インドで作家業

ベンガル湾と犀川をこよなく愛するプリー⇔金沢往還作家、李耶シャンカール(モハンティ三智江)の公式ブログ

山谷案内

2012-04-30 22:38:02 | 
今日は、午後三時、南千住駅南口で二人の友人と待ち合わせ、泪橋の交差点から、逗留宿アイズヤインの案内、「あしたのジョー」発祥地のいろは会商店街をざっと見て、山谷堀公園へ。
江戸時代ここには堀があって、富裕な商人が舟で吉原通いのおだいじん遊びをしたいわれがある。

台東区スポーツセンターで休憩後、隅田川に出てクロス形の歩行専用橋、桜橋へ。
架設十周年記念の平山郁夫の双鶴の塔が二対あり、東京スカイツリーのすんなり伸びあがる塔の眺望も楽しめる。また山谷堀公園に戻り、途中で横切って、都立浅草高校の裏手にある今戸神社へ。
縁結びの神様で招き猫の発祥地、境内の四箇所につるされた膨大な絵馬を見学、乙女の結婚願望がむおーんと立ち上ってきそうであった。

山谷堀公園をさらに突き抜けて、吉原大門交差点前まで。遊興後客が名残惜しげに吉原を振り返ったことから名づけられた見返り柳と、現在のソープランド街をざっと見学した後、土手通りに戻ってそのまま直進、三ノ輪駅まで出た。
駅近辺の小ビルの二階に入っていた白木屋で打ち上げ、宴は盛り上がり、赤ワイン三本が空いた。グリーンサラダ、焼きそば、ギョーザ、揚げれんこんなどのつまみもおいしかった。

山谷案内の先導を切った私としては、ひとまず責任を果たせ一息、しかし、私自身、山谷の初印象には肩透かしを食らったように、いまいち実感がわかないとぼやいていた友人たちだった。
労務者のドヤ街という先入観が抜けないだけに、大通りの両脇にビジネスホテルが乱立する殺伐としたイメージには肩透かしを食ったようだ。こんなもんかあという落胆である。

しかし、終わりよければ、すべてよし。
楽しい飲み会で、盛り上がったので、よしとしよう。
明日はいよいよ、元クラスメートと、実に四十年ぶりの会合を果たすことになる。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

吉原のパトカー出動

2012-04-30 14:07:03 | 
昨日は快晴でお出かけ日和だったので、宿の裏手のいろは会商店街を潜り抜けて、ぶつかった大通りを左折、二つ目の信号の吉原大門前に出て、吉原を再探訪した。
交差点の左脇角口に、前回見逃した、名物見返り柳があった。江戸時代、遊郭で遊んだ客が、吉原を去るとき、名残惜しそうに振り返ったことから、この異名があり、かつては山谷堀の堤にあったらしいが、ここに移し変えられて、六代目の柳という。

くの字型にうねった路地に入っていくと、現在は主にソープランドが軒を連ねる遊興街に出る。
「Lパレス」との看板のかかった煉瓦壁の新規開装店の前にパトカーが二台停車し、警官が十数名たむろし、物々しい雰囲気だった。
なにやら事件があったらしい。ふてぶてしそうな若い女性が警官に突っかかっている。
傍らにがっしりした体格の中年男性、二人はパトカーの後部座席に押し込まれ、連行されていった。
別店の黒服が、嫌がらせがどうのこうのと、同業者と会話している声が聞こえてきた。
吉原とお上の小競り合いは今昔変わらず、シャッターチャンスとデジカメ撮影した。

そのまままっすぐ行くと、右手に吉原神社が現れた。七福神の紅一点、弁財天、インドのサラスワティ、知恵と芸能の女神の祀られた小さなお宮だ。
境内には、貴重な歴史的資料、吉原今昔マップ、セピア色の地図や写真も、掲示板に収められている。その昔、遊女が不幸な身の上を嘆いて、少しでも幸せになりますようにとお参りしたといわれる神社だ。

