友人のPさんは以前ニューデリーの日本大使館付属の
「日本情報センター」で働いていた。
その関係で多くの日本人の知人がいる。
マスコミ関係者からワタシのような「名もない男」(笑)まで
Pさんに世話にならなかったものはいない。
その後、十数年前に退職して、盲人学校の役員をしている。
そんな関係で今回、日本旅行をしたいという盲人のSさんに
同行して日本にやってきたのだ。
貫一・お宮の像をSさんに触らせて説明したり
小田原城では
橋の欄干に触れさせてひとりで歩かせたり
城の門柱を触らせて解説したり、
Pさんは朝にはSさんが寝た布団を畳んだり、甲斐甲斐しく世話をする。
ワタシには出来ないことだ。
でも、一日中、解説するのはさすがに疲れるので、
時々、ワタシに「変われ」と言う。
ワタシの解説は「正面に見えるのは山。後ろは海」こんな程度だ。
「なんていう名前の山ですか?高さは?」
「知らない。なにしろ山ネ」
「ワタシの写真を撮って」
「もう撮ったよ」
「撮る時、言ってよ」
「自然な姿がいいんだよ」と、不親切なガイドなのだ。(笑)
Pさんが歩道の盲人用の凸面を解説して、ひとりで歩いてみなさいと
「インドにはこんなのないね~~。盲人にやさしい設計なんだね」と
感心しながらも道をそれてしまう。
「違う違う。そこは平らでしょ!」とワタシ。
「長年の癖で、デコボコ道かと思ったんだ」
「だから~~~、今、Pさんが説明したでしょ!そこを歩かなくて
どうすんの」
キツイ、ワタシ。
一日観光を終え、小田原から熱海経由で来宮駅で下車しようとしたら
Pさんが切符を紛失!
「Pさん、なにやってんのよ!ったく!しょうがねえな~~。
おれに任せて。Sさんの持っている切符をPさんが持って」
駅を出るときに
「目が悪いもんで切符を紛失してしまったんです。付添は
切符を持っています」と駅員さんに説明。
「いいですよ。どうぞ通ってください」
やれやれ。(笑)
「ここからタクシーで行く?」
Sさん
「私に気を遣っているならヤメてください。歩きます」
「あのね~~、坂道は半端じゃないし、夕方はトラックも通るし」
「大丈夫。ゆっくり行きます。ね、Pさん」
ワタシ、心の中で「オラ、知らね~~ぞ」
案の定、坂道の途中でひと休みして、Pさんも「やれやれ」という顔。
「ほら、後ろから車がくるから脇に寄って寄って」とワタシ。
それでも夜になったら「温泉に入りたい」と。
また、温泉の話しは別途。
と言う訳で、二泊三日目の朝、
熱海から新幹線で名古屋経由で次の「知り合い」の所に行くのを
見送る。
ここでもPさんはSさんに危険防止の柵を手で触らせて
Sさんに説明し、通過する「のぞみ」「ひかり」の説明もする。
俺より日本のことを知ってるじゃん。(笑)
でも、どの列車に乗るかは、ワタシが決めたんだかんね。(笑)
プラットホームに立つ二人の側にはトランクがひとつ。
あとひとつはどこに?
ワタシの家に!
後で宅配便で送ることに。
電車待ちの間にPさん
「お前、お金いくら持ってる?」
「2万」
「それくれ。お前はキャッシュカードを使え」
まあ、Pさんとワタシはそんな関係なのだ。
「ったく」と思いながらも2万円渡す。
もっとも、25年前にPさんから10万円預かっていたからね。
今回、10万円渡そうとしたら、お前もインドに金を残して帰国した
ので、貸し借りないことにしようと言っていたが・・・・。
見送りして家に戻るとテーブルの上に旅行スケジュールのファイルが
置きっぱなしに!
