インドで作家業

ベンガル湾と犀川をこよなく愛するプリー⇔金沢往還作家、李耶シャンカール(モハンティ三智江)の公式ブログ

師走並みの厳寒

2017-11-16 17:33:47 | 
昨夜、東京の友人に長電話している最中、窓ガラスをたたく物々しい音に初あられが降っていると気づいた。雷鳴がとどろく中、NHKのラジオFMでアルフィーの終わらない夢を聞いて、赤ワインを飲んだ。

目覚めて、隣家の瓦屋根を見ると、白い雪の名残が溝に絡まっていた。
午後遅くなって日差しが覗いたので、寒さを押して図書館へ。
いったん外に出てしまえば、それほど寒さも感ぜず、昨夜の霙雪で散ったイチョウの葉がぬれた鋪道に散らばるなかを革靴で踏みしめながら歩いた。

犀川は透明なにび色、さざなみも心なしかかじかんでいるように見えた。

短期滞在者には初雪も乙なものである。

週末の天気は崩れそうだ。
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明日に迫った帰印

2017-07-27 18:58:51 | 
いよいよ明日のフライトで出発、今日が東京ラストデーだ。
二泊したが、結局ショッピングで終わってしまい、観光らしきことは何もできなかった。
秋葉原、六本木、渋谷、原宿を回ったくらい。
時間があれば、浅草発の遊覧船でお台場まで行きたかったのだが。

息子はただいま歩き疲れて、爆睡中。

ラストデーなので、居酒屋で乾杯したいのだが、もう七時、浅草まで出るのは無理かな。

ハードスケジュールだったが、楽しく有意義な日々を過ごした。

母子での居酒屋めぐりが楽しく、金沢では香林坊のうちくる、昨夜は六本木の鳥貴族、今夜はさて?

つまみではソース焼きそばやねぎまが大好物の息子、寿司初体験で握りもぺろりと平らげる、日本食の健啖家ぶりを示した。

親族におごられっぱなしで美食ざんまいだった息子、福井在住の叔父には名物料理・ソースかつ丼と卸しそば、金沢在住の叔父には、竪町にあるてんぷらと日本酒専門店、かっぽう亭で、おいしい地酒を堪能(金沢産の手取り川や新潟の八海山など、トップクラスの美酒)、日本酒愛好家の息子なんである。

※福井県民の皆様、息子の紹介記事が日刊県民福井は今月28日に、福井新聞は来月11日に掲載される予定です。お見逃しなく!
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湯湧温泉満喫後、東京へ

2017-07-26 09:46:20 | 
昨夜十時の夜行バスで金沢を発ち、無事今朝の七時前に東京駅着、南千住車庫行きの都バスで泪橋で下車、今常宿のホテルニュー紅陽に落ち着いている。

大雨の中の出発で、傘をさしながら大荷物を持ち運ぶのは至難で(二回に分けて運んだ)、どうなることかと思ったが、ぎりぎりで金沢駅行き市バスに間に合い、十時発の東京行き青春ドリーム号に乗れた。

車内はガラガラ、二席占領して横になれた。

息子はさすがに疲れて、ただいま爆睡中。

今日は午後から雨がやむ?との予想が出ているので、秋葉原や100円ショップで土産や日本食品を購入する予定で、明日は浅草発の遊覧船でお台場方面まで出てみようかと思っている。

息子が15日早朝に日本に入って以来、毎日あわただしいスケジュールで息をつく間もなかったが、なんとかメインのデビューアルバム(ユーチューブの宣伝動画One KIdはこちら)のパブリシティは果たせた。
7月28日ごろに日刊県民福井、八月初旬には福井新聞にBIG DEALの紹介記事が載る予定だ。福井方面の方々にはぜひお読みいただきたい。

