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私的図書館

本好き人の365日

森薫 著『乙嫁語り 10巻』 永野護 著『ファイブスター物語 14巻』

2018-02-21 21:35:33 | 本と日常

ポイントが貯まったので、図書券に交換。

さっそく買ってきたのが、 森薫 著 『乙嫁語り 10巻』 (ハルタコミックス) 

出て来るのほとんど男と動物ばっかりだけれど、大丈夫?(笑)

きっとイヌワシが描きたかったんだろうなぁ〜

スミスもようやくアンカラに到着。

友人のホーキンス君と再開したのもつかの間、意外な人物にも再開することに・・・

中央アジアを舞台にしたこの漫画も早いもので、もう10巻。大作になってきました。

 

 

もう一冊は、2年半ぶりの新刊、 永野護 著 『ファイブスター物語 14巻』(KADOKAWA)

MH(モーターヘッド)からGTM(ゴティックメード )に、その他設定が大幅に変更されてからの2冊目。

こちらはうって変わってロボットやファティマという人工生命体が活躍するお話。

FSSでジーンと涙ぐんだの初めてかも・・・

相変わらず漫画としては読みづらいけれど、面白い。

 

 

あとは、聖書の「詩編」が読みたかったので、岩波文庫を一冊と、マンガ本を三冊ほど。

 

 

ようやく資格の勉強が終り(結果発表はまだですが)、読書する時間が取れるようになってきました。

相変わらずマンガばかりですけどね。

 


今年も一年、ありがとうございました。

2017-12-31 00:00:00 | 本と日常

最近更新をサボっているこのブログ。

読んだ本の紹介だけになってきていますが、来年も何とか細々と続けようと思っています。

移転しながらですが、今年で十五回目の年越しも迎えられたし。

 

読む本もマンガが多く、冊数も一時期に比べて随分少なくなりましたが、これはその分私生活が充実しているってことかな?(笑)

なぁんて、相変わらず貧乏ヒマ無しで忙しいだけなんですけどね。

毎年ギリギリにならないと書かない年賀状。

今年のイラストは来年(2018年)が戌年ということで「ジョジョの奇妙な冒険」という荒木飛呂彦さんのマンガに出て来る犬「イギー」

最近まったく絵を描いていなかったので、お手本を見ながら描いたのに似ない似ない。

ま、年内に出せただけでも良しとしよう。

 

 

今年も一年、本当にありがとうございました。

それでは皆様、よいお年をお迎え下さい☆

 


『流』  東山彰良

2017-09-04 23:16:44 | 本と日常

9月に入って少し涼しく感じるようになってきました。

先月購入した本。

 

著者 : 東山彰良
講談社
発売日 : 2017-07-14

 

台湾生まれの作者による第153回直木賞受賞作品。

当時の選考委員のコメントが帯に載っているのですが、その絶賛さについ購入して読んだ作品。

 

著者 :
中央公論新社
発売日 : 2016-04-21

 

本屋さんで直感的に手に取って、載っていた三島由紀夫の書評を読んで購入してしまった本。

マヤ神話は少ししか知らなかったので、いろいろ知ることができて面白かった。

 

その他に買ったのはマンガばかり。

ほとんど本屋さんの立ち読みで済ませてしまいました(笑)

 

 


第157回芥川賞・直木賞発表

2017-07-21 09:36:55 | 本と日常

第157回芥川賞・直木賞が発表されましたね!

芥川賞は沼田真佑さんの『影裏』(文學界5月号)

直木賞に佐藤正午さんの『月の満ち欠け』(岩波書店)が選ばれました。

二人とも今回が初受賞。

沼田真佑さんにいたっては、初めて書いた小説がいきなり芥川賞を受賞してしまったというから驚きです。


『影裏』(えいり)は、30代の性的少数者を匂わす男性が、東日本大震災をきっかけに友人の意外な人間性を知ってしまう物語。

この物語は先日文学界新人賞も受賞しています。

普段は塾の講師をされているそうで、インタビューにこたえていた教え子や勤め先の同僚がかわいらしくて面白かった(笑)


佐藤正午さんは地元佐世保市を中心に活動している作家さん。

受賞作の『月の満ち欠け』は生まれ変わりをモチーフにした恋愛小説。

「あたしは、月のように死んで、生まれ変わる─」

作家生活34年のベテラン作家さんで、1983年『永遠の1/2』ですばる文学賞を、2015年『鳩の撃退法』で山田風太郎賞を受賞されています。

 

