575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

采振木             草女

2007-04-30 10:49:14 | Weblog
 バラ科ザイフリボク科の落葉小高木。
 花弁が細長い様子を采配に見立てて采振木という。別名の四手の桜は、花の様子を玉串などにつける四手に見立てたもの。
 4~5月枝先に白色の花が10個ほど集まって咲く。銀緑色の葉も出ていて、この取り合わせも美しい。
 植物学的には葉の展開と同時に花が咲くという。この表現はなかなか的を射ていると思う。桜のソメイヨシノのは葉の展開前に花を咲かせ、コバノミツバツツジなどは花が終わってから葉が展開する、などと使う。
 話しがそれたが、何故ザイフリボクの葉が銀緑色に見えるかというと、腺毛が密に生えているからだ。しかしこの腺毛は葉が成長すると抜け落ちすっかり様子が変わるので、花の後この木を探すのは難しい。
 この花が大好きで、毎春咲くのを楽しみにしているのだが、この付近ではあまり見かけない。色々な本の「樹に咲く花」を見ると、公園樹、庭木用などと書かれているが、今までに見かけたことが無い。
 そして最近わたしが見つけたのは、草木探訪の旅行に参加していて菰野町田光(たびか)のシデコブシの自生地周辺で幸運にも見つけることが出来た。
 海上の森にもザイフリボクはあるが。手の届くような所にはない。田光のザイフリボクは手の届く枝に花をつけていた。枝を引き寄せて接写した。ついでに、さぞ好い香りだろうと匂いを嗅いで吃驚、香りとは縁遠く、ゴミがすえたような臭いであった。幸いな事に、周りにその臭いを撒き散らすという訳ではなく、鼻を近づけて気付く程度ではあるが・・・。
 もうひとつ、中公新書の「続・日本の樹」によればアメリカではジュン・ベリーと呼ばれ、果実を食用にするという。またインターネット情報では、果実酒にするとブランディのような味がして美味しいとの事。果実酒づくりの得意な知り合いに教えてご相伴にあずかるとしよう。でも実を集めるのは大変そう?

                            
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蜆                愚足

2007-04-29 00:02:43 | Weblog
 「蜆」が好きです。しばらく蜆汁を飲まないと無性に飲みたくなります。
 小学校の頃は母がよく買って味噌汁にしてくれた。
 大人は汁だけ飲んで蜆は残した。ぼくがそれを根気よく身をつつき出して食べた。うまかった。
 それから 時々ねだって食べることが出来た。そして酒で肝臓を悪くして、医者に勧められてしばらくよく蜆汁を飲んだ。
 ちょつと泥臭さがあって何とも言えぬ庶民の味だ。しかし、食べ方は「蜆汁」しか知らない。今回調べてみたら、大粒のものはアサリのように色々な料理法があるようだ。
 それに、植物にも「蜆花」というのがあって(写真参照)蜆の身のような形の可愛い花をつけていて可憐である。
 もっと驚いた事に、「花」といえば「星」もある。
 「蜆星」である。
 シジミ (29431 Shijimi) は、太陽系の小惑星のひとつ。火星と木星の間にある小惑星帯を3.34年かけて公転している。1997年4月12日に、島根県のアマチュア天文家である安部裕史によって発見された。
 命名については発見者が蜆の特産地島根出身ということで子供達の投票で決められた。

 さて最後は「蜆の句」です。

   しじみ汁いのちの限り母の恩       角川春樹
   むき蜆石山の桜散りにけり        蕪村
   蜆掻淋しきまでに二人かな        野村喜舟

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夏の夜や血圧跳ねて沈思する   朱露

2007-04-28 09:15:19 | Weblog


      午前3時200と跳ねる!跳ねたから
      起きたのか、起きたから跳ねたのか?
      思い当たる事ありやなしや?あるさ!
      降圧剤を飲みNHK「心の時代」聴く。


