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575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

7月「海月」結果発表!とブログ移行のお知らせ

2025年07月23日 | Weblog

2025年7月兼題「海月」

  1. 骨なしのふわり針刺す水母かな (竹葉) 能登 亜子
  2. ぷよぷよと打ちあげられし水母かな (佐保子)
  3. ゆらゆらくらげ遊覧船と若狭湾 (千香子) 須美 佐保子 
  4. 足裏の刺し傷残し海月消ゆ (亜子) 晴代 麗子 童子 遅足 泉
  5. 佐渡ヶ島頭でっかい水くらげ (泉) 郁子
  6. 水海月「いるぞ」と浜へ逃れし日 (晴代) 亜子
  7. 月明かり波間たゆたう海月かな (麗子) 須美 能登 郁子
  8. 水槽に謎めき光る海月かな (須美) 竹葉
  9. またひとつ海月のひかり風の海  (遅足) 千香子 麗子 泉 亜子
  10. 汐まかせ海月の如き世過ぎかな (能登) 竹葉 遅足 佐保子 晴代 千香子 童子 泉
  11. 企みのあるや手招き海月かな (郁子) 竹葉 須美 能登 晴代 千香子 麗子 童子
  12. 海月くらげ溶ける瞬間(とき)きて涙した (童子) 遅足 佐保子 郁子

 

自由題

  1. 池沸騰警告暑し牛蛙 (竹葉)泉
  2. 夏バテのぐちこぼし合ふランチ会  (佐保子) 須美 麗子
  3. 炎天に駈けるママチャリ黒装束 (郁子) 須美 能登 亜子
  4. 盤上の火花の余韻夏座敷 (亜子) 能登 佐保子 晴代 千香子 麗子
  5. 焼き茄子や子の細指がくるり剥く (須美) 遅足 佐保子 晴代
  6. 手作りの桑の実ジャムや濃むらさき (千香子)
  7. 夏風邪や二キロは軽く体重計 (晴代) 遅足
  8. 亡き人と語る線香花火かな (麗子) 竹葉 須美 能登 遅足 晴代 童子 郁子 泉 亜子
  9. 祇園囃子コンチキショーと聞く熱波 (能登) 竹葉 佐保子 千香子 麗子 童子 郁子 泉
  10. 夏空や平和の詩(うた)よ美海に (泉) 竹葉 千香子 童子 郁子 亜子

 

トップ賞は

兼題  能登さん 郁子

自由題 麗子さん   おめでとうございます。

 

尚 

goo blogのサービス終了に伴い、575の会をAmebaにデータ引越ししました。

この後のgoo blogでの更新はなくなります。

7月「海月」句会 の結果発表からは、Amebaブログにてご覧ください。

 

URLはこちらになります。

https://ameblo.jp/19310601/

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海月句会の投句とブログ引っ越しのお知らせ

2025年07月22日 | Weblog

海月句会の投句が揃いました。

尚、goo blogのサービス終了に伴い、575の会をAmebaにデータ引越ししました。

7月「海月」句会 の結果発表からは、Amebaブログにてご覧ください。

 

URLはこちらになります。

https://ameblo.jp/19310601/

 

移行の手続きは郁子さんの娘さんにご尽力いただきました。ありがとうございました。明日の結果は新しいブログでご覧になれると思います。うまく見られますように。

2025年7月兼題「海月」

①      骨なしのふわり針刺す水母かな 

②      ぷよぷよと打ちあげられし水母かな 

③      ゆらゆらくらげ遊覧船と若狭湾 

④      足裏の刺し傷残し海月消ゆ 

⑤      佐渡ヶ島頭でっかい水くらげ 

⑥      水海月「いるぞ」と浜へ逃れし日 

⑦      月明かり波間たゆたう海月かな 

⑧      水槽に謎めき光る海月かな 

⑨      またひとつ海月のひかり風の海  

⑩      汐まかせ海月の如き世過ぎかな 

⑪      企みのあるや手招き海月かな 

⑫      海月くらげ溶ける瞬間(とき)きて涙した 

 

 

