575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

サングラス異境手前に寺の門    結宇

2014-05-31 15:58:05 | Weblog

寺の門を前にいざ、サングラスを外すか?という心境を、と作者。
たしかに寺は異境。山門を前に、サングラスは、どうしよう?
と一瞬迷いますね。外すのがエチケット。

  サングラスはづし仏に詣でけり  安藤静紫

こんな句もあります。

  サングラス外してからが僧の顔  たかはしのぼる

無礼な人もいるんですね。

  サングラスはづさぬ見舞無礼なり  品川鈴子

サングラスのTPOは難しいです。    遅足
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こんな銅像が 麗

2014-05-31 09:23:45 | Weblog
別府駅前です。
油屋熊八のブロンズ像がありました。
ピカピカのおじさん、とありました。別府観光の父とよばれる熊八さんは大の子供好きだったとか。
マントの裾に子供の姿が。
像の台には「旅人をねんごろにせよ」の文字がありました。
ここにも古くからのおもてなしの心がありました。
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紅唇に外反拇趾にサングラス   晴代

2014-05-30 14:04:27 | Weblog
作者は、真っ赤な唇とサングラスに憧れたとのこと。

  サングラスかけて紅唇いよゝ燃ゆ   久保田万太郎

中七の「外反母趾」が違ったイメージを呼び込みます。
私には、美の追及が肉体を改造している句と読みました。
時代によって美の基準も様々。
纏足やコルセットは、肉体に苦痛を与えました。
ハイヒールも。
また、過剰に飾ったりする努力も・・・

美の神は、ある意味で、とても残酷です。 遅足


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薫風に 麗

2014-05-29 18:17:03 | Weblog
大分県に来ています。空港に着くと
おんせん県の垂れ幕でいっぱいでした。
佐伯市はお相撲の嘉風関のふるさと。
駅前にのぼりがはためいていました。

薫風に力士ののぼり軽やかに 麗

明日は別府探訪。地獄めぐりします。
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サングラスかけて一筋昼の顔   麗子

2014-05-28 10:15:42 | Weblog
サングラスをかけたタレント、タモリさんを詠んだ時事句。

さすがの長寿番組にも終わりが来ました。
スタート時には、サングラスをかけて失礼だ、という声もあったとか。
しかし、あのトークが時代にマッチしていたんでしょうね。
「面白くなければテレビじゃない」というフジテレビの看板番組に。

東日本大震災から時代の空気が変わりました。
面白いばかりの世の中ではなくなって行ったのでしょうか?
さすがのオバケ番組にも終わりの時が・・・ 

  サングラス冷んやりとした無関心   郁子

この句も、現在の日本の空気を詠んでいます。
サングラスのタレント、タモリさんの人気に秘密は
案外、ひんやりとした無関心を装ったところにあったかも・・・

  サングラスに己が素顔を見失う   小野沢邦彦

こんなことには、ならないように・・・  遅足

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雪形に会う  鳥野

2014-05-27 21:03:15 | Weblog
雪形に会いたい、と願いながら、何故かその機会を
逃してきました。それが叶ったのです。
松本駅を出て北へ向かうと、すぐに常念岳の「常念
坊」のお出迎え。ほぼ大糸線沿いに安曇野、大町と
進むにつれ、まず爺ケ岳の「種まき爺さん」が、そ
して五竜岳の「武田菱」が、白馬岳の「代かき馬」
が、と次々に現れます。
名付けや呼び名は、人により場所により、それぞれ
なのも面白い。蝶、嫁さん、小馬、鶴首、鶏なども
いて、にぎやか。

山の紋章、といわれる雪形は、かつては農事の指針。
自然の暦として大切に伝承されてきました。
気象台や予報に、役目を渡したとしても、その
詩情の失われることはなく、「雪形ウオッチング」
というツアーも相変わらず人気なのです。今回、
マイカーで丁寧に案内してくれた友人に深謝。

 ・ 白馬岳の岩場に雪形すがすがし 健やかな
   夏を約せしが如

 ・ 山肌にくっきりと浮く白き馬 代掻け水張
   れ野良に出でよと
                  鳥野
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サングラス外して選ぶ京の菓子    えみ

2014-05-26 09:57:31 | Weblog
和菓子は四季の移り変わりを映し出します。
五感で季節を感じさせてくれる京都の和菓子。
今は「水無月」の季節でしょうか。
ネーミング(言葉)からも美味しさが伝わってきます。

和菓子を選ぶにはサングラスは外さねば、という小さな発見。
寺とサングラスとの取り合わせに似ています。
しかし、大きな発見ではありません。
小さな意外性、発見に、この句の魅力があるような気がします。
短詩型の俳句らしい一句です。

京都とサングラスの取り合わせにこんな句も。

  サングラスかけて京都の旅に出る  丸山友昇

            