今回はあくまで宣伝目的だったので、金沢の観光がおろそかになったことが惜しまれるが、温泉に行きたいというので、東京への出発前日、金沢駅からバスで五十分で行ける近場の湯湧温泉に連れて行ったら大喜び、私はこれで二度目だったが、晩秋と趣ががらりと変わり、夏のむせかえるような緑に覆われた山間のひなびた美湯を堪能できた。竹久夢二館や江戸村博物館も今回は開館していたので、楽しめたおまけつき。大正時代の有名な詩人画家、夢二は最愛の人、彦乃を伴ってこの温泉地を訪れ、蜜月のときを過ごしたのである。

江戸時代の藩邸や商家、農家を移築した江戸村では、奥の藁ぶき屋根の農家にあがり、板の間の開け放った木戸から素朴で美しい田園風景を望めたのが素晴らしかった。霧雨の紗のカーテン越しにまばゆいエメラルド色の田畑、合間を縫って散在する瓦屋根の家群、蛇行して流れる小川の清流、背後に開けるなだらかな山並み、まるで時が止まったかのような、悠久の自然美を堪能させてもらった。

息子も今まで見た観光地の中では一番美しいと、大感激していた。
雨が篠突く中、次々農家の土間にあがっては、しばしの雨宿りにぼうっと時も忘れて、一幅の巨大な風景画のような美景を愛でられたのがよかった。
武士の屋敷や商家も、興味深かった。

温泉も皮膚病に効き目があるせいか、事後お肌がすべらかになり、息子も驚喜していた。ただし、ホットスプリング初体験の彼には、熱いお湯が苦手のようで長時間入れず(メインの少し熱すぎる大風呂と、ガラス戸で仕切られた奥にぬるめの岩風呂がある)、カラスの行水で上がらざるをえなかったのだが(私自身は前回より長めに二種のお湯を堪能した)。

折柄サマーシーズン、どこに行っても夏のむせかえるような緑の豊饒さ、その眩ゆさに目を射られ、蝉しぐれと相まって、いかにも日本の夏らしい夏を楽しんだ。
猛暑もまたよし。
ただ異常気象のせいか、日本も熱帯地化してるなあと実感したことは確か。
息子はインドより暑いとぼやいておった。
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北陸周遊プラン

2017-07-14 14:48:16 | 
金沢滞在四十日を通過して送った記事が7稿、今回は毎日が本当にあわただしく、ゆっくりしている暇がなかった。ご容赦いただきたい。

とりあえず、息子が九年ぶりに来日することになって、福井の地元紙二紙が紹介記事を書いてくれることになるまでの段取りを整えたので、日本人母としてもほっとしている。

今回は、福井の観光をテーマのラップ詞のインスピレーションになるように福井観光にも精出したいが、この猛暑、東尋坊、恐竜博物館(勝山)、永平寺参拝などをもくろんでいるが、炎天下の周遊はきつそうだ。
二泊三日の在福予定である。

金沢の観光スケジュールもびっしり。
寸暇を縫っての日本語レッスンやお茶席参加も(息子は今、抹茶に凝っているのである)。

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夏日の美術館巡り

2017-07-07 18:06:47 | 
本日、金沢はかんかん照り。
15日の息子の来日を控え、あわただしいなか、街に出て久々に展覧会や美術館を周遊した。
どれも無料のものばかりである。

ふるさと偉人の家前でふらっとバスを降りて、まず国際交流センターで日本語無料レッスンについて聞いた。息子に受けさせようと思ってのことである。古い民家を改造したセンターには、外人旅行者が群れて英語や中国語が飛び交っていた。

参加するのに問題なさそうで、後日携帯に連絡してくれることになった。
手前のサロンになっている別棟で、小中学生の版画を展示してあったので、ついでに覗いてききた。コンクール出品のものなので力作ぞろい、風雅な日本庭園も散策。

