575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

三月や心ならずも引き締まる   朱露

2009年02月28日 | Weblog

   係累がない人には理解しにくい句だ。
   人間は肉親というグループで生きる。
   目下その頂点にいる私だ心ならずも。
   要するに金がかかるということです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サヨナラゼンマイ、コンニチ輪ソウ        草女

2009年02月27日 | Weblog
 こんな呪文のような言葉で一日楽しんできた。森の冬は寂しい。でも森へ行きたい私達はシダ植物とバードウオッチングで冬の森で過ごす。そろそろ番いを形成しているのか鳥が姿を見せなくなった2月中旬、シダ植物のイワガネゼンマイとイワガネソウを探して楽しんできたのだ。
 幼い頃からのもの名前が不思議だった。これを紙と言っているけれど、最初に紙と言ったヒトが布と言ったら布になるのではないか?と思ったのがきっかけであった。植物に親しむようになってますますこの思いは強くなる。それを発見したヒトが名づけた名前がまかり通っている。発見した地名、人名、思い違いなど覚えるのに苦労するものが結構たくたんある。                                                       イワガネゼンマイとイワガネソウもその仲間で、どうしてこんな名前をつけたのか、ごちゃごちゃになってしまう。どちらもホウライシダで、大きさ、形などよく似ている。                                    見分ける方法は葉を裏返し葉脈を調べる。イワガネゼンマイは、真ん中の軸から外に走る葉脈が二つに分かれ平行線のままなのでサヨナラゼンマイと言い換える。 一方イワガネソウは、軸の近くで網目(輪)を作ってから平行になっていくのでコンニチ輪ソウと言い換えて覚えることを仲間が教えてくれた。         そこで私達はそれらしき草を探し、片っ端から裏返し葉脈を調べて歩いた。教科書通りにいかないのは世の常でイワガネソウでもたまに輪を作っているのもあるし、この二種の雑種のイヌイワガネソウもあるから、見分けるのははいへん。海上の森にはイワガネゼンマイが多く、調べても調べてもサヨナラゼンマイばかり。  もう帰るというころ仲間の一人が少し遠くからイワガネソウの葉を一枚採ってきてくれて、コンニチ輪を実感できた。
 違いが分かるには、両方あるといい。しかし、比べる相手のないことが多い。
コーヒーのコマーシャルのようにそれだけでも違いが分かるようになりたいな。

ぜんまいの拳のほどけよ雲と水     桂 信子
 退屈な和尚と鴉ぜんまい伸び      長谷川草々
 鬼ぜんまい髯などはやし風に吹かれ   徳才子青良



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春寒し老人四人丘を往く   朱露

2009年02月27日 | Weblog


    四人の爺さんが丘を歩くのはゴルフ。
    高血圧を厳しく注意された五十始め。
    そして棒を担ぎ山野を歩き二十数年。
    四人は球より三人を楽しく見つめる。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

塔句会の結果   遅足

2009年02月26日 | Weblog
民放OBでつくっている「塔句会」
私も参加しています。575の会とはまた違った感じです。



 自由題             (作 者)   選 者

牡丹の蘂藁囲ひはみ出せり(松ヶ崎)  
貸し借りの貼紙増やす君子蘭(寺井)  中野 松田
水ぬるみ米とぐ指がしなやかに(荒川)  石田 清水 中野
美濃札所半世紀目に開帳す(角谷) 
「まあだだよ」答ふる声の浅き春(江本)  荒川 石田 中野 角谷 
香しき宇治の仮橋春立ちぬ(石田)    荒川 小泉
はじまりは男富士なり雪解川(寺井)    松田    
小半刻土に膝つき菊根分け(松ヶ崎)   江本 清水 寺井 大橋
蝋梅やみなうつむきて乱れけり(竹内)    松田
寄せられて空手の雛三千体(大橋)    松ヶ崎 小泉 松田
中国語ぽんぽん弾け伊勢参り(石田)    荒川 寺井 大橋
冴え返る咳また咳のご挨拶(中野)    松ヶ崎 石田    
いっせいに空に声あげ犬ふぐり(大橋)    松ヶ崎 清水         
盆梅や歴史をうとふかほりかな(竹内)     
雪解水分水嶺を北南(江本)    寺井 松ヶ崎 
下萌えに恵みの雨の深夜かな(寺井)    小泉 竹内
この春も片栗の花咲いている(荒川)    石田 寺井
如月や八十路の宴の銀の匙(小泉)    大橋 
福寿草無数の空を持っている(松田)    江本 竹内 角谷
春雷や峠の彼方伊吹山(清水)   
紅梅や鉄路とまりていきいきと(角谷)
生いたちのちがう姉弟や蕗の薹(松田)
妻をえて幾度春の通りける(松田)    石田 大橋
春となり首をすくめる新芽かな(荒川)    竹内 中野    
梅割りに梅を浮かせる宵の膳(中野)    小泉 角谷
寒明の突風過ぎて鴉啼く(清水)    荒川 角谷
足ひれを翻へし海女消えにけり(石田)    松ヶ崎 荒川 松田
鍵穴を手さぐりしたる余寒かな(松ヶ崎)   江本 大橋    
窓開けて鼻うごめかす夜の梅(中野)
残る雪この世の汚れ吸い尽くし(角谷)    清水
竜安寺道の緑も寒明ける(清水)    小泉 竹内 
春寒や埴輪の眼がらんだう(江本)    寺井 中野 角谷  
女人集ひ長谷寺和讃春を呼ぶ(大橋)      
水仙や目覚めて咲ひて華やぐか(竹内)
片濡れの句碑の平仮名春時雨(小泉)    江本
餅花や古き町並み箱階段(小泉)    江本 清水 竹内