ミーハー読書家の私は残念ながら読んだ事がないのですが、こういうあまり知られていない(私だけ?)作家さんの作品が注目を集めるのは嬉しいですね。

芥川賞選考委員の高樹のぶ子さんが受賞作を選ぶに際し「大変な対立、ほとんどケンカ状態...」と話していたのが良かった☆

ちなみに今回の芥川賞選考委員はこんな感じ。

小川洋子・奥泉光・川上弘美・島田雅彦・髙樹のぶ子・堀江敏幸・宮本輝・村上龍・山田詠美・吉田修一

いや当然だけどこんなにも感性の違う人たちがよく一つの作品を選べたもんだ(笑)

ただし受賞作の『影裏』は最初から過半数の票を獲得していたそうで、バツをつけた人の意見には「ここで終わってほしくない」「ここから始まるのではないか」「これ1冊で芥川賞でいいのか」というのもあったそうです。

紆余曲折の結果、最後は今村夏子さんの『星の子』(小説トリッパー春号)と『影裏』の決選投票となり『影裏』が選ばれました。


作家さんがあーだこーだ言っているの大好き。


選考の過程を生中継してくれないかな?


けっこう視聴率取れると思うんですけどね。




2017年本屋大賞に恩田陸さんの『蜜蜂と遠雷』

2017-04-14 10:36:01 | 本と日常

先日、2017年本屋大賞の受賞作が発表されましたね。

大賞を受賞したのは、恩田陸さんの『蜜蜂と遠雷』(幻冬舎)

『夜のピクニック』以来12年ぶり、2度目の本屋大賞受賞。

 

著者 : 恩田陸
幻冬舎
発売日 : 2016-09-23

う〜ん。

『蜜蜂と遠雷』は第156回直木賞も受賞しているので、すでに読まれている人も多いんじゃないかな?

本屋大賞って既存の文学賞では選ばれない「現場」ならではの隠れた名作が選ばれるのが醍醐味なのに、こんなメジャー作品でいいの?

いや、いい作品ですけどね。

最近はすでに知られている、売れている本が選ばれる傾向があるような、個人的にはちょっと残念。

といいつつ、私も森見登美彦さんの『夜行』(小学館)を推していたんですけど(苦笑)

 

ノミネート作品の順位はこんな感じ。

第1位 『蜜蜂と遠雷』恩田陸(幻冬舎)

第2位 『みかづき』森絵都(集英社)

第3位 『罪の声』塩田武士(講談社)

第4位 『ツバキ文具店』小川糸(幻冬舎)

第5位 『桜風堂ものがたり』村山早紀(PHP研究所)

第6位 『暗幕のゲルニカ』原田マハ(新潮社)

第7位 『i』西加奈子(ポプラ社)

第8位 『夜行』森見登美彦(小学館)

第9位 『コンビニ人間』村田沙耶香(文藝春秋)

第10位 『コーヒーが冷めないうちに』川口俊和(サンマーク出版)


私がこの中で読んだことがなくて、題名さえ知らなくて、今回読みたいと思ったのは塩田武士さんの『罪の声』(講談社)

グリコ・森永事件を題材にしているということで、興味を引かれました。


本屋大賞の発表は一ヶ月前に作者と出版社にあらかじめ連絡が入ります。

事前に重版をかけることで、大賞発表と同時に本屋さんには受賞作が大量に並び、お客さんは品薄でストレスを抱えることがなくなります。

まあこの辺は本屋さんが選ぶ賞ということで、商売にもしっかりつなげているんですよね。

『罪の声』以外にも読んでいない本があるので、本屋さんで手に取ってみようかな。


こうの史代さん『この世界の片隅に」

2017-03-29 08:59:36 | 本と日常

ポイントが貯まっていたのでネットで注文。

こうの史代さんの『この世界の片隅に」上・中・下(双葉社)を買ってしまいました。



やっぱり映画の影響です。

映画では描かれなかったエピソードなんかもあって、とっても面白かった!

