました。

④夫の息聞いて安堵の寒夜かな

そのままの状況を詠まれましたが、共感を呼んだ一句。思わず確かめてほっと。

⑤被災地にそそぐ月光寒夜かな

阪神大震災から25年。あの夜は満月だったと聞き、月の句を詠みましたが、「月光」は秋の季語でまだまだ勉強が必要です。ちなみに「寒月光」ならよいそうです。

⑥警策の肩に予感の寒夜かな

警策の寸前、
いよいよ来るという緊張感。心に警策を受けたという方も。

⑦終活の話題の尽きぬ卓寒夜

終活の話題はご時世でしょうか?淋しい句かと思いきや、なんと忘年会で盛り上がった話題だったそうです。話題が尽きないというのがほほえましくも切ないですね。

⑧胃カメラの画像じっくり寒夜半

精密検査を受けられ、ご自分の胃の中を初めて画像で見たそうです。写真にして持って帰りしみじみと。幸い結果は異状なしでした!!よかった!!

⑨寒夜20ワットに揺れる天井

揺れる20ワットの電球は御不浄でしょうか?お化けがいるようなちょっと怖い感じも。

⑩雨戸繰る音八方へ寒夜かな

雨戸のあのガタガタときしむ音が懐かしいです。その音が寒夜に、四方ではなく八方に響くとされたところがいいですね。

⑪寒夜なりカーテンよせて星二つ

カーテンの隙間から覗く星が二つ。シンプルですっきりとした一句。

⑫自画像の瞳のなかの寒夜の灯

青木繁か岸田劉生の自画像か?とこの句を詠みとった方。まさに岸田劉生の自画像でぴったしカンカン!瞳の中のエネルギーを感じられました。

⑬足裏に老いしのびよる寒夜かな

「老いは足元から」といわれますが、足裏が冷えて夜中にトイレに行く時も辛いそうです。血行障害を嘆く声も。身に沁みる共感の一句。

⑭澄みわたる寒夜の明かり月のみぞ

しんしんと冷える寒夜。月明かりが美しいです。まさに寒の月。

⑮気掛かりは灯油の残り寒夜かな

原油供給の国際情勢と取った方もおられましたが、やはり、ご自分のストーブやヒーターの灯油の残量が気になります。

⑯万物の動きひそめる寒夜かな

何もかも眠りについたひっそりとした寒夜です。

⑰寒夜明け枯れシモバシラ小滝立つ

季重なりが気になりましたが、「シモバシラ」という植物があるそうです。「小滝立つ」にもう一工夫ほしいという声あり。

いかがでしたでしょうか?新年初めての句会。力作がそろいました。今年も皆元気で賑やかに開催されますように。
来月は、2月19日(水)午後1時20分 愛知芸術文化センター
題詠は「春隣」です。春の兆しを詠んでくださいね。麗子


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初句会の投句が集まりました。   遅足

2020年01月22日 | Weblog


初句会の題詠は「寒夜」です。
さまざまな寒夜が集まりました。
今年は暖冬とのこと。
どの寒夜が票を集めるのでしょう?


題詠「寒夜」
①人肌の 風ぞ彷徨う 寒夜かな
②車椅子毛布に巻かれゆく寒夜
③憧るる 紅き囲炉裡<いろり>の寒夜かな
④夫の息聞いて安堵の寒夜かな
⑤被災地にそそぐ月光寒夜かな
⑥警策の肩に予感の寒夜かな
⑦終活の話題の尽きぬ卓寒夜
⑧胃カメラの画像じっくり寒夜半
⑨寒夜20ワットに揺れる天井
⑩雨戸繰る音八方へ寒夜かな
⑪寒夜なりカーテンよせて星二つ
⑫自画像の瞳のなかの寒夜の灯
⑬足裏に老いしのびよる寒夜かな
⑭澄みわたる寒夜の明かり月のみぞ
⑮気掛かりは灯油の残り寒夜かな
⑯万物の動きひそめる寒夜かな
⑰寒夜明け枯れシモバシラ小滝立つ

自由題
①かんかんと薬缶喜ぶ寒夜かな
②伊勝社の門松簡素千年寿(ちとせほ)ぐ
③按摩の笛地に這い響く寒夜かな
④邪鬼悪鬼諾(ダク)という端(ハナ)年の明け
⑤小走りの横断なんと嫁が君
⑥束ねられ枯菊淡く色のあり
⑦少年のしたり顔して年賀かな
⑧恋みくじ結び方問ふ野球帽
⑨凍し月先客多し赤提灯
⑩オリオンの赤き最期の瞬きか
⑪なつかしき賞状照らす初明り
⑫初弘法善男善女てふ澱み
⑬房総の 長き寒夜に 二度寝せし
⑭虎落笛 息衝く調べ ニ短調
⑮小豆粥甘辛変えて食進む
⑯天を射る冬芽突き上ぐ枯れケヤキ
⑰雲降りて冬の保津峡静かなり


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冬空を ゆるり回すや 観覧車   紅

2020年01月21日 | Weblog


観覧車が回るのは当たり前。
しかし作者は観覧車が冬空を回していると詠んでいます。
そして、中七の「ゆるり」擬音のような効果を醸し出す古語。
計算された巧みな一句だと思います、と殿様。

見事な視点の転換。そうです。回っているのは天。
俳句は天動説です。遅足
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映画・おっさんずルネッサンス   遅足

2020年01月20日 | Weblog

定年後の生活。もう20年近くなるかな。
たしかに、おっさんの意識と体には、「会社の常識」がしみ込んでいます。
その「常識」を変えて「楽しいセカンドライフ」を目指す。
言うは易く行うは難し、でしょうか。

その答えはキッチンに立つこと。そんな考えの監督さん。Tさんの二作目。
一作目は身近な男性の料理に取り組む姿を紹介。
その時出会った愛知県大府市の施設「ミューいしがせ」の男性たち。
一年に一回のお祭りに2600個のコロッケをつくって売っています。

映画はコロッケに挑戦するおっさんたちの姿を生き生きと映し出していきます。
最初と最後には、花を手にしたおっさんたちが登場します。
男は花を贈られたことがないから何となくぎこちない。
これが面白かった。男ってカワイイ。

名演小劇場でみました。もう終わったかな?
興味のある方は問い合わせてみて下さい。

  TEL:052-931-1701  http://meien.info

今日はこれから初謡です。
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中日歌壇2020

2020年01月19日 | Weblog


中日新聞の中日歌壇が今年から日曜日になりました。
今日の新聞に宗匠の歌を発見。

島田 修三選
あの世からこの世へひらく姫椿思いつめたる白をこぼせり

評  この姫椿は山茶花だろう、
   白い花を彼岸から此岸にむけて咲くとする発想に
   詩的なふくらみがある

おめでとうございます。
短歌も先生の評の言葉も素敵です。郁子
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