自由題

①      池沸騰警告暑し牛蛙 

②      夏バテのぐちこぼし合ふランチ会  

③      炎天に駈けるママチャリ黒装束 

④      盤上の火花の余韻夏座敷 

⑤      焼き茄子や子の細指がくるり剥く 

⑥      手作りの桑の実ジャムや濃むらさき 

⑦      夏風邪や二キロは軽く体重計 

⑧      亡き人と語る線香花火かな 

⑨      祇園囃子コンチキショーと聞く熱波 

⑩      夏空や平和の詩(うた)よ美海に 

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下り坂甘い香りと薔薇の刺  泉

2025年07月18日 | Weblog

雨がちの日が続いていましたがそろそろ回復の兆しです。お日さまが戻ればまた酷暑覚悟の日が始まりそうですね。

6月句の紹介をしてきましたが、見返してどうも気になるこの一句を締めにします。

作者からは

(坂を下っているとどこからかとなく甘い香りがしてきた。下っていくとそこには薔薇が咲いていて刺もあった)と

状況が書かれてありましたが、この句は単に「甘い香りの主は薔薇であった」というだけに留まらない何かを感じさせます。

竹葉さん:年老いても人生良いこともあれば悪いこともあるってことでしょうか。

おそらく上句の「下り坂」が意味深なんですね。

甘い香り?誘惑?罠?そして刺ですか!!

人生も下り坂、老境に入っていったい何が・・(笑)

深読み?もしくはサスペンスドラマの影響でしょうか。すみません。

何か背景や隠れた心情などあればいつか教えていただきたいと思います。

 

さて7月「海月(くらげ)」句が揃い、選句とコメントが寄せられてきています。

句に深みを持たせるためにもユニークな読みや解釈をお待ちしています。

ふわふわぷよぷよした生き物を皆さんどのように詠まれ、どの句に票が集まりますか。

結果発表は、来週水曜日23日です。お楽しみに。    郁子

 

 

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震災の石碑に生えて椎の花  千香子

2025年07月17日 | Weblog

作者の千香子さん。「長母寺の山門わきに関東大震災を記録した石碑があり、石碑の間から木が何本か生えています。かなり大きい石碑です。5メートルくらいにもなる椎の木も石の間から生えてきて、茂っています、それを詠みたいと前から思っていました。」とのことでした。

猛暑の中、後日この写真を撮りに行ってくださいました。

「向って右側に

大正十二年九月一日午前拾時五十八分

左側に 

死亡者九萬八千人」

と掘ってあったそうです。

この句が、長母寺で出来た句だことを亜子さんにお伝えすると、先日、亜子さんからお手紙が届きました。「長母寺」とはなんと懐かしい響きかと胸がいっぱいになったそうです。小学校4年から東区で暮らした亜子さんにとって、東区の有名なお寺としての長母寺はいつか訪れてみたいお寺として心にインプットされていたそうです。改めて地図で場所を確かめられたとのこと。機会があればいつか行ってみたいとのことでした。そして、どうして名古屋の東区のお寺にこの関東大震災の石碑が建てられたのか知りたいとのことでした。

         ★★★

写真を拝見して改めて植物のたくましさに驚きました。100年経つとこんなに大きくなるのですね。石を割って出てきた椎の木。その大きさに関東大震災からの年月を感じました。この句を読んだだけでは関東大震災とは思わず、「石碑に生えて」という表現が読み切れずいました。このあたりが写生句の難しいところですね。  麗子

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旧友と笑い合う森やホトトギス  竹葉

2025年07月11日 | Weblog

テッペンカケタカ トッキョキョカキョク(特許許可局)などと記されるホトトギスの特徴ある鳴き声は、不思議にそのように聞こえてきます。日本人の感性の豊かなところです。また 時鳥・郭公・子規・不如帰・霍公鳥など漢字表記も多彩で、それだけ愛される鳥なのでしょう。

この句は久々に会う友との楽しい時間がずっと続いて欲しいという願いを感じていいなと思いました。

(中七が字余りになり、置き換えたり「や」をとったりしましたが上手く行きませんでした。)と作者。字数でいくと「や」をとるところかとも思いますが、「や」があることによってホトトギスの声と笑い声が森に響き渡るような明るさを感じます。

 

私も友との楽しい思い出を詠んでみました。行きつ戻りつ苦肉の作。

 けぶるコテージ友の寝息とカッコウと 

千香子さん:③(表題の句)と迷いました、寝息が穏やかな平和な印象でこちらを選びました。

ありがとうございます。

シーズン直前の軽井沢に、学生時代の友人7人でコテージ泊をした時の一句です。子どもが巣立ち、親を看取り、それぞれ何らか自分の身体の不調も抱える身ですが、会えば若い時分に逆戻りの大宴会。翌朝目を覚ますとコテージは一面の靄に包まれていて、友はまだまだ夢の中という状況です。ひとりそろそろと起き出してコーヒーでも淹れようかといったところを詠んでみました。