道なりに更に進むと、左手の玉垣に囲まれた敷地に、吉原観音像が現れた。ここはかつて弁天池のあった跡地で、花の吉原跡地でもある。2メートルの築山の上に祀られた観音様は2.5メートルと見上げる威容、奥に小さな池があって、向かいのお堂にびわを奏でる小さな黄金(こがね)の弁財天が祀られていた。壁に極彩色の弁財天が描かれ、極楽浄土の雰囲気をかもすあでやかさだ。
池には亀や、小さな錦鯉が泳いでおり、築山から突き出た桃の木からピンクの花片がこぼれ、水面を点々と彩っていた。

関東震災時、焼け出された遊女がこの弁天池に飛び込み、490名も溺死したとの悲惨な過去ももつ。慰霊碑が建っていたので、焼香、合掌。
そこから国際通りに出て、少し北に戻り、鳳神社へ。ここには、七福神の寿老人が祀られている。石浜神社と同じ、道教の長寿の神様だ。酉の市発祥の神社でもあり、街中にしては大きな神社だ。門前に飾られた巨大熊手、真ん中に白いおたふく面、周りを小判や打ち出の小槌、赤鯛が囲む満艦飾、撮影した後、赤の一の鳥居、石の一回り小さいニの鳥居をくぐって、本堂にお参り、巨大な木のおかめ面が飾ってあったので、お賽銭に小銭を投げ入れた後、せっせとなでてごりやくにあやかった。セピア色の木のお面は、たくさんの参拝客になでられたせいで艶光りしていた。商売繁盛、健康・恋愛運があるのだ。

フォロー取材でメモに書き取っていると、一日ニ、三箇所が精一杯で、寺社参りはこれで終わりにして、足が棒のようにくたびれていたが、そのまままっすぐ通りを南進、浅草に出た。灯の点った浅草はなかなか風情がある。空にはおぼろ半月、裏路地の伝法院通りに入ると、途上、赤提灯街が現れた。
ちょうど、タイの露天食堂に等しい、中のみならず、外にも丸椅子と木のテーブルを置いて、酒やつまみを給仕、野外席は学生風の若い男女の熱気と人いきれにあふれかえっていた。
浅草の裏通りにこのような一角があったとは意外で、カメラに納める。まさにアジアの路上、屋台街だ。

さすがに疲れたので、歩いて戻る元気はなく、つくばエックスプレスで一路、南千住まで帰った。初めてこの路線に乗ったが、ひと駅160円で、歩くのが面倒なとき、浅草に出るにはもってこい、遠出して流山パークとかも面白そうだが、行き残したところがたくさんあるので、今回は無理かも。下町探検はまだまだ続く。


コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お好み焼きパーティー

2012-04-29 12:06:43 | 
昨日からゴールデンウイークがスタートした。
午後一で、旧友Tと南千住駅で待ち合わせ。
昨春も利用してコーヒーのおいしかった、南口脇の「ルビコン食堂」で待ち合わせたのだが、連休でサラリーマン層の入りを望めないせいか、閉まっていた。
北口に出て、ガード下をくぐって、一大ショッピング街「ララテラス」のしゃれたパンやさん兼カフェでコーヒーを飲んで歓談。
Tはスモーカーなので、外の簡易テーブルだ。
雨が上がって行楽日和の今日は、たくさんの家族連れが出ていた。

南千住の北口は新興住宅地で、高層マンション乱立、若いファミリー層を狙ったショッピングセンターだが、隣のテーブルでは、自転車のかごに入ったニ匹の子犬にパンをちぎって食べさせながら、若い主婦が雑談を楽しんでいた。
山谷のある南口とはまったく違った雰囲気だ。
同じ南千住でも、こちらのほうは再開発が進んでいるのである。
そのため、山谷といまだにイメージの良くない南口の商店街活性化はあおりをくらっている。
とはいえ、大通りの両脇にビジネスホテルが乱立、一般人が山谷に抱くような労務者のドヤ街雰囲気はさすがにいまは薄れている。しかし、泪橋の裏路地に行くと、昼間から自販機のお酒を飲んで、労務者風男性やホームレス、生活保護者などがたむろしている。

