インドで作家業

ベンガル湾と犀川をこよなく愛するプリー⇔金沢往還作家、李耶シャンカール(モハンティ三智江)の公式ブログ

ムンバイ・テロ戦争後

2008-11-30 22:52:43 | 政治・社会・経済
ムンバイテロについて、引き続きレポート。

*   *   *

★政府の無策ぶりに市民の怒り

西インドの商業中枢大都会に六十時間後やっと平和が戻ってきたが、市
民の心に残した傷跡はあまりに大きかった。93年の爆弾テロはじめ、
数々の暴動にも持ち前の明るさとたくましさで跳ね返してきたムンバイ
カー(ムンバイ人)も、さすがに、このたびのワーストテロには衝撃を
隠せない。
与党・コングレスI(国民会議派)中央政権に対する怒りと不信は膨れ上
がるばかり。暴動が頻発している昨今、テロに甘いとされる現政権の弱
点がむき出しになった感じだ。

中央政権・パテル内務相がやっと退陣表明したが、遅きに失したの感。
そもそも、先のデリーテロ時、辞任のプレッシャーはかかっていたのだ
が、ソニア与党総裁の鶴の一声で滞留となってしまったいきさつがあっ
た。
現在デリーは選挙中で、このたびのテロが首都のアーバン層に及ぼす悪
影響は大といわれる。好手腕を発揮してきたディキシット女性首相与党
政権もこの分では、存続が危ぶまれる? 無論、州都ムンバイを襲われ
た、マハラシュトラ州デシュモク首相も、退任を迫られている。この
先、ラジャスタン州など、矢継ぎ早に州選挙を控えているため、与党は
ダメージコントロールに必死。
なお、新内務相には、チンダムバラム財政相が、財政相はマンモハン・
シン首相が兼任することになった。

★威風堂々のファイブスター精神
最悪のターゲットにされたタージホテルは、旅行者だったその昔、訪れ
たことがあったが、フローレンスとムーア様式を模倣した赤いドームの
ファイブスター・ホテルは百年以上の歴史と伝統を誇る堂々たる威風に
あふれていた。コラバ地区にあり、アラビア海に臨む壮麗なヘリテッジ
ホテルは六百室以上の規模を誇り、世界の要人や富裕層に愛顧されてき
た。目の前に石作りの壮大なインド門がそびえ、観光スポットともなっ
ている。まさしくムンバイのシンボル的存在、その腹をまともに狙われ
たのだから、痛かった。
快適至極の天国ホテルが一転して、地獄に様変わりしてしまったのだか
ら、当事者のパニックぶりたるや、想像するに余りある。

緊急事態下、ホテルスタッフはゲストを非常口に誘導するなどの冷静さ
を保ち、自らの命を顧みない支援ぶりを発揮したという。さすがよく訓
練された五つ星ならではと、こちとら安宿ながらも同業のよしみ、感心
することしきり。妻子を銃殺されたジェネラルマネージャーなど、私的
事情を顧みず、敢然と業務を続行したという。

現在閉鎖中のタージホテルには、抗テロの象徴のごとく、勇気と犠牲、
平和と真理、信念と繁栄のシンボルであるサフラン、白、緑の三色国旗
が翻っている。

★主犯は?
9人のテロリストのうち生存逮捕者はただ一人、口を割ったところによ
ると、「ラシュカール・エ・トイバ」イスラムゲリラ組織所属とのこ
と。武装グループは仲間内では手話を使い、カラチの首謀者に常時サ
テライトフォーンで指示を仰いでいたという。
特訓を受けただけあって、よくオーガナイズされ、戦略面でも抜け目な
く、AK47や、中国製手榴弾、RDXなど、武器類もソフィスティケートさ
れていた。後刻、猟師組合の証言でわかったことだが、カラチからRDX
を運び出す密輸船がグジャラート経由でムンバイ沖まで運航されていた
ようだ。
なお、93年爆弾テロの主犯者・イスラムマフィアドン、ダウード・イブ
ラヒムの名も容疑者の一人にあがっており、関与が取りざたされている。

