インドで作家業

ベンガル湾と犀川をこよなく愛するプリー⇔金沢往還作家、李耶シャンカール(モハンティ三智江)の公式ブログ

ホテル日航金沢の「弁慶」鮨(写真)

2015-08-31 22:28:34 | 私の作品(短編・エッセイ)
先月二十日、郷里福井での四日間の滞在を終えて、次弟の車で金沢まで送ってもらい、金沢在住の長弟夫婦と合流、金沢一の駅前の三十階建ての高層ビル、日航ホテルの6階に入っている「弁慶」で昼食、高級鮨に舌鼓を打った。中庭を配した数奇屋風の落ち着いたたたずまいの店だった。
以下は、そのとき撮った写真。



ホテル日航金沢のフロント玄関


ロビーの華麗な白い花と噴水が涼しげ。華やかさと美しさと、
さすが高級ホテル

 
(右)アールデコ調の曲線を描く階段を背景に、和服姿の義妹。
(左)ロビーの脇にあった高級宝飾店。


6階に入っている高級鮨店「弁慶」の正面


カウンターの向かいにガラス越しに涼しげな緑が開ける、
清潔でこぎれいな店内は四人だけの貸切に等しく、静かだった。
板前さんは、野々市の有名店、太平(たへい)寿司から出張


4500円の夏の美覚寿司をオーダー(長弟のおごり)、
付き出しとおしぼり、寿司をつまんだときの指ぬぐいまで
運ばれてくる。昼間なので、ビールは軽く一杯。








まずトロに始まって、炙り烏賊、梅貝、車海老、毛蟹、鯵、
能登名産ののど黒(むつ)、玉子、手巻寿司と次々に運ば
れてきた。むらさきがないと思ったら、すでに味がついて
いるので、不要とのこと。
高級鮨を食いなれぬ私はなんか物足りなく、つい所望して
しまった。板前さんの顰蹙を買ったかも…


食事を終えて店を出た通路の全面ガラス戸から丹精された中庭が…
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彦根城&長浜ドライブツアー(写真)

2015-08-31 15:52:00 | 
先月19日の日曜日、叔父宅に寄宿した翌日、車で彦根まで連れて行ってもらった際の写真を、アップしたい。
最初は、福井市内の大野か小浜とプランは近場だったのが、車中、叔父が不意に彦根に行ったことはあるかと問いかけ、通過したことはあったが、お城を見たことがなかった私はそう答え、急遽遠出することになったもの。
といっても、車で片道二時間半で、福井から日帰りで行ける距離だ。琵琶湖を横目に見ながらの爽快ドライブツアーで、叔父の自家用車でなく、叔母が買ったばかりの軽自動車で繰り出した。叔父が運転に疲れたら叔母が代わるというスムーズ運転で、快適な旅を楽しんだ。
思いがけず、国宝級の彦根城を見れた上、帰途長浜の黒壁スクウエアまで寄ってもらい、小旅行を堪能した。




彦根城の外堀が見えてきた


向かいの通りにはみやげ物や飲食店が立ち並ぶ。
写真の通りをもう少し奥手に行ったところに、バームクーヘン
で有名な「たねや」がある。二階の洋食レストランでランチの
目論見が、オムライスしかなくて中止した

 
たねやから少し下った通りのそば処「つる亀庵」でお昼をとることに決める。順番待ちの人気
だったが、15分後には席について、私は大根おろしそば(1050円)といなり寿司二個
(一個150円)のセットをオーダー。近江の伊吹山麓で古くから伝わる在来種のそばと、
山の伏流水、泉神社の湧き水を使った、お殿様に献上したとのいわれのある名物伊吹そばは
美味だった

 
蔵を改造した風情ある店内


傾斜天井にはこげ茶の梁がかかり、雰囲気を盛り上げる


外堀には白鳥が泳いでいた


築四百年の国宝、彦根城。
彦根駅の西方、緑の小高い丘に白亜の天守閣を戴き、
二重の堀に囲まれた城郭がほぼ昔のまま残り、姫路城
と天下の名城を競う。特に月明かりに浮かぶ城は美しく、
琵琶湖八景のひとつに数えられている。
初代藩主井伊直政と嫡子の直継・直孝によって二十年の
歳月をかけて築城(1622完成)、以来彦根藩井伊家
の三十万石の所領を有する城として彦根の象徴として
気高い雄姿を誇る。
歴史とロマンにあふれた古城ははるか江戸時代へと誘い、
再訪したくなる不思議な魅力を備えている


