最近、私がつくった拙い短歌です。
安曇川の流るる先の山並みを越えれば若狭想いは募る
原発の怖さ訴え続けて幾年ぞ中嶌和尚信念貫く
京都府の花背峠あたりに発して、
滋賀県の高島市朽木(くつき)から琵琶湖西岸に流れ込む安曇川(あどがわ)。
朽木の北、若狭街道 (鯖街道) の先が私の故郷、小浜です。
若狭湾のほぼ中央に立地しています。国宝や重要文化財が多く”海のある奈良”と呼ばれています。
しかし、若狭湾には15基もの原子力発電所があり、原発銀座とも言われています。
ここで、何かあれば甚大な被害が出てしまいます。
福井県小浜市の名刹、明通寺の中嶌哲演和尚は 早くから反原発運動に関わり、
昭和46年には「市民の会」を立ち上げ、今も活動を続けておられます。
ロシアのウクライナ侵攻でにわかに核の脅威が昂まってきました。
中嶌和尚はロシアによるザポリージャ原発がいち早く制圧されたことに衝撃を受け、次のように述べています。
「…戦争も、原発も、いかに理不尽で不当に強行されるものか。
ロシア国内で反戦平和の声をあげ、行動することがいかに困難であるかは、
それを批判する欧米諸国や日本のかっての戦時下の情報統制や過酷な弾圧を省みる必要があるのでは。
戦争にも原発にも同意、服従しない潜在的な世論は多数派を占めているはずである。
それをどのように具現化し、顕在化するかが問われている。」
(原発設置反対小浜市民の会発行「若狭の原発を考えるーはとぽっぽ通信ー2022年6月号」より )
確かに、いつの時代でも多くの人たちは平和を望んでいます。それにもかかわらず、
なぜ、戦争は起きてしまうのでしょうか。
独裁者や政治家にコントロールされることなく、日頃から自分の考えをしっかり
持って行動するしかないように思います。
竹中 敬一