亜子さんから、コテージの内と外が混在しているのが気になるというご指摘をいただきました。推敲でも迷ったところでした。

 

  

小雨にけむる朝、しきりに鳴くカッコウ なかなか起きてこない友の穏やかな寝息。素敵なもの全部を575に入れ込むのはホントに難しいです。  郁子

 

 

 

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梅雨滂沱抜歯されをり親不知  佐保子

2025年07月10日 | Weblog

親不知を抜かれたのは遅足さん。佐保子さんから「訪問医療で歯科医の先生にあっという間に右の上の親知らずを抜いてもらいました。本人はいやだといってたのですが、私と先生で勧めて抜くことに、まあうまくいってるようです。」とのことでした。その後順調でしょうか?

梅雨の激しい雨の中の親不知の抜歯。漢字多めの痛そうな俳句です。私も去年二本一度に親不知を抜いたので他人事とは思えず。「されをり」ということでやや親不知を客観的に見ているところが面白いと思いました。

能登さん:大降りの雨の中、抜歯施術を受けつつある景でしょうか。なかなかに深刻な景でありながら、みようにリズム感のいい傍観句ですね。上手い。

須美さん:内容はシビアですがユーモラス。

晴代さん:滂沱が気持ちを表しているように感じました。

亜子さん:抜歯の緊張感と痛みへの恐怖や不安な気持ちが梅雨滂沱という季語に響き合っている。

               ★★★

皆さんのコメントを読んで改めて「梅雨滂沱」と「親不知の抜歯」という取り合わせが効いていると思いました。もう一句梅雨らしい句をご紹介します。

       赤帽子黄のカッパ連れて白雨来る  能登

赤、黄、白と三色入ったユニークな俳句。子供たちの登校風景でしょうか?雨の日をこんな風に楽しく詠めるのはいいですね。

亜子さん:赤い帽子をかぶり黄色のカッパを着ている子供の集団。そこに白雨(にわか雨)が降って来た。「赤・黄・白」が入っているのでうまくまとめられたが「中七」が字余りになっているので「カッパ連れ」でもいいのではないでしょうか?

           ★★★

それにしてもこの猛暑ではもう少し雨が欲しかったと思う今日この頃です。麗子

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せんべい持つ外人囲む袋角  晴代

2025年07月04日 | Weblog

袋角というのは鹿の生え変わったばかりの角のこと。

春に古い角が落ちたあと、新しく生え始める際に見られる、まだ柔らかい血の通ったこぶ状の角を言います。夏の季語なのですね。

「鹿」と言っていなくても、季節感と奈良公園に集まってきている鹿の群れが浮かんでくるお手本のような一句ではないでしょうか。

せんべいを持っているのが外人さんというところがミソかもしれません。

能登さん:外人さんの困り顔が、目にうかびます。なかなか袋角の季語は思いつきません。

千香子さん:②と同じような情景ですが、鹿が人を取りまくのが面白いです。

亜子さん:インバウンドの情景をそのまま淡々と詠んでいるが、目に浮かぶ。今の世の中を写すこれも時事句。

確かに観光地に大勢の外国人の姿が見られるという状況はまさに今を表わしています。

 

次はバンビです。鹿の子は夏に生まれるのですね。

 鹿の子を取り巻き愛でる他国人  須美

泉さん:最初は①(表題の句)をとろうとしたが外人という言葉がひっかかりこちらにしました。

外国人との取り合わせは同じです。少し残念なのは説明調になってしまったかもしれませんね。

鹿を見ている外国人と 鹿に見られている外国人 6月句会に揃って登場したことが楽しいです。

 

リピーターも多い外国の観光客のお目当てが変わってきました。清水寺、金閣寺、伏見稲荷大社といった人気スポットはもちろんですが、一歩入り込んで町家の宿泊や和菓子作り、着物体験といった日本文化を実際に体感できるプログラムも高く評価されているそうです。