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鳴かざれど・・・   鳥野

2007-04-27 10:41:05 | Weblog
鳴かないものを鳴かせ、鳴かないはずの声を、あたかも聞いたかのように発句する。俳句の本領でしょうね。
それにしても、秀句の多いこと。

たとえば、亀鳴く。

 裏がえる亀思うべし鳴けるなり 石川桂郎

 五十年待ちたれば亀鳴きにけり 藤田湘子

 亀鳴くを聞きたくて長生きをせり 桂信子

そして、蓑虫まで鳴かせてしまいます。

わが子を疎ましく思った父親は、息子に汚い衣を着せて、「秋には戻る、待てよ」と言って逃げました。
子はその言葉を信じて、「ちちよ、ちちよ」と泣きながら待ち続けるという。
蓑虫には父乞虫の名もあるとか。

 蓑虫の音を聞きに来よ草の庵 芭蕉

 我等の世蓑虫鳴かずなりにけり 加藤楸邨

 妻籠に蓑虫の音をきく日かな 石田波郷

(人々の声無きの声を、もっと大切にして欲しいものですが・・・)
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若者言葉   麗

2007-04-26 10:12:57 | Weblog
大学生に「気になる言葉」を書いてもらいました。

  1,なかこ
  2,さしん
  3,とりま

私には全く意味がわかりませんでした。
これは1,なかよし
   2,写真のことをわざとこのように書くらしい
   3,とりあえず

この他メールでは「じゃあね」と書く時「ち」に点々を打って濁音にするそうです。そういえば最近、「こんにちは」を「こんにちわ」と書く人が増えていますね。
日本語の大いなる変化がおきつつあるようです。
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蜂・蜜蜂   遅足

2007-04-25 09:43:26 | Weblog
 
小学校3、4年生の頃だったかな。
軒下の蜂の巣を竹の棒で叩き落して遊びました。
アシナガバチの巣は、案外しっかりしていて、なかなか落ちません。
落とすと、一斉に逃げます。
ちょっと逃げ遅れると、怒った蜂に襲われます。
私も刺されました。

    

最近は、蜂も街中には棲みにくいとみえて、姿を見なくなってきました。
ところが、今の家に引っ越した時、再び、アシナガバチとの戦いが勃発。
どこからか飛んできて、庭のイヌツゲのなかに巣をつくる。
退治しても、また翌年に巣をつくる。
数年に及ぶ攻防戦の結果、蜂は巣つくりを諦めてくれましたが、
左太股には、その時の勲章があって、今頃になると疼きます。

蜂の尻ふはふはと針をさめけり 川端茅舎

   

蜂は春の季語。この他、蜂の巣、蜜蜂なども春の季語です。

蜂といっても様々、世界には10万種いるとか。
なかでも、蜜蜂ほど、人間が恩恵を受けてきた蜂はいません。
1万年前のスペインの壁画には、蜂蜜を食べて様子が描かれているそうです。
ヨーロッパでは、蜂蜜から蜜酒を造っており、
古代ゲルマン民族は、新婚1カ月は蜜酒を飲む習慣があって、
これが、ハネムーン(蜜月)の語源といいます。

少年や蜜蜂花を重ねけり  遅足

   

蜂というとこの句が好きです。

 冬蜂の死にどころなく歩きけり  村上鬼城


  

蜂は刺されるとショック症状を起こすことがあります。
見つけたら、敬して近づかず。
手などで払わず、じっとしていると
そのうち飛んでいくそうです。
またスズメバチは黒い色に関心を示すそうです。
要注意。







