私的図書館

本好き人の365日

『おしまいのデート』

2011-05-09 19:20:00 | 本と日常
本を読んでいたら主人公がおいしそうに玉子丼を食べているシーンが出て来ました。

…ジュル。

たまらず冷蔵庫からタマネギと卵を取り出し、長ネギを最後に入れて即席の玉子丼をこしらえました。

おいしい♪

この行動力を何か他に生かせないものか?
人間の煩悩ってスゴイですね。
読んでいた本は、瀬尾まいこさんの、

*(キラキラ)*『おしまいのデート』*(キラキラ)*(集英社)

両親が離婚し、月に一度だけ会うことのできるおじいちゃんと中学生の孫娘。でもこれが最後のデート。なぜならお母さんが再婚して新しい家族ができるから…

デートというと恋人同士を連想してしまいがちですが、人と人のかかわりあいの形が様々あるように、デートの形もたくさんあります☆

私がお気に入りなのは、老教師と玉子丼を食べるちょっと不良の男子高校生の話。

ご飯を作る人の気持ち、一緒に食べる人の温かさ、「いただきます」と言葉にしていうこと、お腹いっぱいになる幸せ。
ご飯を食べるってことひとつを取っても、学べることはたくさんあるんですね。

この本には瀬尾まいこさん流のデートにまつわる5つの短編が収められています。

その他に最近読んだ本は、林真理子さんのエッセイ、

*(キラキラ)*『やんちゃな時代』*(キラキラ)*(文藝春秋)

香港から消えてしまった日本人の買い物客。その代わり幅をきかしブランド品を買い漁る中国人女性のファッションを見て「あれは無いわね」と一蹴する林真理子さん(苦笑)

テレビのブックレビューで紹介されていたので読んでみました。

*(キラキラ)*『県民性マンガ うちのトコでは2』*(キラキラ)*(飛鳥新社)

こちらは、47都道府県をそれぞれ擬人化したマンガの第2弾!
著者はもぐらさん。
県民性や特産物などを押さえながら、東京はサラリーマンとか、三重は巫女さん(伊勢神宮があるから)とか、滋賀は商売人(近江商人)とか、鹿児島はとにかく西郷隆盛とか、それぞれ個性的なキャラに描かれていて楽しい。
お隣の県同士でも歴史的にいろいろあって仲が良かったり悪かったりライバル視していたりと、そのかけあいも面白いです。

…でも他の県が一人のキャラで表現されているのに対して、なぜか岐阜県だけが複数なんですよね(わらわらしている)。
出番も少ないしいつも愛知とか鹿児島にくっついてる(鹿児島には江戸時代に千本松原の治水工事でお世話になったので岐阜県民はいまだに感謝しています)。

ま、マイナーな県だからいいんですけどね。
ちなみに岐阜県はバイオリンの生産量日本一。
硬式球用金属バットの生産量日本一で、イチローや松井のバットも岐阜県で作られています。

いや、いいんですけどね。