都市の喧騒を離れて田舎の秘境ともいえる自然を楽しんだり、人情味あふれる下町商店街の総菜などを購入して食べ歩きするなんてことも好まれるようになりました。すこしコアな日本に触れてみたいということなのでしょう。いずれ私たちの普通の生活スペースに「ハロー」とあらわれるかもしれません。日本の良さをあらためて教えられる思いです。  郁子

 

 

 

 

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マンションの扉重たく梅雨に入る  亜子

2025年07月03日 | Weblog

先月の句会の自由題で圧巻のトップ賞だった亜子さんの秀句です。

マンション暮らしの亜子さん。梅雨入りし、そのマンションの扉が重く感じられるという実感の句です。

皆さんのコメントをご紹介します。

竹葉さん:梅雨入りの重い気分をマンションの重い扉で表すとはすごくうまいと思いました。

能登さん:入梅時の鬱陶しい気分が、いつもの扉の開閉まで重くしてしまう。同感です。

千香子さん:部屋の引き戸も重く感じます。何気ないことをですが梅雨だという感じがしました。

晴代さん:本当に全身で開けないと、、、経験あり。

須美さん:本当に雨が降るとマンションの扉が重く感じます。よく気付いたと思います。

泉さん:梅雨になると心も体も重い。

         ★★★

私もいただきました。いつも開け閉めしているマンションの扉が梅雨に入るとなぜか重たく感じる。重さは実際には変わっていなくても、傘など荷物も増え、雨の日の外出はどこか重くどんよりした感じでしょうか?心模様をうまく表現された句だと思いました。

皆さんのコメントにあるように、さりげないことだけどその気づきに共感を呼び、さすが亜子さん。あっぱれという感じですね。梅雨が明けたら扉はどんな風に感じられるのか、また句にしていただきたいと思いました。この猛暑、ドアを開ける時かなり覚悟が入りますね。皆様ご自愛くださいね。麗子

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日常を薄墨塗るや梅雨曇  竹葉

2025年06月27日 | Weblog

今日は、色の浮かぶ三句の紹介です。

まず表題の一句は墨絵を思わせる世界といったところでしょうか。景色だけでなく日常生活までも薄墨に染めているという気づきを詠まれました。

千香子さん:街の景色を薄墨色に染めるという句が前にもあった気がします。うっとうしい梅雨がどこか明るく感じます。

須美さん:日常を薄墨塗るという表現が良いと思う。

麗子さん:中七の「薄墨塗るや」が素晴らしいと思いました。梅雨曇のせいで、これまでの日常がなんだか一斉に薄墨で覆われ、どんよりと暗くなっている感じ。「梅雨曇」という季語にぴったりの句だと思いました。「日常を」の「を」が「に」ではどうでしょうか?

泉さん: 梅雨の時期は景色もスッキリしない。

晴代さん:梅雨も大事だとは思いますがずっと続くと滅入ります。

 幻想的な美しさととらえるか、気持ちも沈む色のない世界と見るか・・作者の心象が現れるところかもしれません。

 

 梅雨曇老舗の飴の詰合せ  晴代

竹葉さん:梅雨の嫌な気分にいる時に好物の老舗の飴の詰め合わせをいただき、箱を開けて「わぁ色とりどりだわ、嬉しい、梅雨なんて平気!」と言っている光景が浮かびました。

千香子さん:老舗が「あのいつもの色とりどりの」と思い出されて明るい気分に誘ってくれます。

千香子さんはその老舗がどこなのかおわかりのようですが、

鬱々とした気分をアゲでくれる飴はどこの飴でしょう?と作者に伺ったら「榮太樓総本舗の詰合せ」と教えてくださいました。七種の味の飴が一個づつ包装されて一袋になっているとのことで、ネットで見たら色おはじきのようなころんとした可愛らしい飴で納得しました。

 

気分を変えたいと思うのは同じのようで最後は私の句です。。

 梅雨曇庭の差し色赤い花  郁子

竹葉さん:梅雨の暗い色の庭に赤く目を引いてるのは何なのでしょう。。この続きを想像する楽しさを味わいました。

能登さん:ねずみ色の庭に効果てきめんの差し色、赤い花。映像クッキリです。

亜子さん:梅雨曇のどんよりとした中に、赤い花が印象的で慰められる感じ。ただ「差し色」という言葉が辞書にはないのでそこが少し気になりました。(⑦薄墨塗るや)と迷いました。