お城のキャラクター、彦ニャンと記念撮影する若い女性連

 
石垣は牛蒡積みといって、一見粗雑に見えるが、堅牢、丸みを帯びた破風や切妻破風を駆使
した変化のある屋根はほかの天守閣にない美しさ。窓は、寺院建築に使われた曲線が美しい
花頭窓、一階は武者窓。高欄付きの廻縁は二重三重の破風にさえぎられ、回れない。
中は隠し部屋が四箇所、鉄砲狭間、敵の来襲に防戦する狭間も…




お城を下りた低地にある楽々園は、彦根城四代井伊直興に
より建立された彦根藩の下屋敷。幕末の井伊直弼大老も
ここで生まれた





楽々園に隣接する風流な庭園・玄宮園は、唐の玄宗皇帝の
離宮になぞらえて命名。彦根城を借景とする江戸初期の
回遊式庭園。楽々園と共に延宝五年(1677)建立され、
欅御殿と呼ばれた。
広大な池水を中心に池中の島や入り江にかかる九つの橋、
近江八景を模した景色など、変化に富む名勝


叔母が土産に買った彦ニャンどら焼きを、車中でつまみ食い


帰途立ち寄った長浜の観光スポット、黒壁スクウエアのガラス館。
黒漆喰が独特の風情をかもす黒壁スクウエアは日本最大のガラス
芸術の展示エリアとして知られ、年間約300万人の観光客が訪れる
湖北随一の観光スポット


オルゴール館で、叔母は母堂の土産にフランス人形風の
メルヘンチックなオルゴールを購入


黒壁の町は、美術館・工房などの文化施設、レストラン・
カフェやみやげ物店が両脇に軒を並べ、巡るのが楽しい

*以下、ウイキから黒壁スクウエアについて。
旧市街地の中心である「札の辻」に建つ「黒壁銀行」の愛称で親しまれてきた旧第百三十銀行(1899年竣工)の取り壊しの危機に際し、旧市街の古建築の保存と再生のための博物館都市構想を掲げた第三セクター(長浜市と地元民間企業8社が出資)「黒壁」が1988年に設立された。 
「黒壁」設立の主目的である旧第百三十銀行の保存と再生は同建築が1989年に黒壁一號館「黒壁ガラス館」としてオープンすることにより達成された。 さらに「黒壁」はこの一號館の周囲の古建築を、次々と美術館、ガラスショップ、工房、ギャラリー、カフェ、レストランへと再生してその数10館、「黒壁まちづくり」に参画する館を合わせると計30の古建築の再生に携わった。1991年に新快速が長浜駅まで延伸したこともあって観光客が増え続け、その活況はエリア内の他の古建築の再生・活用へと波及していった。
400年の伝統に支えられた寂れた商店街と古い住宅街が、今や湖北最大の観光スポットへと変貌を遂げている。町おこしの成功例として有名で、日本各地から視察が絶えない。


 
帰途、敦賀インター(福井市)で休憩。ちょうど夕刻で、
高台から見下ろした湾に沈む夕日がきれいだった。
もう一箇所、20キロほど行った蓮の産地でもある今庄インター
で休憩しておやつにたこ焼きを買い、無事帆谷町に到着
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福井の叔父の旧家(写真)

2015-08-30 20:13:11 | 
先月18・19日とお世話になった帆谷町の叔父の私邸を撮影したときの写真を、公表しよう。
戦災に遭わなかった旧家を応接間など洋風に改造した家で、手工芸に優れた叔母のせいで、温かみのこもった居心地のいい空間に仕上げられている。
丹精した和風庭園がまた素敵。
以下、どうぞ。





和風の格子戸玄関


土間の隅の、素焼きの大壺に挿した枝に留まる
カラフルな小鳥たちの意匠が楽しい。手作り絣の
クッションつきの座高の高い木椅子も素敵


下駄箱の上は、古皿や松かさ、朱塗りの台の小松と
縁起よく美しくしつらえられている


上がり間に飾られた値打ち物の屏風と、白壺の生花、
カラフルなモビールも色を添えるアクセント

 
(左)私がお世話になった奥の和室は、叔母の祖母時代からの昔ながらの客間。衣紋かけに
着物の端切れを利用した手作りの和風モビールが吊り下げられていた。
(右)コーナーの朱塗りの台のミニチュア衣紋かけに吊るされた振袖が鮮やかでかわいらしい。
赤い市松模様の白座布団も粋。


