575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

一月   麗

2013-01-31 08:46:14 | Weblog
今日で早くも一月が終わります。
本当にあっという間で驚いてしまいます。
改めて歳時記を見てみると「一月」は冬の季語なのですね。新年なのでもう春かと思っていました。ちなみに「一月尽」ということばはありませんでした。

昨日、冬物最終バーゲンのデパートに行ってきました。
店内は春物も増え、バレンタインのチョコ売り場はすごい人でした。
春隣の景色ですね。

   冬麗ぽかんと晴れた空見上げ   麗
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初めての歌会      遅足

2013-01-30 16:01:27 | Weblog
奥さんの友人Iさんのお誘いで、初めて歌会に出席しました。
題詠の「異」と自由題の2首をあらかじめ提出しておきます。
すべての歌(作者名のない)を事前に送って下さって、
当日は選んだ3首を係りの方に提出します。

選ばれた歌と選んだ人の名が発表され、
司会者が、一首づつ、選んだ理由を聞いていきます。
選ばなかった理由も述べることになっていて、これは、席順。
全部の歌の講評が終って、作者を記した一覧表が配布されます。
ここで作者がはじめて明らかとなります。

皆さん活発に感想や意見を述べ合い、とても勉強になりました。
1時から始まって終ったのは4時半でした。
最高点をとった歌は、最後に全員で読みあげていました。

選ばなかった理由を話し合うこと、我が句会でも、
やってみても良いかな?と思いました。

ちなみに私の歌は

  右左異なる顔を首にのせ七十年を生きてきました

でした。                    遅足

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あなたの「そして」   鳥野

2013-01-29 18:12:46 | Weblog

 ・ なにげなく「そして」と言つて口噤む
   青空の色 あなたの「そして」

今週の中日歌壇、松田宗匠の入選歌です。

中日新聞を購読していない方の、お役に立ちたいと
始めたものが、今に続いています。
「そして」今や宗匠は入選の常連。
まだまだ私のお役目は、御免とは参りません。

選者、小島ゆかりの<評>

 ・ 短編小説の一場面、あるいは上質な詩のような、
   この作者らしいセンスが冴えている。二回の「そ
   して」と、二つの空白。あなたはどんな人か想像
   を楽しむ。



 
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風を受け背筋伸ばして咲く水仙    麗子

2013-01-28 09:27:23 | Weblog
昨日、今日と名古屋でも雪が・・・寒いです。
我が家の水仙の花もようやく蕾を膨らませてきましたが、
この寒さに開花を伸ばしているようです。

この句、受け→伸ばして→咲く、と、ふんだんに動詞が使われています。
普通は、動詞が少ない方が、句は引き締まるとされています。
それが苦になりません。句の内容とリズムに調和があるのでしょう。
きりっとした水仙の姿が浮かんできます。

    水仙花背筋伸ばして風に咲く

とした時とは違う力強さが感じられます。 

もうすぐ立春。春はそこまで来ているはずですが・・・

                       遅足


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水仙の香に救われる多忙な日   すみ

2013-01-27 09:21:45 | Weblog
多忙な中、ふっと匂ってくる水仙の香り。
それを救われる、と表現しました。とても良い句です。

「忙しくて句がつくれない」と思っている人にも参考になります。
こころを少しずらして周囲を感じ取ることによって生まれた詩です。
また、雑事と思っていることを、ちょっと立ち止まってみる・・・

   寒玉子花を咲かせるやうに割る   神戸周子

日常のなかに「詩」を発見しています。
私も見習いたいと思っています。

                  遅足



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羅(うすもの)や人悲します恋をして    鈴木真砂女

2013-01-26 09:51:47 | Weblog
「真砂女」という劇をみてきました。
恋を貫くゆえに、老舗旅館の女将から、銀座の小料理屋「卯波」の女将へ。
恋の句を詠み続けた俳人・鈴木真砂女の一代記です。

鈴木真砂女(本名まさ)は、千葉鴨川の老舗旅館の三女として生まれました。
22歳で日本橋の靴問屋の次男と恋愛結婚。
娘に恵まれますが、バクチで借金をつくった夫は失踪。
真砂女は、娘を婚家に残したまま鴨川に戻ります。

これは、姉の急逝により義兄と結婚、旅館の女将となるために。
俳句を始めたのは、ちょうどその頃から。

やがて日本は戦争の時代に。この頃、運命の人、海軍士官と出逢い恋に落ちます。
そして駆け落ち、しかし恋人は戦地へ。真砂女は鴨川に連れ戻されます。
 
戦後、恋人は帰還。この恋が原因で、吉田屋から去ることとなります。
いわば追い出されたかたちで、真砂女は、娘のところに身を寄せます。
そして銀座に小料理屋「卯波」を開店。この時50歳。
世間のしがらみから自由になって第二の人生をスタートさせます。