★隣国との関係
このたびのテロにはパキスタンが絡んでいるだけに、一気に冷え込むこ
と間違いなし。停戦ラインでの、一時停戦状態も危ぶまれる。インド側
は、サテライトフォーンのカラチ番号の記録や、隣国諜報機関や海軍が
関与しているドキュメントなどの証拠物件も入手している。今のとこ
ろ、直接名指しは避けて、ほのめかす程度にしているが。

★救世主ヒーロー
ナショナル・セキュリティ・ガード(NSG)、ブラックキャットの愛称で
親しまれる軍&警官合同連隊からのエリートコマンド、黒ずくめの制服
の特殊部隊は、VIP警備でも名高い。ブラックキャットがいかにすごい
かは、29の標的をたった6分で400メートルの距離から射撃するスーパー
訓練を受けていることからも、わかってもらえるはず。
ほかに活躍したのは、マルコスコマンド(海軍)、レッドデビル(陸軍)、
空軍もヘリコプターでコマンド出動。アクション映画を見ているような
かっこよさ、わが身を省みず救出作戦に奔走するヒーローに国民は拍手
を惜しまなかった。まさしく「事実は小説より奇なり」、ありがとう!

★レオポルドカフェ店主談
1871年創立の老舗中も老舗、テロ標的となった「レオポルドカフェ」は外
人旅行者にも大人気。現在閉鎖中だが、近々再開予定という。オーナー
は「93年の爆弾テロのときだって、ムンバイカーは翌日から、うちの店
にやってきたさ。悲劇を跳ね返す精神はこの都市に生きている。またみ
んな活力と明るさを取り戻し、うちにやってくるよ。商売商売!」と、
へこたれないタフさで語った。
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続ムンバイ・テロ戦争

2008-11-29 20:08:37 | 政治・社会・経済
史上最悪のテロに直撃されたムンバイでは、タージホテル(写真)で依
然、武装グループとの間に激しい攻防戦が続いていたが、六十時間後に
コマンド統制下に置かれた。
現地時間午後四時の今現在は、全室チェック・消毒の体制に入っている。
こもっていたテロリストは四名で、うちひとりは捕らえられ、残り三人
は銃殺された。

            

ムンバイの壮麗なシンボルともいうべきタージ・ヘリテッジホテルの内
部が初めて公開されたが、家具の破損や乱雑さはいうまでもなく、膨大
なガラスの破片の山に生々しい血痕と、目を覆う惨状。焦げ後で黒く
なった窓からは救出に使われたシーツを結んだ名残りがだらりと垂れ
ていた。室内はいうまでもなく、廊下、レストラン、ホールなどに百体
ほどの遺体も転がっていたという。
六階は全焼で、とくにスイートのダメージが大。火事による窒息死の憂
き目を見た犠牲者も多いようだ。放火は気を逸らすための敵の戦略だっ
たそうで、 武装グループの目論見は、先のテロ直撃でダメージを被ったイ
スラマバード・マリオットホテル同様、タージを爆破することにあった
らしい。
幸いにも、頑丈な石造りの古い建物だけに、内部はともかくも、構造そ
のものはびくともしなかった

                          

テロリストの総勢は9名と公表され、隣国パキスタンの諜報機関・ISI
はいうまでもなく、海軍まで絡んでいたことが逮捕された一人の証言で
わかった。テロ行為に及ぶ前の七ヶ月、綿密な特訓を受けたらしい。海
路で侵入したことはすでにお伝えしたとおりだが、漁船をハイジャック、
乗組員を殺害し、上陸したことも判明した。
一方、インド政府の要請に応えるべくパキスタン側はISI長官を送るこ
とに同意したが、舌の根も乾かぬうちに撤回、インド側の怒りはとどま
ることを知らない。

           

さて、最終的な犠牲者の数だが、各局ばらつきがあるが、死者が195
(183説も)名、負傷者300名以上。外国人死亡数については、18-22
名。
優秀な司令官はいうまでもなく、勇敢な兵士も無辜の市民を救うために
あえて命を犠牲にすることを厭わなかった。ヒーロー扱いの州葬では、
国旗に覆われた遺体に別れを告げんと、一万名余の参列者が集った。
家族の悲しみを思うと、胸が詰まる。

                 