次に歩五分の21世紀美術館に向かい、押し花絵やガラスアートの無料展示を見て、しいのき迎賓館の墨絵アートを見た。

これから、サイゼリヤで独り酒予定。暑いので、ピザをつまみに、冷えた白ワインを飲みたい。兼六園の無料開放の蛍鑑賞会は終わってしまった模様。

しかし、暑い。
6月から7月にかけての金沢、お天気面ではいまひとつ。

それでも、今回は社交面が活発で目一杯楽しんでいる。

PS
拙著(車の荒木鬼)の帯に推薦文を書いていただいたことのある、藤田宜永氏と、先月24日福井県立図書館の一室にて個人的な面談がかなった。30年で86冊上梓の偉業を成し遂げられた著名作家さんだが、気さくで洒脱で人間的魅力あるれる方だった。
このたび「大雪物語」で吉川英治文学賞を受賞され、その記念の講演会が下馬街の福井県立図書館で催されたのだが、帰宅する叔父(藤田家当主。藤田宜永氏とは姻戚関係)夫婦を見送りながら、私のみ出席、貴重な創作秘話を伺った。
今回の受賞作「大雪物語」もいいが、「奈緒と私の楽園」は超お薦め! 
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関係者はジュリーのサインをねだれない

2017-06-12 16:14:28 | 
六日早朝に成田着、東京駅まで東京シャトルの千円バスで出て、無事当日夜の金沢行きバスのチケットをゲット、出発まで二人のジャーナリスト系友人と会った。

一人はザ・タイガースの一メンバーのマネージャーを請け負うFとT女。美味な中華料理をご馳走になりながら、タイガースのエピソードで盛り上がったが、ジュリーと差しで会ったかと訊いたら、肯定の返事を返してきたので、サインをもらったかとさらに尋ねると、そんなあ、関係者なのに、サインくださいとはいえないという返事。

関係者とはつらいもんなんだよとT女。年をとって劣化してしまったジュリーだが、オーラは健在とのことで、T女は、16日のジュリー五十周年ライヴに招待券でいくとのことで、うらやましい限りだった。
私はお願いするのが遅れたため、ゲットできなかったのだ。

しかし、ジュリーを目前にしながら、サインのおねだりができないとは、関係者というのもつらい。

ジュリーが太ったことについては、前の奥さんの伊藤エミさんはプロ意識が強くて、ジュリーと一緒になってご飯をとらない主義に徹し、スター夫を支えたが、第二妻の田中裕子は裏腹に、もうそろそろいんじゃないとご飯を取ることを薦め、天下のジュリーを豚にしたことで悪評高いのだが、おしどり夫婦なんだよねと。ジュリーはエミさんのプロ意識が窮屈だったというのだが?

しかし、若いころの超絶美ジュリーのファンにしてみれば、せめて痩せてほしいよね。
F経由でピーさんに、息子(インドで五指に入るラッパーBIG DEAL)のキャンペーン用Tシャツをプレゼントしたのだが、Mサイズでしたよ。痩せてて精悍、ジュリーより見栄えがいいよ。
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パスタは柔らかすぎ、おにぎりはくどすぎたJALの機内食

2017-06-12 15:54:37 | 
今回、JALに初試乗、前回のANAがあまりに快適だったので、期待していたのだが、私見では、ANAに軍配を上げたい。

インテリアは黒のボックス席で、しゃれており、レッグスペースもあり、仕切りがあってプライベート感を保てるのだが、機内食にはがっかりさせられた。飲み物はワインをオーダーするつもりで、チキン&ライスでなく、パスタをオーダーしたのだが、選択間違いだったようで、やわらかくて塩気がなく、しかもなぜか辛いと、辛さアレルギーの私は日本の航空会社なのに、何で辛いのとびっくりしたものだ。デリー発でインド人客が多いことにあわせた嗜好のようで、デザートのカップケーキも粉砂糖がまぶしてあって超甘、まさしくインド人好みの辛い甘いを満たしたディナーで、落胆ひとしおだった。

ただし、200mlのプラスチックボトル製のフランス産白ワインは美味で、柿の種ともどもお代わりしてしまった。JALでよかったのはこのワインと柿の種三袋のみ。朝食は夜のうちに配られた竹包みのおにぎり二ケ、早朝七時過ぎの到着なので、適宜勝手に食べろということで怠慢、で、朝起きてもそもそと食べだしたら、これがくどくってまずいのなんのって。

