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575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

旧友と笑い合う森やホトトギス  竹葉

2025年07月11日 | Weblog

テッペンカケタカ トッキョキョカキョク(特許許可局)などと記されるホトトギスの特徴ある鳴き声は、不思議にそのように聞こえてきます。日本人の感性の豊かなところです。また 時鳥・郭公・子規・不如帰・霍公鳥など漢字表記も多彩で、それだけ愛される鳥なのでしょう。

この句は久々に会う友との楽しい時間がずっと続いて欲しいという願いを感じていいなと思いました。

(中七が字余りになり、置き換えたり「や」をとったりしましたが上手く行きませんでした。)と作者。字数でいくと「や」をとるところかとも思いますが、「や」があることによってホトトギスの声と笑い声が森に響き渡るような明るさを感じます。

 

私も友との楽しい思い出を詠んでみました。行きつ戻りつ苦肉の作。

 けぶるコテージ友の寝息とカッコウと 

千香子さん:③(表題の句)と迷いました、寝息が穏やかな平和な印象でこちらを選びました。

ありがとうございます。

シーズン直前の軽井沢に、学生時代の友人7人でコテージ泊をした時の一句です。子どもが巣立ち、親を看取り、それぞれ何らか自分の身体の不調も抱える身ですが、会えば若い時分に逆戻りの大宴会。翌朝目を覚ますとコテージは一面の靄に包まれていて、友はまだまだ夢の中という状況です。ひとりそろそろと起き出してコーヒーでも淹れようかといったところを詠んでみました。

亜子さんから、コテージの内と外が混在しているのが気になるというご指摘をいただきました。推敲でも迷ったところでした。

 

  

小雨にけむる朝、しきりに鳴くカッコウ なかなか起きてこない友の穏やかな寝息。素敵なもの全部を575に入れ込むのはホントに難しいです。  郁子

 

 

 

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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (麗子)
2025-07-11 11:17:46
私も大学時代の友人と伊豆の海へ行って来ました。友人はお母様を亡くしたばかり。お母様を連れて行きたかったというホテルに誘ってくれました。涙あり笑いあり。本当に楽しい一夜でした。
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Unknown (佐保子)
2025-07-14 08:50:27
この竹葉さんの句、何年振りかで会って愛知陶磁美術館に行った時のことです。ほとんど人影のないリチャード・ジノリ展をしていました。私はその時の歌「東部丘陵の森にかこまれ友と我何年ぶりかのホトトギス聞く」を詠みました。いい思い出です。皆さんいろいろお出かけ、いいですね。行けるときに行って、楽しみましょう。夫と昨日はPDハウスという、パーキンソンの人だけの施設に見学に行ってきました。いつまで、うちで看てあげられるかしらというこのごろです。
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