575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

噴水のレースの向こうに君がいた  能登

2015-07-31 19:06:54 | Weblog
噴水の水をレースに見立て、「向こうに君が」と、
爽やかで詩的な句だと思います、とひとしさん。

小説の書き出しのような一句です。
君がいた、と過去形。ここから様々な物語が始まりそう。
短編になるか、長編になるか?
それは読者の想像力に任されています。
恋が成就すれば。デートを重ねて・・・

  待つ愉しさ噴水が穂を触れあへり  藤井亘

さらに幸運な場合には。

  虹のベール噴水に生れ婚約  上田日差子

         

応答の一日一句

  炎昼や身動ぎもせぬ大伽藍  孝

  炎昼や句碑の直筆解き難し  亜子

暑いですね。熱中症になりそうです。明日はもっと暑いとのこと。
水分の補給、充分な休養、冷房を上手に使って・・・
なんとかやり過ごしましょう。
                      (遅足)
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猛暑お見舞い申し上げます。     麗

2015-07-30 09:04:02 | Weblog
暑い!という言葉を一日に何度発しているでしょうか?朝からすでに30度。
天気予報で熱中症に注意と言われると体力のない私はどうしてもひきこもりがちに。家事は適当に午前中にすませ午後はごろごろ。完全に暑さに負けています。ふ~。

子供の頃は朝からラジオ体操、毎日プールに行って真っ黒になっていました。親戚のおばさんに「前か後ろかわからないね」と言われるほど日焼けしていました。(笑)

今出かけられるのは唯一涼しい美術館や映画館といったところでしょうか?

先日は、くりきんとんで有名な恵那の川上屋のすぐ横にある「横井照子 ひなげし美術館」に行きました。
古民家を改装して作った緑陰の中にひっそりとたたずむ小さな美術館。91歳のスイス在住の画家、横井照子さんの作品が集められています。
川上屋の社長が若い頃スイスで横井さんと出会ってその才能に一目惚れし、将来あなたのための美術館を作ることが夢とおっしゃったそうです。その夢が2004年に実現しました。

横井さんの絵はひなげしや椿、梅といった花や自然をモチーフにし、エッグテンペラと言って卵をつかった絵の具で描かれているものが多いのが特徴です。優しい美しい色合いの絵画にしばし暑さを忘れられる一時でした。

いつもは川上屋でおいしいスイーツを食べるだけで素通りしていましたが、これからは季節ごとにおりおり訪ねてみたい美術館のひとつになりました。春には横井さんの好きな真っ赤なひなげしが美術館を彩るそうです。

お近くに行かれた際は立ち寄って見て下さい。
おいしいお抹茶もいただけましたよ。


       緑陰のもとで一服抹茶かな   麗



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ちぎってはちぎっては水のからくり師   遅足

2015-07-29 08:34:50 | Weblog
視点の妙、水の動きに意志あるが如く、と鳥野さん。

水からくりは、江戸時代のからくりの一種。
水を利用した仕掛けで人形などを動かしてみせるもの。
夏の季語にもなっています。

  さびしさや水からくりの水の音   白水郎

私は、今の噴水を水のからくり師に喩えてみました。
音楽に連れて、強さや色まで変わる、まさに水のマジック師です。

  噴水の水をちぎつて止りけり  山田弘子

            

応答の一日一句

  思案してやはりいつもの散らし鮨  孝

  食道を病んで七年稲荷寿司     亜子

ますます暑くなるという予報。熱中症になる危険が高いそうです。
お互いに注意しましょう。


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覚えある団扇の風を盆踊   遅足

2015-07-28 09:49:17 | Weblog
先週の土曜、日曜と学区の盆踊。
担当ではありませんでいたが、役員として後片付けに。
櫓の解体、団扇や小道具の収納。
お借りしていた校庭の掃除・・・と、一汗かきました。

地域の盆踊も年々、さみしくなっている感じ。
踊り手が高齢化しているのでしょうか。
踊りの輪の外には、小学生や中学生の顔もみえました。
未来はそんなに暗くないとも思いました。

           

応答の一日一句

  塾帰り見上げる木立蝉時雨  孝

  征く人を送りし碑文蝉時雨  亜子

毎週、火曜日に投稿してして下さっていた鳥野さん。
しばらく休筆したい、とのお話がありました。
長い間、ありがとうございました。
涼しくなったら、また帰ってきて下さい。  遅足


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芙蓉咲く朝の光を大切に   遅足

2015-07-27 08:53:28 | Weblog
毎朝、芙蓉の花が開きます
一日花なので、命は一日かぎり。
昼過ぎにはすぼみ始めます。
受粉できたのだろうか?と心配するのです・・・
秋になれば皆、しっかりと実をつけています。
子孫を残すことが一番大切なこと。