さすが日本の航空会社だけあって、飛行機には安定感があり揺れはほとんどなく予定通り七時間半で到着したが、それはANAも同様、ANAのほうがスチュワーデスがかしずいてお絞り&キャンディサービスしてくれたし、機内食もおいしかった。

JALは混んでいて(インド人にも人気)、家族連れも多く、ゆったりできなかったが、さすがに直行便だけあってスピーディー。
しかし、日本の航空会社もこれで二社とも体験済みで、次回からはまたマレーシア航空に戻りそうである。帰途の六時間待ちがしんどいが、二万円減の格安の魅力には勝てない。
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無事金沢に帰着

2017-06-11 14:41:32 | 
今月6日早朝に成田着、翌日金沢に入り、本日で五日目、なかなかブログをゆっくり書いている暇がないが、簡略にご報告だけしておく。

日本航空を初めて利用したが、機内食は期待はずれでまずかった。前回のANAのほうがよかった。
それでも、日本の飛行機は揺れもほとんどなく安定感があって、予定通り七時間半で到着、また落ち着いたらゆっくりご報告させていただく。

四十六度のデリーから一挙に三十度激減の日本の初夏に投げ込まれた体感だけ、簡単に触れておくと。
初夏というので半袖しか用意して来なかったのだが、意外に寒くてびっくりした。東京も思ったほど涼しく感ぜられたし、金沢も朝晩と日中の寒暖差が激しく、昨日は雨で夜が冷え込み、11度と冬と変わらぬ寒さだった。
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楽しかったハイデラバード再訪(写真)

2017-03-16 20:15:39 | 
先にハイデラバードの旅行記を送ったが、遅ればせながら現地で撮った写真をアップするので、本文と併せてお楽しみいただきたい。

 
オディッシャ州都ブバネシュワールから、南隣の
アンドラプラデシュ州都ハイデラバード空港に
二時間弱で到着。
空港の印象はだだっ広くて使い勝手が悪く、期待を
裏切られた。やはり、首都のデリー空港が一番である。
ただし、インド一と高評判の国際線の方は見てないので、
なんともいえない。

 
フセインサガール湖の夜景、ムスリム統治時代の王が
造成した人口の湖はハート型というが、地上からでは
確認は不可能


ナイトクルーズ船上にて父子


日中の暑さを避けての夜の遊覧船ツアーは安価で人気、湖上の仏像が
遠方に見えてきて、携帯カメラを向ける乗客も

     
白い立位の仏像はライトアップされ、青、緑、紫、赤、オレンジ、茶と
色を変え、幻想的な美しさで見とれた。上弦の月との対照が荘厳なる美
をかもす


湖を見下ろす丘の上に建つヒンドゥ寺院、ビルラテンプルは総大理石
張りの白亜の美しい寺院で、モザイクのような市街の全貌が見下ろせる。
内部はスマホやデジカメ禁止のため、撮影不可で、この一枚は外から
入り口の一部(下部の小寺院)を撮ったもの

 
旧市街のバザールに聳えるチャールミナール、四つ
の尖塔はハイデラバードのシンボル的観光名所だが、
修繕中なのが、景観を損ねた

 
周辺の果物屋の屋台は亜熱帯の色鮮やかなフルーツが山盛りで目を惹く


ラード・バザールといって、腕輪(バングル)で名高い
バザールで、売りのバングルを手にして見せるお兄さん


灯火にこがね色にきらめく女物のサンダル屋


息子のたっての希望で、インロビットモールで洋画LOGAN(左下の看板)
を観た。ご存じ、X-MENの人気シリーズ。

  
モールの同じ階に種々のファーストフード店が入っており、好きな店で
オーダーし、セルフサービス、真ん中のフロアの椅子テーブルにトレイ
を持ってきて食べれるようになっている。父子は中に挟む野菜やチキン・
ハム類を選べるボリュームたっぷりのコッペパンサンドイッチ、私は
マクドナルドのチーズバーガーセットをオーダー。マクドナルドのポテト
フライが日本に比べ、二倍はあるボリュームで親子三人でシェアし、
中サイズのペプシは夫と私でシェア(息子は炭酸飲料を健康のため飲まない)

