インドで作家業

ベンガル湾と犀川をこよなく愛するプリー⇔金沢往還作家、李耶シャンカール(モハンティ三智江)の公式ブログ

雨空を割るピンクの稲光

2012-06-30 23:38:52 | 季節・自然
夕刻近くになって、停電、パソコンの画面から離れ、二階に上がると、窓外は薄暗く、不穏な空気が立ち込めていた。
嵐の前触れである。
案の定、寸刻後に雨風が吹き荒れ、ものすごい勢いで雷鳴が轟きだした。
まもなく地を叩きつけるような土砂降りの雨が到来、ガラス窓越しに見る外は驟雨で煙っており、強風に吹き飛ばされた雨が霧のように空中を漂っていた。

椰子樹は深海のいそぎんちゃくのように身もだえ、空がぴかりと真っ二つに割れた。
明るいピンクがかった亀裂が何度も、暗い雨空を縦一直線に走り、天地を割るようなおどろどろしい雷鳴が轟く。

パソコンのコンセントを抜かなくっちゃと思っていたら、昼寝中の夫がのそりと起きだしてきたので、せついてお願いした。

ふっと、郷里の友人に、雷が来たら、コンセントも抜くように言われたことを思い出したのである。

たっぷり一時間半後、雷雨が止んで電気が復旧、すぐコンピューターの電源をつけたが、大丈夫だった。
ほっと一息。

雨量が充分でなく、日照りが心配されていただけに、今日の雨でお百姓さんはほっとしたことろう。
いよいよ本格雨季に突入、だ。

雨後のぬかるみを避けて浜には出なかったが、昨夜雲を割って顔を覗かせた半月より太い月が、波打ち際に反映されてぼうっと白くおぼろに霞む様を楽しんだので、満足だ。
波頭も月光にちらちら白く閃いたっけ。

原稿はあと三分の一余すのみ、月曜朝までに粗方出版社に送る予定だ。

脱稿したら、白ワインで乾杯するぞ!
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山車祭りでネット断絶

2012-06-28 21:33:22 | 私・家族・我が安宿
山車祭りたけなわ。
私はそれどころでなく、原稿に専念の毎日だが、人口が膨れ上がったせいか、ネットがつながらなくなり、一週間近く不自由を強いられた。
デッドラインの末までじっくり推敲する予定でいたのが、接続の不確かさで急遽、つながった隙を見て、推敲のまだ十分に出来ていない原稿を送信してしまわなければならなくなった。心残りだが、この状況では仕方なく、本日は接続状況代わりと良好だったので、とりあえず半分送った。

やれやれである。
私は原稿はじっくり読み込みたいほうなので、心残りだが、インフラ未整備のインドに住んでいる以上、不可抗力だ。
それでも、半分送れて、半分肩の荷が下りた。
お祭りも末には終わるので、接続状況も改善しそうだ。

今日は久々にゆっくり浜に出て、涼んだ。
こんじきの光輝を発する半月が美しかった。
湿度が高くて蒸す陽気なので、足を浸したり、潮風で涼気を楽しんだり、月を鑑賞したり、珍しく砂浜に腰を下ろして、夜の海を楽しんだ。
野良犬たちが寄ってきて、手をぺろぺろ嘗められた。
凶暴な野犬もいるが、フレンドリーな犬たちである。

原稿送信が済んで一段落したら、ひとまずワインで乾杯しよう。
一杯だけ飲んで封を切ったままの白ワインが冷蔵庫に眠っている。
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雨季に突入

2012-06-19 23:14:52 | 季節・自然
当地プリーは、本格雨季に突入した。
昨日は大雨が一日中、降っていた。
一気に涼しくなったのはいいのだが、雷で送電網や送電塔がやられ、停電しょっちゅう。雷鳴が轟いているときは、パソコンも開けられず、非能率だ。