   あるときは船より高き卯浪かな

お店の名前となった句。

   長き夜や日本酒一点張りの客

恋人が卯波で飲んでいる姿を詠んだもの。
やがて恋人も亡くなり、通夜の日、一人こっそりと見送っています。

   かくれ喪にあやめは花を落としけり

生きる目的を失った真砂女ですが、句を詠む力は衰えを見せません。
八十歳を超えて詠んだ句。

  今生のいまが倖せ衣被

96歳でこの世を去るまで俳句人生、現役を貫きました。

  戒名は真砂女でよろし紫木蓮

真砂女を演じたのは藤真利子さん。
少女時代は「姫」と呼ばれていた真砂女役にはピッタリ。
また、真砂女の娘さんは、文学座の女優本山可久子さん。
この劇では舞台に登場し、ナレーター役をとつめていました。
母娘の葛藤もドラマの見せ場になっていました。

  羅(うすもの)や人悲します恋をして

まさにこの句のようなドラマでした。 遅足


 
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水仙花抱きて崖の高さかな       亜子

2013-01-25 10:03:26 | Weblog
海からの風をまともに受けて、なだりに立つ人、と鳥野さん。

この句、主語をどう読むのか?によって3通りに読めます。
最初は鳥野さんが読まれたように、人間が水仙の花を抱いて、
高い崖のうえに立っている。
この場合、少年でしょうか?少女でしょうか?あるいは・・・
もう一つは擬人化で、水仙の花を崖が抱くようにして聳えている。
最後は、水仙が高い崖を抱くように一杯咲いている。

作者は、崖が水仙の花を抱いている景として詠んだとのことです。

                          遅足



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一気に    麗

2013-01-24 08:53:26 | Weblog
明日から公開されるというミステリー映画「さよならドビュッシー」。
映画を見る前に原作を読んでおこうと文庫本を買いました。
原作は中山七里さんという岐阜出身の方。舞台が名古屋なので親近感があふれ、芸文やしらかわホールなども作中に出てきます。

火事で重傷を負った女性のピアノコンクールまでの復活の様子。そこにミステリーとしての事件がからみ。。。ラストは絶対言えません。

ピアニストからも絶賛されたというドビュッシーの音楽の解釈や描写で珠玉の音楽ミステリーです。なんと1日で読み上げてしまいました。
本の中に出てくるベートーヴェンの「皇帝」やドビュッシーの「アラベスク」や「月の光」などのピアノ曲を実際にCDで聞きながら読み進めていきました。
本と映画が少し違うと思いますが映画もますます楽しみになりました。
あまりに面白かったので次は「おやすみラフマニノフ」を読もうと思っています。

      大寒にこもり小説読みふける    麗
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客人(まれびと)の独り語りや水仙花    結宇

2013-01-23 10:44:32 | Weblog
客人の語源は、稀な人、遠方から稀に訪れる神聖な旅人。
今では客、という意味ですが、まれびと、と書かれています。
私は、翁を連想しました。
年上のお客さんがやってきて、自分のことばかり話しています。
接待する方は、少しもてあましているようです。
その座敷には水仙の花が・・・
老人の話も少し浮世離れしたものかも知れません。

作者は、実体験ではなく、水仙の花のなかから現れた客人を
イメージして詠んだそうです。
水仙のお話を聞いている・・・
客人は翁ではなく老女(おうな)かも知れませんね。

                       遅足


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凛と咲く  鳥野

2013-01-22 15:41:08 | Weblog
句会の当月の兼題は水仙。
秀句揃いで、選ぶのに苦労しました。
私が水仙と聞いて思い出すのは、また遠い日のこと。

冬のその日本海は波が高く、越前海岸沿いの国道には
波の花が舞っていました。
その烈風をまともに受ける海岸段丘に、一面咲いてい
たのが水仙。

今は、広大な水仙ランドとして整備され、その中の
「水仙の館」では、特殊な技術で栽培された水仙を、
年中鑑賞することが出来るそうです。

雪中花とも呼ばれる水仙。
その凛とした野生の姿に後押しされたのか、若者が
挨拶に来ました。

迷っていたけど、決断しました。「結婚します」と。

 ・ いきなりの入籍ですと雪中花

 ・ 剣の葉を添えて優しも水仙花

             鳥野
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