徘徊老人のひとりごと クアラルンプール日乗(令和５年２月２７日、月曜日、晴れ)

　朝、メールをチェックしたらマレーシア航空からの帰りのシンガポールからクアラルンプールのフライトの変更のお知らせが入っていた。変更後のフライトに同意するなら「Accept」のボタンを押して下さいとあった。でもよく見ると便名は同じだしただ到着時間が１５分遅くなっているだけだ。何なんだろう？丁度、今日このホテルをチェックアウトしてモノレールでセントラルに出る。商業施設のＮｕ Ｓｅｎｔｒａｌの４階だかにマレーシア航空の予約オフィスがあるのでそこに立ち寄って尋ねてみよう。チェックアウト前にもう一点することがあった。シンガポール入国の為の電子入国申請だ。成田では出発前直前に手続きして何回もやり直して冷や汗をかいたから事前に時間のある時に申請しよう。と数日前にやったら入国７２時間前からでなければ受付られない事が分かったしスマホでパスポートの下の方の番号のようなものを読み取ると自動的に申請書に読み取ってくれることも知った。読み取ってくれるからといって読み取られたのを信用してはいけない。ちゃんと確認の必要がある。ワタシが読み取って貰ったパスポート番号のローマ字の最初の文字の文字の「Ｔ」がワタシの指が被っていて「Ｆ」に見えたようなのだ。被っていれば「読み取りに失敗しました。もう一度トライしてください」と出てもいいものを、読み取っちゃたのだ！読み取ったものを確認して訂正したものの、そのまま「承認」ボタンをクリックしていたらシンガポールに入国できないばかりか虚偽申告で別室に連行されかねない。まあ別の意味で言うとＡＩの認識力も大したことないな～（笑）でも時間が掛かった！３０分以上掛かった。老人にはやりにくい世の中だ。何とか無事申請をやり終えたら丁度チェックアウトするにいい時間だった。マリオットホテルの一番の問題点は玄関前の車の駐車スペースが狭いということだ。いつも車が２、３台止まっているしホテルに宿泊する客がタクシーなどで来るともう歩行者も車が邪魔で歩く事ができない。昨日の日曜日はホテルで何か行事があったらしく州の旗を付けた車とパトカーと白バイが駐車し警官やＳＰらしき人相の男達が玄関前にたむろしていた。それともう一点は玄関の横に喫煙場所があるのだ！ここでタバコを吸ってるなんて見たことないね！マリオットにはもう二度と泊まらないだろう。勿論、ワタシが来年も生存している保証もないし、生存していても歩けなくなるっているか、財力もなくなっているかで「避寒」にマレーシアに来ることが出来るという保証はなにもない。ガラガラとカートを引っ張って駅に向かう。途中、テレビドラマの撮影でもしているのか、向こうの方から歩いてくるカットを撮影していた。歩いて来るのは男性だったので見るのをやめて駅に行く。ＮｕＳｅｎｔｒａｌのマレーシア航空の予約オフィスに行ってフライト変更の確認をすると「便名には変更なく到着時間が１５分程遅れるので、おそらく当初の機材から別の機材への変更の為、お知らせしたのです」とのことだ。ワタシはクアラルンプールから成田への乗継便に十分な余裕を持っているので「問題無し」だ。いい時間潰しが出来た。フードコートに行ってワンタン麺を食べた。ワンタン麺もイイネ。時刻は午後１時半を回っていたのでホテルに行ってもチェックインが可能だろうと配車アプリで車を呼んだ。ホテルまで５リンギット(１６０円)だよ！タクシーだと２０リンギットだから四分の一の値段だ！悪いみたいだな～。ホテルでチェックインするときに「このホテルに泊まるのは３度目です」と言うと「サンキュウ、ウエルカム　カム　アゲイン」とか何とか言われて最上階の１５階のシティービューの部屋にしてくれた。左側のウイングが１５階建て。これまでは山の方の部屋だったのだがね。やはり部屋からの見晴らしがいい。夕方、セントラル・マーケットまで散歩した。マーケットに行って驚いた。コロナ禍の影響で名物の「ナマコ石鹸」を売る店がほぼ全滅状態で潰れていて店もなくなった分広々として地下鉄の通路のようで閑散としていた。コロナ前は日本からは修学旅行の高校生の団体とか卒業旅行の学生さん、中国人観光客でごった返していたのが夢のようだ。中国人観光客の入国全面解禁になると又活気が戻って来るのだろう。近くの駅から電車でセントラルに出た。時間が早かったが今夜も日本食にしよう。そうだ！牛肉らしきものを食べてないな～と、「和牛すき焼定食」を注文した。この「すき焼定食」には「和牛」と「アンガス牛」があって「和牛」は「アンガス」の倍の値段だ。それでも定食で２５００円位だった。だが、注文して３０分経っても出て来なかった。いい加減頭に来てキャンセルしようかと思った頃にヤット出てきた！メニューに載っていた写真と違う!写真にはすき焼用の肉が二つ折りになって並んでいたのだが、出てきた鍋の中には薄いシャブシャブ用の肉のようなモノが入っていた。まあ、なんちゃって「すき焼」だからこんなもんか～と酒が入ると寛容になるワタシなのでありました。会計を済ませてホテルに戻ろうとショッピングセンターの中を歩いていると一組の男女に呼び止められ「両替所は何処ですか?」と訊かれた。「１階だよ」と応えると「アナタは何人ですか？」と。おラア日本人だべさと。すると奴らは「ワタシ達はドバイから新婚旅行でマレーシアにきました。次は名古屋に行きます」と。そして「出来れば手持ちのドルを日本円に替えて欲しい」とドル紙幣を見せます。生憎だがワタシは日本円を持って居ないので断わると、丁度そこは香水の売っている店の前でした。ヤツラは今度はワタシに香水を選んで欲しいと持ちかけてきたのです。男の方は店の中に入って行きます。もう怪しさ百パーセントだし、香水も付けた事がないワタシに話しかけたのが甘いのだ！ワタシは香水については知らないからと相方の女性に言い、他の女性にでも聞いたらと言って２人を振り切ったのでした!しばらく歩いて振り返ると二人は消えていました。ワタシは一応念の為、後ろポケットに入れた財布を確認しショルダーバックのチャックも確認したのでした。そう言えばワタシに見せたドル紙幣は嫌に色鮮だったな～。ニセ札かも？それにしても相手が悪いよ。コチトラこんな経験は何度もしているからね、その手に乗らないのだ。配車アプリで車を呼ぼうとしたら近くに車が居なくて２０分掛かる処の車に連絡がついたが先方からキャンセルしてくれと。そりゃあそうだよな～。２０分かけてやって来て６リンギット(夜だから昼よりも１リンギット高かった)じゃな〜。仕方なくＯｋしてタクシーで帰ることにした。２０リンギットだって！まあ、来宮駅からマンションに戻る時のタクシー代とそんなに変らないので、いいか～。