多少時間はかかったものの、コマンド作戦が無事成功し、なんとか解決
を見たが、あまりにも大勢の人が犠牲になったこの事件、ムンバイ史上
最悪ということもあって、コスモポリタン気風で知られる市民が衝撃か
ら立ち直るまでには、いま少しの時間を要しそうだ。

                        

*   *   *

 声を枯らしながら、命がけで現地報告したジャーナリス
ト女性諸氏のガッツにも、脱帽! 「タイムズ・オブ・インディア」の
フリーランサー女性が折悪しくタージの六階に宿泊しており、犠牲に
なったことも付け加えておく。
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緊急速報/ムンバイ・テロ戦争

2008-11-28 20:01:43 | 政治・社会・経済
西インドの商業中枢大都会として名高いムンバイ(ボンベイ)が26日、
無差別テロの攻撃を受けた。
今日は午後からずっと報道番組に釘付けになっていたが、四十時間経過
した現在では、オベロイ・トライデント五つ星ホテルが完全に国家保安
部隊統制下に置かれ、ほとんどの人質が解放された。中に立てこもって
いたテロリスト二人は銃殺されたとのことだが、人質の何人かはまだ隠
れているらしく、全室隈なくチェックしている状態。

                          
                               
一方、タージ・五つ星ホテル(写真)ではいまだに銃撃戦が続いており、
砲火や手榴弾音がドンドン響き渡っている現状。火災も発生していたが、
消火された模様? 一階に一人から二人のテロリストが立てこもってい
るらしいが、特殊部隊も人質解放が先行するため、慎重に事を運んでい
るようだ。TVの画面からも爆音が響き渡り、取材陣はみな地に伏せた体
制。
まったく、ジャーナリストも命がけ。地面に伏せながら、マイクを持っ
て現地報告しているのだから。報道陣にも発砲されたとのニュースも流
れたほど。
各局とも臨戦体勢の報道合戦、他局を出し抜いてスクープをものにしよ
うと躍起になっており、早まるあまりの未確認誤報も。24時間生中継で
時々刻々推移が映し出され、手に汗握る展開、お茶の間に流れる同時発
信テロ中継の生々しさに、片時も目が離せなかった。ボタンひとつでど
こがいち早く新情報を入手したかも一目瞭然で、CNNやTIMESな
どの大手をよそに、無名の小局が意外にも健闘していた。

                  

タージはヘリテッジの称号も戴いているだけに、保存されるべき古い建
物への破壊状態も憂慮されるところ。
       
ユダヤ人住居地区のナリマンポイントでも、激しい攻防戦が続いてい
る。こちらの方は、数名の武装グループが立てこもっているらしい。
先に外人旅行者に人気の老舗レオポルド・カフェや、チャトラパティ
・シバジ地下鉄駅なども直撃され、一時セントラル駅や銀行前にも発
砲されたとの情報も流れたが、いまのところ心配なさそうだ。

保安部隊統制下に置かれたオベロイホテルのホールには、三十名ほどの
死体がごろごろしていたという。
ちなみに、出張中だった日本人商社員も一名、凶弾に倒れた。
現時点では死者125名、負傷者327名と公表されているが、死者数はこの
先もっと跳ね上がるだろう。犠牲になった外人旅行者は8名(米英人とわ
かると殺されるので、イタリア人を装ったという人質の証言もあった)。

                     

不謹慎ながらも、まるで映画を見ているようなドラマチックさで、特殊
部隊がヘリコプターからロープを伝って舞い降りるシーンなど、かっこ
よくて目が離せなかった。ほんと、事実は小説より奇なり、手に汗握る
展開で、並みのアクション映画よりずっと面白い。
冗談はさておき、無差別銃撃で亡くなられた大勢の方々の冥福をひとえ
に祈るばかり。

あるニュース番組など、「インドの9・11」と報道していたくらいだから、
このテロがいかに大規模なものかおわかりいただけよう。
最近テロが頻発している中でも史上ワースト、商業中枢地を狙った無差別
攻撃にムンバイ市民もショックを隠せない。

                            

