インドで作家業

ベンガル湾と犀川をこよなく愛するプリー⇔金沢往還作家、李耶シャンカール(モハンティ三智江)の公式ブログ

インドに一時帰国で夫の4回忌、帰路越に、大阪タワマン体験も(146)

2024-03-12 21:07:50 | E全集(受賞作ほかの全小説作品、2017~)
インドに一時帰国で夫の4回忌、帰路越に、大阪タワマン体験も
https://ginzanews.net/?page_id=66652

皆様
モハンティ三智江です。
銀座新聞ニュースに最新号が掲載されましたので、お時間のある時、ご一読いただければ、幸甚に存じます。末尾の小コラムに、能登半島地震について考えたことを付記しました。公共施設の自家発電機と防災井戸は必要と思いますインドに35年暮らした私からの提案です。

3月に入って雪のちらつく日も出て、めっきり寒くなりました。大雨の今日、バスの車窓から、金沢市役所前の白梅が美しく咲き誇っているのを目にし、春は少しずつ近づいていると、気分が華やぎました。

来月には、インド在住の息子(インドで人気のRapper Big Deal)が来日予定です。3週間の短期滞在中公私共にスケジュールがびっしり、日本人アーティストからコラボの話も舞い込み、メディア関連取材も目白押し。
大阪・東京は無論、地元の金沢、福井、富山の北陸だけでなく、広島、沖縄も旅する予定。仕事も旅も、親族訪問もとなると、果たして全部こなせるのか、世話役としては心配になります。

寒い日が依然続きますが、くれぐれもご自愛ください。
コメント (4)
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椅子と骨第5回

2024-02-19 16:25:56 | E全集(受賞作ほかの全小説作品、2017~)
椅子と骨(短編小説5)
https://ginzanews.net/?page_id=66328

皆様
モハンティ三智江です。9日に無事帰沢いたしました。地震による室内の損傷はなく、紙袋や小物が若干落ちていたくらいで済みました。金沢在住の親族によると、私の居住地域は地盤が比較的硬いのだそうです。テレビも無事で、地震関連情報をチェックしていたら、早速軽い揺れを感じ、余震洗礼を受けました。

7日に関西国際空港に到着しましたが、大阪駅に近いタワーマンション(ブランズタワー梅田North)に住む知人のおかげで、ゲストルーム棟に1泊4000円で宿泊でき、長旅の疲れを癒すに最高の環境でした。37階の部屋からは、高層ビル群、ハイウェイの数珠連なりの車、淀川、彼方の山並みと見下ろせ、あまりに快適すぎて、神戸や京都を再訪する予定をキャンセルして、タワマン体験を満喫しました。47階の吹き抜けの展望テラスから俯瞰する夜景の見事さには、感嘆の息が漏れました。その一方で653戸入居の最大マンション(50階建て)が巨大地震に遭遇したら、どうなるんだろうとの思いもちらりと頭をかすめました。

帰路のフライトでは、トランジットの待機時間を利用してのハノイ半日観光も楽しみました。インドでは、前日ぎりぎりまで息子のライブツアーに同行し(1000キロ以上走破)、他地域への旅も含めて、目一杯エンジョイしました。また、オリッサ再発見ツアーと銘打って、レポート記事をお届けしたいと思います。

未だ時差ボケが抜けず、体調は今ひとつですが、4月に来日する息子(Rapper Big Deal、インドで5指に入る人気ラップミュージシャン)のためのメディア取材のセッティングに多忙な毎日です。

あまりにたくさんの素晴らしい場所を巡ったため、どれからお伝えしていいかわからないのですが、体調を見ながら徐々にお届けしていこうと思います。オリッサ州の野生の自然美の魅力を少しでもお伝え出来ればと思います。

最後になりましたが、短編小説第5回、「椅子と骨」をお時間のある時、ご一読いただければ、幸甚に存じます。帰って一番最初に紐解いた山田詠美著「私のことだま漂流記」(講談社、2022)には、喪失体験は小説と親和性が高いとあって、納得しました。かけがえのない大切な人を亡くすことは、小説の素材としては最高という逆説です。若竹千佐子の芥川賞受賞作「おらおらでひとりいくぐも」(河出書房新社、2017)も、喪失体験なしには書け得ない作品でしたし、小池真理子が同業の夫君・藤田宜永を悼んだエッセイ集「月夜の森の梟」(朝日新聞出版、2021)は、珠玉の短編小説のような昇華された完成度が見事でした(福井出身の直木賞作家、藤田宜永氏とは遠縁で面識があり、過去に拙作の帯に推薦文も書いて下さったため、夫の急死から2ヶ月余後の訃報は、二重のショックでした)。
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晩夏燃ゆ(俳句)

