徘徊老人のひとりごと

地球上を徘徊する75歳のボケ老人のひとりごと

徘徊老人世界放浪昼寝旅ーモロッコへ、ジブラルタル海峡を渡るー6月25日

2012年06月26日 | アフリカ
朝、起きて、宿の近くのカフェでクロワッサンとコーヒーで朝食。

  本当に、「ここはスペインかよ!」と疑いたくなるようなアフリカ的雰囲気。

  日本人老夫婦も、なんでも午前10時のフェリーでモロッコに渡るとかで
 すでに朝食を終え、本を読んでいた。

  あ~~、ワタシも日本語の本を読みたいな~~~~。

  インドのラダックのゲスト・ハウスに置いてあった椎名誠の青春小説を
 読んで以来、一度も日本語の本は読んでいない。

  まあ、もうすぐ、日本に戻るから「いいか~~~っ」

  まあ、それはさておき、

   あこがれの「ジブラルタル海峡」を渡るのだ。

   われながら、ここまで来るとは思わなかった。

   ♪♪はるばる遠くに来たもんだ♪♪
   
   ♪♪は~~るばる来たぜ、モロッコ~~~♪♪

   しかし、海は霧だ。

   インターネットで予約した予約票をチェックイン窓口でボーディングパスと
  交換する。

  おせっかい情報を
    ボーディングパスと交換するチェックイン窓口は出港30分前くらいに
    ならないとオープンしません。
    でも、インターネットで予約した予約票には1時間前に来いと書いてある。

   で、ここのチェックインカウンターは車などと一緒に乗船する人ではなく
   乗船だけ目的の人だ。
   だから、乗客が少ないように見えるが、実際乗船すると
   車で乗船した乗客が結構多いのに気が付く。

   ワタシが乗ったフェリーは
    
     これと同じ会社で同じ型の「カーフェリー」だ。
     乗船すると
     モロッコの入国カードに記入する。
     
     席は自由席だ。
     前の方に「インフォーメーション」というガラス張りの
     カウンターがある。
     これは「インフォーメーション」(案内所)ではなく
     実は「入国審査所」(イミグレーション)だ。
     
     入国カードに記入したら、ここに並んで、パスポートに
     入国スタンプを貰わなければ、モロッコのタンジェに到着した時
     下船させてもらえない。

     フェリーは静かに出港した。
      
      
      ジブラルタル海峡は霧でどの船もゆっくり進む。
      
      
      タンカー、フェリーが行き交うから大変だ。
      
      まったく見えない。
      わずか1時間半くらいで
      霧の中から陸が見えて来た。
      
      アフリカ大陸だ! モロッコだ!
      
      
      モロッコは、Tanger、縮めて「タンジェ」と呼ぶが
      「タンジェ・ミッド」(Tanger Mid港)に入港する。
      数年前まではメディナ(カスバ)のある旧市街のタンジェ港に
      入港していたのだが
      新しくこの港が出来てからは、こちらの港に到着する。

     情報の持っていないワタシは、ここからタンジェのメディナまで
     どうやって辿りつくのか心配した。

     なにしろ、ここからタンジェ市内まで40キロもあるのだ!

     税関を通って、ホールの「インフォーメーション・カウンター」
     (ここは本当の案内所)でメディナに行きたいと言うと
     「バスでシティーセンターまで行き、そこからタクシー」と言う。
     地図を貰い、「そのバスの料金は?」と訊くと
     「無料ですよ。毎時間45分発です」と言う。

     なら、バスにすべえ~~とバスを待つ。
     
     だいたい、乗客はみんなバスを待つ。

     ただし、注意すべきことは、バスに乗る時にボーディングパスの
     提示が必要なことだ。
     下船したからと言ってボーディングパスを捨てたら
     バスには無料で乗ることが出来ない。
     それとバスは1時間に1本なので、時間帯が悪いと
     1時間近く待つことになる。

     やっと来たバスに乗り、タンジェのシティーセンターまで向かう。

    シティーセンターといっても、「ここがシティーセンター?」と
    言うくらいの、地方行きのバス・ステーションの外側に停車する。

    さて、ここから「どうする?」

    駅に行って明日からの切符の予約をするか、まっすぐホテルに行くか?

    ワタシはミニタクシーで駅に向かった。
     
     駅はキレイな新しい建物だった。
     そして、列車の発着時間帯ではないので、窓口はガラガラだった。
     そこで、明日からの列車の旅の予約をした。
     タンジェからフェス、フェスからラバト、ラバトからマラケシュ。
     マラケシュからカサブランカは後ですることにした。
     この3つの予約だけでも30分以上掛った。
     でも係員は親切で、何度もパソコンで確認して、予約を完了した。
     支払いも「カード払い」が出来る。

     「やれやれ」(笑)

     駅から、また、ミニ・タクシーでメディナのホテルに向かった。

    ホテルは昔のタンジェ港の目の前にある、ホテル・コンティネンタルだ。
     
     昔、一等地に建つ高級ホテルだったに違いない。
     
     
     
