575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

散りてなほ正座崩さぬ椿かな   亜子

2015-02-28 09:10:14 | Weblog
同種句がありますね。思いは同じかな?
首から落ちると嫌われた椿だそうですが、
こんな風に見てあげれば結構でしょうね、と結宇さん。

同じ落ち椿を詠んだのが静荷さん。

  落ちてなほ地に位を正す藪椿 

藪の中でありながらも、位を正す、というあり方に、
生き方もそうありたいなあ と、教えられました、と智恵さん。

                     

亜子さんの句、「正座」という言葉から和服の女性が。
落ちるではなく「散る」という言葉が選択されています。
人間のありたき姿を見事に表現しています。

一方、静荷さんの句。

散るではなく「落ちる」。地に落ちる。
天地のイメージ。位が下がる。しかし位を正す。
人間と言うより椿のあり方を詠んでいます。
そして、そこから人間にも視線をひろげていきます。
表現の力点の置き方に違いがあり、とても面白く感じました。

             

応答の一日一句

  閉店の貼紙千切れ二月尽   孝

  瓶中の酒は何処へ二月尽   亜子

もう二月もおしまい。三月へ。
町内会の役員を仰せつかって、ちょっと忙しくなりそう。

                     遅足

  
コメント

江戸椿百五十年生きており   麗子

2015-02-27 09:16:41 | Weblog
青く、深深とした寒空を背景に、江戸城のお堀の傍の赤い椿と
艶々した深緑の葉群れが浮かびました、と智恵さん。

徳川幕府が開かれると、江戸に多くの神社、寺院、武家屋敷が造られました。
それにともない、多くの庭園が営まれ、椿も植えられていきました。
二代将軍・秀忠は吹上御殿に、椿の名花を献上させました。
やがて武士はもちろん町人にも愛されるようになり、
品種改良も進み、形や色も豊かに、洗練された美しさを誇るように。
さまざまな江戸椿が美しさを競いあうように。

句の江戸椿は、日本画家・掘文子さんの描いた「太神楽」
江戸時代から家に伝わる、紅白の斑の椿とのことです。

              

応答の一日一句

  春浅し登校の子ら手を繋ぎ   孝

  4Bで描く稜線春浅し     亜子

一昨日、京都の上賀茂神社に行ってきました。
神馬堂のお餅がお目当てでしたが、売り切れ。
神社の境内で人だかりが・・・近づくと時代劇の撮影中。
大岡越前の撮影のようでした。河原に水死体があがったという場面。
冷たい土のうえに寝転がった死体も寒かったでしょうね。
ご苦労様。
                    遅足



コメント

ぐりとぐら    麗

2015-02-26 11:04:05 | Weblog
先日、郁子さんから大好きな「ぐりとぐら」の切手をいただきました。
ぐりとぐらの絵本に、私は幼稚園で初めて出会いました。

のねずみのぐりとぐらが大きな卵をみつけて、森の中でカステラを作るというお話。
物語の最後にふっくらと焼き上がった黄色いカステラのおいしそうだったこと。カステラの焼けるにおいにつられていろんな動物が集まってきてみんなでおいしく食べるのです。
何度も何度も読み返しました。
20年後、大人になってからぐりとぐらの絵本に再会した時は、もうあの時のような感動はなくなっていたことが残念でした。5歳の時に出会えたことは幸運でした。

子供の時にしか味わえない何かが必ずありますよね。私の大好きな童話作家石井桃子さんが
「子供たちよ。子供時代をしっかり楽しんで下さい。大人になってから、老人になってからあなたを支えてくれるのは子供時代のあなたです」と言っています。

今の子供たちは忙しすぎてなんだか大事なことがおろそかにされているような。
大人もそうかもしれませんね。もう一度ゆっくり、ぐりとぐらを読んでみたいと思います。

        春の日はぐりぐら一緒に森の中  麗
コメント (1)

あれから10年   鳥野

2015-02-24 17:17:23 | Weblog
中部国際空港(セントレア)が開港10周年を迎えて、
記念行事で賑やかです。早いものです。あれから10
年。
あの開港は、あたふたと慌てた日の思い出です。