2023-09-19 18:37:56 | E全集(受賞作ほかの全小説作品、2017~)
今日もまた暑き日差しの照りつける

猛る夏いっかな去りぬしぶとい日

夏長し節約できぬ電気代

三月夏(みつきなつ)早く涼しくなって欲しい

高き空のまやかしいつ秋の来る

空高くうろこ雲浮くも秋遠し

朝目覚め烈日差し込むカーテンに

カーテンの隙から漏れる強日ギラ

就寝や冷房切って寝苦しき

扇風機強で回して冷房も

狂う夏熱の矛先攻め止まず

目覚めて今日も暑いと落胆す

いい加減去ってくれよしぶとき夏

猛る夏まだいじめ足りぬ暑さ攻め

三十度下らぬ秋に辟易す

夜半覚めからから喉を潤して

熱帯夜ペットボトルに手を伸ばす

日笑うもっといじめてやる責め苦

夏長し拷問続く延々と

夏負けや朝ヨガ日課もおざなりに

夜半覚め歯痛うずきて冴え返る

夏尽きぬへとへと降参容赦なき

熱波降り容赦なき攻めへとへとに

炎天に木も虫も人もしんどし

熱風や九月半ばの異常気象

スコールや日本で熱帯雨異常


詠み人/熾(もゆる)

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ホテル・アストラル(短編小説編3、終) | 銀座新聞ニュース

2023-05-30 15:25:14 | E全集(受賞作ほかの全小説作品、2017~)
短編小説「ホテル・アストラル」の第3回(最終回)が、銀座新聞ニュースに掲載されましたので、紹介させていただきます。
ホテル・アストラル3
https://ginzanews.net/?page_id=63155

見えない世界との繋がりをテーマにした新境地の短編小説、以下既に掲載済の第1・第2回と併せて、通しで拝読いただければ、幸甚に存じます。

☆ホテル・アストラル
第1回
https://ginzanews.net/?page_id=62742
第2回
https://ginzanews.net/?page_id=62918
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第5回 森山良子コンサートで反戦歌「さとうきび畑」に感動、平和の大切さを噛み締める | ISF独立言論フォーラム

2023-05-28 16:42:20 | E全集(受賞作ほかの全小説作品、2017~)

第5回 森山良子コンサートで反戦歌「さとうきび畑」に感動、平和の大切さを噛み締める | ISF独立言論フォーラム
https://isfweb.org/post-20997/

ISF(独立言論フォーラム)に「モハンティ三智江の第3の眼」第5回が掲載されましたので、送信させていただきました。

4月16日、金沢駅前の石川県立音楽堂で開催された地元のオーケストラ(オーケストラアンサンブル金沢駅=OEK)伴奏の森山良子コンサートを鑑賞、以前から生で聴きたいと思っていた「さとうきび畑」を豊かな声量で美しく歌い上げる75歳の歌姫に感激しました。沖縄戦ゆかりのこの歌にこめられた秘話について、述べてみました。ぜひご一読いただき、6月3日22時からNHKBSで22時から放映される森山良子コンサート(東京都渋谷区道玄坂のオーチャードホール)で「さとうきび畑」をご視聴ください。

生歌でなくとも、歌詞に秘められた意味を知ると、よりいっそう切なくひしひしとした哀感が伝わってくるはずです。
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北國寒(俳句)