薄紫の革ソファーに手作りクッションが洒落た洋風応接間。
インドでわが弟の現地結婚式に参列したとき買い求めた、
ヘリテッジヴィレッジ・ラグラジャプールの手描き壁画も
壁に飾られ、カラフルな異国情緒をかもしている。
ピアノの上には、親族の直木賞作家、藤田宜永氏の色紙
サインも…

  
(左)両面開きのフランス窓が瀟洒、本棚には百科事典が並ぶ。
(中)テレビコーナー。テレビ台の下にも手作りグッズが並ぶ
(右)テレビの後ろのコーナーを拡大すると、三角テーブルにはコラージュや人形、叔母の手作りグッズが…


小玉スイカでもてなされたが、甘さ控えめでしゃきしゃき、
おいしかった

     
応接間の全面ガラス戸の向こうに、美しい和風庭園が開ける。
昔ながらの客間の廊下からも降りられるようになっている。
春には桜、秋は紅葉が愛でられる、叔父自慢の丹精したお庭。
旧家の周囲には広々とした田園風景が広がり、文殊山も背後
に控えている


*素封家だけに、これまで旧家の改造につぎ込んだ金は悠々、新築の立派な一軒家が買えるまでの嵩になったというが、次世代に明け渡すにわたって、旧家の保存には莫大な経費がかかるため、当主は悩んでいる。持てる者の贅沢な悩みといえないこともないが。せっかくここまで丹精こめたものを末永く大事に保存していって欲しいと姪としては思うが、新世代の胸先三寸。
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福井のお堀端情景(写真)

2015-08-30 16:34:19 | 
先月帰国した際のわが郷里福井の写真を紹介したい。
フクイキャッスルというお堀端裏のホテルに泊まったこともあって(7月16・17日)、室内からもお堀を俯瞰でき、散歩にもよかった。部屋にバスタブはないが(トイレと洗面のみ)、共同の大風呂があり、一泊3500円と安くて、風流なホテルだった(一階にはリラックスできるこぎれいな喫茶店が入っている)。
台風の影響で初日は雨が降っていたが、景観のすばらしいホテルでとてもリラックスできた。





ホテル・キャッスルフクイのこぎれいなシングルルーム。
突き当りの壁をぶち抜いた大きなガラス窓の下には、
お堀が開け、眺望抜群

  
雨滴の伝わるホテルの窓から見下ろしたお堀

    
福井城址跡、城本体はなくて石垣だけ残るが、下の敷地には、
蓮池があって雨中の白やピンク、薄紫の蓮の美しさに見とれた


蓮の名前の看板があった



橋と緑と、堀の周囲を巡るのは恰好の散策


水面下に錦鯉が悠々泳いでいた






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仙台のジュリーのオリジナルシングル(動画)

2015-08-30 00:51:56 | ラッパー子息・音楽ほか芸能
以前書いた仙台のジュリーについての記事が、よく読まれているので、追加の関連記事。
東京でライブと活動範囲を広げている仙台のジュリーの物まね芸、改めて聞きなおしてみると、次の曲が熱唱。

仙台のジュリー 沢田研史「LOVE(抱きしめたい)」

目を瞑って聞いてみてください。
本物のジュリーに声調がよく似ていて感心する。

以下、本物です。

Love-抱きしめたい- 沢田研二

歌唱力のある天下のジュリーの真似をするのだから、当然偽ジュリーにも歌唱力が必須。
歌の演技でも定評のあるジュリー、仙台のジュリーはよく雰囲気をつかんでいる。
包帯があれば、もっとよかったけど。

以下は、仙台のジュリーのオリジナルシングル、とてもいい曲なので、聞いてみてください。物まね芸から脱皮、独自のアーチスト路線の展開も予想させる今後が楽しみです。バックバンドはザ・ワンダフルタイム。音楽好きの仲間が集まって、ボーカルを盛り上げる。

沢田研史 「雨の水曜日」 ザ・ワンダフル タイム with 八島順一

でも、声はジュリーに似てますね。

みなさん、これから全国展開活動を繰り広げる仙台のジュリーを応援してあげよう!!!