今日は昨日の遅れを取り戻すように、浜にも出ずに、一日中パソコンの画面に向かっていた。

雨はほぼ止んで、今日は停電も一度もなかった。
ブロードバンドの接続もオーケーである。
あさっては山車祭りだが、それどころではない。

昨夜初めて冷房をつけずに、寝た。

朝、冷房のないリビングで新聞を読むことが苦痛で、いつも三階に上がっていたが、二階のソファに座って、読めるようになった。

とりあえず、暑さは峠を越したようである。

戻って三週間、死ぬ思いをしたが、恵みの雨季でほっと一息である。

やれやれ。

これで、あとは予定通り原稿が今月中にあがってくれれば、どっと肩の荷が下りる。
そのためにも、踏ん張らないと。
あまり力みすぎてもいけないので、適度にリラックスしながら進めていこう。

とはいえ、ついつい肩に力が入っている私、ヨガの屍のポーズで適度に息を抜かなくっちゃ。

浜の散歩も、原稿に集中していると、ついパスしたくなるが、外気に触れることは大事、と書いてるうちにもう午後11時半、これから遅いディナー、テレビを少し見て、英字紙の残り、就寝は午前二時半と、結局、また夜型に戻ってしまった。
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豪雨を肴に白ワイン

2012-06-17 18:43:00 | 季節・自然
昨夜、雷雨が駆け抜けた。
どしゃ降りの大雨である。
雷鳴が轟いたので、コンピューターを消して二階に上がったが、案の定、電気が切れた。
電力会社はショートすることを恐れ、電源を切るのである。
夫もサーバントも就寝、ジェネレーターを作動する人がいない真っ暗な中、懐中電灯をともして、ベランダに出た。

涼しい雨風が心地よく頬を吹きすぎる。
稲光で空が点滅する。
しばらく籐椅子に腰掛けて涼んでいたが、停電は長引きそうな兆し、ワインを飲むことにした。
1階のキッチンに下りて、長いこと冷蔵庫に仕舞ってあった国産白ワインのスクリューキャップをまわした。
ワイングラスは冷凍庫に入れてあるので、霧がよく吹いて準備万端。
グラス七分ほど満たして、チーズとポテトチップスをつまみに、二階に上がった。

およそ三週間ぶりのワインだ。
インドでは滅多に飲まず、誕生日やクリスマス・新年などに、ワインを空けるくらいだ。
酷暑が続いていたが、冷えたビールで喉を潤すことすらしなかった私だ。
飲むと、翌日の仕事に控えるので、節制していたこともある。

しかし、事態は不可抗力。
真っ暗闇では、仕事も出来ない。
新聞・テレビも不可。
つい誘惑に負けてしまった。
豪雨のせいで一気に涼しくなり、扇風機も不要、冷気の心地よいベランダでくつろぎながら、ゆっくりワインをすすった。
フォーシーズンという銘柄の国産ワインは、辛口だ。
少しスパークリングの入った甘口スラのほうが飲みやすいが、1杯だけなので、これで十分だ。辛口派には、これはこれでおいしいワインである。

二杯目は三分ほどついで、闇を駆け抜ける雷雨を楽しみながらたしなむうちに、二時間近くが過ぎていった。
午前二時、夫がむくりと起き上がり、やっとジェネレーターをスタートさせた。
電気が復旧したのは午前四時、床に就いた夜中もごろごろ雷の響きが伝わってきた。

久々にリラックスして、お酒を楽しめた。
こういう不可抗力の事態でもなければ、ゆっくりしている暇のない昨今である。
浜の散歩も30分とそそくさに済ませていたし、何もせずにぼーっとと、雨季の始まりを思わせるどしゃ降りに身を任せて涼むのは、贅沢なひととき、本格モンスーンがいよいよ口火を切ったようである。
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執筆に専念

2012-06-12 22:01:54 | 私の作品(短編・エッセイ)
早いもので、戻って三週間近くが過ぎてしまった。
毎日画面に向かって原稿を打っているせいで、時間の観念がない。
外出は、日が沈んでからの海辺への三十分の散歩だけ。

当地に帰って三日目のいまだジェットラグのさなか、しかも熱波の猛威が振るうなか書き始めたため、体力消耗は激しい。
しかし、睡眠時間を長めに取っているので、わりと元気で、執筆も順調に進んでいる。