1人が3句を出句し、5句を選句しました。

※3月の句会も25日で、「東生涯学習センター1F第1集会室」です。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

荻原先生の歌    遅足

2009年02月26日 | Weblog
今日の先生のブログを覗いていたら、
こんな歌が最後に載っていました。
(毎日一首づつ発表していらっしゃるようです。)


 どこまでも続く木立やつきかげとともに朧に帰属してゆく

                     荻原裕幸

分かりやすい歌ですが、一箇所だけ?
最後の「帰属」という言葉。
融けていくでもないし、還っていくでもないし・・・
朧になっていくでもないし・・・

この言葉の使い方が先生流なんでしょうか?


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

蘭を抱く   麗

2009年02月26日 | Weblog
先日、お値打ちなデンドロビウムの鉢を花屋さんで見つけ購入しました。
白に紫の縁取りがある可憐なデンドロ。
駐車場まで重たい鉢を抱えて歩いているとき
なぜか植物なのに動物を抱いているような感覚がしました。
洋ランはどこか肉欲的な気がします。
長生きさせて来年も花をつけてほしいものです。

そして、今朝ゴミ出しに行ったら近所の植え込みに一輪の黄色の
クロッカスが咲いているのを発見。なんだか嬉しくなりました。

     早春や蘭を抱いて帰る道   麗
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

朱露さんとの往復メール    遅足

2009年02月26日 | Weblog
朱露さんとの間のメール交換。
面白い展開なので、了解をいただきブログにも。
最初にメールを送ったのは遅足です。



朱露さま。

最近、俳句は低迷中です。飛躍の時期は、なかなか。
結局やってこないかも。(遅)


遅足さま。

俳句には低迷も飛躍もないと思うけど、どうでしょうか?
自分の俳句を作るという厄介なことに直面するだけですかね。
自分の俳句だから人には分らない、という覚悟は必要ですね。
俳句はその冒険がやりやすい文芸だと思いますが如何ですか?(朱)

                            
朱露さま。

確かに冒険がやりやすい文芸ですね。
芭蕉の言った不易流行ではないですが、
なじみ深さと新奇さの両方を満足させるわけですから
17文字では新奇さを求めると、どうしても他人には
分かりにくい句になってしまいますね。(遅)


遅足さま。

「不易流行」(芭蕉の用語)不易は詩の基本である永遠性、
流行はその時々の新風。二つとも風雅の誠から出るのだから、
根源は同じ。と、広辞苑に書いてある。しかし・・・
価値観・生活感が固定している芭蕉時代はそれでいいけど、
21世紀日本の俳句ではそうはいかないと思います。
今でも、殆どの俳句は(勿論プロも含めて)芭蕉時代です。
つまり俳句は「現代の文芸じゃない!」ということです?!
「五七五で現代を描く」にはどうしたらいいか?
現代俳句の唯一最大の課題ですね。まだ方法論はないです。(朱)




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鞦韆(しゅうせん)は漕ぐべし愛は奪ふべし  三橋鷹女

2009年02月25日 | Weblog
なんだコリャ俳句の続きです。(遅足)

☆ 鞦韆はブランコのこと。ブランコは漕ぐ。
そして愛は奪わなければ愛した気がしない。
自然な愛ではだめ、愛を自分のものだと感じない。

◎ ぶらんこ、ふらここは春の季語。

○ 男としては奪われたい。
句としてカッコいい。上の「鞦韆は漕ぐべし」、下の「愛は奪ふべし」
両方あって、カッコイイ宣言になっている。

● じゃあ、上は蛇口はひねるべし、でもいい?

