日銀って、いまどんな仕事してるの。ほんとに必要な仕事なの。もっとほかにやるべきことって、あるんじゃないの? なーんて専門的な疑問もってる人、いませんか?
幸福の科学の大川隆法先生は、『富国創造論』(幸福の科学出版)で、明治・大正期に活躍した大実業家であり、「日本資本主義の父」と言われた渋沢栄一の考えを、「霊言」という形で、以下のように伝えておられます。
戦後は、「インフレを抑える」ということが、日銀のいちばんの仕事だった。「庶民の暮らしを護るために、インフレファイターとして目を光らせる」ということだ。
しかし、今は、インフレになんか、なりゃあせんよ。ほっといたら、どんどん物の値段が下がっていく。これは大変だ。デフレファイターとしての日銀のノウハウなんて、そんなもの、あるわけないよ。
ま、あるとしたら、マネーサプライ(通貨供給量)を増やすために、お札を刷りまくることしかないけれども、このへんについては恐ろしいだろうなあ。「発展途上国みたいに、ハイパーインフレになったら、どうするのか」などと心配して、無茶はせんだろうなあ。
以前は、日銀以外にも国策銀行はたくさんあって、産業振興をやっていたんだが、ほとんど潰れてしもうたな。一九九〇年以降、潰れてしまって、統廃合された。
しかし、今、新産業をつくり上げるに当たっては、もう一段、国策銀行によって国をつくり直す力が要るとわしは思うな。やはり、市中銀行ばかりではいかんのではないかな。あまり決算ばかりを気にしとってはいかんと思うよ。
日銀でできないんだったら、日銀の子会社をつくったらいい。ね? まあ、日銀は紳士でなきゃいかんから、“日銀番外編”っていうか、日銀の“海賊版”をつくって、やったらいい。
つまり、“日本海賊銀行”というものを一つつくってだな、「日本銀行マンではできない仕事を、夜、“覆面”をかぶってする」「昼間の顔ではできない仕事をやる」ということだな。「天に代わって、だぶだぶに余っとる金を使ってみせる」と。まあ、これをやらないといかん。鞍馬天狗かな?(笑) “日本鞍馬天狗銀行”を一つつくってだなあ、天に代わって世直しをしなければいかんと思うな。そのままの顔では、たぶんできないと思うから、海賊だ。“bandit”(盗賊)だ。なあ。
日銀も、ちょっと、ちまちまと小さくなりすぎてるな。監督官庁的に銀行の決算を見て、「ああだ」「こうだ」と言うだけだったら、今の閉塞感は破れんので、自ら“覆面”をかぶって、新産業をつくっていくリスクを冒さないといかん。
最後は、そらあ、あんた、一万円札を刷りゃあいいんだから、そんなもん、どうってことはないよ。原価二十円だ。二十円が一万円に変わるんだから、九千九百八十円の儲けがあるんだよ。だから、まあ、最後は、金なんか刷れば幾らでも出てくる。なあ。
今、デフレだろ? 今のままでいくと、このデフレの基調は直らないよ。ディスカウントストアばかり流行ってるし、中国にあれだけ活躍されたら、もうデフレの罠からは逃げられんよ。もう、完全にクモの巣にかかった状態だよな。これでは、みなの給料も上がらないし、高いものも売れんよ。そうなることは分かってる。
やはり、高付加価値の新産業をつくるんだったらな、“鞍馬天狗”が出てきて、陰で一万円札を配って歩かないといかんと思うなあ。やはり、特別な金融システムを新たにつくらないといかんと思う。
(129~132ページ)
これまではインフレを抑えるのが、日銀のいちばんの仕事だったが、デフレの時代にはできる仕事はない。
こういう時代には、高付加価値の新産業をつくるために、特別な金融システムを新たにつくらないといけない──。
この渋沢栄一氏の霊言が降ろされたのは、本書の記載によれば、2010年の3月11日のこと。そして、その公開収録の映像の公開を経て、この霊言が収められた書籍『富国創造論』は、6月2日に一般書店で発売されました。
ところが、5月末から6月はじめにかけて、日銀が、金融機関の融資を成長分野に振り向ける呼び水として低金利で金融機関に貸し出しする「新貸出制度」を創設するというニュースが流れました。
この種の施策を日銀が打ち出すのは前代未聞のことだったと思いますが、まさに「高付加価値の新産業をつくるための特別な金融システム」の一種だと捉えると、この渋沢栄一の霊言との関係があったのでしょうか。
偶然の一致にしてはあまりに出来すぎだったと改めて私は思っているのです。
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『富国創造論』
大川隆法著 |
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