まもなく五月、北も南もつつじが半開、白やピンク、ぼたん、赤の色鮮やかさが目にしみる。

三時間近くパン屋兼カフェで粘った後、上階の「笹陣」というそば処へ。
おそばとてんぷら、とろ丼のセットをご馳走になったが、ボリュームたっぷりでおいしかった。
そば粉の入ったほうじ茶もおいしかった。

食後、南口まで出て、ぶらぶら歩き、アサヒ商店街の「コロラド」という老舗喫茶店で、また雑談、Tとはうまが合うので、話も弾む。

六時半、別れていったん宿に戻り、フリーPCのある本館へ。
アイズヤインという私が逗留する宿は現在満室、パソコンも四六時中占拠されている。日本語の打てるマシンが一台しかなく、そちらのほうがたいてい埋まっているのだ。しかたないので、別のマシンでネットチェック、ページを開けて読む分には支障ない。
そのうち小さな和風ロビーで、宿の主宰するお好み焼きパーティーが始まった。

鉄板を廊下に置いて、若い男性スタッフが焼き始める。
私もPCの手を休めて、お好み焼きと白ワイン、イタリア人男性や中国人女性と歓談、
タクシードライバーという独身イタリア人は、なぜか、東京の印象をタフともらし、若い上海出身女性は、日本愛好家で日本語習得中、日本のアニメの熱狂的ファンということがわかった。
実は彼女が朝から晩までPCを占拠する犯人?だったが、どうやらアニメを見たり、日本語の勉強をしていたらしい。
日本のアニメは放映された翌日、即座に海賊版がネットで本国に流布されるらしい。
インド在住の私には、海賊版横行の状況は良く分かる。
CDで録画してネット越しに流すのだろう。
中国社会の自由度についても聞いたが、やはり完全な自由開放社会とは言いがたいらしい。ネットにも制限があるし、政治運動家が獄中につながれているのは周知の事実だ。

普段、宿の住人との交流はあまりなかった私も、たまにはこんな国際交歓もいいなと思いながら、フランス人マネージャーのラウールに礼を言って後にした。

白ワイン半グラスでは物足りなかったため、帰途、缶ビールを一本買って宿に戻り、さつま揚げやチップスをつまみにあおった。程よい酩酊感でよく眠れた。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

別館ハウスで猫のお迎え

2012-04-25 22:03:35 | 
本日、別館のゲストハウスにルームチェンジした。

昨春も、途中から移動したなじみの小ビルの三階だが(前面一階はアイズヤ・キッチン&バーで、本館だとフリーになるブレックファースト、金曜は焼きそばパーティーで焼きそばが無料になる)。
こちらのほうが、3階のみの4部屋ということもあるが、お値段はずっと安くなるのだ。

部屋も広いし、シャワーもお湯使い放題、プライバシーが保てる静かな雰囲気なので、常に外人旅行者があふれて騒々しい本館(しかも三畳室と狭い)より、私は気に入っている。

その代わり、受付常駐のきめ細かなサービスは受けられないし、朝のコーヒーや朝食も無料にならないが、今回のフロアリングの六畳室には本がたくさんあって、にんまり。
しかも、玄関に入った途端、1・2階の住人が飼っている、こげ茶の毛がふさふさ、ぬいぐるみのように愛らしい猫が飛び寄ってきて、大歓迎を受けた。

去年は人見知りしていたように思えたのに、ずいぶん人懐っこい。別の猫かな。かわいくて、しばらくののどのあたりをなでていたら、ごろごろ言い出した。

午後遅くまで、久々に日本のテレビドラマや歴史ドキュメントを楽しみ、夕刻前に重い腰を上げて外出、しらひげ橋に出て、布袋尊の祀られている橋場不動尊と、寿老人の祀られている石浜神社を参拝(フォロー取材の一環)、さらに足を進めるも、川の水を引き込んでパークにしつらえた箇所まで来て、雨がちらつきだしたので、ざっと灯の点りだした園内を見て、戻ることにした。お天気のいい日にここに来て、お弁当を広げようと思いながら、後にした。
弧状の天神大橋に点々と灯のともった夜景は美しく、背後の高層ビル群とあいまって、目を楽しませてくれる。車の赤いテールランプが走馬灯のように流れていく。