2023-01-27 16:17:09 | E全集(受賞作ほかの全小説作品、2017~)
北國寒

寒(かん)に染む医者に逆らい残し歯が

大寒や雪に晒され印恋し

大寒波雪に幽閉句を編みて

零下冷え窓の隙から凍てつ風

寒夜明け窓の額絵は銀世界

凍雪やさくさくと踏み砕きゆく

大寒波凍気の中を瓶出しに

吸う息の凍えて室内マスク着

大寒や四(し)枚で足りぬ着膨れて

歳重ね二重マフラー顔埋ずめ

大寒波十年一度凍えつきて

厳冬やホットワインで胃の腑きゅっ

寒中食ひとり土鍋活躍す

大寒波インド恋しき熱帯地

猛吹雪傘を飛ばして柄がポキリ

大寒や熱きココア啜る深夜

雪ごもりラジオから洩れ昭和歌

冬の日や雪雲割って覗く幸

曇り窓冬日顔見せ明(あか)色に

大寒波暖房効かず凍てつきて

つらら紋氷のフリル軒下に

雪凍り結晶立ちてさくと踏む

雪空に弱日覗いて窓明(あか)む

日覗き出べすけ虫のうずうずと

三日ごもり雪の軟禁飽き兆し

大雪(たいせつ)やコロナならずも雪隔離

非コロナマスクに隔離の雪疫下

スマホ打つ雪に籠められ所在なし

サイゼリヤランチタイムに駆け込みて

ワンコインバンバーグスープサラダも

雪冷えや昨日の残りカレー食う

冬夜食クリームシチューにホットワイン

雪天や外出諦め大人しく

雪止まず恨めし見やる白天を

屋根雪や凍り固まり落下せず

雪掻きや北國冬の風物詩

大雪やかいてもかいても徒労

雪下ろし天の嘲笑う徒労を

降り積みてとんがり帽子の瓦かな

雪中を傘差し往く人足取られ

白雪に咲く赤い傘花際立ちて

窓の下しんと静まり銀世界

雪止むも冷え去らずかじかむ部屋に

雪中軍左右柄違いの手袋まとい

雪だるまたどんの目で睥睨

雪合戦戯れの無邪気さいずこ

冬冷えや手洗立ちぬ頻繁に

白き雪若き日の情熱想う

雪白に恋の紅重ねパッション

寒椿雪面彩る鮮やかさ

赤い花ぽとりと落ちる不吉かな

雪ごもりクラシックの冷耳に染み

バイオリン雪を溶かせよ甘美さで

雪解けや硝子に露の滴りて

硝子窓滴る露の珠玉かな

雪解けの窓にかかりてダイヤ粒

冬天日灰空にあがる丸々と

薄ら日の恵み受けて雪解けぬ

熱ココア冷えた手でカップくるみて

スマホ打つ指かじかみて誤操作す

クラシック流るる冬室句紡ぎて


詠み人/もゆる(熾)


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インド発コロナ観戦記90(第3波収束し、学校も再開、結婚式ラッシュに)

2022-03-02 00:58:12 | E全集(受賞作ほかの全小説作品、2017~)
銀座新聞ニュースに、インド発コロナ観戦記90が掲載されました。
ご一読のほど、よろしくお願いいたします。

インド、第3波が終わりへ、学校も再開、結婚式ラッシュに(90)

3月に入り、当地プリーは日差しが強めになり、日中は初夏の様相、朝晩との温度差はまだ10度もあり、寒暖差に体調を合わせるのが大変ですが、冬季の終わりを実感しています。

昨日28日付けでインド全土の感染者数は8000人台に落ち込み、各地で開校、経済活動も活発化していますが、さらに感染力の強いオミクロン亜種に置きかわっているとの情報も得ていますので、ミッドサマーの再爆発が憂慮されます。このまま収束してくれることを祈るばかりですが。

国際線の再開はまたしても、見送られました。いまだエアメールが復旧せず、日本からの航空便は届きません。

また次号で詳細はご報告させていただきます。

春の兆しが近づく中、日本の感染状況も落ち着いて、収束に向かうことを祈念致しております。

インド、第3波が終わりへ、学校も再開、結婚式ラッシュに(90)
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2020年(13.パラレルインドへ<真鍋翔子再び3>)

2021-04-09 00:24:11 | E全集(受賞作ほかの全小説作品、2017~)
銀座新聞ニュースに、
小説シリーズの第13回が掲載されました。
ご一読頂けると、幸甚に存じます。
2020年(13.パラレルインドへ<真鍋翔子再び3>)

第1回に登場したメインの主人公、真鍋翔子の回想は続き、いよいよパラレルインドの世界へといざなってくれます。翔子はこのパラレルワールドから、一体どうやって元の世界に戻ったのでしょうか。最後にその謎が明かされます。

物語は終盤に入り、いよいよ佳境、大団円までお見逃しなく!
「2020年」を引き継ぎご愛読の程くれぐれもよろしくお願い申しあげます。



「2020年」(1~12)
1.ウイルスフリーの異次元へ(真鍋翔子<校正者>)
2.たかがウイルスされどウイルス(安藤武雄<出版社社長>)
3.凋落(高井秀明<クリニック院長>)
4.符合(梨沙クマール<在インド・タロット占い師>)
5.夜の街(倉橋俊<ホストクラブ・ヘルプ数馬>)
6.白ガラスの化身(鳥飼晃<翻訳者>)
7.遺された紫水晶(柿沢智)<在インド駐在員>)
8.サバイバルゲーム(アルン・カプール<在ィンド旅行代理店経営>)
9.ダブルの述懐(真鍋翔子<タロット占い師クマリ>)
10.消えたの姉の出現(真鍋浩二<印刷会社営業、翔子の弟>)
11.元の世界に戻るまで(真鍋翔子<校正者>再び1))
12.パラレル日本/ダブルの正体(真鍋翔子再び2)

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インド発コロナ観戦記30(インド東部に感染拡大)

2020-08-04 20:08:59 | E全集(受賞作ほかの全小説作品、2017~)
ネット紙・銀座新聞ニュースに、インド発コロナ観戦記30が掲載されました。
ご一読頂けると、幸甚に存じます。

インド、東部に感染拡大、わが休業のホテルが避難地に(30)

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インド発コロナ観戦記24<最高裁、山車祭に中止命令、州政府嘆願中>

2020-06-27 18:10:39 | E全集(受賞作ほかの全小説作品、2017~)
ネット紙・銀座新聞ニュースに、インド発コロナ観戦記24が掲載されました。
ご一読頂けると、幸甚に存じます。

インド、最高裁が山車祭に中止命令、州政府が催行を嘆願(24)
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