                    
映画鑑賞後の昼食後は、ゴルコンダフォートへ。ムスリム統治時代の
広大な城壁跡は、上まで伸びていた。炎天下の周遊はしんどかったが、
息子を必死にフォローしててっぺんまで制覇!
俯瞰した市街の全貌が白亜のモザイク細工のようですばらしかった



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楽しかったハイデラバード再訪

2017-03-14 13:16:43 | 
先日、所用で出かけたハイデラバードから戻った。
35年ぶりの再訪だったが、いまやIT都市と化した同市は比較的整然とした都市計画のもとに緑の多い美しい街並みとして発達しており、息子(サミール28歳、和名は理秀、南のIT都市バンガロールベース、エンジニアの傍らラップミュージシャンとしても活躍<芸名Big Deal>)がネット予約してくれたグリーンハムレット・ロード(Green Hamlet Road,ハイテクシティー方面)の郊外にある閑静なホテル(Fav Hotel My Place、チベッタンギョーザ・モモはじめの中華可能のレストラン完備)もエアコン付きで清潔で、税込みでダブル(ベッドは二つのみなので、床に敷く息子用のマット付き)&ブレックファースト付き、三泊3800ルピーちょっと(7000円ほど)だったが、朝食バイキングもおいしく、何より息子と久々に再会でき、遅ればせながら日本土産も手渡せたのがよかった。

七日の早朝現地に入った息子に対して、午後のフライトで、夕刻前たどり着いた私たち夫婦だっただけに(オディッシャ州都ブバネシュワールから一時間五十分)、メインの目的である外人登録事務所での二人分のOCI(Oversea Citizens Indian)カード(インドへの出入国フリーの生涯ビザ、息子は日本国籍で、彼がネットで申請して昨年十一月に降りたもの)のピックアップは翌日に回し、私は自宅から持参したサンドイッチ、父子はスマホオーダーのビリヤニ一皿シェアの軽食を済ませた夕刻過ぎ、19キロ離れたフセインサガール湖(ムスリム統治時代の王様がこしらえたハート型の人造湖)へ、息子がスマホでオーダーしたキャブで向かった。

タクシーの車窓に開ける街並みは、車道と車道の分離帯に椰子の低木や亜熱帯の花木が植わってなかなか美しく、バンガロールに比べてずっと緑豊かなことに驚かされた。今はアンドラプラデシュ州とテランガナ州の二つに分かれてしまい、両州の州都となっているが、過去、AP州首相だったチャンドラバブー・ナイドゥ(Chandrababu Naidu、帰り咲いた現AP州首相でもある)はIT都市へと発展させた貢献があり、植樹のほうも怠らなかった美しい街づくりが寄与しているようだ。インドだから、限界があるが(完璧には程遠いということ)、ほかの街に比べ、比較的都市が整備されているこぎれいな街並みで、成功した一例といえる。
空港から降り立ったときから、分離帯に亜熱帯らしい黄やオレンジの色鮮やかな花木が植わっている美しさに驚いたのだが、並木通りは街中でも生きていた(個人的には今のバンガロールより好きで、昔はガーデンシティとの異名をとったバンガロールの薄汚い変貌振りは嘆かわしい。ハイデラバードは、インドのシリコンバレーと名高いバンガロールに次ぐIT都市でもあるのだ)。

車中で夕日を愛でて、湖に着くころには日がとっぷり暮れていた。薄暗いルンビニ園内は灯が点り、行楽客が群れていた。ライトアップショーを楽しむ時間はないので、敷地を横切ってボート乗り場に出た。暑い日中を避けて夜のクルーズを楽しむ客は多く、湖面を渡る夜風に吹かれながら、色とりどりの灯のきらめく黒い湖の夜景を愛でるのは楽しかった。中ほどの湖上庭園に立つ仏陀像が少しずつ近づいてきて、携帯カメラを向ける客が目立った。程なく着いて、目の当たりにする白い立位の仏陀像の荘厳なる美しさに圧倒された。息子も感激していた。ライトアップされて、青、緑、紫、赤、オレンジ、茶と変幻する妖美さに見とれた。湖面を渡る涼風が吹きぬけ、フローティングガーデンの夜の散歩は爽快だった。時間の許す限りとどまりたかったが、十分のみと制限があり、早々に観光船に戻らざるをえなかったのが残念。