ポイントに余裕があったのでもう数冊。

 

著者 : 九井諒子
KADOKAWA/エンターブレイン
発売日 : 2015-01-15

 

やっぱりポイントで買うとお得感がありますね。

 


第156回芥川賞・直木賞発表

2017-01-21 23:29:32 | 本と日常

明けましておめでとうございます。

2017年最初の更新がまたこの話題になってしまいました(笑)


第156回芥川賞・直木賞。


芥川賞に山下澄人さんの『しんせかい』(新潮7月号)

直木賞に恩田陸さんの『蜜蜂と遠雷』(幻冬舎)

が選ばれましたね。

恩田陸さん(女性です)は6回目の正直で今回受賞となりました。

ちなみにペンネームの「恩田陸」の「恩田」はコメディドラマ「やっぱり猫が好き」の恩田三姉妹からきているんですよ。

同じ直木賞の候補には私の好きな森見登美彦さんの『夜行』(小学館)も上がっていたのですが、今回惜しくも選ばれませんでした。残念。

『夜行』は2017年本屋大賞にもノミネートされているので、そっちを応援します!


山下澄人さんはプロフィールを読むと演劇畑の人なのかな?

タイトルとあらすじだけでは魅力が伝わって来ませんが、本屋さんに並んだら手に取ってみようと思います。

 


今年も一年、ありがとうございました。

2016-12-31 23:49:12 | 本と日常

このブログ、「私的図書館」も移転しながらですが、何とか十四回目の年越しを迎えることができました。

テレビで『指輪物語』の前日譚『ホビット』三部作の一挙放送を見ていたので、今日中に描くはずだった年賀状の色塗りをこれからしなくっちゃいけません(笑)

元旦には間に合いませんが、せめて明日くらいには投函しないと。

 

読んだ本やオススメ本を紹介するだけのブログですが、これからもマイペースに読書して、マイペースに書いていけたらいいなと思っています。

本当に一年間ありがとうございました。

それでは皆様、よいお年をお迎え下さい☆

 

鋭意製作中(笑)


12月の本棚スペシャル 2016

2016-12-29 23:44:52 | 本と日常

今年も残りあとわずか。

2016年もいろいろありました。

いろいろありすぎたせいなのか本はあまり読めなくて、更新もぽつんぽつんとしかできませんでした。

仕事は相変わらず忙しいし、資格の勉強で働きながら学校に通わなくちゃならなかったし、プライベートでも人間関係や部屋の模様替えなどでドタバタしていました。

一番大きな変化はエアコンを買ったことと新しい本棚を購入したことかな(笑)

 

 

 

今年読んだ本で印象に残っているのはこんな感じ。

 

高瀬志帆さんの『おとりよせ王子 飯田好実』(ゼノンコミックス)

 

著者 : 高瀬志帆
徳間書店
発売日 : 2016-07-20

 

毎回美味しそうなおとりよせグルメが登場するマンガの最終巻。

 

東京創元社
発売日 : 2015-11-21

 

アメリカの作家アン・レッキーのレビュー作『叛乱航路』(創元SF文庫)

主人公は人格をコピーしてなんと4000体もの「肉体」を同時に動かすことができる宇宙戦艦に搭載されたAI(人工知能)

その宇宙戦艦が破壊され、生き残った1/4000の「肉体」(属躰・アンシラリー)がリンクを切られ動き出します。


第155回芥川賞受賞作、沙耶香さんの『コンビニ人間』(文藝春秋)


著者 : 村田沙耶香
文藝春秋
発売日 : 2016-07-27
 


「普通」がわからずに生きる30代の女性が主人公。

彼女に「普通」を教えてくれたのがコンビニ。

服装、あいさつ、言葉使い、すべてがマニュアル化されていて、それを守っていればその人は「店員」として認識される。

「仲間」と認めてくれる。

 

著者 : 新井素子
中央公論新社
発売日 : 2016-07-20

 

久しぶりに読んだ新井素子さんの新作。

50代になっても「わっかりましたっ♡るん!」とか書ける感性が新井素子。

せっかく気絶したのに何も覚えてなくてチッと舌打ちするのが新井素子。結婚物語の続編で笑える闘病記。


著者 : 森薫
KADOKAWA / エンターブレイン
発売日 : 2016-12-15

 

中央アジアが舞台の森薫さんのマンガ。

なかなか結婚相手の見つからなかったパリヤ(表紙の女性)についに春が来る?