ハウスに戻ると、また猫のお迎え。
1階のドアから上品なおばあさんが現れたので、猫の名前と性別、年齢などを聞く。ピーターで雄、1才、血統書付。
昔、うちでもピピという名の雄猫を飼っていたっけ。
ピーちゃんとおばあさんが呼んだのにはっとなる。
今は亡きピピも、ピーちゃんと愛称で呼ぶこともあったからだ。

ピーちゃん、かわいいなあ。
まだ1才で子供のため、遊んでもらいたいようで、じゃれつくことといったら。
猫好きの私の頬は緩んでいたと思う。
ピーちゃんとの交歓は、雨で風邪気味、体調を壊していた私の心をひとしきり和ませた。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

水ぬるむ春

2012-04-24 21:45:03 | 
今日はやっと青空が覗いたので、午後から意気揚々と出かけた。
お昼ごろ、いつもインド人夫から国際電話があるため、足止めを食らって電話の前のロビーで漫然と待っていたのだが、結局かからず(後刻不在のときあったようだ)、スーパーで買ったお弁当を済ませた後、郵便局経由で図書館、隅田川に向かった。

今日の日差しは暖かく、午後も遅くなると、サングラスが必要なくらいの初夏の陽気になって、外出日和だった。暑いのでジャケットを脱いで歩き出したが、隅田川テラスの浮世絵壁画を楽しんだ後、クロス型の歩行専用ブリッジ、桜橋へ。渡りきって、左岸のテラスを浅草方面に歩き、ホームレスのテント小屋が点々と並ぶ中、言問い橋へ。水色の欄干のシンプルな直線の橋を渡って、右岸からまた桜橋に戻る。暖かな春の陽気に水がぬるみ、きらきら光り、ゆりかもめがきいきい鳴きながら、飛び過ぎる。
船ものどかな春の川を滑るように渡っていった。

橋から降りて、土手の下の道なりにある台東区リバーサイドスポーツセンター(三時間250円でトレーニングほかの各種スポーツ可)で缶コーヒーを飲んで休憩した後、観音さまが祀られている浅草寺の末寺でもある待乳山聖天(まつちやましょうでん)にお参り、ここは浅草名所七福神の一つで毘沙門天も守護神として祀られているのだ。丘の上にあるお寺で、子宝の神様としても名高い。境内からは、スカイツリーもよく見えた。
寺を出て山谷堀公園へ、昔堀のあったところで、富裕な商人が遊郭のある吉原まで舟を繰り出しておだいじん遊びをしたことで有名だったいわれがある。が、今は堀は埋め立てられ公園になっている。途中で横切って、園を出て路地に入り、九階建てのしゃれた円形の建物、都立浅草高校の裏にある縁結びの神様、今戸神社に向かった。浅草高校側から入ると、裏門になるので、境内に入って、改めて正門までたどり、入りなおした。
ここには、七福神の福禄寿が祀られているが、縁結びの神様や、招き猫発祥の地としても名高い。

すべて、昨春訪ねたコースだが、いろいろ調べなければならないことがあって、フォロー取材だ。
漫然と見流していた昨年は、見ているようで何も見ていなかったんだなと、あきれ返る。
しかし、今年も、ペアの石造招き猫、ブチのある雄と白い雌、ごりやくにあやかろうとせっせと撫でてきた。猫好きの私は、反対側に、黒や白の猫の置物がたくさん、春の色鮮やかな花に囲まれて顔を覗かせているのがほほえましく、思わずかわいいの声が漏れていた。境内にはしゃれたベンチや、円テーブルもしつらえられて、まるで恋人同士の待ち合わせ場所とでもいった趣き、神社とはとても思えない。
本堂では、今秋インドで式を挙げる弟夫婦(すでに入籍)の末永い幸福をも祈った。