旅慣れたグループから、北海道旅行に誘われ、「2月
17日、空港集合」との事前の連絡。
わたしにとって空港といえば、小牧。出発も到着もお
馴染みです。それが、当日から常滑へ引越し。思って
もみませんでした。
その後の連絡や打ち合わせをするうちに、思い違いに
気付き、旅は無事。

出発の日、駐機場に翼を休めていた国際線の機の様子
が、なぜか印象的でした。

 ・ 駐機する数の少なきセントレア アブダビへ飛ぶ
   尾翼華やぐ
                    鳥野
コメント

椿咲く赤白桃に一重八重   晴代

2015-02-23 09:01:26 | Weblog
日本の椿といえば藪椿。北海道を除いた日本列島に分布。
北は青森県、南は沖縄の西表島まで花を見ることが出来ます。
日本人に好まれる椿。一体どのくらいの園芸品種があるのか。
ググってみました。2000種以上とか。それにしても多いですね。

この多様な色や模様。
それを12文字の赤白桃、一重八重、と言いとめました。(遅足)

           あがり

応答の一日一句

  微風にも感度良港糸柳    孝

  お忍びで走るプリンス柳影  亜子




コメント

腕一振サーブ決まりて椿落つ   等

2015-02-22 10:06:02 | Weblog
いたずらは困ります。が、なんと言う潔さ、と鳥野さん。
今回から参加された等さんの句です。

腕一振は「うでひとふり」「うでいっしん」と、二通りの読みが可能です。
私は「うでいっしん」と読みました。
ボールを放り上げてサーブを打つのなら「かいないっしん」かな?
椿にスポーツを取り合わせた句は珍しいと思います。
明るい春のイメージが広がってきます。

「決まりて椿落つ」は、直球すぎる気もします。
中七で切って、椿を取り合わせる方法もあると思います。

  腕一振サーブ決まりぬ落椿

落椿は、付きすぎとすれば、

  腕一振サーブ決まりぬ日の椿

などは、どうでしょうか?     遅足

           

応答の一日一句

  そよ風の気持ち伝える柳かな   孝

  人力や柳青める城下町      亜子


コメント

椿句会の最終結果です。       遅足

2015-02-21 09:29:27 | Weblog
2月句会、7人の出席でした。
立雄さんの選句もいただき、最終結果です。


題詠「椿」

①腕一振サーブ決まりて椿落つ(等)能登・鳥野・遅足
②椿咲く赤白桃に一重八重(晴代)麗子・静荷
③江戸椿百五十年生きており(麗子)智恵・狗子・郁子・亜子
④散りてなほ正座崩さぬ椿かな(亜子)結宇・佐保子・郁子・すみ
⑤椿咲く鵯の来て目白来て(佐保子)能登・鳥野・静荷・すみ・晴代・亜子・立雄
⑥抱擁をとけばこぼるる白椿(遅足)等・佐保子・立雄
⑦開花待つ庭に背伸びの椿かな(立雄)能登・狗子・麗子
⑧落ちてなほ地に位を正す藪椿(静荷)智恵・麗子・晴代・立雄
⑨切り切って椿一輪客迎へ(結宇)智恵・等・佐保子・晴代・すみ
⑩玉椿大義の色に染まりしか(郁子)結宇・鳥野・静荷  
⑪参道に血の目印か椿落つ(能登)狗子・亜子
⑫椿の葉蕾を庇い打ち震え(すみ)結宇・遅足・郁子
⑬ウインナーワルツに乗って椿飛ぶ(狗子)等・遅足


自由題
 
①梅の香や去年よりの髪刈られをり(立雄)結宇・鳥野・郁子
②親の齢(とし)越えての余命ふきのとう(静荷)智恵・能登・狗子・佐保子・遅足・麗子・すみ
③南天の火を啄みて火の眼(遅足)智恵・等・狗子・静荷
④一輪を幾度ものぞく福寿草(佐保子)麗子・晴代・静荷
⑤女坂曲がれば不意の落椿(亜子)能登・狗子
⑥春立つやレターセットを買いに出る(麗子)等・鳥野・郁子・晴代・静荷
⑦冬晴れやまれに声あり土管坂(晴代)結宇・鳥野・佐保子・遅足・亜子
⑧白鷺の白のほか見ず四温の池(等)
⑨遠回り鳥固まりし冬刈田(結宇)能登
⑩春掃除こぼれ豆吸う達成感(郁子)すみ・亜子
⑪梅が香や萎縮の脳も目覚めさす(能登)麗子・晴代・立雄
⑫風船を子より喜ぶ父と母(すみ)郁子・立雄
⑬旧館の図書の匂いの余寒かな(狗子)智恵・等・結宇・佐保子・遅足・すみ・亜子・立雄