 

あとは読みかけの本です。

森見登美彦さんの『夜行』は第156回直木賞候補にノミネートされましたね。

受賞すると嬉しいけれど。


著者 : 森見登美彦
小学館
発売日 : 2016-10-25

 

 

著者 : 中村文則
文藝春秋
発売日 : 2016-06-18

 

著者 : 山田正紀
東京創元社
発売日 : 2016-10-20

 

新しく買った本棚もすでにいっぱい(笑)

おかしいな、そんなに本読んでいないのに・・・

年越しの買い物はしたけれど、年賀状はこれから書かなくちゃ。

年末があと一週間ほど欲しいです。


第44回泉鏡花文学賞

2016-11-09 05:41:44 | 本と日常

たまに作家さんのブログや連載している物をネットで読んでいます。

そんな中のひとつ、川上弘美さんの「東京日記」を久しぶりに読んでみました。

きっかけは、先日『大きな鳥にさらわれないよう』(講談社)で第44回泉鏡花文学賞を受賞され、その授賞式と記念講演の様子がTwitterに載っていたから。

「食べログ」を読むのが大好き。と書いている川上さん。

お、「食べログ」が褒められてるのかな? いい宣伝になるな。と最初は思ったのですが、読み進めて行くとそうでもない内容。

要約すると、カタツムリはあのノロマな所が好き、自分は触ったことないけどあのネバネバした軌跡が好き、カタツムリ関係ないけど雨の日が好き、みたいな褒めているのかいないのかわからない内容(苦笑)

さすが川上さん。

これじゃあ宣伝には使えないな。

ちなみに「食べログ」というのは読者が投稿した飲食店のランキングや口コミが載っている、グルメ紹介サイト。

私も一年に一回くらい参考にします。

 


第155回芥川賞・直木賞発表

2016-07-26 03:38:55 | 本と日常

またまた久しぶりの更新です。

先日、第155回芥川賞・直木賞の発表がありました。

芥川賞には村田沙耶香さんの『コンビニ人間』(文学界6月号)が、

直木賞には荻原浩さんの『海の見える理髪店』(集英社)が選ばれました。

 

『コンビニ人間』ってタイトルだけですでに読みたい!

 

作者の村田沙耶香さんは色々な賞を受賞されている売れっ子作家さんなのですが、生活のリズムを保つためと人間観察のために今もコンビニでアルバイトをしているんだとか。

他人と違うことから生き苦しさを感じている主人公が、コンビニ店員という挨拶も表情もマニュアル化された皮をかぶることで自分の居場所を見つけ、社会と接していくという、ちょっと皮肉めいた設定らしいのですが、自分も学生時代にコンビニでバイトをしていたので興味を引かれました。

『コンビニ人間』は7月27日発売予定ですが、発売前にすでに重版が決まっているそうです。

直木賞の次点に入った門井慶喜さんの『家康、江戸を建てる』(祥伝社)も面白そう。

 

7月に入って読んだ本。

高瀬志帆さんの『おとりよせ王子 飯田好実』(ゼノンコミックス)

 

著者 : 高瀬志帆
徳間書店
発売日 : 2016-07-20

 

毎回美味しそうなおとりよせグルメが登場するマンガの最終巻。

今回は気仙沼は「磯蔵」のイカの胴にししゃもの卵と数の子がみっちみちに詰まった「醤油漬け子持ちいか」(600円)とか、誰もが一度は食べてみたいと思う(多分)マンガやアニメに登場する骨付きのでっかい肉を再現した「ヤンパオ」の「マンガ肉」(3240円)が登場します!

あぁ、読んでいるだけでヨダレが(笑)

 

もう一冊はこれが長編デビュー作、アメリカの作家アン・レッキーの『叛乱航路』(創元SF文庫)

 

東京創元社
発売日 : 2015-11-21

 

意思を持った宇宙船というのはアン・マキャフリーの『歌う船』などでもおなじみですが、今回登場するのは宇宙戦艦に搭載されたAI(人工知能)

しかもこのAI、人格をコピーしてなんと4000体もの肉体を同時に動かすことができるマルチタスクAIなのです!