主犯は「ラシュカール・エ・トイバ」イスラムゲリラとの説が濃厚だ
が、アルカイダ関連説をほのめかす報道も。マンモハン・シン首相はパ
キスタンのザルダリ大統領に、ISI(同国の諜報機関だが、インドテロ
の首謀者として悪名高い)長官をよこすよう要請した。
全員二十代の若さという武装グループの数は20-40名といわれ、海路で
ムンバイに侵入したものらしく、海軍がすでに武器類を積んだ密航船を
捕獲している。
いずれにしろ、隣国パキスタンが絡んでいることは、武装グループの一
人が行動前カラチにサテライトフォーンで通告したことからも、確実。
テロ輸出国家の悪名高きパキスタンだが、ギラニ首相は情報シェアの
協力などを快く申し出ている。

過去三度も戦争を経た犬猿の仲だけに、インドの隣国に対する怒りと不
信は強まるばかりなのだが。

         


*その後の推移
現地時間午後十時のニュースによると、ユダヤ人居住地区、ナリマンハ
ウスはコマンドが制圧、「ブラック・トーナードー」、黒の大竜巻作戦
は大成功を納めた。報道陣からヒーローに近い歓迎を受けた連隊は休ん
でいる暇もなく、いまだ銃撃戦が続いているタージホテルへと向かった。
タージにこもっているテロリストだが、最初一人と報道されていたが、
かなりてこずっているところを見ると、数名の可能性もあるようだ。
死者は現時点で160名に急増した。
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ベンガル湾季節便り/晩秋の海

2008-11-27 22:53:58 | 季節・自然
二日ぶりに浜に出た。

          

夕日に間に合うよう四時半に出たので、日はやや高めで、オレンジが
かった光輝の強い太陽はまだ暖かみがあるほどだった。
満潮の海は灰青色にかすんでいたが、高くなった天にはうろこ雲が一面
に浮かび、いかにも秋らしい空模様。
日は一時雲の下に隠れてしまったが、合間から片鱗を覗かせ、オレンジ
の強みを増した光線が鏡面のような濡れ砂に照り映えて美しかった。

猟師の親子が波打ち際で投げ網をしている。こんな簡単な漁法で釣れる
のかと半信半疑だったが、幼い少年が網を引き寄せると、二十センチほ
どの魚が二匹かかって、飛び跳ねてた。いしもちに似た魚と、えい。
好奇心丸出しの野次馬が大勢集ってきた。

西の空に浮かんだうろこ雲が虹色に染まっている。
七彩に輝く雲の美麗さに思わず、見とれた。

                      

来月に入ると、いよいよ本格的な冬の到来。

今年はなんでだか、恒例のビーチ祭はキャンセルになったとか。
まさか世界的不況が影響したわけでもなかろうが。
「オディッシー」、当オリッサ州古来の伝統舞踏などの催しを楽しみに
していたのに、残念。

            

昨日から、神経痛のためのアサナを少しずつやり始めた。
アルダカティチャクラ(半輪)、マカラ(わに)、ブジャンガ(こぶら)、
サラバ(ばった)など。ばったのポーズで右足を後ろに持ち上げると、
臀部に痛みが走り、ヒヤッ。でも、そうっと数秒やれば、なんとかやれ
る。
ヨガを体得しておいてよかったと、しみじみ。こんなとき、本当に役立つ。

                         
                         
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印度の玉手箱/エッセイ3

2008-11-26 23:40:08 | 印度の玉手箱(銀座新聞連載)
銀座新聞に連載中の「印度の玉手箱」エッセイ第三弾をご紹介。
一筋縄ではいかないわがインド人亭主の隠された気性とは? 
痛快エッセイ、ぜひご一読ください。
「インド人も驚く短気な夫一族」
http://www.ginzanews.com/report/948/

                            

読者に大好評を博した前回のショートストーリーです。
まだ読んでおられない方はぜひご一読ください!
「神に処女を捧げたガッドワイフの告白」
http://www.ginzanews.com/report/921
http://www.ginzanews.com/report/922
http://www.ginzanews.com/report/923
http://www.ginzanews.com/report/924

★初回ストーリー「マハラニ(王妃)娼婦のタブー」も併せてどうぞ。
http://www.ginzanews.com/report/880
http://ww.ginzanews.com/report/881