というわけで、アップするブログ記事のテーマもこれといってなく、単調な仕事の毎日が続いている。

雨がニ、三度降って心持ち涼しくなったが、いまだ雨季宣言は出ていない。
今日も蒸し暑かったが、体が慣れたせいと、気温がやや下がったため、ひところに比べれば、タイプ打ちも楽だ。

当オディッシャ州では、熱波による死者はとっくに100人を越しているだろう。

毎日、おやつは芳醇なサフラン色の、桃とメロンの中間でもいうべきジューシーなマンゴーだ。
日本人の口には絶対合う。
美味で、手を甘い果汁だらけにして、貪り食っている。
夏のフルーツのキング、マンゴーシーズンもあと少しと思うと、今のうちに堪能しておこうとさもしい根性剥きだしの私、しかし、ミッドサマーには一番ぴったりのフルーツである。ちなみに、すいかも、水分たっぷり、体熱を冷まし、おいしい。日本のすいかと同じ味だ。

ともあれ、六月も半ばに突入しつつあり、雨季も目の前、炎暑と格闘するのもあと少しかと思うと、ほっとしている。

雨量が平年並みであることを祈るのみだ。

インドの雨季はこれから、たっぷり三ヶ月以上続く。

21日は、当地プリー名物山車祭り。三位一体神を祀った巨大な山車が三台、信者に引かれて、目抜き通りを練り歩く。
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雷雨駆け抜ける

2012-06-08 23:20:50 | 季節・自然
夕刻、雷がごろごろ鳴り出したので、パソコンを開くのはやめて、浜に傘を持って出た。
海辺にたどり着くと、雲が広がり始め、引き海に足を浸してまもなく、雨がぽつぽつ降り出した。
あわてて、背後の砂浜の、椰子の葉で編んだ傘の下に逃げ込んだ。
十名くらいの人が、所狭しと、雨宿りしていた。
観光客向けのらくだの行商もやってきて、らくだを外の砂に座らせ、ビニールカバーを、こぶに取り付けた座席にかけて、長いしわしわの首からカラフルな幾重ものレイをとって、椰子の葉パラソルの支えの棒に、紐を結わえ付けてらくだを固定させた。

地元民同士ののんびりした会話が取り交わされるなか、海上の空に白光がジグザグになって走り、雷鳴が轟き、本降りになってきた。
立ちっぱなしも疲れるので、砂の上に座って、らくだを観察していたが、雨が吹き込んでくるので、立って、後ろのスペースに移った。
一応傘は持っているが、降りが強いし、落雷も怖い。
小止みになるまで、待つことにした。

稲光が三度も閃き、そのたびに雷鳴が轟き渡る。
雨季の前触れの一番雨だ。
州都は40度半ば以上の炎暑が続き、100名以上の死者が当オディッシャ州では出ていたが、やっと、お待ちかねの雨季が到来しそうだ。
一気に大気が涼しくなった。
らくだは大あくびをしている。
地元民と行商の会話から、80ルピーということがわかった。
思ったほど、高くない。
今度、乗ってみようか。
乗り心地がよくないことは、一度グジャラート州のディウの浜で乗ったのでわかっているが。

雨が中降りになって、雷も止んだようなので、傘を広げて、椰子のパラソルから飛び出した。

途上、雨に濡れるのも厭わず、浜へ向かうカップルと行き違った。
恵みの雨で、熱波で苦しめられた体を、喜んで冷ましているのだろう。
雨の下で嬉々と飛び跳ねるインド人は、定番だ。

家に戻るころには、雨はほぼ止み、頬を撫でる涼気にどこかでほっと安堵している自分がいた。
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州都、46度をマーク

2012-06-05 22:31:53 | 私・家族・我が安宿
当オディッシャ州都ブバネシュワールの気温が最高の46度をマークした。
当地プリーは一階のキッチンが32度、室内なので低く、日中は30度半ば以上あるかもしれない。

毎日休み無しで、冷房のない蒸し風呂オフィスで原稿と格闘中。

夕刻浜に出るのが唯一の行動で、リフレッシュ、活力源のひとつとなっている。
浜は風が吹き抜けて涼しく、ほっとする。
湿気が高く、べとべとまとわりつくが、それでも気温が低いし、吹き付ける海風は気持ちいい。
昨夜は十六夜月、赤みがかったうこんの月が海上にぽかりと浮いており、美しかった。