スマホでキャブを呼び出し、戻ったが、途上ワインショップ(インドでのリカーショップの通称)に寄ってくれるよう頼むも、長い道程、どういうわけか一軒も見当たらない。ホテルの近くまで来て見つけた二軒も閉まっていた。ドライデーでないかと疑った息子がスマホチェック、シヴァ神のお祭りのせいと判明した。最初閉まっているせいで目につかないとは知らず、息子も、二十キロ近く走って一軒もないとはどういうことだ、バンガロールはワインショップだらけなのにといぶかっていたほどだ。
ホテルに帰って、スタッフに闇酒(ブラックなのでワインは断念、夫用のウイスキーと、私と息子用のビール二本、手数料一人100ルピー)を所望するも、手ぶらで戻ってきてがっかりさせられた。旅に出て、酒類が入手不可能だったのはこれが初めて。ドライデーにたまたま当たってもいつも闇で手に入ったし、さすがに左党の夫はがっくり来ていた。

ピザチェーン店・ドミノで中型マルガリータピザをオーダーし、三人でシェア、夕食は簡単に済ませたが、チーズ増量のドミノピザはピザハットより美味だった。
カレーは苦手な私も、息子がスマホで出前オーダーしてくれるので、何とかやり過ごせた。今までの経験ではイタリア料理ならほぼOK、中華だと辛いこともあって、セーフなのはピザやパスタなので、旅に出ると、どうしてもイタリアンに偏る。フライドライス(チャーハン)やチョーメン(焼きそば)を食べることもあるが、スパイシーにするな、チリ(唐辛子)やジンジャー、ペッパーは入れるなと言っても、辛いこともあるので、辛さアレルギーの私にとって旅の食事は大変である。おいしいピザにありついて満足、朝のフライトで昨夜充分寝てなかった私は、その夜はぐっすり眠った。

翌日はバイキング朝食後(バター&ジャムトースト、インド製パンはパラタやプリー、イドゥリと日替わり、サンバ<パンをつけて食べる酸味のあるスパイシーなスープ>やチャツネ、ウプマ<超粗挽き小麦粉の炒り煮、南インドの軽食ティファンの一種で見た目は卯の花に似ている>、ミルクティー・ミルクコーヒー飲み放題)、ホテル周辺を散歩、レストランやスーパーマーケットをチェック、ホテルのある並びにはこぎれいな中層アパートメントが軒を並べていた。スーパーでバナナやオレンジ、夜の夫のつまみ用にミックスチャー(数種の豆や乾菓子の混ざったスパイシーなスナック)を買って戻る。朝食がバイキングなのをいいことに、三人とも腹いっぱい食べたので、午後の二時を過ぎても空腹にならず、外で食べることにして、まずはメインの仕事を済ませてしまうことにした。OCIカードの引き上げタイムは午後三時から五時半まで。二時半、22キロ離れた外人登録事務所へタクシーで向かった。

担当事務官はオディッシャ州出身で息子と意思疎通が可能、歓談しているうちに三十分ほどでOCIカードが用意され、前のPIO(Person of Indian Origin)カード(OCIカードに比べ15年と有効期限があるが、投票権を除いて市民同様の特権があるのは同じ)には無効のスタンプが押され取り上げられた。とどこおりなく終わって、親切に付近の観光名所も教わって、ビルの外に出た。
昼食は近くの小さな食堂で、父子はチキンビリヤニと、ドライチキンカレー(マサラ=カレー粉やチリパウダーをからめて炒めた赤いチキンナゲット)、私は辛いのが苦手なので、ルマリロティというインド製薄っぺらなパン(小麦粉とアタ<全粒粉>と塩と水で作った生地を薄くのばして焼いたものでハンカチのように折りたたんで供される)をペプシと一緒に食べたが、これがあっさりして意外においしくて(滋味がある)、ついお代わりしてしまったくらい。ハイデラバードのビリヤニといったら、有名で、評判にたがわず、こんな小さくて汚い食堂でもおいしかったようで、父子は大満足。