「みょうがボチ」の季節がやってきました。
みょうがの葉でつつんだ餅菓子。
奥さんのふるさと、岐阜の味。
季節限定で、初夏を感じさせてくれます。

                   遅足



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サングラス美人美男の出来上がり   智恵

2014-05-25 10:28:30 | Weblog
平安の世、お姫様は男性に顔を見られないようにしていたとか。
そんな深窓の姫君、垣根越しに覘く男性。
どんな女性か?想像力は、ますます女性を美人にしてゆきます。
隠す美学とでも言ったら良いでしょうか。

サングラスをかけると、目元が見えません。
見る人は、美しいほうに想像を働かせるようです。

  その男気になる素顔サングラス   亜子

しかしサングラスを外した結果は、おおむね・・・
こんな句もありmす。

  案の定太き声なりサングラス  藤田枕流

そういえば他の人に作曲を頼んで自分の曲として発表していた人。
なぜ、耳が悪いのにサングラスをかけていたのでしょうね。

                          遅足

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サングラスかけて心の鍵開ける    狗子

2014-05-24 09:12:50 | Weblog
時代劇を見ていると、一段上に坐った殿様が
「面をあげよ」というシーンがあります。
目下の者が目上の人をみることは礼を失する、とされてきた日本。
子供の頃、相手の目をみるのは失礼と、教えられたような記憶も。

目を見て挨拶する欧米の影響もあって、日本人も変わってきました。
でも、初対面の時は、どこに目をやるのか?ちょっと迷うことも。

渡る世間は鬼ばかり、ではないですが、時には本心を隠す必要も。
そんな時、目元を隠してくれるサングラスは便利。

この句、サングラスをかけて「心の鍵を開ける」と言います。
普段、鍵をあけると、どんな心が顔を出するのでしょう?

    もひとりの私が居るサングラス  福田栄子

サングラスは隠された人格をあらわにしてしまうかも・・・

                        遅足


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5月句会の最終結果です。    遅足

2014-05-23 09:09:30 | Weblog
句会には8人が参加。ごらんのような結果となりました。

題詠「サングラス」
①サングラスかけて心の鍵開ける(狗子)智恵・えみ・亜子・遅足・静荷・立雄
②サングラス美人美男の出来上がり(智恵)
③サングラス外して選ぶ京の菓子(えみ)智恵・結宇・佐保子・童子・狗子・晴代・郁子・亜子・すみ・麗子・遅足・静荷
④サングラスかけて一筋昼の顔(麗子)えみ
⑤サングラス冷んやりとした無関心(郁子)結宇・すみ・麗子
⑥紅唇に外反拇趾にサングラス(晴代)
⑦サングラス異境手前に寺の門(結宇)えみ・狗子
⑧あなただけ見ている私のサングラス(童子)能登・結宇・郁子
⑨その男気になる素顔サングラス(亜子)晴代
⑩ワルぶりし日々抽出しのサングラス(静荷)
⑪サングラスかけてあの世に旅立てり(佐保子)能登・狗子・郁子・亜子・遅足
⑫サングラス掛けてうとうと白昼夢(立雄)能登・童子
⑬幼子の手がのびてくるサングラス(遅足)佐保子・童子・すみ・麗子・静荷・立雄
⑭サングラス強面(こわもて)気取る優しい目(すみ)智恵・佐保子
⑮気弱でも強気になれるサングラス(能登)晴代・立雄

自由題
①くっきりと細すぎる眉夏きざす(狗子)えみ・亜子・静荷
②青もみじ蜘蛛の行方よ寺めぐり(結宇)智恵
③豆飯の匂ひや遠き夕餉卓(晴代)結宇・郁子
④平穏を祈りシャツ干す風五月(郁子)結宇・佐保子・晴代・亜子・麗子・立雄
⑤薫風が昭和の頁めくりおり(麗子)能登・童子・狗子・亜子・遅足・静荷・立雄
⑥ダイヤ婚「婦」唱「夫」随に沸く春宴(智恵)
⑦面倒な恋かも知れぬ桐の花(えみ)智恵・能登・結宇・佐保子・童子・すみ・遅足
⑧友の名を思ひ出したり花は葉に(静荷)えみ
⑨父の日の父の説教遠き山(立雄)えみ・童子・晴代
⑩石菖蒲(いしあやめ)栄枯盛衰国際化(佐保子)
⑪食パンの光やさしき五月かな(遅足)郁子
⑫ツバメ飛ぶ村に標識徐行せよ(童子)智恵・佐保子・狗子・晴代・郁子・すみ・麗子・静荷・立雄
⑬バラ香る思い出す事多くあり(すみ)
⑭大獲物くわえた蝮動かざり(能登)
⑮風止みし後の香りや蓮の花(亜子)能登・狗子・すみ・麗子・遅足

次回は6月18日(水)午後1時  東鮨
題詠は「夏服」です。
なお、夏服は洋服。夏衣は和服です。

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