私的図書館

本好き人の365日

『ハッピー☆アイスクリーム』

2012-01-10 18:53:00 | 本と日常

誰かと話している最中、同じタイミングで同じことを言ってしまったら、すかさず「ハッピーアイスクリーム!」と言って相手にタッチすると、アイスクリームをおごってもらえるそうです。

「ハッピーおせんべい!」などのバリエーションも可能。

加藤千恵さんの短歌集+短編小説、

『ハッピー☆アイスクリーム』(集英社文庫)

を読みました。
十七歳の高校生だった加藤千恵さんが2001年に出した初めての短歌集『ハッピーアイスクリーム』は前から読んでみたいと思っていたのですが、ずっと見つからなくて、そしたら何と今回、10年の歳月をへて、「ハッピーアイスクリーム」に収録されている短歌に、新たに5編の短編小説を加えたリミックスバージョンというものが発売されたんです!!

スゲー嬉しい♪

短歌って、本当に限られた言葉の中に世界がギュッと表現されていて、だからよけいに読む方の想像力が刺激されて、私はけっこう好きなんです。
たまにすごく共感できる言葉があったりすると、すごく嬉しくなります。
『ハッピー☆アイスクリーム』に収められている短歌の中から私が好きな歌を2編、ご紹介しましょう♪


 世界中の本や音楽買い占めてなんとか夜を乗り切らなくちゃ


 傷ついたほうが偉いと思ってる人はあっちへ行って下さい


    ―加藤千恵著「ハッピー☆アイスクリーム」より―


高校生の感性ってスゴイ!
10年たって、作者によって新たに加えられた短編小説の方は、主に女子高生が主人公で、恋愛青春ものといった感じ。
解説は、これまた言葉の使い方が上手で私の好きな小説家、中村航さんが書いてみえます。

今年は1月から欲しい本が立て続けに手に入って幸先いいなぁ。
あと穂村弘さんの短歌集『手紙魔みれ、夏の引越し(ウサギ連れ)』や、桝野浩一さんの短歌とエッセイの本『淋しいのはお前だけじゃな』も見つかるといいのだけれど(注文すると高いので古本屋で)

いい大人が高校生の書いた短歌を読んで感動しています。
「共感」するって年代とか性別とか関係ないですよね。
いい読書ができました☆



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