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インドの殺人ミステリー

2015-08-29 23:46:16 | 政治・社会・経済
今月末締めの投稿ノルマを果たして、ほっとひと息、ビールを飲みながら、ビル・エヴァンスの「アンダーカレント」を久々に聞いている。
肩のこらない記事を書くときや、青空文庫を読むときのBGMに最適。

本日は浜にも出ずに、パソコンに向かっていた。

両肩に重い疲労がよどみ、少し痛い。

もうすぐ八月も終わりだ。

日本から戻って、はやひと月が過ぎようとしている。

蒸し暑かった陽気もこのところの雨で、一段落。

来月あたりから、そろそろ新作にとりかかりたいと思っているが、どうなるだろう。

今、インドのメディアをにぎわせているのは殺人ミステリー。
メディアタイクーンの美人妻(結婚歴三度)が、16歳のときの初婚でできて夫には妹と偽っていた娘を、二番目の亭主に扼殺させた事件だ。3年間お蔵入りだったのが、急に浮上してきた。この殺された娘は三番目の現亭主が前妻との間にもうけた息子と出来ており、現夫は逮捕された二番目の亭主の娘(殺されたのは最初の夫の娘)を実子のように可愛がっていたという、錯綜した関係。

財産がらみとか邪魔になったとか、現夫の息子との関係に反対していたとか、さまざまに取りざたされているが、子殺しの嫌疑がかけられている妖婦には、もう一人最初の夫との間にできた息子がおり、彼のことも殺害予定だったとか。

2012年の事件だが、圧力がかかってもみ消しもあったらしい。

インドでは時々、このように小説のプロットになりそうな、殺人事件が起こる。歯医者の父親が、ティーンエージの娘が年の離れた使用人と出来てしまったのにかっとして、ゴルフのクラブをふるって両者を殺害した事件も、当初はしらを切りとおし、後年両親(夫をかばって妻は証拠隠滅)が逮捕され、現在服役中(いまだに無罪を主張している)。これなんか、一種の名誉殺人、オーナーキリング、サーバントとのみだらな関係をしかったら娘に自分の浮気を批判され、かっとなって手を下したともいう。ちなみに、写真で公表された14歳の娘は、早熟で超色っぽかった。

政治家の再婚妻の殺人事件も、迷宮入り。最初自殺と報道されていたが、検視段階で不正があったようだ。私は国会議員の夫が限りなく怪しいとにらんでいるのだが。殺された妻はクリケット賭博にからむ秘密を握っていたらしく(夫はオーナー株主の一人)、ばらされたらやばい筋が消したことは間違いない。

グラマラスな匂いが付き添う事件だと、マスコミは飛びつく。

今回の殺人事件の、加害者と被害者の母娘も、色白の美人で、リッチとくれば、世間の好奇をそそる材料がそろっている。

プロットを仕組んだといわれる主犯の母は、インドの法の網を潜り抜けられるだろうか。
リッチでパワーがあれば、インドではうやむやになるのが常。
はてさて……。

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薄雲の陰の白月(写真)

2015-08-28 21:18:04 | 季節・自然
日のあるうちに浜に出た。
ここ数日雨もよいの悪天が続いていたため、今日も海上の空は曇りだった。
夕日も雲の陰からオレンジ色の余光を洩らすのみ。

生ぬるいうしおに足を浸して、傷めたひざの海水療法。
目の前で豪快に波が弾け、泡だらけになる。
時折大波が来て、腿までびしょぬれになり、押し寄せる潮の勢いで下肢がゆらぐ。

東寄りの上空に、ライトグレーの雲のカーテンに隠れるようにして淡い月が浮かび上がる。
紗がかった白い満月に近い月、流れる薄雲の下から一時顔を出すが、また覆われてしまう。

深呼吸して、荒く弾ける波の勢いに胸がすくような爽快感を覚えた。











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冗長な人間ドラマ―「天国への階段」書評

2015-08-28 20:32:51 | カルチャー(祭)・アート・本
本年四月に他界した白川道(とおる)の「天国への階段」(上中下、山本周五郎候補作)を一昨日、読了した。

読後感は確かに感動譚ではあるが、いまひとつ。私は本来ミステリーが好きなほうではないのだが、それでも面白いものは面白い。このベストセラーになった2000枚を超える大長編の欠陥は、登場人物が多すぎることと、冗長なこと、とくに警察内での会議で犯人推理がなされる場面が一章置きくらいに出てくるわけだが、読むのが苦痛だった。係長だの、管理官だの、警部・警部補など、いちいちフルネームで登場、誰だ誰だかわからなくなって、読むのが面倒になる。