食後、丘の上のヒンドゥ寺院、ビルラテンプルへ。総大理石張りの豪奢な白亜のテンプルから見下ろすフセインサガール湖やその周りに開ける白を基調とした市街の美景を楽しんだ。ロックガーデンも美しく整備され、岩山に建った精巧な彫刻が施されたマーブルテンプルは一見の価値はあるお薦めスポットである。
その後、またタクシーでオールドタウン、旧市街へと向かい、バザールに立つ観光名所・チャールミナール(ムスリム統治時代の王がペスト撲滅の祈りをこめて建てた四つの尖塔、チャールミナールを観ないことには、ハイデラバードの観光は終わらないといわれるシンボル的名所だが、修繕中で、竹の足組みのようなものが塔を覆っていて、景観を損ねた)、このあたりは三十数年前と変わらぬ古い面影が残っていて、郷愁を覚えた。

ハイデラバードはイスラム教徒の多い都市で頭からつま先まで黒い着衣をまとった女性、ムスリム特有の丸い帽子をかぶった男性が目立った。近くにあったメッカマスジッドには、異教徒なので入らず(実際は祈祷場を除いて異教徒でも入堂可)、外から見るだけにし、ラード(Laad)バザールという腕輪で有名な商店街を物色、周囲は果物の屋台や、女性の黄金(こがね)一色のヒールの高いサンダルが軒に一面ぶらさっがた店(灯火に浮かび上がりきらきらと美しかった)など、混沌としたカオスの雰囲気に満ちていた。
見慣れたインドのバザールの喧騒である。夫や息子にはいまひとつの名所だったようで、早々にタクシーで戻ることになったが、運転手さんに今日こそはゲットするぞと意気込んで途上ワインショップに寄ってくれるよう頼んだところ、選挙で閉店中という。夫はそんなはずはないと信じられないような面持ちで、とにかく開いていたらよろしく頼むと強引に詰め寄った。が、結局、昨夜同様どこも閉まっていて、やれやれ二日目もドライデーかと一同落胆ひとしおだった。

昨日はシヴァ神のお祭りのせいだと言った息子だったが、タクシーの運転手さんに選挙のせいと言われたので、改めて調べてみると、市議選のためと判明した。それにしてもタイミングが悪かったというか、夜の旅の楽しみのひとつを奪われたようで、味気なかった。ハードな観光の後の一杯は何ものにも代えがたい。あきらめきれない夫はホテルに戻って、昨日と同じスタッフに闇酒を所望、今日こそはと期待しつつも、結局昨日と同じ手ぶらで戻ってきてがっかりさせられた。
昨夜と同じ、ドミノでオーダーしたピザを三人でシェアして夕食は終わり、夫はふてくされたように早々に寝床に引きこもってしまった。
あとでネットで調べてみると、ホテル周辺にも酒屋はたくさんあるし、なんとハイデラバードにはインド全土で一番大規模なワインショップはじめ、スーパーマーケットでも売られていることがわかった。

私は夜の長い時間を、スマートフォンで、日本のドラマをチェック、夫のスマホはただでネットサーフィンできるはずが、州外できかず、幸いにもホテル内はWiFi完備なので、自分の3GスマホでAnegoを楽しんだ。見ているうちにのめり込んで耽溺、結局午前二時就寝。林真理子原作で、読んで面白かったとの記憶があったが、ドラマの方は少し筋書きが変えてあり、軽いタッチの楽しめる仕上がりになっていて、元歌手の篠原涼子が姉御肌のOLを好演。新入社員の年下の恋人役の赤西仁(この人も元ジャニーズ事務所出身の歌手、米ベース)も可愛いくて、見出したら止まらなくなってしまった(滞在中に全十回見終わった)。

