575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

庭下駄が離れ離れや春の怪

2010-03-31 15:25:55 | Weblog

    風のない花冷えの朝新聞を取ろうと、
    雨戸を開けたら下駄が片方しかない。
    猫額の庭なのですぐに見つかったが、
    しかし何故だといぶかりつつこの句。

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はねず踊り     遅足

2010-03-31 08:59:10 | Weblog
この日曜日に京都の小野の里、随心院で行われた
「はねず踊り」を見てきました。
小野の里は、かの小野小町の里。
深草の少将との恋物語の地でもあります。

「はねず」とは、うす紅色のこと。
随心院門前の紅梅を、はねず色というそうです。
梅はもう盛りを過ぎていました。残念。

   

踊りは大正の頃で廃れてしまったものを
昭和48年ころに甦らせたもの。
踊り手は小学生の六年生が中心。

歌詞は、深草の少将が小町のもとへ百夜通うという
伝承を踏まえたもの。
百夜目に代人をたてたことがバレテ、
恋は破れてしまうというストーリーでした。
(私の習った謡曲では、百夜目に死んでしまう
という悲劇的な結末でした。)

ホカホカした春らしい陽気のなかで、
小町の末裔たちの、ゆったりした踊りを楽しみました。

門前には、竹林があり、小町の化粧井戸とされる
湧き水がありました。

 竹切ってはねず踊りの支度かな   遅

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ジャズバッハ春は麗らの酒の友    朱露

2010-03-31 08:58:21 | Weblog


       スィングルシンガーズを聴いている。
       ダバダバダバダバと来て飲みやすい。
       広沢虎造「森の石松」の頃は蓄音機。
       秋葉路や花橘の茶の香り流れも清き。

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寒さこらえて咲くのです   鳥野

2010-03-30 13:48:47 | Weblog
花は律儀です。開花宣言に合わせるかのように、咲き始めました。
夜桜見物なんて、とても考えられない寒さなのに。

この狂った気象。春になっても花の咲かないサクラが現れたと伝えられています。

開花のメカニズムは複雑で、夏に作られた花芽は一旦休眠し、その芽を覚醒させるのは冬の低温。
寒い冬を経ることなしに、花は咲かないのです。

ここにも温暖化の影響、と心配する向きに、登場したのが休眠打破の必要のない新種。<仁科乙女>と名付けられました。
なにやら難しい名称のビームを照射して、突然変異を誘発するのだそうです。

現代物理学の父の名を負う子。自然界の美しい掟を乱す鬼ッ子になりませんように。

 ・ 桜ばないのち一ぱい咲くからに命をかけてわが眺めたり

                    岡本かの子
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短歌ばとる     ぐ

2010-03-29 18:23:09 | Weblog
自分の文学的センスのなさに七十近くになっても自覚しない面々が句会の怨念をあくる日の短歌ばとるに持ち込みました。しかし ジャンルを変えてもセンスは変わりませんでした。

短歌ばとる

 ①飛鳥大仏正座で聴く僧の法話
     梵鐘音野に響きおり

 ②鳥は鳴き甘樫の丘近づきて
     古代の夢に春風そよぐ

 ③大木を彫りたき夢や師は運慶
     阿吽の呼吸終の日にまで

 ④石舞台古代の碑見終わりて
     春まだ浅き飛鳥路を行く

 ⑤石舞台はるかに想ふ古代米
     紅梅眺めて舌ずつみする

 ⑥甘樫の古き時代を夢に見て
     発掘の人汗をぬぐいぬ

 ⑦岡寺の坊さんやさしく「便所はただ」と
     破顔一笑仏となる

 ⑧朱雀門暮れて色彩失いぬ
     列車一途に走る宮跡

 ⑨春風や死はまた祭り石舞台
     蘇我の一生我の一生

 ⑩本堂に如意輪観音かくれおり
     岡寺の花山に溶け入る

 ⑪梅の香の一生(ひとよ)流配の薫りする
     飛び梅ならず飛鳥この花

 ⑫風雪に耐えて今日鎮座する
     飛鳥大仏御手にも慈悲が
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寂聴の春暁の声がばと起き    朱露