★エッセイ2「見栄っ張りの体裁や」
http://www.ginzanews.com/report/897

★初回エッセイ「インドの岡田真澄?」
http://www.ginzanews.com/report/863                                   


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現地日誌/州都で病名が判明

2008-11-24 00:00:16 | 私・家族・我が安宿
<11月23日>
おととい車で往復四時間かけて、州都ブバネシュワールの皮膚専門医の
もとにチェックに行ってきた。
病院関係者の親族に紹介されたものだが、えらい教授先生というドク
ターの診断で判明した病名はあまりにも意外なものであった。

                                 

皮膚病と思い込んでいたのだが、専門医が下した宣告はなんと、坐骨
神経痛
であった。
すなわち、表面は癒えており、中の方に問題があったわけである。
あああ、またしても、無用の抗生物質、ひと月以上も盛られてしまっ
た。とにかく、抗生物質神話とでもいうか、インドの医者はやたら、抗
生物質を処方したがるのである。足がちょっと痛いといっても、抗生物
質、なんでもかんでもそうなのだ。最近、新聞にも、現地の抗生物質乱
用ぶりを糾弾する記事が載ったばかり。私自身、西洋薬に過敏な体質
もあって苦手のアンティバイオティックスだが、感染症と言われれば、
素人の悲しさ、ああ、それじゃ、抗生物質呑まなきゃ治らんなと、言い
なりに多用してしまった。

              

そもそもは、先の帰国時腰にできたおできの跡がなかなか治らず、三ヶ
月以上痛みに悩まされてきたのだが、タイで長時間バスに乗ったり、帰
印後固いいすに座り続けて座業に専念したことが、あだとなって神経そ
うにダメージを与えてしまったようだ。ヘルニアが原因の神経痛も多い
らしいが、私の場合はおそらく外傷・瘢痕によるものだろう。ストレス
もその一因かもしれない。

それにしても、神経痛がこんなに痛いものだとは思ってもみなかった。
まともに座れず、ブログも立ちながら打つ日々だったのだ。

                             

書くことは私にとってライフワークで海外生活の大きな支えとなってい
るため、打撃は大きかった。普段の半分の量をこなすのが精一杯。ブロ
グや銀座新聞連載記事は立ってタイプ、30分ごとにリビングのソファで
足を伸ばして横すわりの休憩を15分間とりながら、書き続ける日々だっ
たのである。

        

今現在は、両ひざを立てて横すわりすると少し楽なことがわかったの
で、回転いすを二つくっつけてその状態で打っている。が、これも30分が
限度でその後は立ち打ちになってしまうが。

早速ヨガのおさらい、坐骨神経痛にはサラバアサナ(バッタのポーズ)が
効くことがわかったが、痛みがある現状ではちと無理そう。ほんと簡単
な準備体操まがいと短時間の呼吸法が精一杯。そのうち現在服用してい
る薬が効いてきて痛みが軽減したら、トライしたいと思っている。ネットによ
ると、カイロプラクティックや整体もいいようで、カイロで一発で神経痛が治っ
との体験記事も目にした。

というわけで、帰国の予定が早まりそうな兆し。
元々桜の季節には帰るつもりでいたが、来年早めの可能性が出てきた。
金沢市内の総合病院に勤めている内科医の弟に頼って、同病院の神経内
科あ(あるいは整形外科?)で再診してもらおうと考えているからだ。
ついでに五年ぶりの健康診断も施行したい。

私の体調と裏腹に、わが安宿ラブ&ライフはおかげさまで盛況。
日本人・欧米人旅行者もこのところ増えてきた。
何はともあれ、商売繁盛、ありがたいことである。

                             

予想外の病名にいまだ茫然自失の体の私、神経痛という病気を受け入れ
るまでに、いましばらく時間を要しそうだ。

                      



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現地日誌/日本人宿は時代遅れ?