あれほど忘れ物はないか!と念を押したのに。
また、里に降りて、郵便局からレターパックで次の知人宅に
発送した。
ったく、やれやれ。
「日本情報センター」で働いていた。
その関係で多くの日本人の知人がいる。
マスコミ関係者からワタシのような「名もない男」(笑)まで
Pさんに世話にならなかったものはいない。
その後、十数年前に退職して、盲人学校の役員をしている。
そんな関係で今回、日本旅行をしたいという盲人のSさんに
同行して日本にやってきたのだ。
貫一・お宮の像をSさんに触らせて説明したり
小田原城では
橋の欄干に触れさせてひとりで歩かせたり
城の門柱を触らせて解説したり、
Pさんは朝にはSさんが寝た布団を畳んだり、甲斐甲斐しく世話をする。
ワタシには出来ないことだ。
でも、一日中、解説するのはさすがに疲れるので、
時々、ワタシに「変われ」と言う。
ワタシの解説は「正面に見えるのは山。後ろは海」こんな程度だ。
「なんていう名前の山ですか?高さは?」
「知らない。なにしろ山ネ」
「ワタシの写真を撮って」
「もう撮ったよ」
「撮る時、言ってよ」
「自然な姿がいいんだよ」と、不親切なガイドなのだ。(笑)
Pさんが歩道の盲人用の凸面を解説して、ひとりで歩いてみなさいと
「インドにはこんなのないね~~。盲人にやさしい設計なんだね」と
感心しながらも道をそれてしまう。
「違う違う。そこは平らでしょ!」とワタシ。
「長年の癖で、デコボコ道かと思ったんだ」
「だから~~~、今、Pさんが説明したでしょ!そこを歩かなくて
どうすんの」
キツイ、ワタシ。
一日観光を終え、小田原から熱海経由で来宮駅で下車しようとしたら
Pさんが切符を紛失!
「Pさん、なにやってんのよ!ったく!しょうがねえな~~。
おれに任せて。Sさんの持っている切符をPさんが持って」
駅を出るときに
「目が悪いもんで切符を紛失してしまったんです。付添は
切符を持っています」と駅員さんに説明。
「いいですよ。どうぞ通ってください」
やれやれ。(笑)
「ここからタクシーで行く?」
Sさん
「私に気を遣っているならヤメてください。歩きます」
「あのね~~、坂道は半端じゃないし、夕方はトラックも通るし」
「大丈夫。ゆっくり行きます。ね、Pさん」
ワタシ、心の中で「オラ、知らね~~ぞ」
案の定、坂道の途中でひと休みして、Pさんも「やれやれ」という顔。
「ほら、後ろから車がくるから脇に寄って寄って」とワタシ。
それでも夜になったら「温泉に入りたい」と。
また、温泉の話しは別途。
と言う訳で、二泊三日目の朝、
熱海から新幹線で名古屋経由で次の「知り合い」の所に行くのを
見送る。
ここでもPさんはSさんに危険防止の柵を手で触らせて
Sさんに説明し、通過する「のぞみ」「ひかり」の説明もする。
俺より日本のことを知ってるじゃん。(笑)
でも、どの列車に乗るかは、ワタシが決めたんだかんね。(笑)
プラットホームに立つ二人の側にはトランクがひとつ。
あとひとつはどこに?
ワタシの家に!
後で宅配便で送ることに。
電車待ちの間にPさん
「お前、お金いくら持ってる?」
「2万」
「それくれ。お前はキャッシュカードを使え」
まあ、Pさんとワタシはそんな関係なのだ。
「ったく」と思いながらも2万円渡す。
もっとも、25年前にPさんから10万円預かっていたからね。
今回、10万円渡そうとしたら、お前もインドに金を残して帰国した
ので、貸し借りないことにしようと言っていたが・・・・。
見送りして家に戻るとテーブルの上に旅行スケジュールのファイルが
置きっぱなしに!
あれほど忘れ物はないか!と念を押したのに。
また、里に降りて、郵便局からレターパックで次の知人宅に
発送した。
ったく、やれやれ。