○ 鞦韆、というムツカシイ漢字を使っているが、
この句の場合は、この字でないと、女性が自由でなかった
時代の女性の気持ちが出ない。
ブランコ、というカタカナだと軽い感じになってしまう。
宣言する感じが消えてしまう。

● ぶらんこは、漕げば漕ぐほど高く、怖くなっていくもの。
漕ぐべし、どんどん高くなる。怖さがつのる。
それが、愛は奪ふべし、に、上手く繋がっている。

○ ブランコに乗っていると見えない世界が見えたりする。
普通にしていては見えないものが見える。

●  じゃあ、蛇口ではダメだ。


なんだコリャ度はそんなに高くないですが、良い句ですね。
推薦は吉行和子さんでした。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

あふひってなんだ   鳥野

2009年02月24日 | Weblog
学年末が近づくと、一瞬よぎるささいな思い出、・・・「あふひ」。

ワタシは小学校の6年間を東区の葵小学校で過ごしました。

徳川大名家の下屋敷の跡とかで、校庭の大松がシンボル。
今思えば教育には、かなり熱心で先進的。先生たちにも恵まれていました。

ワタシの在学中は、なかでも綴り方がかなり重視されていたようです。
コンクールのようなものもあり、選ばれた作品は、学年末に学校通信の小冊子に載せられて、配られます。

その冊子が「あふひ」。親に渡しても、当時の親は家事や勤めに大忙し。いつ読んでくれたやら。
あふひはあふひのまま、毎年が過ぎて行きました。

これが葵の旧かな表記と気づいたのは、ずいぶん後の事。

そういえば、ワタシはいまでも旧仮名遣いは苦手。あふひの亡霊を引きずっています。




コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

梅林を下りつつ飲む缶ビール   朱露

2009年02月23日 | Weblog

       
     昔私が放送していたスタジオがある丘。
     その丘一帯に市が梅林を作って数十年。
     俳句大会の選者の私が作ったのがこれ。
     力作群の前に晒して置けずポケットへ。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

まっすぐな道でさみしい  種田山頭火

2009年02月22日 | Weblog
なんだこりゃ俳句の続きです。
今回は山頭火の句。

☆ これは本当に奥深い句。
まっすぐな道というのは、余りにもつまらないもの。
散歩でも、まっすぐはさみしい、回り道をしたほうが楽しい。
人生も同じ事が言える。
また、植物など自然でも、うつくしいものはすべて曲線。
まっすぐはさみしいもの。

○ さみしい、を直接さみしい、と言ってしまっていいのか?

◎ 句としては、さみしい、が弱い。
山頭火の句のなかでは下の部類に入る句。
たとえば、分け入っても分け入っても青い山。
これも道があるでしょう。若いころの抒情豊かな句です。
哀しさもありますし。

○ この短さで句になるのか、という点ではナンダコリャ句ですね。

◎ この句は大胆。まったく自由に書いている。
他の人がどう思おうがかまわないという大胆さ。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春嵐俺も総理も耐え忍ぶ   朱露

2009年02月21日 | Weblog
    二千九年二月二十日は深夜から嵐。
    麻生総理は盟友中川の失態で苦境。
    俺は自家製の苦境で六十年苦しむ。
    風は叫び雨は雨戸を叩き電線喚く。

    

 2月句会の最終結果がでました。
 結果のブログを覗いて下さい。(遅)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スノードロップ(待雪草) 草女

2009年02月20日 | Weblog
 小学生の頃から「秘密の花園」が好きであった。この時代にこの題名はちょっとキツイかな。
 この物語の主人公は2人の子供ではなく、自然であると思う。主人公の友達ディコンは自然そものも、自然の精だろう。不健康な子供達が植物や小動物の生命力に触れることにより健康を取り戻していく。だからたくさんの植物が登場する。   その主題が分からないまま、こころに残ったのは、待雪草とヒースとひえんそうだ。これらの植物がどのようなのもか分かったのは、随分大人になってからのこと。
 ヒースはエリカ、日本で育つのはジャノメエリカ(ツツジ科)、ひえんそうはデルフィニウム(キンポウゲ科)のこと。これらは花屋さんに行けば容易に手に入る。
 待雪草は、メアリーが花に親しむキーポイントになる植物として登場する。彼女が「秘密の花園」に入って草に覆れながら芽生えているのに気づき、思わずまわりの草を抜いてやる。どんな園丁もこんなに上手にやれないと後ディコンにほめられるのだ。
 待雪草が早春に白い花の咲く球根植物であるということは読むうちにわかる。スノードロップが待雪草と知った時へえーとおもった。スノードロップは言いえて妙。雪解けを待って、雪の滴のような白い花、でもそれがどうして待雪草になるの?
 ヒガンバナ科ガランサス属の多年草で、原産地はヨーロッパ。講談社の園芸大百科辞典には「2枚の葉がひとつのつぼみをたいせつにに抱えて地上に顔を出し、豆ランプのような花を吊り下げる。日中には花弁が開いて、逆Ⅴ字形のグリーンのマークをのぞかせ、夕方にはまた純白のペンダントの姿にもどる。・・・」とある。