最終日は息子のたっての希望で九キロ離れたインロビットモール(Inrobit Mall)で洋画鑑賞(Logan<ローガン>、ご存じ有名X-Menシリーズ、爪から鋭い刀剣状の鋼鉄が出て凶器になる例のミュータント・アクション物、過去のシリーズで日本を舞台にしたものもあったから、ご存じの方も多いはず、ネタバレだが、実はこの最新版では主人公<ヒュー・ジャックマン演じるウルヴァリン>が死んでしまうので、シリーズとしてはこれが最後かも? チケット代は一人150ルピー、ちなみに息子は洋画愛好家)、お昼は同じモールで父子がサンドイッチ、私はマクドナルドのチーズバーガーセットと手早くファーストフードで済ませ、タクシーでコルコンダフォートへ向かった。
炎天下のフォート見物(跡地は広大で城壁が何キロにもわたって続き、上まで伸びている)はしんどかったが、途中でギヴアップした夫を置き去りにし、息子を必死にフォローしててっぺんまで征服、次はないかもしれないとの思いが、歩けるうちに頂上までと私を奮い立たせたのだ。がんばった甲斐あって、最頂の城跡から見下ろすモザイクのような市街はすばらしく、還暦超えてもまだまだいけると、少し自信もついた。

主な観光は全て済ませ、夜はハードな旅の疲れを癒すべく、よく冷えたビールをきゅーっと一杯やりたいところだったが、今日も期待は出来なかった。夫は一応、運転手にワインショップへの寄り道を頼んだが、閉まっているとのつれない返事、が、途上寄ったガソリンスタンドで聞いてくれ、今は閉まっているが、六時以降なら開くとの耳寄りな情報をもたらしてくれた。半信半疑だったが、ホテルに戻ってひと休憩した後、六時過ぎ夫はもうスタッフ任せにせず自分でオートリキシャをつかまえ、ワインショップまで出かけた。
時間が思った以上にかかったので、どうせ今夜もだめだろうと思っていたら、三十分後ウイスキーと缶ビール一個を抱え、ホクホク顔で戻ってきた。

三日目にやっとありついたわけだが、息子はその夜の夜行バスでバンガロールに戻ることになっていたので自粛(冷房付きバスで八時間)、よって、親子でワインを飲んで息子のデビューEP(七曲のオリジナルラップが入ったミニアルバム)の成功を祝うことはかなわなかった(先月発売したOne Kid With A Dreamの宣伝動画は視聴回数13万人弱の大ヒットとなった)。もう一日早かったら三人で祝杯できたのにと残念だったが、親子三人で目一杯観光もしたし、所用ついでといいながら、久々に家族旅行の真似事もできて楽しかった。

プリーに戻ったら、ネットがつながらず、昨日はホーリー、色水掛祭りで、プロバイダーもチェックしてくれず、休み明けの今日やっとつながったが、接続状況が思わしくないので、とりあえず急いでご報告だけしておく。

記事が途絶えることがあれば、接続不良のせいと思っていただいていい。

後日、ハイデラバードの写真もアップしたい(お楽しみに!)。

*豆知識・ローガン(映画)
『ローガン』(Logan)は、「マーベル・コミック」のアメリカン・コミック『X-メン』のキャラクター「ウルヴァリン」を主人公とした映画作品スピンオフリーズの第3作品目。ウルヴァリン: X-MEN ZEROとウルヴァリン: SAMURAIの続編となり、X-MEN (映画シリーズ)10作目にあたる。原作コミックの『Old Man Logan』というエピソードを原作とし、ヒュー・ジャックマンのウルヴァリンとパトリック・スチュワート演じるプロフェッサーXはこれが最後となる。2017年3月3日全米公開、6月日本公開予定(著者注.えーっ、ということは日本に先駆けて観れたということか。邦語字幕が必要ないから、早いということかも。映画館は寝るところと決まっている夫に対し、母子はエンジョイしました、お薦めです!)。

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