予定通り、半ばにはひと雨来て欲しいものだ。
酷暑もあと十日ほどの辛抱である。
それにしても、朝起きると、かったるく、ヨガをする気にさえなれない。
シャバアアサナ、屍のポーズで、やっと疲れが取れて、起き上がる。朝食を食べるのもかったるい感じで、胃の調子もいまいち、午後になるまで、体調が戻らなかった。
ちゃんと、ヨガをしなきゃなと思いつつ、ついルーズになっていけない。

六月に入ると、ひとまず熱波も猛威を緩めるのだが、今年は突入してからの、州都の猛暑、体力消耗する。

デッドラインは今月末、苛酷な環境に負けず、原稿を仕上げなければ。
汗べとべとになりながら、伝えたいことが多すぎて、少し混乱気味の私、でもいい作品に仕上げるぞ!
みなさま、乞うご期待!
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雲に隠れた満月

2012-06-03 21:17:42 | 季節・自然
昨夜、小嵐があった。季節の変わり目の前触れかもしれない。
雨季は例年なら第二週だが、遅れると予想が出ている。
本日午後七時前に浜に出ると、フルムーンは雲の裏におこもり、浜は真っ暗で、足元を掬う勢いで満潮が押し寄せてきた。
月の隠れている辺りに、虹色の暈が広がった。

戻る道すがらぽつぽつ雨がちらつきだした。
とはいえ、道路が光る程度のお湿りで、量的には降ったといえないもの。
それでも、心持涼しくなって、ほっとしている。

小雨の後、大気が澄んで、濃紺の空からくっきり満月が全貌を覗かせた。
浜に出たとき、仰げたらよかったのにと思いながら、お月見。
天気予報が当たらず、早めに雨季が来ますようにと祈らずにはおれない。

今月21日には、当地プリー名物の恒例山車祭りが開催される。
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長ーい計画停電

2012-06-02 17:19:29 | 私・家族・我が安宿
今日は朝八時から二時過ぎまで、なんと六時間に及ぶ長い計画停電で疲れた。
自家発電機で乗り切ったが、弱電のため冷房は作動しない。
仕事を始められず、始める前からぐったり。

空中に湿気が飽和状態にたまり、かったるい。
二時過ぎやっと冷房をつけて、印刷した原稿の推敲。

これから、浜に夕涼みである。
乾季は、海があるのがなんともありがたい。

郷里の友人からメールが入り、銀華賞奨励賞を受賞した作品「虹の魔窟のブローカー」の感想が届いた。

「ドキドキしながら読みました。こういう物語に感情移入してときめくことができるのに、ちょっと驚いたりしています。抱きしめたい気持ちになる話でした」

そんな風に読んでいただけて、著者冥利に尽きる。

この作品を書いた背景が思い出されたりで、しんみりした。
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楽しかった帰国旅行

2012-06-01 21:55:37 | 私・家族・我が安宿
帰国後、すっかり朝型に戻ってしまい、遅くとも十二時半には寝る毎日だ。
朝も、極力ヨガを行うようにしている。
ミキサーで作る特製フレッシュジュースも再開した。
オレンジ、りんご、パイナップル、パパイヤ、大根、にんじん、大根の葉、赤カブの八種の贅沢ジュースだ。
日本では一時的に非菜食になり、お酒もよく飲んで間食して太ったが、ひと月くらいすれば元の体重に戻るだろう。

日本の友人知人にも、ぼちぼち帰印報告メールを出している。
今回の旅は奇跡に近い邂逅があったりで、思い出深いものになった。
過密スケジュールだったが、心に残る記念深いものになった。

帰途トランジットで立ち寄ったスリランカのビーチも、思わぬ拾い物をしたという感じで、最後の瞬間まで堪能した。

いい旅になったことに、感謝感謝。
日本で時間を割いて会っていただいた方々、本当に楽しかったです。
ありがとう!

人生は出会いの連続。
次回も、素敵な出会いがありますように!

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