それにしても、三つの神木の周りと、四連の鉄パイプに吊り下げられた絵馬の数のもの凄さには驚かされる。良縁の願いは老若男女問わずとも、若い乙女の結婚願望はダントツ、圧倒されて帰ってきた。

夕食は、サイゼリヤで、ミートドリアとフォッカチオ(イタリアンブレッド)、白ワイン。出る頃には、歩道が濡れて、ジャケットが必要になっていた。

明日も、フォロー取材だ。
晴れますように!
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小雨の山谷

2012-04-23 19:02:22 | 
今日も雨がちらつき、薄ら寒い一日だった。
傘を差して、郵便局までてくてく、重要書類を送って一息。
あとは、山谷界隈をちょっと取材、「あしたのジョーのふるさと」との垂れ幕のかかるいろは商店街を歩き、カメラ撮影、逗留宿「アイズヤイン」の後方にあるホームレス公園にも出向いた。
桃の花が満開に咲き誇る背後にテント小屋が三、四、昔はここで朝市も開かれたとのことだ。

山谷というと、いまだにイメージが悪く、労務者のドヤ街、いまもホームレスの溜まり場みたいに誤解されているが、近年、この界隈の宿は一般客向けに転向、外人観光客や、就職活動の学生、ビジネスマン用のホテルも乱立しているのだ。
なんといって、東京にも上野にも近い地の利が旅行者には便利だ。
隅田川もあるし、浅草も徒歩30分圏内だ。

私が泊まっている宿は、外人客対象で、マネージャーはフランス人男性。

ホームリーな宿で、ブレックファースト付3000円。シャワーが有料(5分100円)なのが難だが、ネットもフリーだ。

部屋は三畳と狭いが(テレビ・エアコン付)、住めば都。
25日から、別館のゲストハウスに移動予定。安くなって、シャワーも使い放題になる。ただ、ネットを使うのは歩いて五分のこの本館まで来なくてはならない。

しかし、私は去年も利用させていただいた別館のほうがプライベートで気に入っている。

午前中、友人知人に連絡も取り付けて、今週中に会うことになった。
連休中は、山谷探検に二人の友人がやってくるかも。

話の種にはお薦めの山谷散策、明日あたり、雨が上がったら、吉原界隈を再訪してみたい。



コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

薄ら寒い東京

2012-04-22 11:46:48 | 
東京に戻って三日目、外は雨のちらつく曇り空。寒くて閉口する。
京都ー福井ー金沢と帰郷がてらの桜三昧ツアー、その合間を縫っての知人友人との会合に奔走したせいで、さすがに旅の疲労が出て、風邪気味の上寒いこともあって、動く気になれず、ぼんやりしている。

宿に松本零ニの「銀河鉄道999」があったので、昨夜はそれを読了、往年の人気アニメで、銀河系の各惑星をスーパーエクスプレス999で巡る壮大な宇宙ツアーロマンだ。くしくも、わが新作(小説)にも数行登場するため、シンクロした感じで、読んだことがなかった私としては、これ幸いとばかり堪能させてもらった。
ほかに、椎名誠のモンゴル紀行や成功ハウツーものもあったため、もっぱら読書、合間を縫って、観光パンフや遅ればせながらインドで買ったニコンのクールピックスの使い方指南書に目を通したりと、のんびり過ごしている。

それにしても、明日あたり、天候が回復して動ける陽気になってほしい。

会わなきゃいけない人、調べなきゃいけないこと、行かなきゃいけないところがたくさんあるのだが、どうもこのお天気では活動も鈍くなる。
まだ26日間あるから、この辺で一息入れてもいいとこか。

