<拾遺>
12月19日
(旧友に神楽坂の元祖イタリアン・ソリッソ(オーナーシェフはカルミネさん、イタリア語でスマイルを意味する有名老舗でランチ時は混雑。明るいガラス張りのお店は女性に人気)でランチ(1200円前後、鶏肉がやわらかく美味、ラザーニャもおいしかった。選べる飲み物付き)をご馳走になったあと、後楽園に向かい、眼病に効験のある通称こんにゃく閻魔、源覚寺へ。帰途、東京ドームに立ち寄り、門前仲町に出て、銘茶の石崎園で息子の土産に抹茶を購い、深川不動堂と富岡八幡宮に参拝、夕食は葛西の桜寿司で(リーズナブルな値段の割りにおいしい)別の旧友にご馳走になり、巻き寿司の折り詰めまで手土産に持たされた)
後楽園こんにゃく閻魔の源覚寺
閻魔様右目濁りていわれあり
目の悪し老女に右を呉れてやり
礼参りこんにゃく供えありがたや
眼病の治癒祈願こんにゃく山盛り
吾も欲し閻魔の右目こんにゃく供え
塩地蔵病気平癒の白粒漬け
塩地蔵目や胃に降りて治癒祈願
東京ドーム駅から仰ぐ威容かな
東京ドームライブ会場有名や
後楽園の大観覧車仰ぎ見て
12月20日
(東銀座の歌舞伎で初歌舞伎体験、ひと幕のみ可の一般席と画された最後部座席だが、900-1200円と格安、係員が誘導してくれ、注意書きも見せられ、歌舞伎座正面玄関向かって左手奥のベンチに並ぶ。外人観光客もちらほら。手ごろな値段で歌舞伎体験できるのがもってこい。私は夜の帰印便を控えていたので、待ち時間不要の朝一番の出し物、<幸助餅>を楽しんだ。お昼までの一時間ほどの一幕もので、切りがよく、1200円だった。
午後は銀座通りまで出て、元同僚の友人お薦めのフランスの宮廷画家<フランス革命前後の時代、「バラの画家」と称えられ名声を博したピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ。マリー・アントワネットとナポレオン皇妃ジョゼフィーヌが愛した宮廷画家として知られている>が描いた精密な薔薇絵展<美しさはバラのごとく>をノエビア銀座ギャラリーで鑑賞して、山野楽器でCD物色、銀座ならではのゴージャスなイルミネーションを楽しみながら、待ち合わせた友人に六丁目にオープンしたばかりという巨大ショッピングコンプレックス・銀座シックスを案内された・18階建ての吹き抜けに飾られた象のインスタレーションなど、モダンななインテリアに目を見張り、夜は八重洲の裏通りにある白木屋で一杯)。
出し物は江戸人情や面白き
ひと幕見ベンチに並んで順を待ち
外人も歌舞伎体験手ごろなり
花道で見得切る役者に声かかり
書割や最後列から見下ろして
味占めて初歌舞伎次は花魁
<熾=もゆる>