ただ、刑事ドラマとしては、署内の上下関係、役職などよく調べてあり、読ませる。最大の欠陥を挙げよう。地の文はこなれている著者が、男女主人公の性愛場面になると、目も当てられないほどの馬脚を現す。つまり、濡れ場が書けない作家なんである。

それまでスムーズに読ませた内容が、男女のそういうシーンになると、途端に稚拙になる。無頼で通り、何人もの女性と関係があり、場数を重ねてきているはずの作者の致命的な欠点、そう、プロの作家にはベッドシーンが苦手な人もいるのである。

でも、恋愛がひとつのテーマになっている以上、いただけない。
刑事の推理ドラマは本当によく書けているのに、男女がホテルにしけこむ場面になると、お粗末で目も当てられない。
なんか照れて書いてるような、無頼の裏の純粋さ、稚気さを備えていた人柄というから、絡みシーンは苦手なのかもしれない。
濡れ場のうまい作家はたくさんいるが、藤田宜永、高樹のぶ子など、下品にならずに、官能をあおらせ、後者などまかり間違えばポルノになるぎりぎりの線で救い上げ、きわどい描写に成功している。
まあ、白川道は恋愛小説作家でないから、別に下手でもいいのだろうが。

次の帰国時は「流星たちの宴」や「病葉流れて」を読んでみたいが、この作家はどうも私がのめり込むタイプではなさそうだ。

それにしても、ベストセラー書というのはどうして、こうもつまらんのだろう。

人間ドラマとしてゆさぶりをかけるといわれれば、確かにそうだし力作なんだが、この長さにする必要はあったか。刑事が数多く登場する場面など、もう少しはしょれたはずだ。ただし、ミステリー好きが読むと、また違うのかもしれない。

でも、同書を原作にしたドラマ(2002年4月8日から同年6月24日まで、読売テレビの制作により、日本テレビ系列で毎週月曜22:00 - 22:54(JST)に全12話が放送された、あらすじとキャストはこちら)は見てみたかった。
イメージとして、自分を裏切った女への復讐心を誓い、貸しビル業者として成功していく過程で殺人はじめのさまざまな罪を重ねていく主人公役に、佐藤浩市はぴったりである。三国錬太郎の息子だが、翳りのある、ちょっとひねた男の役をさせると、彼の右に出る者はない。相手役の古手川裕子も悪くない。二十六年後に初恋が再燃して、熟年男女の不倫に発展、最期は自殺した男の後を追う形で女が果て、共に天国への階段を昇る設定で、ドラマの男女コンビは適役、そういう意味でも見てみたかった。
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薄曇のベンガル海(写真)

2015-08-26 17:19:37 | 季節・自然
下旬に入って、やっと雨季らしくなったが、以下は一昨日浜に出たときの写真。
水平線上の空は薄い灰色、どんより曇天、濁りを帯びた薄緑色の海は荒めの波が立っていた。
ざんぶと押し寄せる大波、波打ち際で沐浴し、戯れる人々。

私も傷めた左ひざを海水に浸して、自然療法に勤しんだ。
海水は関節炎や神経痛に効くとか。
冬になって、引き潮で遠浅の海になったら、海の中を歩く療法も試したいと思っている。











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決意とタイミング

2015-08-26 16:18:58 | 私・家族・我が安宿
金沢にセカンドベースを設けたことはすでにお伝えした通りだが、帰印ひと月近くなる今も、私の心は依然金沢に飛んでおり、早く戻りたいなあと気がせく思い。

成約まで三週間の超スピード決断だったが、先月30日がフライトだったため、購入したマンションにはたったの五日間しかおれなかったのだ。
まだカーテンもない剥き出しの部屋を、少しずつ住みやすくすることと、事務上処理しなければならない問題がある。

早ければ11月、遅くとも来年一月中の帰国をもくろんでいるが、どうなるだろう。

今回の購入にあたっては、本当にタイミングがぴったし合ったという感じだった。

かれこれ二十年近くも日本にベースを持ちたいと思いつつ、ずるずる決断を延ばし続けたわけだが、それはひとえに強い動機がなかったことからくる。

当地プリーに七年ほど在住していた日本人妻同志が昨年永久帰国を決められたが、動機は四歳の男児が幼稚園に通わなくなったというものだった。日本語ぺらぺらの甘やかされて育ったキュートな男の子だけに、現地のキンダーガーテンには適応できなかったようだ。今、東京中野区の幼稚園に通って一年半、楽しくて仕方ないらしい。
彼女の場合は、子供の教育が抜き差しならぬ大きな動機となった。