差し色は辞書にないのですね。ファッション分野の造語かもしれません。小物や靴でアクセントをつける時に差し色と言ったりします。

  

我が家のうっそうとした庭に、サルビアとサンパラソルという赤い花が加わりました。ガクアジサイの根元を照らすように雰囲気が変わりました。天気図とにらめっこの日が続きます。猛暑と大雨の極端なお天気の繰り返しは、作物、特に土の中の根菜類にがなりのダメージを与えるようです。私たちも温度差に加え驚愕ニュースや感情の揺れに疲れがでて当然ですね。どうぞご自愛ください。  郁子

 

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号外はミスターの訃報梅雨曇り  須美

2025年06月26日 | Weblog

6月3日、「ミスター」こと長嶋茂雄さんが89歳で亡くなりました。巨人時代の背番号に合わせるかのように3日に旅立たれました。数々の楽しいエピソードと華麗なプレー。あの明るい笑顔は、プロ野球ファンだけでなく多くの人を魅了しました。アンチ巨人の人も長嶋さんは好き!という人が多かったと思います。リハビリに励む様子も多くの方に力を与えました。また一人昭和を代表する方が亡くなり、太陽が沈んだようなまさに日本中が梅雨に入ったような感じでした。

号外が出て須美さんも思わず作られたことと思います。

竹葉さんも「その報道の週はまさしく日本中が梅雨曇りのなかにいたような感じでした。」というコメントを寄せてくださいました。

実は私もミスターのことを詠みたいと思っていました。こんな句が出来ました。

     ミスターが星に帰って梅雨曇   麗子 

もう一句ご紹介します。こちらは号外ではなく毎日届く朝刊です。

     梅雨曇朝刊ビニールに包まれて  佐保子

郁子さん:雨の日、また降りそうな日の新聞にビニールがかけられるようになった。いつ頃からだろうか。取り出すのにひと手間かかって面倒にも思えるが、助かることも多い。あのビニール袋はみなさんどのように活用しているだろう。

須美さん:良い所に目をつけたと思う。

泉さん:梅雨の時期はビニールに包まれている日が多い。

           ★★★

本当にそうですね。毎朝、雨の日も雪の日も当たり前のように朝刊が届く幸せ。雨の日にはちゃんとビニールに包まれて。。梅雨曇でも心が明るくなる瞬間です。日本はやはりこのような心遣いが出来る素晴らしい国ですね。須美さんの句も佐保子さんの句も中七が字余りなのが、ちょっと惜しい気がしました。

明日からはまた強烈な猛暑がやって来そうです。皆様ご自愛くださいね。  麗子

 

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梅雨雲へF35隠れけり  千香子

2025年06月20日 | Weblog

この句に驚いたのは F35(エフサンジュウゴ)が7音で中七にピタリとはまったところです。句のリズムとして調子がよいのですが、隠れているのが戦闘機。このところの世界情勢と相まって、胸騒ぎを感じる時事句です。昨日ご紹介の米問題と並んでトップ賞でした。

作者から、日米貿易交渉で初めて石破さんがアメリカへ行き トランプさんと交渉した時 、戦闘機を買え 、と言われたとの新聞記事が句の下敷きにあったと伺いました。

 

いただいたコメントです。

能登さん:そうでした! 代金も一部支払い済みの超高価戦闘機F35は、梅雨曇の中に失せたり! どうなったのでしょうか。財源不足、財源不足の言い訳ばかりの国会議員の皆様方!

晴代さん:音は凄いんでしょうね。

麗子さん:猛スピードで梅雨雲の中に入っていったF35戦闘機。昨今の世界事情を顧みると何だかとても不穏な気持ちになります。

亜子さん:F35という軍用機を取り上げたこと。具体的にはよくわからないが、都合の悪いことは隠されるのでそんな皮肉もあるような。梅雨曇に引っかけた時事句だと思う。

泉さん: 今、世界中であちこち戦争が起こっている。

すでに装備品として、日本に導入配備されている主力戦闘機F35Aは

「高いステルス性能のほか、これまでの戦闘機から格段に進化したシステムを有し、我が国の防衛、ひいては地域の安定に多大な貢献をしています。」とネット検索であたりまえに出てきます。戦後世代にはSF作品上の戦闘機に思えたりもしますが、重く垂れこめた梅雨雲にその機影を見る作者は、多くの人の不安を代弁してくれているようです。  郁子