     ホテルのレストランや廊下だ。
     
     
     目の前には港が見える。

     だが、今や客はシティーの近代的ホテルに宿泊するのだろう。
     
     このホテルの客室の床が木だ。歩くとギシギシ音がする。

     メディナを徘徊にちょっと出かけたが、海べりなので風が強い。
     メディナを案内するという客引きがしつこく寄ってくる。

     しばらく徘徊し、夕飯を食べた
     
     港があるから魚が美味いだろうと注文したが・・・・・
     毒々しい色のファンタ・オレンジで食べる飯が
     美味しいわけがない(笑)

     もう、今日は帰って寝ることにした。
     
     五木ひろしの世界だ。
     モロッコ たそがれ、港の灯り・・・・

     風が強く、気温も思ったほど高くなく、肌寒いくらいだ。
           
     
    

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徘徊老人世界放浪昼寝旅ースペイン・ジブラルタル海峡の港町にー6月24日

2012年06月26日 | スペイン・ポルトガル
今日は午後1時45分の列車でグラナダからジブラルタル海峡を渡るための
港町「Algeceras」に向かう。

 その前にホテルをチェックアウトして駅に向かわなければならない。
 当たり前だ。
 グラナダに到着した初日に、念のため「駅」まで歩いてルートの確認を
 したが、また道を間違えた。

  新市街のようなところに突然出たりして、何度も道を尋ねた。

  自分でも不思議だ。

  な~~んで間違えるんだろうな~~~~!(笑)

    
    こんな所も
    
    こんな所も
    通った覚えがない。

    中華料理店のお兄さんが店先を掃除していたので
    「火車站はどこですか?」と訊いて教えてもらった。

    やっと見覚えのある道路に出た。

    で、大きな交差点を渡ってちょっと行って左折すると駅なのだが
    まだ12時過ぎだ。

    昼飯でも食べておいた方がいいと思い、
    交差点の近くの「長城飯店」に入った。

    店はオープンしているものの、まだ客は入っていないし
    お姉ちゃんが掃除をしていた。

    「称好! 可能吃飯馬?」と言うと
    「是」と言うので

    ビール 1本
    
    炒飯を注文した
    
    醤油味の炒飯。まるで家庭の味。(笑)

    店を出て駅に向かう道で
     
     こんなものを見つけた。
     サンチャゴへの道しるべだ!
     でも、その先の道標は発見することができなかった。

    13時45分発Algeceras行きの電車
     
     3両編成でAlgecerasまで5時間だ。
     一日3本ある。

     この「Algeceras」というのは車内放送で聴いていると
     「アルヘティラス」と聞こえる。

      発車して、間もなくして
     
     サンフランシスコに到着だよ!(笑)
     列車は
     
     オリーブ畑や
     
     
      ひまわり畑や
     
     トンネルや渓谷を通り、
     
     3両編成なのに結構急カーブを繰り返します。

     そして18時にアルヘティラスの駅に到着しました。

    今日のホテルの場所が分からないので住所を書いたメモを見せると
    この町の人はみな親切に教えてくれます。
    日曜日なのでほとんどの店は閉まってますが・・・。
    で、親切に教えてくれる人、みんな違う方向を指差します。
    ワタシはぐるぐる徘徊し、これが、まだ明るいからいいものの
    夜だったら「泣き」だぜと思いながら・・・・
    そして、安全チョッキを着て道路掃除をしている人に訊いたら
    「そっちじゃないよ、こっちのホラ右に曲がったところだよ」と
    正しく教えてくれました。
     
     フェリー乗り場に近いところの宿でした。「ホッ」
     真ん中の入り口を入ると、受付に、列車で見かけた日本人老夫婦が
     『地球の迷い方』(笑)をしっかり持って、「迷わずに」このホテルに
     到着していました。
     それも、飛び込みで、他のホテルもチェックしながら、このホテルに
     ワタシよりも早く到着したのですから、大したもんです。
     失礼ながら、受付の人との英会話もほとんど英会話になっていませんが
     ちゃんと部屋を取ったようです。
     奥さまの方が仕切っているみたいで、「明日、モロッコに行く」と
     のことで、大したもんだと思いました。

     ワタシは部屋に荷物を置くと、フェリー乗り場の確認と「バル」の
     確認に出かけましたが、日曜日とあってレストランはほとんど休みだし
     オープンしているレストランはアラブ系で「ノンアルコール」だ!
     ミニマートを覗いてみたが、ビールやワインは売っていない!
     なんだか、もう、モロッコに入国したような雰囲気だ。
     まだ、ここはスペインだよ!
     酒なしに、スペインは存在しない!のだと叫んだところで、
     ないものはしようがない。(笑)

     参ったね!(笑)

     で、諦めずに徘徊していたら
     港のそばのカフェ・バーでビールを飲んでいる人がいたので
     カウンターでビールを2杯飲み、ベーカリーで「菓子パン」を買い、
     宿に戻り、万が一のために持って来たハーフボトルのワインを開けた。
     

     テレビでは日曜日とあって「闘牛」をやっていた。
     
     
     
      「闘牛」も6月から日曜日ごとに開催されるらしい。
      「闘牛」って、牛をなぶり殺しにするみたいで、好きではない。
       グリーンボートの団体はクジラには目くじらたてるけど
       「闘牛」には文句言わないワケ?
        動物愛護団体も文句を言わないワケ?

      なんだかワタシは納得がゆかないな~~~~などと
      密かに考えながらワインを飲み干しましたね。
     
      
     
     

 

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