2008-11-16 22:41:09 | 私・家族・我が安宿
<11月15日>
昨夜雨が降ったことで、一気に冬季に突入、肌寒いくらいの陽気で扇風
機が不要に。
カルティック・プルニマ、満月のお祭りも終わり、潮が引くようにわが
安宿ラブ&ライフからインド人観光客が立ち去った。そうそう、突然話
は変わるが、月といえば、忘れてならないのがこの吉報。バンガロール
の宇宙局から打ち上げられた無人衛星ロケットがめでたく月面着陸、国
旗掲揚の快挙を成し遂げたのだ。国内は無論、祝賀ムード。科学面で
も、遅ればせながら、先進国の仲間入りをしたのだから。撮影に成功し
た月面写真も公開されたが、次なる目標はいうまでもなく有人ロケット。                                
                  
                   

それはさておき、11月からのベストシーズンは欧米旅行者も多いのだ
が、いまのところ少なめで客層はほとんどインド人。ローカル家族連れ
客にラブ&ライフのネームバリューもいちだんと上がったものと見え、
ありがたいことにひっきりなしに訪れる。日本人は残念ながら、相変わ
らず少ないけど。

             

そういえば、この間ネットサーフィンしていたら、急にでっかいわが安
宿の写真が現れて、当地訪問歴のある日本男性撮影によるものとわかっ
た。うちとしては宣伝になってありがたいが、下に添えられた文章がふ
るっている。
「プリーという町も、日本人宿ももう時代遅れ」というのだ。あながち
でたらめとも退けられないが、もともとわが安宿は初期の三、四年のみ
が日本人宿で、以降は客層を広げ、インターナショナルになっているた
め、「商売上がったりでオーナーも帰国を余儀なくされたのでは」と心
配してもらわなくっても、十分採算はとれてる。昔の多かった時分だっ
て、日本人旅行者の絶対数は全体からみればごくわずかだったのだか
ら。というわけで、ローカル旅行者に的を絞ってさえいれば、格安物価
のインドでは十分生活手段として成り立つのである。

                        
                           
むしろ、日本人オンリーだったころより、はるかに収入はよくなってい
る。なんといっても、プリーは「ジャガンナート」様(当地名物・宇宙
の主の御名)の聖地で、巡礼旅行者が引きも切らずに、訪れるのだか
ら。日本のペンションといっしょくたにして、「借金して建てたペン
ションも後年さびれたら、オーナーはいったいどうするつもりなんだろ
う」と余計な気遣いをしていただかなくて結構、日本国内と外地宿では
事情がまったく違うんである。それに、私個人は、借金なんかしてませ
んよ。そのため、月々返済してかねばならぬ負担などいっさいない。

                                 

しかし、プリーが時代遅れといわれると、ああ、今の日本人はそういう
風に考えているのか、それで少ないんだなとやや納得できないこともな
い。確かに当地にはお寺と遺跡くらいしか、見るべきものもなく、外人
旅行者にとっては海があるのどかなリゾート地の側面がかろうじて受け
ているのみ。でも、この壮麗なベンガル海、長々と真一文字に帯を刷く
浜は自慢の種、北の観光地の喧騒からほど遠く、リラックスできること
請け合い。
世界には確かに面白い秘境がいくらもあると思うが、これからインドを
旅する予定の方で、都市の喧騒にうんざりしたら、ぜひ骨休めに当地に
立ち寄ることをお薦めしたい。

                 
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現地日誌/秋の華麗な夕焼け

2008-11-11 23:23:54 | 季節・自然
<11月11日>
今日は一日おいて浜に出た。夕日に間に合うように五時十五分前に出た
ので、オレンジ色の壮麗な落日を拝めた。西の下空をうがつ大円は雲の
すだれをかけて、おぼろ。波打ち際に近い海側に早々と沈んでしまっ
た。

       

満潮の海は緑がかった透明な青、海上には何そうもの舟が浮かんでい
る。エンジンを鳴らしながらすぐ前を行く漁船、浜辺に赤い聖衣をま
とった一団が腰を下ろしているのがつと目に入る。遠目には瞑想して
いるようにも見え、故ラジニーシ(インドの聖者)一派かなと思った
が、近づいてみると、別のスピリチュアルグループらしかった。聖なる
右手を布地で覆っている。

東寄りの空に出ている月はフルムーンに少し欠けた丸みを帯び、白々と
輝いていた。明日あたり、満月だろうか。

                      

今日もなんとか浜に出れたことに感謝、薬がやっと少し効いてきたせい
か、歩きもやや楽になった。家に戻るころには、西空は華麗な深紅に染
まっていた。大事をとって早々に退散してしまったのだが、もう少し浜
にとどまっていればと残念に思われた。この季節は沈んでからの名残り
がまた鮮やかでもあるのである。