 

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古古古米古古古古米や梅雨曇  麗子 

2025年06月19日 | Weblog

梅雨曇の空はどこかに行ってしまいました。梅雨入り直後の今回の句会は、ミスターの訃報、米騒動、大阪万博、F35など時事句が多く集まった気がします。皆さん、梅雨曇の空を見上げていろんなことを句に詠まれました。

まずは舌をかみそうな古米の私の句です。米不足からのお米の高騰。備蓄米の放出というニュースばかりの時に「古古米に古古古米まで梅雨曇」という句を作りました。

ところが締め切り当日、20年産の「古古古古米」まで放出というニュースが飛び込んで来て慌てて作り直しました。「古古古米古古古古米梅雨曇」。ところが、郁子さんから中七が字足らずと教えていただき、またまた大慌ての訂正句となってしまいました。こんなドタバタの句作りでしたが、採っていただきありがとうございました。

郁子さん:漢字の羅列が面白い。音もこここ・・ニワトリの喧騒を思わせて少し笑える今ならではの時事句。

千香子さん:減反、減反言っていたのはと誰だ、と怒りがわいてきます。

須美さん:古がいったいいくつ続くのでしょうか。漠然とした不安と梅雨曇が合っていると思う。

亜子さん:時事句。ユーモアもあるが、米不足の切実な感じを収まりよくまとめられた。梅雨曇にもあっている気がした。

      ★★★

それにしても今年もこの猛暑だとこの秋の新米もどうなることかと暗澹たる気持ちになります。お米は日本人の主食。そこが脅かされるとは。。。もう祈るしかないといういう気持ちで自由題でも稲作の句が出来ました。

      早苗田や瑞穂の神に祈らんか  麗子

田植えの終わった早苗が風に揺れている時、「どうぞ無事にお米が収穫できますように」と思わず神に祈りたくなりました。「祈らんか」はそんな気持ちでしたが、「早苗田や」で一度切れているので「祈らんか」の「か」も切れ字ではないかというアドバイスもありました。

竹葉さん:今の米騒動のご時世にぴったりで、「瑞穂の神」っていいですね。祈りますとも!

郁子さん:コメのありがたさに感謝です。格調たかく堂々とした一句に一票。

須美さん:瑞穂の神を知りませんでしたが今年は特に祈りたくなりますね。

泉さん:減反といわれて米を作ってた人は その当時、本当に大丈夫かと心配していた。今まさに神様にバツを受けている感じがする。

 

       ★★★

ありがとうございました。裕福になってしまった日本人はお米をないがしろにして来たとしか思えません。今週の朝ドラ「あんぱん」の戦地の飢餓地獄を見てもお米は一粒たりとも無駄にしてはいけないと思ってしまいました。      麗子

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6月句「梅雨曇」 結果発表!

2025年06月18日 | Weblog

兼題「梅雨曇」

  1. 号外はミスターの訃報梅雨曇り (須美)竹葉 遅足 麗子
  2. 古古古米古古古古米や梅雨曇 (麗子)容子 千香子 遅足 佐保子 須美 郁子 亜子
  3. 梅雨曇りスマホ片手に万博に (泉)
  4. 梅雨雲へF35隠れけり (千香子)容子 能登 晴代 麗子 亜子 泉 佐保子
  5. 梅雨雲の晴れ間や犬もお洒落して (亜子)能登 郁子
  6. 列島の下帯に見ゆ梅雨の雲 (能登)晴代
  7. 日常を薄墨塗るや梅雨曇 (竹葉)容子 千香子 晴代 須美 麗子 泉
  8. 梅雨曇庭の差し色赤い花 (郁子)竹葉 能登 亜子
  9. 梅雨曇老舗の飴の詰合せ (晴代)竹葉 千香子 佐保子
  10. 梅雨曇朝刊ビニールに包まれて (佐保子)遅足 須美 郁子 泉

 

 