2010-03-29 16:20:13 | Weblog

     三月二十九日早朝瀬戸内寂聴の声。
     大正十二年生まれ八十八才の声か。
     昭和九年程度でジジイ振るは笑止。
     ガバッと起きてイテッと倒れ伏す。

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同窓会奈良旅行、夜の酔い酔い句会     ぐ

2010-03-28 14:19:48 | Weblog
 学生時代の仲間と四十数年ぶりに奈良の早春を楽しみました。
猿沢の池の近くの宿で泊まり座興に四人の仲間が酔いにかこつけて、俺こその句会をひらきました。お互いに自分の句の自慢と相手の句の貶しあいですこぶる楽しい句会でした。
 何番が高点句だったのでしょう?

 ①千金の春奈良旅また談笑

 ②鹿たちは何を思ふか頭下げ

 ③友と来て奈良の霞を食べにけり

 ④白壁に春を落とすや古都の暮れ

 ⑤本尊が日光・月光従えて

 ⑥鹿の子が愛しみおり法華堂

 ⑦おぼろ灯の相輪高く五重の塔

 ⑧青眼の春の仏に合掌す

 ⑨逆光の鴟尾春風に吹かれおり

 ⑩春日なる森を抜ければ南大門

 ⑪座る鹿立つ鹿のいる春日道

 ⑫五重塔阿修羅もかえり頼もしく

   
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菫咲く岩の山道赤岩寺   朱露

2010-03-27 16:12:00 | Weblog
我が家の北の山裾に赤岩山赤岩寺。
アカイワサンセキガンジという音。
奈良時代行基が開いた古刹デアル。
一人で歩くのは相当の胆力が必要。
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ハランの花        草女

2010-03-26 20:16:42 | Weblog
 3月21日、渥美半島での植物観察会に参加した。泉福寺の麓でバスを降りまずヤマモガシという樹をみる。愛知県の中でここらあたりにだけに生えているとのことに、興味深く見上げたけれど、あまりの高さで全く分からない。車が通行できる道路ではなく、以前の参道を歩いて、植物観察をする。人が殆ど通っていないらしく、荒れている。
 その分、自然が力を発揮できたのだろう色々と観察できて楽しい。
 昼ごはんの後で、ハランの花が咲いているときいて200mぐらい後戻りする。その日なぜか膝が痛み計400mは辛かったが、行った価値はあった。初めてみるハランのの花は想像を超えるのもであった。形も大きさもビール瓶の王冠大で色は暗い紫。
 それが地面すれすれのところで、葉と葉の間に3個さいていた。私が知る限りではカンアオイの花に似ている。けれどあの大きな葉、しかも葉には10㎝に近い軸があるから、地面にいきなり花があるという感じがする。6年生から彼のかみさんになるまでを過ごした家の北の庭にハランが生えていたのに、一度も花を見たことなはなく花が咲くとはゆめゆめ思ってもいなかっただけに衝撃は大きい。

 ハランは確かユリ科、なのに何度数えても花弁は8枚である。ユリ科は3倍性であるから、9枚か6枚ならこの形でもすんなり受け入れることができたと思うが・・・江戸時代の初期に中国から渡来したと考えられているて、自生のハランはないという。泉福寺のハランも植えられたものであろう。平凡社の「草花もの知り事典」によればユリ科の常緑多年草で観葉植物として庭園に植えられ、生花用ともされるとある。
生花というよりプラスチックに変えられて食べ物の仕切りになっているハランが身近である。講談社の「花色図鑑」ではハラン、ユリ科(=スズラン科)とある。山と渓谷社の「山に咲く花」にも「野に咲く花」にもハランの記載はないが、スズランはユリ科スズラン属で釣鐘状の花は6裂とある。では何故8裂のハランがユリ科なのか素人の私は混乱している。 それにも増して、この時期花があるはずと根元を探した見識者に脱帽。

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黄砂流す雨の二日をよしと見る    朱露

2010-03-25 09:44:49 | Weblog

    四日前に降り積もった大量の砂漠の砂。
    目方にして何億万トンかと馬鹿な想像。
    この春雨が黄砂を日本の土にまた川に。
    国土構成のありかたの一つと思ったが。

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