私の場合はこの三月に自転車との衝突事故に遭遇し、傷めたひざだ。
初老期に突入したこともあって、坐骨神経痛もちの私には急に、足腰の問題が浮上してきたのである。

ひざの不調を抱えながらの三ヶ月、鬱々として弾まぬ思いと裏腹に、物質面での幸運が舞い込んだ。

ふと思い立って、七年前金沢市内のマンションを下見させてもらって一面識のあった不動産仲介業者に連絡をとってみた。
そして、物件資料が送られてきて、そんなにすぐにいいのに巡り会うわけでないとたかをくくっていた私だったが、予想外に下見したくなる物件が二件もあったのだ。所在地も、以前利用していたホテル界隈で、土地勘があった。そこからは少し離れるが、「犀川の四季の移り変わりを楽しめる」という謳い文句のある物件が特に気に入り、地図で調べたりして、夢を馳せていたのだが、そのとき、私の内なる声が「いまだ!」と囁いたのである。

すぐに行動を起こした。
今このときを逃せばもう日本にベースは作れない、そしてずるずるいって、死ぬ前、ああ、日本にベースを造りたかったけど、できなかったと後悔して死んでいくのだと思ったら、いっときの猶予もならなかった。

そして、チケットの手配をし、6月末に現地に降り立ったというわけである。
それでも、下見してみて気に入らない場合もあるので、確立は半々と思っていた。そのため、ひと月しか時間をとっておらず、気に入ったらこの期間中になにがなんでも、契約にこぎつけなければとのプレッシャーがかかった。
それがよかったと思う。
下見して二日後には購入希望を入れ、仲介業者が迅速に動いてくれたおかげで、予定通り先月24日成約にこぎつけ、前の持ち主からマンションのキーを手渡されたのだ。
短い期間に少し勉強もしてもらい、驚くほどの安値で買えたのは、本当にラッキーだったと思う。
売主さんは京都の人だったが、私がひと月しか滞在しないことを知って、合わせて迅速に動いてくれたわけだ。

まず強い動機に促された決意と、タイミングが合えば、物事はスピーディーに動き出す。決めれば、たいていのことは動く、お金がなくても、である。金は後からついてくる(私が当地にホテルをオープンしたときは、決して大金があるわけではなかった)。

私の場合は強い動機が事故だったわけで、まさしく怪我の功名、とりあえず、日本のベースに関しては、死ぬ前後悔せずにすみそうで、やっと長年の重荷を下ろした安堵感に包まれている。

案ずるより産むが易しで、心配していた不在中の公共料金や管理費の問題も片付いた(管理費は思ったより安く、電気代もブレーカーをおろしておけば月350円、ガスは基本料金はなく、元栓を締めて休止しますと通報すれば、その期間は無料)。現実になるまでは頭でいろいろ考えて壁を作ってしまうわけだが、動いてみると、思ったよりたやすく、今年前半は、そんなことが重なり、あれ、予想以上に簡単だったと、取り越し苦労の自分を叱咤した次第。

でも、ついつい考えすぎてしまって、今も、通信、携帯とパソコンの問題はどうしようとか悩んだり、これも動き出してみれば、思ったより簡単だったということになるのだろうが、一応生活の場としての体裁が整うまでは、インドにいても気になり、あれこれ思い煩うことになりそうだ。

というわけで、長年悩んでいることがある人には、まず決意して、動き出してみることをお薦めする次第。しかし、決意を促す強い動機というのは必要で、タイミングが合わなければ、現実にならない。

昨日中国株暴落で、ルピー安、円高になったが、そういう意味でも私はついていたと思う。124円弱のときドル交換できたからだ。ルピーは今1ドル67と落ちているが、先々月買ったときは65だった。為替の問題というのは、海外にいる以上、どうしてもついてくるので、今後ルピーが下落していくことを考えると、ドルを買い溜めておいたほうがいいのだが、こちらも投資の一環としておいおい考えていかねばならない。

動機と決意と、タイミング(運)、そして金(こちらはなくてもやり遂げるという強い意志があればなんとかなる。金は天下の回りもの)、物事が現実化するには、これらの条件が必須である。
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