それぞれの肉体(属躰・アンシラリー)はリンクしており、別々のことをしたり話たりしていながらも、すべての視界を見ることができ、すべての感覚、すべての感情を共有しています。

4000もの視点で同時に見るなんて、人間だったら脳がパンクしちゃいそうですが、それが可能だと思わせるのがSFの醍醐味。

人間の常識が通用しない視点で書かれた小説って、SFならではって感じです。

それぞれの属躰(アンシラリー)は情報を通信で共有しているので、その通信が遮断されてしまった場合、4000体はそれぞれ別個に一人の同じ人格を持った個体として動きます。

一つの人格が4000の肉体を操っているのではなく、4000の肉体に同じ人格がそれぞれそなわっているのです。

いやぁ、この設定にはやられました。

この作品はSF界の主な賞、ヒューゴ賞、ネビュラ賞、クラーク賞、英国SF協会賞、ローカス賞、英国幻想文学大賞、キッチーズ賞を総ナメ。

7冠を達成しています。

 

今年に入ってSFらしい作品を読んだのはこれが初めてかな?

最近はなかなか本を読めていません。

仕事が忙しいというのもあるのですが、それより先日日本でも配信されニュースでも大きく取り上げられた「ポケモンGO」をするために歩き回るので忙しい(笑)

 

【公式】『Pokémon GO』 初公開映像


『煙突屋ペロー』

2016-04-29 19:40:14 | 本と日常

今年(2016年)に入って読んだ本。

 

著者 : 森薫
KADOKAWA/エンターブレイン
発売日 : 2015-12-14

 

今回は不器用パリヤ編。

舞台が中央アジアということで刺繍の描き込みとか馬とか虎とかガゼルとか、アニメ化しにくそうな絵がズラリ(笑)

 

著者 : 伊藤正昭
理論社
発売日 : 1988-06

 

こちらは昭和5年に京都の童映社によって作られた16ミリの影絵無声アニメーションのフィルムとナレーションを戦後まとめたもの。

当初は子供向け作品でしたがその内容から反戦アニメとして注目され、軍部からにらまれたいわくつきの作品。

 

王族の汽車を壊して死刑を言い渡された煙突屋のペローが、侵略者を撃退したことで国の英雄として祭り上げられます。

しかしペローが見たのは戦火で荒れた国土と傷つき倒れた多くの人々の姿。

自分のやったことに気が付いたペローは侵略者を撃退した力も褒美もすべて投げ捨てます。

 

これを日清日露戦争に勝利し、国中が浮かれて日中戦争、太平洋戦争に突入しようとする当時の日本で作ってしまう。

内容も驚きですが、この時代に影絵とはいえアニメーション作品が作られていたことに驚きです。

世界初の長編アニメーション映画『白雪姫』が1937年(昭和12年)ですからね。

ちなみのこの本の解説を児童文学作家の今江祥智さんが書いてみえます。

 

セーラー出版
発売日 : 1995-05

 

銅版画の名手アーサー・ガイサートによる絵本。

パパ豚とママ豚、そして6匹の子豚たちが気球に乗って旅行に出かけます。

いきなり北極点に行くとか言い出すパパにあきれながらも、ちゃんと準備に協力してくれるママがいい♫

 

金子書房
発売日 : 1971

 

ソ連で行われた社会主義に基づく教育がアメリカの教育と対比されながら紹介されている本。

作者のU.ブロンフェンブレンナーはソ連生まれでアメリカで育った発達心理学者。

共産主義青少年組織「オクトブリスト」や「ピオネール」、共産主義青年同盟「コムソモール」など集団主義的養育というのが面白かったです。

日本の初等教育ではコルホーズ(集団農場)とかソフホーズ(国営農場)くらいは習うのかな?

この本とは関係ありませんが「夜泣き」が日本特有の現象だと聞いたことがあります。

日本のお母さんは赤ちゃんが心配だから泣くとすぐに赤ちゃんの所に行ってしまい、それを学習した赤ちゃんは泣けばお母さんが来ると思ってしまう。

欧米では赤ちゃんが泣いても最初は放っておく。すると泣いても無駄だと学習した赤ちゃんは泣かなくなる、という。

いや、これ本当?

欧米は赤ちゃんは別の部屋で寝かせるから単に鳴き声が聞こえないのでは?

日本の住宅事情だと赤ちゃんの鳴き声が響くから他の家族の手前見に行くしかないよね?

だいたい一緒に寝るお母さん多い?