次回は3月18日(水)午後1時  東鮨  
題詠は「ぶらんこ」です。「ふらここ」「鞦韆」とも言い春の季語です。

          

応答の一日一句

  膨らむもまだ咲くまいと梅の花     孝

  酒搾る袋の刺し子梅の花        亜子






コメント

一輪を幾度ものぞく福寿草   佐保子

2015-02-20 09:31:41 | Weblog
庭に福寿草の花が咲きました。2月の中旬です。
しかし旧暦では、麗子さんが言及していたように、昨日がお正月。
お隣の中国や韓国では、春節。今もお正月です。
大型連休なので、大勢の観光客が日本にを訪れているそうです。

新年の季語、福寿草も今頃の気候に咲く花。
まさに新年の季語なんだな、と思わせてくれます。

新暦が採用されておよそ150年。
父母の時代までは、まだ旧暦が意識されていましたが、
今は歳時記を見る時くらいです。身体にぴったりする旧暦。
俳句を詠みながら旧暦を意識していきたいと思います。

           

応答の一日一句

  誰よりも先に陽を受くシクラメン   孝

  命終の白き炎やシクラメン      亜子






コメント

江戸椿    麗

2015-02-19 09:52:50 | Weblog
やっと行けると思っていた昨日の椿句会。なんと人身事故で電車がストップ。あえなく断念となりました。
私が出した俳句は

     江戸椿百五十年生きており 

これは尊敬する96歳の日本画家、堀文子さんの画文集を見ていて思いついた句です。
美しい植物や水中生物など飽くなき好奇心で次々にテーマを見つけられる堀さん。

江戸時代から家に伝わる江戸椿の「太神楽」を描かれていました。紅白の斑の椿です。

植物の方が人間より強く優れているかも?という掘さんのまなざしは力強く圧倒されます。
また展覧会に行きたくなりました。

今日は旧正月。いよいよ春ですね♪

コメント

「椿」の句が集りました。     遅足

2015-02-18 09:49:35 | Weblog
2月句会の投句が集まりました。
今回から、等さんが参加されました。よろしくお願いします。

題詠「椿」

①腕一振サーブ決まりて椿落つ
②椿咲く赤白桃に一重八重
③江戸椿百五十年生きており
④散りてなほ正座崩さぬ椿かな
⑤椿咲く鵯の来て目白来て
⑥抱擁をとけばこぼるる白椿
⑦開花待つ庭に背伸びの椿かな
⑧落ちてなほ地に位を正す藪椿
⑨切り切って椿一輪客迎へ
⑩玉椿大義の色に染まりしか
⑪参道に血の目印か椿落つ
⑫椿の葉蕾を庇い打ち震え
⑬ウインナーワルツに乗って椿飛ぶ

自由題
 
①梅の香や去年よりの髪刈られをり
②親の齢(とし)越えての余命ふきのとう
③南天の火を啄みて火の眼
④一輪を幾度ものぞく福寿草
⑤女坂曲がれば不意の落椿
⑥春立つやレターセットを買いに出る
⑦冬晴れやまれに声あり土管坂
⑧白鷺の白のほか見ず四温の池
⑨遠回り鳥固まりし冬刈田
⑩春掃除こぼれ豆吸う達成感
⑪梅が香や萎縮の脳も目覚めさす
⑫風船を子より喜ぶ父と母
⑬旧館の図書の匂いの余寒かな

小島ゆかりの歌集を読んでいたら、こんな椿の歌が。

 にぎやかな女ごゑして藪椿の大家族あり神社の裏に

 うそつきの椿の花はうそつきの人間が好きじつと見るなり

             

応答の一日一句

 水温む米かしぐ音柔らかし    孝

 橋近きマンション暮らし水温し  亜子
コメント