自由題

  1. せんべい持つ外人囲む袋角  (晴代)能登 千香子 郁子 亜子
  2. 鹿の子を取り巻き愛でる他国人 (須美)泉
  3. 旧友と笑い合う森やホトトギス (竹葉)佐保子 郁子
  4. けぶるコテージ友の寝息とカッコウと (郁子)千香子
  5. 早苗田や瑞穂の神に祈らんか (麗子)竹葉 容子 須美 郁子 泉
  6. 震災の石碑に生えて椎の花 (千香子)晴代 佐保子
  7. 下り坂甘い香りと薔薇の刺 (泉)竹葉
  8. 梅雨滂沱抜歯されをり親不知 (佐保子)容子 能登 晴代 遅足 須美 麗子 亜子
  9. 赤帽子黄のカッパ連れて白雨来る (能登)遅足 麗子 亜子
  10. マンションの扉重たく梅雨に入る (亜子)竹葉 容子 能登 千香子 晴代 遅足 佐保子 須美 麗子 泉

 

トップ賞は

 兼題  麗子さん  千香子さん

 自由題  亜子さん 

 おめでとうございます

 

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梅雨曇句会の投句がそろいました。

2025年06月17日 | Weblog

梅雨の中休みというには強烈な猛暑になっています。ちょっと梅雨曇の空が懐かしく感じられます。

明日の結果をお楽しみに。

兼題「梅雨曇」

①      号外はミスターの訃報梅雨曇り 

②      古古古米古古古古米や梅雨曇 

③      梅雨曇りスマホ片手に万博に 

④      梅雨雲へF35隠れけり 

⑤      梅雨雲の晴れ間や犬もお洒落して 

⑥      列島の下帯に見ゆ梅雨の雲 

⑦      日常を薄墨塗るや梅雨曇 

⑧      梅雨曇庭の差し色赤い花 

⑨      梅雨曇老舗の飴の詰合せ 

⑩      梅雨曇朝刊ビニールに包まれて 

 

 自由題

①      せんべい持つ外人囲む袋角  

②      鹿の子を取り巻き愛でる他国人 

③      旧友と笑い合う森やホトトギス 

④      けぶるコテージ友の寝息とカッコウと 

⑤      早苗田や瑞穂の神に祈らんか 

⑥      震災の石碑に生えて椎の花 

⑦      下り坂甘い香りと薔薇の刺 

⑧      梅雨滂沱抜歯されをり親不知 

⑨      赤帽子黄のカッパ連れて白雨来る 

⑩      マンションの扉重たく梅雨に入る 

 

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知るほどにスピリチュアルなりむべの花  能登

2025年06月13日 | Weblog

「スピリチュアル」とは「精神的な」「霊的な」という意味があります。スピリチュアルな世界を愛し(笑)自分の名前をもじって郁子(むべ)としている私としては、とらずにいられない一句です。

竹葉さん:郁子の実は不老不死の言い伝えがあり、アケビに似ていて、垣根になってると食べてみたいと思ってましたが、花は全く違っていますが、何がスピリチャルなのか「郁子なるかな」と思わせる説を是非知りたいと思います。郁子様はご存知かしら。。

千香子さん:悩んだ末に選びました。確かに調べるほどに郁子の花の奥深ささを知りました。

 

 先月「藤の花」の私のスピリチャル体験も詠んでくださったのかなと思ったのですが、確かに郁子の花を調べるとすこし神秘的です。

実を言うと意識して見たことがなく 写真からだけなのですが、葉の影に隠れるようにして咲く地味な花から想像できない、ぽってり卵型の赤紫色の実がなります。

こんな逸話があることを麗子さんから教えてもらいました。

<天智天皇が近江国蒲生野(おうみこくがもうの・現在の滋賀県東近江市)で猟をされた際、子だくさんで達者な老夫婦に出会いました。

天智天皇が彼らに長寿の秘訣を尋ねたところ、「地元で採れる無病長寿の霊果を毎年食べています」と答えたのです。

その果実を一口食べた天智天皇が、「むべなるかな(もっともなことだなあ)」と語ったため、この果実は郁子(むべ)と呼ばれるようになりました。とさ>

花言葉=長寿と幸福 そして愛嬌というのもあり、嬉しくなりました。

 

最後に郁子の自由句

 手を振って木洩れ日ゆらす若楓 

 

能登さん:楓の葉を人の手に見立てましたか。いいですね。

千香子さん:ゆらゆらする日と戯れてみたいと私も思ったことがありました。

亜子さん;若楓を擬人化しているところがよい。若楓がまるで手を振って「見て、見て。ここにいるのよ」と言っているかのように、木漏れ日を揺らしている。擬人化が成功していると思いました。  

ありがとうございました。  郁子

 

 

コメント (3)
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