575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

おでん句会の結果です。

2020年12月16日 | Weblog
今季一番の寒波襲来です。今週はまさにおでんの出番ですね。
大鍋に時間をかけて作られるおでん。誰と食べ、何を思うか、おでんから色々な感情が味わえました。
今年の句会はコロナ禍で開催できませんが、皆様のご協力でメール句会という形で続けて来られました。遅足主宰の一日も早いご快癒を願っています。

おでん句会  2020.12月
① 母夜勤姉のあたたむおでん鍋 (千香子)竹葉 等 麗子 晴代 能登
② 頼もしき大鍋おでん共稼ぎ (佐保子) 智恵 泉
③ まず玉子おでん食べる子父に似て (等) 郁子 遅足
④ 婿殿(ムコドノ)と偶(タマ)に地(ジ)具のみそおでん (結宇)
⑤ くたくたのおでん大根我のごと (亜子)等 千香子 能登
⑥ 大根のしみゆく時間冬時間 (麗子)竹葉 結宇 須美 智恵 遅足 泉 
⑦ 三時よりことことことと煮るおでん (晴代)麗子 郁子 亜子 
⑧ 煮大根すっと切る箸出汁纏い (竹葉)佐保子
⑨ 生かされて生きておでんの民主主義 (郁子)須美 千香子 佐保子
⑩ 銅鍋に理路整然とおでん種 (須美) 晴代 遅足 亜子 能登
⑪ まどろみて 猫とおしゃべり おでん酒 (殿)竹葉 結宇 紅 泉
⑫ おでん酒酌み交わす友遠くなり (泉)晴代 智恵 千香子 亜子
⑬ おでんの串十六本を数えけり (遅足)殿
⑭ 餅巾着歯医者よぎって箸よける (智恵) 紅
⑮ 竹輪麩が 好きやと照れる 浪速っ子 (紅)殿 等 麗子 郁子
⑯ 老いたればおでんの種もてんでんこ (能登)殿 結宇 須美 佐保子 紅

自由題
① 渋色の着物の乙女照紅葉 (千香子)紅
② 木の葉舞ふ日運転免許返納す (等) 麗子 遅足 佐保子
③ 薬師寺に風鐸(フウタク)連弾秋過ぎる (結宇)殿 智恵 佐保子
④ 里山に埋もれし木の実親子熊 (泉)竹葉 等 遅足 亜子 
⑤ 病む夫に小春日和の贈り物(ギフト)かな (亜子)結宇 麗子 須美 智恵
⑥ 玉手箱舞い降りて冬銀河かな (麗子)竹葉 結宇 晴代 智恵 郁子 佐保子 亜子 泉 能登
⑦ 侘助やひとり遊びの祖母の庭 (郁子)等 晴代
⑧ 大吉と 嘘つくルージュ 除夜の鐘 (殿)等 千香子 遅足 紅
⑨ 父の死後母に死後あり枇杷の花 (遅足) 須美 千香子 能登
⑩ このはずく帰り来たれりわが森に (佐保子) 千香子
⑪ 手抜き化粧マスクがもたらす肌の艶 (智恵)能登
⑫ パソコンに触れず勤労感謝の日 (晴代) 麗子 須美
⑬ 合鍵を 小箱に秘める クリスマス (紅)殿 結宇 亜子
⑭ 落葉盛るじゃれあう子らの日短し (須美)郁子 泉
⑮ 短日の人無き街や鐘の染む (竹葉)晴代 郁子 紅
⑯ 冬ざるる山道にうずくまる孤独 (能登)竹葉 泉
コメント
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