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私的図書館

本好き人の365日

孫を見る目

2011-08-08 20:27:00 | 本と日常
先日喫茶店で本を読んでいると(暑いので避難していました)、おばあちゃん、お母さん、やんちゃ盛りの男の子二人という組み合わせが背中合わせの隣の席に座りました。

席はソファタイプを二つ並べて二人がけになっているので男の子たちはクツを脱いで上にあがり跳んだりはねたり。

隣の席なので聞く気はなかったのですが、おばあちゃんが孫たちにこんな話をしているのが聞こえてしまいました。

「あなたを初めて見た時、こんなかわいい赤ちゃんは他にはいないと思ったわ。初孫はかわいいというけれど、そうじゃなくて本当にあなたがその時たくさんいた赤ちゃんの中で一番かわいかったのよ」

どうやら産院で初めて孫と対面した時の様子を話しているみたい。
男の子は照れているのかよけいにソファの上でゴロゴロ転がり、おばあちゃんも母親もそれを微笑ましく見つめていました。

男の子が転がるたびに背中合わせになった私の椅子はドンドンと押され、私の荷物の置いてある横の席は衝撃で斜めになってしまっています。

フゥ…

これが孫バカ、親バカというやつか。

私は読んでいた本を置いて店員さんに「子供に押されて席がズレてしまったの直してもらえますか」

…とよっぽど言ってやろうかと思いましたが(本人に直接言わないところが意地悪)、せっかくいい本を読んで幸せな気分になっていたのでやめておきました。

心の中で想像したら溜飲も下ったので。

読んでいたのはルーシー・モード・モンゴメリの「ストーリー・ガール2」、

*(キラキラ)*『黄金の道』*(キラキラ)*(角川文庫)

美しいカナダのプリンス・エドワード島を舞台に、少年少女たちの輝かしい日々と成長が描かれるシリーズの2冊目。

人間っていうのはいつの時代も興味深い行動をしますね♪
かけおち、ケンカ、カン違い。
思い上がりや嫉妬や執着心で失敗もするけれど、いい人間になりたいと思う心も持っている…

隣の席の一団が騒々しく食事をし、男の子たちをせかすようにして立ち去った後、私も席を立ち、斜めになったソファをそっと直して店を出ました。

結果的に面白い人間観察もできたし、いい読書もできたので満足です。

コーヒー代(ビッグサイズ)480円でした☆


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