 今年の秋には球根を手にいれ、植えようと思っている。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

早春句会   麗

2009年02月19日 | Weblog
体感的には冬に戻った寒さの中
昨夜は早春の息吹がいっぱいの楽しい句会となりました。

安田屋さんには初参加の結宇(ゆう)さん。

  春寒や塔婆の文字のささくれて 

いきなりのトップ賞でその実力もさることながら、
俳号の「結宇」についての
紹介に一同深く胸を打たれました。
海外で戦死されたお父様が宇品港(今の広島港)から出征されたことを
知ってつけたのだそうです。
お父様との見えない絆を俳号にされていたのでした。

愚足さんの

   未来見る瞳のぞきて春隣

のように我が子の無垢な瞳をのぞくことができず海外で命を落とされた
結宇さんのお父様のような多くの犠牲の上に今があるということを
昨夜の句会で改めて実感しました。

また昨夜は、私の友人の西田さんも飛び入り参加。
句会は初体験ということでしたが若い新鮮な感覚で選句してもらいました。
「とても楽しかったです」という嬉しいメールも届きました。

    春風が新しきもの連れてくる   麗
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

二月の句会の結果です。         愚足

2009年02月18日 | Weblog
今回の出席者は九人でした。結宇(ゆう)さんが初めての顔見せで最高点を獲得され、また麗子さんの友人の西田さんがちょつと様子見ということで選句にも参加され賑やかな会になりました。

題詠「早春」  

①父祖の地の住処追われて春遠し (立雄)静荷・結宇・亜子
②早春や広重と立つ潮見坂     (朱露)狗子・遅足・能登・愚足・西田・愚山
③しゃがみ込む妻早春の庭の端   (愚足)麗子・郁子・愚山
④春立ちて托鉢の足袋穴だらけ   (能登)狗子・亜子
⑤春浅し合否を告げる薄き紙     (郁子)狗子・結宇・亜子・鳥野
⑥早春や光と風のせめぎあい    (晴代)西田
⑦病癒え早春の鉢買い求め     (麗子)晴代・結宇・郁子
⑧早春の昔に妻を抱き寄せる    (遅足)麗子・立雄
⑨春寒や塔婆の文字のささくれて  (結宇)晴代・遅足・愚足・能登・郁子・鳥野・立雄・愚山
⑩廬山寺の春まだ浅き縁にかけ  (愚山)静荷・西田
⑪噛み合はぬ夫婦の会話春浅し  (亜子)静荷・鳥野
⑫春浅し厠に英文法の本      (静荷)晴代・遅足・能登・朱露・立雄
⑬春めきて猫の後追う痴呆犬    (狗子)麗子・愚足・朱露

自由題
①子らの声春めく朝の通学路     (亜子)静荷
②立春や豆大福を一口に       (晴代)静荷・狗子・結宇・郁子・愚足・立雄・愚山
③未来見る瞳のぞきて春隣      (愚足)麗子・能登
④はだれ野やこの地守りし人のあり(能登)晴代・愚足・西田
⑤日脚伸びベートーベンの悲愴弾く(麗子)遅足・郁子・鳥野・愚山
⑥初蝶は手のなか蝶の面構え   (遅足)狗子・鳥野・朱露・愚足
⑦三月も若者たちは立ち尽くす   (朱露)麗子
⑧車椅子寄せて桜の古木なで   (愚山)結宇・亜子・西田・立雄
⑨豆まきの鬼役今日は早退す   (郁子)静荷・亜子・遅足・能登・愚山
⑩ぞくぞくと道路工事の二月来る  (狗子)晴代
⑪ゴビはるか地蔵眉閉ず黄砂かな (結宇)狗子・郁子・朱露・立雄
⑫菜の花や褒めて一把をもらいける(立雄)遅足・能登・鳥野・西田
⑬寒雷や最終号手に老歌人     (静荷)晴代・結宇・亜子・麗子

 
☆次回は、3月18日(水)6時 安田屋です。

 詠題は、「春宵」「春の宵」「宵の春」です。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする