私的図書館

本好き人の365日

食欲の秋

2011-11-02 00:01:00 | 本と日常
「馬肥える秋」じゃありませんが、最近「少しずつ食べすぎ」を実感しています。

この「少しずつ食べすぎ」は恐ろしい。
川上弘美さんの『ほかに踊りを知らない』(平凡社)という本の中に出てくるのですが、「急に食べすぎ」でも「一度に食べすぎ」でもなくて、「少しずつ食べすぎ」

 ―「少しずつ食べすぎ」になりつつある体を止める手段は、この世の中に、存在しない。青ざめる。

すごく共感(苦笑)

食欲の秋とかいって和菓子のくりきんとんとか、アップルパイとか食べていたからなぁ。

ちょっと反省。


世界の人口が70億人を突破

2011-11-01 23:49:00 | 創作
 
    「希望」 

 70億人の愛の結晶に乾杯!
 どんどん産まれてどんどん増えよ。
 一人ではできないことも、二人ならできる。
 二人ではできないことも、三人ならできる。
 70億人いれば、何だってできる。

 バベルの塔は崩壊したけれど、イジワルな神様はもうこの世界にはいない。
 NYの街が煙に包まれて、砂漠に砲弾の雨が降って、目に見えないマネーが人々の家や仕事を奪って、独裁者たちが磔になっても、救いのラッパは聞こえてこない。
 僕達は空に問いかける。

「神様、未来はどうなるの?」

 食べ物を奪い合い、飲み物を飲みつくし、暗闇の中でおびえて夜を過ごす。
 放射能が街を包み、不信と不安が人の心を蝕み、自分勝手と自暴自棄が世間に蔓延しても、人間の歌う声が途切れることはない。

 大切な人がいます。
 守りたい家族がいます。
 あなたが好きです。
 大好きです。

 70億人の人間がその証明です。

 山が崩れたら土を運びます。
 海があふれたら水をかき出します。
 風が木々をなぎ倒したら倒れた木を持ち上げます。
 神様聞こえていますか?
 70億人の人間が力を合わせたら、何ができるか知っていますか?

 砂漠にはやがて緑が戻るでしょう。
 ガレキの街は新しく建て直されるでしょう。
 崩れた山を切り開き、どこかにつながる道を作るでしょう。

 飢えた人には食べ物を、心の貧しい人には愛情を、力のない人には肩を貸し、孤独な人のかたわらでその手を握る。

 70億人もの人間が、誰にも愛されることなく産まれてこれるわけがない。

 それはきっとこれからも。

 産まれて、出会って、包まれて、与えられて、時には傷つけられたこともあったけれど、喜びと、幸せと、いつくしみと、たくさんのものをもらって人は育っていく。

 70億人の人間に乾杯!
 この世界にようこそ!


        2011.10.31.