575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

2020・575の会 ②

2020年12月24日 | Weblog
575の会では、毎月、兼題と自由題の2句を送っていただいています。
自由題の中にも心に残る素晴らしい句があります。
すべて載せられないのは残念ですが、
その月に一番票を集めた句を掲載します。

1月
 束ねられ枯菊淡く色のあり  (晴代)
2月
 冴え返る雑事をはなれ花鋏  (晴代)
 さそひたる夫も木莵(みみずく)しかと見る  (佐保子)
 半跏して思惟の指先冴え返る  (狗子)
 スキップの児の走りゆく畦青む  (能登)
3月
 草萌えや転び上手の襁褓(むつき)の子 (亜子)
4月
 対角線切るや燕(ツバクロ)胸白し (竹葉)
5月
 白牡丹はらりと落ちて母の逝く (麗子)
6月
 父の日や手巻き時計は抽斗に (等)
7月
 横断を急かす点滅油照り (亜子)
8月
 滝しぶき苔皆立ちて踊りたる (竹葉)
 盆支度母の残した料理帳 (麗子)
9月「桔梗」
 高原の風の入り口桔梗咲く (麗子)
10月
 売り家の影に置き去り秋あざみ (紅)
11月
 立冬や迎え撃つ気の近江富士 (麗子)
12月
 玉手箱舞い降りて冬銀河かな (麗子)

いかがでしょうか。この一年振り返ってみました。
いろいろ大変な年でしたね。
折につけ思い出すのは、宗匠遅足さんの言葉、
「辛いときこそ良い句ができる」
来年も日々の暮らしの中から、気づきや感動を丁寧に拾っていきたいと思います。
私のSDGsです。

※そして発表です!!!
自由題、トップ賞はダントツで麗子さん。
兼題も含めて、年間最優秀賞は「麗子さん」と独断で決めさせていただきます。
メール句会の連絡やまとめもしてくださいました。
本当にありがとうございます。 郁子
コメント (2)
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