まあこれは育児に対する考え方の違いなんでしょうね。

 

『乙嫁語り』以外は古い本ばかりですが、これは図書館のリサイクル本をもらってきたから(笑)

思わぬ出会いがあるんですよね。

図書館大好きです。

 


今年も一年、ありがとうございました。

2015-12-31 08:58:17 | 本と日常

このブログ、「私的図書館」も移転しながらですが、何とか十三回目の年越しを迎えることができました。

まだ大掃除も年賀状もおせち料理の準備もできていないんですけどね(苦笑)

せめて年賀状だけは出さないと(笑)

 

読んだ本やオススメ本を紹介するだけのブログですが、まさかここまで続けられるとは思っていませんでした。

これもコメントを寄せて下さった皆様のおかげです。

ありがとうございました。

最近はあまり更新もできていませんが、マイペースに読書して、マイペースに書いていけたらいいなと思っています。

本当に一年間ありがとうございました。

それでは皆様、よいお年をお迎え下さい☆


12月の本棚スペシャル 2015

2015-12-31 07:50:58 | 本と日常

J・J・エイブラムスが監督した「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」が公開されましたね。

アメリカはもちろん日本でも待ちこがれていた人は多いのでは?

ハン・ソロ役のハリソン・フォードが復活したり、”アノ”人たちの子孫が活躍したりと、なかなか冒険的な展開を見せる今作。

賛否両論あるのは知っていますが、個人的には楽しみにしていました!

今年は全然映画を観に行けてないんですけどね。

 

人生の転機もあって目まぐるしい日々の連続だった2015年。

本もあまり読めませんでした。

ざっと振り返ってもマンガが多い。

 

 

『マララ 教育のために立ち上がり、世界を変えた少女 』(岩崎書店) マララ・ユスフザイ

岩崎書店
発売日 : 2014-10-29
 

 

 『ほぉ…、ここが ちきゅうの ほいくえんか。 』(KKベストセラーズ) てぃ先生

著者 : てぃ先生
ベストセラーズ
発売日 : 2014-09-20

 

『パンダ銭湯』(絵本館 ) tupera tupera

著者 : tupera tupera
絵本館
発売日 : 2013-08-15

 

『中国嫁日記(四)』(エンターブレイン)井上純一 

著者 : 井上純一
KADOKAWA/エンターブレイン
発売日 : 2015-01-31

 

『乙嫁語り 7巻』 (ビームコミックス) 森薫 

著者 : 森薫
KADOKAWA/エンターブレイン
発売日 : 2015-02-14

 

『火星に住むつもりかい?』(光文社)伊坂幸太郎 

著者 : 伊坂幸太郎
光文社
発売日 : 2015-02-18

 

『陽気なギャングは三つ数えろ』(祥伝社) 伊坂幸太郎 

著者 : 伊坂幸太郎
祥伝社
発売日 : 2015-10-08

 

『「宇宙戦艦ヤマト」をつくった男 西崎義展の狂気』(講談社) 牧村康正 山田哲久

著者 : 牧村康正
講談社
発売日 : 2015-09-09

 

『スクラップ・アンド・ビルド』(文藝春秋) 羽田圭介

著者 : 羽田圭介
文藝春秋
発売日 : 2015-08-07

 

『クレヨンからのおねがい!』(ほるぷ出版) ドリュー・デイウォルト

ほるぷ出版
発売日 : 2014-09-01

 

『ファイブスター物語 (13)』 (KADOKAWA100%コミックス) 永野護

著者 : 永野護
KADOKAWA/角川書店
発売日 : 2015-08-08

 

よつばと! (13) (KADOKAWA電撃コミックス)  あずまきよひこ

よつばと! (13) (電撃コミックス)

著者 : あずまきよひこ

よつばと! (13) (電撃コミックス)
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
発売日 : 2015-11-27
 

 

日常的に読み返している本は何冊かありますが、今年は本当に本を読まなかった。

本を読む集中力がまだ戻ってきていないのかな?

TwitterやYouTubeはけっこう見ていたんですけどね。

ニコ生で政治関係の放送を見る機会も多かったです。

台湾や香港からの中継をずっと見ていたこともありました。

コメントのやりとりができるのですごく”参加”している感が味わえるんですよね。

 

あと面白かったのがテレビ東京の「孤独のグルメ Season5」と「おそ松さん」

「おそ松さん」は赤塚不二夫生誕80周年記念として作られた六つ子が活躍するアニメ「おそ松くん」の大人バージョン(笑)

とっても下品でパロディやパクリの多い問題作なのですが、これが面白い!

