インドで作家業

ベンガル湾と犀川をこよなく愛するプリー⇔金沢往還作家、李耶シャンカール(モハンティ三智江)の公式ブログ

雪娘(「北國文華」掲載の短編小説)の感想

2018-11-21 16:20:00 | E全集(受賞作ほかの全小説作品、2017~)
金沢最大の地元紙・北國新聞社(日刊紙は発行部数四十万部)が刊行する季刊文芸誌「北國文華」秋号に掲載された、拙作「雪娘」(スノウ・フェアリー/李耶シャンカール)がおかげさまで好評を博している。
以下は、福井在住の旧友から届いた感想。

「雪娘」を読みました。 

 今年2月の大雪に題材をもとめたのかと思いました。福井市では2月7日に積雪147cmを記録しました。

お話は私も経験してみたいような出来事で、いいですね。ほっこりします。

 ところで雪女的幻想と科学的なブロッケン現象を織り交ぜたところは見事です。

モハンティさんは科学的な事柄は苦手と思っていましたが、ブロッケン現象の内容は的確・正確です。

 実は私は小学校6年生の8月中旬に立山に登山し「ブロッケン現象」をこの目で見ています。ご来光を拝んだあと午前6時ころ。以下その記録の一節。

「立山雄山-別山間の尾根伝いを歩く。歩くすぐ目の前を雲が黒部川の谷から富山平野川へ流れて行く。ほんとに目の前の手にとれる距離で雲が尾根越えをしていく。右の黒部渓谷から左の富山側へ流れる。その行く手の先の一カ所で皆が立ち止まっている。すると、その左の雲中に円形の虹ができて、その中心に人影が映っている。順番にその位置へ進む。自分の陰が写る場所へきた。これが「ブロッケン現象」だ。めったに見られないブロッケンに運良く遭遇できた。立山別山へ向かう尾根は花崗岩の風化したザラメ状の道だった。」

「ブロッケン現象」は航空機の窓からも見られる事があります。


 小説冒頭の「雪を踏みしめる音」ですが、湿った雪質では音がしません。気温が低い乾いた状態の時に踏みしめるとキュッキュッと音がします。今年2月の大雪は気温が低かったので、雪を踏むと音がしました。スキーには最適の雪質でしたが、スキーどころではありませんでしたね。


(M31)


*金沢にお住まいの方は図書館もしくは書店で購読できます。福井・富山その他の北陸地方にお住まいの方は、書店で取り寄せていただければ、購読可能です。その他の地域にお住まいの方は、ネットでご購読ください。ぜひ、ご一読いただくようお願い申し上げます(著者)。

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11月1日の初のラジオ出演、好評(空飛ぶ文庫)

2018-11-05 17:14:01 | 著書関連ニュース
今月一日、FM福井の「空飛ぶ文庫」(毎週木曜17:00~17:30)にゲストとして初出演した。
地元の旧友から早速、感想が届き、声が若々しかったと言われ、ほくほく。
正味25分間でインドの魅力について何もかも話すことはできず、時間切れの感が本人としてはあったが、よくまとめられていて違和感はなかった、続きが聞きたいような気持にさせられた、清濁併せ呑むインドの事情がよくわかったなどの感想をいただいた。

以下の、同プログラムページに、私がゲスト出演時の簡略な説明が載っているので、ご覧いただきたい。
恥ずかしながら、顔写真も掲載されている。
ラジオファンの私、初の地元FM出演、わくわくした。


*ラジコで検索いただければ、聞き逃した地方ラジオ放送がお聞きになれます。興味のある方、ぜひサーチしてみてください。
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