戻って、りんごジュースと無卵カップケーキでおやつ。昨日から、朝だ
けでなく、就寝前にも簡単な呼吸法を行うようになったが、マインドが
カームになっていいみたい。痛みと緊張感で眠れなかったのが、つかの
間浅い眠りをむさぼれた。アサナも、半輪のポーズといすのポーズのみ
行った(体位は当分無理みたい)。
金沢で内科医をしている弟も薬を至急、送ってくれることになった(身
内に医者がいるとのはなんとありがたいことだろうと、感謝感謝!)
体の愚痴を聞いてくれる家族がいるのも、ありがたい。
見舞いメールやコメントをくれた読者のみなさんにも感謝!
ヨガと、書くこと(ライフワーク)も支えになっている。

                               

回復の日は意外に早いような気がしてきた。
今月末には、当地プリーで恒例のビーチフェスティバルが催されるので、
張ってでも行くぞーっ!

             
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現地日誌/今シーズンは外人客激減?

2008-11-07 23:09:02 | 私・家族・我が安宿
<11月7日>
一瞬どうしようか迷ったが、浜に出る決意をする。
いまだ病身で、そろそろと小幅でゆっくりとしか進めない。
西の下空に沈みゆく茜色の大円を横目に小またでちょこちょこ。やっと
海辺までたどり着いたが、壮麗な入日は途中で沈んでしまった。五時前
に家を出ないと、間に合わぬほど、サンセット時刻が早くなってしまっ
たこのごろ。
海はさわやかな透明感のあるひすい色で、沖に幾そうもの船が出てい
た。

       

戻って疲れがどっと出てソファにへたり込んでしまう。やはり現状では
毎日出るのはとても無理そう。これからベンガル湾の夕日がいっそうき
れいになる季節でもあるので、海好きの私としては惜しまれる。

                                 

閑話休題。新聞記事によると、この世界的不況でインド各地で欧米人観
光客のキャンセルが相次いでいるとか。ラジャスタン州はとりわけ欧米
人に人気だが、今年のキャメル(らくだ)市の予約は例年の半分に減っ
てしまったそうだ。
当地プリーも例年なら今月から外人旅行者シーズンとなるが、まだ欧米
人は数えるほどしか姿を見せない。わが安宿・ラブ&ライフとしても、
憂慮されるところ。日本人旅行者が長年激減して近年、このシーズンは
もっぱら欧米人や韓国人に頼っているのである。

                

最近インド各地でテロが相次いでいることも、ひとつの要因らしい。
西のマハラシュトラ州でも近頃、アンチ北インド、ウッタルプラデシュ
・ビハール州からの移民迫害事件が頻発しているし、民族・言語・宗教
が多彩なモザイク国家ならではの弊害で、観光業への悪影響、はなはだ
しい。

観光省はタージ、リーラなどの五つ星ホテルに部屋代を10-15%値下げ
するよう要請したそうな。インド物価は格安だが、高級クラスのホテル
代は、ほかの東南アジア諸国より高値で、最低でも一晩日本円にすると
三万!以上なのである。ホテル側は今のところ、占拠室率が高いことを
理由に強気に出ているようだが。

                     

オバマ快勝に、マンモハン・シン首相も早速温かい祝福のメッセージを
送ったそうだが、インド政府側としては、先にブッシュ政権との間で調
印した核通商協定の思惑もあって、内心は共和党政権存続を望んでいた
のが本音。オバマ新政権で憂慮されるのは、反アウトソーシング政策
や、カシミール問題への内政干渉、核実験停止条約への調印強制などと
いわれる。

暑くも寒くもないちょうどいい季節で、気持ちのいい快晴日が続くこの
ごろ、私も早く元気を回復して、この時期多くなるカルチャー関連の催
しに飛び回れるようになりたい。

                              

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印度の玉手箱/連続掌編最終回

2008-11-07 22:10:03 | 印度の玉手箱(銀座新聞連載)
銀座新聞ニュースに連載中の著者筆掌編小説、
「神に処女を捧げた、ガッドワイフの告白」
の最終回です。前三回ともお読みになった方は、お見逃しなく!
まだ読んでおられない方はぜひ、初回からご通読ください。

http://www.ginzanews.com/report/924/                                           
                             
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