★速報
インドの29州目誕生!
アンドラプラデシュ州を二分割する法案が2月16日下院通過、引き続き20日に上院も通り、同州は内陸部のテランガナ州と海岸部のシーマンドラ州に分離されることになった。
法案通過まで、与党国民会議派総裁、ソニア・ガンジーに公然と歯向かい、分割反対をぶちあげる与党党員の一人がペッパースプレーを議会に持ち込んで吹きかけたり、議長のマイクを奪ったり、大騒動をかもし、上院でも似たような顛末が繰り返されたが、最終的に法案は可決された。
テランガナはアンドラプラデシュ州の面積の約4割を占め、人口約3500万人。英領時代、最大規模の藩王国に属して独自の文化を保ってきたが、インド独立後の1956年に同州に統合され、長く分離運動が続いてきた。
経済的に未発達のテランガナ地域の住民は60年近く自治独立を要求してきただけに感無量、吉兆のシンボルの赤い粉を噴き上げて祝った。
なお、ペッパースプレーを持ち込んだ与党議員(シーマンドラ地区の下院議員、L.ラジャゴパール)はこれを受けて辞表提出、アンドラプラデシュ州の旧州都ハイデラバードはIT都市で名高いが、当面両州の共同首都となる予定。
(インド安宿通信最新号から引用)
*テランガナ(Telangana)独立運動の中心だったテランガナ・ラシュトゥリヤ(Rashtriya=国民)・サミティ(Samiti=協会)党の総裁、チャンドラシェカール・ラオ(Chandrashekar Rao)は、与党国民会議派(Congress I)総裁、ソニア・ガンジー(Sonia Gandhi)の尽力にお礼参り、両党の合併も間近のようだ。AP州二分割は、四月の総選挙をにらんだ、多分に政治的な動きだったということである。
インドの州はほぼ使用言語で分けられているが、テルグー語(古典語に含まれるほど歴史が古いAP州語)の話者人口が二つの州に分けられることになってしまったわけで、海岸部の住民は内心複雑な心境だろう。今後、共有することになる経済発展首都、ハイデラバードの奪り合いが烈しくなりそうな雲行きだ。それと、これに端を発する各地の分離独立要求はいっそう激化するものと思われる(既にウッタルプラデシュ州<当オディッシャ州まで>、いくつかが分離運動を進めている)
インドの29州目誕生!
アンドラプラデシュ州を二分割する法案が2月16日下院通過、引き続き20日に上院も通り、同州は内陸部のテランガナ州と海岸部のシーマンドラ州に分離されることになった。
法案通過まで、与党国民会議派総裁、ソニア・ガンジーに公然と歯向かい、分割反対をぶちあげる与党党員の一人がペッパースプレーを議会に持ち込んで吹きかけたり、議長のマイクを奪ったり、大騒動をかもし、上院でも似たような顛末が繰り返されたが、最終的に法案は可決された。
テランガナはアンドラプラデシュ州の面積の約4割を占め、人口約3500万人。英領時代、最大規模の藩王国に属して独自の文化を保ってきたが、インド独立後の1956年に同州に統合され、長く分離運動が続いてきた。
経済的に未発達のテランガナ地域の住民は60年近く自治独立を要求してきただけに感無量、吉兆のシンボルの赤い粉を噴き上げて祝った。
なお、ペッパースプレーを持ち込んだ与党議員(シーマンドラ地区の下院議員、L.ラジャゴパール)はこれを受けて辞表提出、アンドラプラデシュ州の旧州都ハイデラバードはIT都市で名高いが、当面両州の共同首都となる予定。
(インド安宿通信最新号から引用)
*テランガナ(Telangana)独立運動の中心だったテランガナ・ラシュトゥリヤ(Rashtriya=国民)・サミティ(Samiti=協会)党の総裁、チャンドラシェカール・ラオ(Chandrashekar Rao)は、与党国民会議派(Congress I)総裁、ソニア・ガンジー(Sonia Gandhi)の尽力にお礼参り、両党の合併も間近のようだ。AP州二分割は、四月の総選挙をにらんだ、多分に政治的な動きだったということである。
インドの州はほぼ使用言語で分けられているが、テルグー語(古典語に含まれるほど歴史が古いAP州語)の話者人口が二つの州に分けられることになってしまったわけで、海岸部の住民は内心複雑な心境だろう。今後、共有することになる経済発展首都、ハイデラバードの奪り合いが烈しくなりそうな雲行きだ。それと、これに端を発する各地の分離独立要求はいっそう激化するものと思われる(既にウッタルプラデシュ州<当オディッシャ州まで>、いくつかが分離運動を進めている)