575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

11月の投句 兼題「霜」

2005-11-30 09:24:51 | Weblog
一人2句。20句が集まりました。

霜降りて無言の大地生まれたり   
霜降りる遠き母への贈り物      
満月に火星の寄りて霜の声     
遠吠えの止みて地を這う霜の声  
頬赤き子等の走りぬ冬田道   
寝床からイヨッと起きて霜柱     
柿たわわ村はひっそり昼下り    
霜晴れや鶏冠争い立ちにけり   
霜柱俺関東のアナウンサー    
初霜やひそかに下る老いの坂   
履き初めのシューズは軽し霜の音 
子の肌の熱さなつかし霜夜かな   
銀杏の葉踏まぬように自転車ゆく
冬晴れや塔清らかにそびえ立つ  
落ち葉踏む足は十本孤独げに    
ひとつぶのひかり霜月祭かな    
真鶴や烏賊釣り舟に鳴く烏賊の   
あけびづる聖夜飾りを作らむか    
初霜やようよう成りし逆上がり    
霜解けて血の滲みたる羽毛かな 

    

  どの句がお好きでしょうか?
  575の会以外の方も選句してみて下さい。
  差し支えなければ、コメント欄へ。

           
柿たわわ村はひっそり秋の暮の句の
秋の暮は、昼下りの間違いでした。
ごめんなさい。

            遅足

  
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Qちゃんの復活おもうひつじの穂   長良

2005-11-30 08:48:51 | Weblog
 先日20日、Qちゃんこと高橋尚子が2年間のブランクを克服し、
復活優勝した。

 初冬の田圃を見渡すと、すでに刈り取られた稲の株から生える
ひこばえ(穭=ひつじ)に穂が実り、頭を垂れている姿を見受ける
ことが出来る。
 私にはこの姿が何故かQちゃんに重なる。

 三重の”みずき” 愛知の”真央”さんなど、ご当地の比較的
若い女性のバイタリティーに感服している。


    旅芝居千秋楽に時雨けり   長良

                    

 
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連句 脇 雪見障子に酌み交わす友  久々

2005-11-29 09:31:10 | Weblog
連句  南天の巻

発句  南天や京の小路を踏み迷う  遅足
脇    雪見障子に酌み交わす友   久々

 道を間違えて辿り着いたのは、
 雪見障子のある和風の部屋。
 待っていたのは旧友。
 一杯やりながら、久々に友と。
 優雅な脇ですね。

    

 次は雑。季節に関わりなく
 いわば、人事の575です。
 長良さんの出番です。
               (遅)

 
 
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連句をはじめましょう。

2005-11-28 10:26:11 | Weblog
また、連句を始めたいと思います。
発句は、僭越ながら遅足の句で。

発句  南天や京の小路を踏み迷う  遅足

前回と同じ、久々さん、長良さんと3人で、
3句目までスタートします。
飛び入り歓迎です。コメント欄を使って、付けて下さい。
一応、捌き役は、遅足ということで。

脇は久々さんにお願いします。
南天が冬の季語なので、冬。
続いて、3句目は雑です。

  先日、京都に行ってきました。
  ちょっと小寒い日でしたが、
  足にまかせて東山界隈を歩きました。
  丸山公園あたりには、平安時代、
  尾張氏のお寺があったそうです。
  そこから小路に迷い込みました。
  袋小路の行き止まりには、
  道元禅師荼毘の地という立て札が。
  京の奥は深いです。
    その時の一句です。  
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うずくまる薬の下の寒さ哉          丈草

2005-11-28 00:58:22 | Weblog
 この句の意味が分からなくて、久しぶりに芥川の「枯野抄」を読みました。
 というのも、芭蕉は病床で弟子の伽の句の中から「丈草出来たり」と、この一句のみを褒めたと言う事ですが、私には句の意味もましてや良さもさっぱり分からなかったからです。
 結果、懐かしい芥川の臭いは嗅ぐ事が出来たのですが、句の理解は出来ませんでした。どなたか句の解釈をしてください。
 因みにこの句の載っていた歳時記で山本健吉氏は、「個を超えた真実を、丈草のこの一句に見ることが出来る」と申しておられました。
                            愚 足 
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はらっぱのドカンは空を飛んできた  遅足

2005-11-27 09:14:57 | Weblog
朱露さん句、愚足さんのコメントに
触発されました。

子供達が空飛ぶ土管が好きなのは
きっと土管が空を飛んできたから。
土管が、一方にしか穴がなかったら
あんなに人気はなかったんじゃないかな?
両方の穴から見える見慣れた風景も
異国のように感じられました。

          
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575の会  兼題 「霜」

2005-11-27 09:04:53 | Weblog
30日の575の会の兼題は「霜」です。

荻原先生が中心になって開かれている
ねじまき句会、という川柳の会での
題詠が、これまた、霜でした。

 声が好きだったと気づく霜の朝

 霜になる途中の声で電話来る

 知らぬ間に霜が無口になっている

俳人、川柳作家、歌人という様々な
人たちが参加している句会。
先生のおっしゃるように、
霜という言葉に対するスタンスが
微妙に違っています。とくに

霜になる途中の声、という表現はびっくり。
私には絶対出来ません。

どの句がどのジャンルの作者か?
考えて見て下さい。
              遅足



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おお昂我が青春という土管  朱露

2005-11-26 09:37:27 | Weblog
スバルと土管は、まさに天文学的に遠い。
「おお昂」と見上げるのが気恥ずかしく、
土管を出入りして終わる。
土管はドカンという音でもあり、
退かんという意味でもある。

 
    
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俳句のリズム

2005-11-25 08:58:21 | Weblog
膝毛布かけて人力三之町

塔句会の句です。
作者が高山の三之町に旅行した時の句。

膝に毛布をかけて
人力車で
高山三之町を廻った。

散文で書くとこうなり、意味も伝わります。
しかし俳句として、575のカタチとなると、
散文にはない何かが伝わってきます。
言葉の音としての力が表に現れてきます。

Hという暖かな音を持つ上五 
Jという力を感じさせる音 
KとSという軽やかなリズミカルな音 

これの音が人力車に乗って町を走っている
感覚を生みだしているようです。
575という定型が持つ力かも知れません。

ある人が「皆、どうしてこういう句をもっと選ばないの?」と。
この方はアナウンサー。選句の前にいつも詠んで下さいます。

はい!これから取らせていただきます。
                      
                  遅足

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墨壷の糸真一文字秋極む   絵門

2005-11-24 12:57:02 | Weblog
昨日の塔句会で人気の高かった句です。

作者の家の近くで、新築工事が始まり、
上五中七(すみつぼのいとまいちもじ)
を得たのは夏の頃でした。
さて季語は・・・
秋極む、として一句がなったとのこと。

句会に出す句は、会食のテーブルにならべる
自慢料理のようなもの。
まさに旬の味。
料理人の腕のさえた見事な一句でした。

        遅足

  
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