話は違いますが、漫画家の水木しげるさんも亡くなりましたね。

「ゲゲゲの鬼太郎」で有名で日本の妖怪像を決定づけた人だと私は思っていますが、太平洋戦争で左腕を失った元日本兵としての水木しげる作品も大好きでした。

戦争の無意味さ、正義を振りかざす国や政府への不信、人間のちっぽけさをすごく教えられました。

こういう戦争体験が後の世まで残るのか不安になるような昨今の世情。

集団的自衛権の行使を認めた安保法案可決も大きな出来事でした。

 

はぁ、小説よりも現実の方がなんだか現実離れしてきているのかな?

 

 


『陽気なギャングは三つ数えろ』

2015-11-04 00:24:42 | 本と日常

ずいぶん久しぶりの更新になってしまいました。

もう11月ですね〜

とりあえず、最近読んだ本をご紹介。

 

『陽気なギャングは三つ数えろ』(祥伝社) 伊坂幸太郎 

著者 : 伊坂幸太郎
祥伝社
発売日 : 2015-10-08

こちらも久しぶりのギャングシリーズ。

この作品から入った伊坂ファンも多いはず。

登場人物たちは成長(一部を除く 笑)していますが、会話の楽しさ、流れるような伊坂節は健在。

相変わらず面白く読めました!

 

『「宇宙戦艦ヤマト」をつくった男 西崎義展の狂気』(講談社) 牧村康正 山田哲久

著者 : 牧村康正
講談社
発売日 : 2015-09-09

こちらは大ヒットアニメ「宇宙戦艦ヤマト」をはじめ、数々の名作アニメのプロデューサーとして知られる西崎義展氏の自伝的ノンフィクション。

あのアニメ作品の裏側でこんなドロドロした大人たちのドラマが繰り広げられていたなんて!

金と女とヨット!

手塚治虫、創価学会、石原慎太郎、田中角栄、覚せい剤、尖閣諸島、銃刀法違反。

興味深いんだか、近寄らない方がいいんだか、危ないキーワードが目白押し。

アニメの一時代を作りその後の多くのクリエイターに影響を与えた作品を作った男のまさに「狂気」を垣間みることができます。

毒のある内容なのでヤマトファンは読まないほうがいいかも(苦笑)

でもこれ、「信じるか信じないかはあなた次第」という感じもしないことはないんですけどね。

 

『スクラップ・アンド・ビルド』(文藝春秋) 羽田圭介

著者 : 羽田圭介
文藝春秋
発売日 : 2015-08-07

芥川賞を受賞した作品。

お笑い芸人の又吉の書いた『火花』が注目されましたが、同じく受賞した羽田圭介さんもけっこう面白い人みたい。

ただし作品は私的にはイマイチ(苦笑)

一応介護とか老後とか人生の意味みたいなものがテーマではあると思うのですが、状況説明に重きが置かれ、社会背景や時代のニオイみたいなものが感じられないので、何だか広告みたい。現代に生きる人は説明しなくてもその時代の空気がわかっているけれど、これ10年後、いや5年後に読む人はわかるかな?

 

『クレヨンからのおねがい!』(ほるぷ出版) ドリュー・デイウォルト

ほるぷ出版
発売日 : 2014-09-01

時代を越えて普遍性があるといえば絵本。

これは海外で評判が高く、話題になっていたので読んでみたかったんですよね。

ある日男の子がいつものようにクレヨンで絵を描こうとしたら、たくさんの手紙が・・・

それはクレヨン達から男の子に宛てた手紙。

クレヨン達から男の子へのお願い。

個性のあるクレヨン達がとっても愉快なんですが、クレヨンを人間に置き換えてみるのも面白い。

自分の周りの人間から「もっとこうして!」「私はこういう人間なの!」「あなたのこういう所が気になるわ」なんて手紙が来たらどうします?(笑)

中には対立する二人からそれぞれ相手を「ヒドいと思わない?」なんて責めるような内容も。

男の子だけでなく、会社の上司やグループのリーダー、社会という集団で生きる人間にとっても、こうした問題は本当にやっかい。

それぞれの個性をどう活かすのか。

ぶつかり合うんじゃなくて、高め合うにはどうしたらいいか。

 

おっと、クレヨン達のお話でした(笑)

 

クレヨン達がかわいいのでお子さんにも楽しんでもらえると思いますが、大人が読んでも楽しい絵本。

息抜きに読むにはちょうどいい絵本でした。