今日も朝から芙蓉の花が笑っています。

        

応答の一日一句

  短夜や虫に刺されし足の傷   孝

  短夜や右に傾く掛時計     亜子
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噴水の似合ふ街角石造り   佐保子

2015-07-26 08:50:18 | Weblog
イタリアやヨーロッパの古い街には、”トレビの泉”など噴水がよく見られましたね。
素直な句だと思います、とひとしさん。

バロック期のヨーロッパでは、噴水を伴った庭園が盛んに造られました。
街中にも彫刻を飾った噴水が多くみられるようになり、
ギリシア神話の海神やニンフを模したものが好まれました。

  噴水に神話の男女あそびけり  阿波野青畝

名古屋の噴水といえば鶴舞公園の噴水搭。
明治43年、博覧会が開かれた時に造られたもの。
日本人の建築家・鈴木禎次の設計。ローマ様式で、列柱はドリス式。
噴き上げるというのではなく、搭の頂きから水が落ちて来るもの。
名古屋市の文化財です。(遅足)

            

応答の一日一句

  冷房のいささかきつしリサイタル   孝

  斎場の冷房強し花捧ぐ        亜子
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噴水の水の炎や刻(とき)燃えて   亜子

2015-07-25 09:03:38 | Weblog
水を正反対の炎に見立て「噴水の水の炎や」のフレーズに惹かれました。
しかし下5の「刻燃えて」が分かりません、とひとしさん。

噴水を見ていた作者。頂きの穂が一瞬、燃え上がる炎に見えたそうです。
下五は自分の気持ち、燃え上がる気持ちの流れを詠みとめたとのこと。

「水の炎」という松本清張の長編小説があるそうです。
裕福な家庭に育ち、知的でエレガントな女性が主人公。
銀行の御曹司と結婚、専業主婦となります。
周囲から幸せな女性と思われているが・・・という物語。
この主人公を「水の炎」と喩えたのでしょう。
CBCでも連続ドラマとして放送したと聞いています。(遅足)

           

応答の一日一句

  涼風や吊橋少し揺れている       孝

  ヴイオロンのピッチカートの涼しかり  亜子

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噴水のしぶきいとわぬ逢瀬かな   立雄

2015-07-24 09:07:52 | Weblog
なんとなく想像できる情景ですね、と結宇さん。
約束の場所。そんな時もあったっけ、と鳥野さん。

女性は日傘に和服、男性は白靴でしょうか。
ちょっとレトロな映像が浮かびます。
二人の仲を裂くように風の悪戯。
しぶきを浴びせますが・・・

  邂逅や噴水しぶき共に浴び  斎藤道子

こちらは久しぶりの再会。
喜びと驚きの表情が見えるようです。(遅足)
           
          

応答の一日一句

  髭面の男二人やかき氷     孝

  臍出しの若きら群れてかき氷  亜子

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梅雨寒や別れの際の暖かさ    麗

2015-07-23 11:15:49 | Weblog
先月、実家に帰った時の別れ際の玄関での出来事です。

圧迫骨折で4ヶ月入院していた母でしたが、大分回復し家の中は一人で歩けるように。週二回デイサービスに通うようになった母が、別れ際に私を抱きしめてくれたのです。

なぜか母が「お父さん、三人で抱き合おう」と言いだし、父は照れて握手のみでしたが、母は痩せた身体で、でもしっかりと私を抱きしめてくれました。私は「また帰ってくるからね!」と言いながら泣いていました。

あまりべたべたしない母だったのに、どういう心境の変化だったのだろうと思うと帰りの新幹線では泣けて泣けて涙が止まりませんでした。
でも、泣くだけ泣いたら、なぜか暖かい気持ちになりました。母に物心ついて初めて抱きしめられたことが嬉しかったのだと気づきました。

この先、この突然のハグのことは忘れられない特別な思い出としていつまでも私の心の中に残ることでしょう。

喜びと悲しみは表裏一体です。映画「インサイド・ヘッド」を見て改めてその思いを新たにしています。

これからは別れ際に私から母を抱きしめてあげようと思いました。
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噴水が青き空やや押し上げる   麗子

2015-07-22 09:08:34 | Weblog
公園の噴水に近づいて見上げると・・・
水が空を押し上げていると感じました。

句会では「やや」という表現に賛否両論が。
ほんの少しだけ空を押し上げている感じがよく出ている。
「やや」はちょっと説明的かも。

どんな空なのかを具体的に描写したらどうでしょう?

  噴水が午後の青空押し上げる

  噴水が夕暮れの空押しあげる

噴水と空の取り合わせの句。こんな句もあります。(遅足)

  噴水は上り青空下りて来る  三村純也

          

応答の一日一句

  池巡る解脱は遠し蓮の花     孝

  一片を葉に置きて散る蓮の花   亜子



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