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駿河天南星            草女

2007-04-24 10:34:28 | Weblog
 サトイモ科テンナンショウ属。山地のやや湿った所に生える多年草。テンナンショウ属というと聞き慣れないが、ウラシマソウ、マムシグサの仲間と言えば分かり易いと思う。
 海上の森のテンナンショウ属としては、スルガテンナンショウのみ自生している。この植物は愛知・岐阜・三重・静岡・長野各県の固有植物である。
 芽生えの時季は4月で細い竹の子のような形をしていて、つくんと出てくる。その皮は蝮を連想させる模様があって触れるのをためらうが、触ってみれば意外に柔らかで、その中に葉芽や花芽が皮が割れるのを待っている。
 サトイモ科だけあって地中に芋を持っていて、芋が小さい時は雄花を、芋が大きくなると雌花をつけ、成長途中で性転換をする。雌花は秋になると赤くトウモロコシ状の集合果をつけ大変に目立つが、舐めると舌がしびれる有毒植物の一つである。
 テンナンショウ属の花は仏炎苞を持ち種によって色が異なる。スルガテンナンショウの仏炎苞は緑で暗紫紅色の縞が入る。学研の「植物の生態図鑑」の記述では「花には蜜は無いが匂いにつられて昆虫が訪れる。ところが仏炎苞がつるつるしているため、昆虫は止る事が出来ず転げ落ちる。下部の脱出口から逃れ出た時には身体中が花粉まみれになっている。しかし雌花の方には脱出口が無く虫は力尽き死んでしまう。」恐ろしいのは毒だけではないのである。
 4月から5月にかけて、少し気をつけて森を歩くとたくさんのスルガテンナンショウ(駿河天南星)に出会える。しかし秋の赤い実を見つけるのはむずかしい。大きい芋を持つ株が少ないのだろう。

  まむし草芯覗むと指触るる        草間時彦
  手に触れて生の冷たさ蝮蛇草     江川虹村
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五月雨と梅雨         愚足

2007-04-23 07:55:06 | Weblog
 次回5月のお題が「五月雨」と決まった時に何か「作りにくそう」という気がした。今回の「空」が季節が限定されず、季語との関わりを付けるのに苦労したのでみんなは比較的納得が速かった様に思う。
 しかし考えてみると、「五月雨」はこの月限定の雨というわけでもなく、むしろ六月から始まる「梅雨」の雨と同義である。
 おまけに、「梅雨」は「梅雨寒」「梅雨冷」「梅雨入り」「梅雨空」「梅雨雲」「空梅雨」「梅雨時」など幅広く通用する「現代語」であり、馴染み深い。
 一方「五月雨」は「皐月雨」とともに和歌にも多く詠まれ「雅語」の響きが強い。現在圧倒的に日常語として使われている「梅雨」に対抗して「五月雨」で一句ものにするのは難題である。

  五月雨や色紙へぎたる壁の跡         芭 蕉
  空も地もひとつになりぬ五月雨        杉 風
  五月雨や大河を前に家二軒          蕪 村
  いたつきに名のつき初る五月雨        子 規

                          ※いたつき=病身

 しかし良い句がありますなあ。
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上り鮎   遅足

2007-04-22 09:05:11 | Weblog

春、上流にのぼってゆく若鮎。春の季語。
鮎といえば清流・長良川、そして鵜飼。
鮎は、川が平野に出て流れがゆるやかになった場所で
産卵すると言われています。
長良川の鮎は岐阜市あたりで産卵するそうです。

長良さんが俳句を始めた頃、岐阜の美味しい鮎料理の店で句会を。
店の名は「魚光」、金華橋のたもとにありました。
塩焼き、フライなど・・・美味しかった。
その時の一句。

 食べ尽くす皿に鋭き鮎の顎  静荷

    


長良さんが亡くなって一年になります。
  
 長良川下れば彼に会えそうな  麗子

上り鮎が金華山を目指して上ってきます。
鵜飼開きも間もなくです。

 かがり火と久遠の美流長良川  長良

  今日はのち






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夜が明けて満天星開く神の傘   朱露

2007-04-21 08:53:07 | Weblog

   ドウダンツツジを満天星にしたのは誰だ。
   満天星をドウダンは無理筋、言語道断だ。
   我が東三河でドウダンはhow are you だ。
   朝刊取りに出たら、大きい白い傘が一本。


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