明日は快晴になりますように!
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

帰京まで

2012-04-21 17:58:03 | 
昨朝20日、金沢発上野行き夜行バスで帰京、いまなじみの山谷の外人宿、アイズヤイン(AIZUYA INN)である。
五泊は本館で、朝食つき一泊3000円(テレビ・エアコン付の三畳和室)、25日から別館に移る予定。本日、別館の一階にあるAIZUYAキッチン&バーでフリーのブレックファースト(9AM-11:30)を戴いたが、コーヒー・オレンジジュース飲み放題、三角に半切りしたバタートースト一枚、焼きロールパン一ケ(ジャム付)、スープ付でおいしかった。
カウンター席が両側に開けるだけの(11席の止まり木)狭い店ながら居心地がよく、外人観光客向けのパンフや写真などインテリアに配慮がなされ、自販機で食券購入のセルフサービス、テレビ、無料パソコン付と整っている。しかも、金曜の夜は、宿泊客のみ焼きそばがフリーになるのだ。昨年は逃した焼きそばパーティー、来週の金曜は参加すつもりでいる。

昨晩は、友人Sの銀座オフィスで軽い飲み会、Sの奥さんにスーパーで見繕ってもらった餃子、チヂミ、レバー、お寿司などをつまみに、おいしい赤ワイン、杯が進んだ。初めて韓国料理のチヂミなるものを食したが、にらとにんじんの細切り入り一見お好み焼き風は、塩味がピリッと効いて酒肴に最適だった。

それにしても、金沢この方寒くて閉口する。北陸での薄着がたたって風邪をひき、過密旅程にさすがの私もバタンキュー、暖房の部屋に一日中こもって、三浦しをんの恋愛短編小説集を読んだり(内容はいまいち)、東京下町散策のパンフに目を通したり、合間を見てメールを打ったりと漫然と過ごして、一時間半ほど午睡、今また無料パソコンで、このブログを打っている。

冷えるので、この界隈を周遊する気にすらなれず、スーパーでお弁当を買ったり程度で、そうするうちに日が暮れてしまった。

本日はお昼ごろ、インドの夫から国際電話あり。
少しホームシックになる。
11月中旬催す予定のインドにおける、わが長弟の結婚式についての相談だが、話がだんだん大掛かりになってきて、現地の五つ星ホテルで盛大に行い、参列者の数も数名のはずが十名を越す勢いになっている。ちなみに、航空運賃、現地の滞在費は、金沢の総合病院で副院長を勤める、全部弟持ちである。ただとなれば、わあ、インド、私も行ってみたい、となるのは当然で、参列者が増えているのだ。

金沢で、すでに入籍したという新妻にも紹介されたが、若くて美しいのにびっくり。ちなみに弟は再婚で、成人した娘、息子の二人の子持ち。色白の金沢美人の奥さんはもちろん、初婚。着物が好きなしとやかさも持ち合わせる反面、積極性も併せ持つ現代女性で、超多忙の弟をリードするよき伴侶となりそうだ。
いい女性とのご縁に恵まれて、本当によかったと、姉としてはうれしさと安堵の入り混じった気持ちだ。

日ごろお世話になっている先輩医夫妻も出席するインド挙式だけに、請け負うこちら側としても責任重大で、目下のところ息子が就職戦線に奔走している南インドの大都会バンガロールにするか、わが地元のオディッシャ州プリーにするか、二案が出ているが、会場はファイヴスターでゴージャスになることは間違いない。

ちなみに、20名近くの知人友人と駆け足の会合の合間を縫って堪能した桜三昧ツアー、今年は金沢に軍配が上がった。兼六園から金沢城下の桜がびっしり満開に咲き誇り、昼夜と堪能、夜行バス出発ぎりぎりまで楽しんだ。犀川河畔の犀星の路から桜橋にかけての、W坂界隈も桜の名所で、あまりの見事さにため息が漏れた。
金沢城下の夜桜は、花吹雪が灯火にきらりと閃き舞い降り、目を惹いた。

白山麓の町鶴来も三度目の来訪、白山比め神社を擦過して、まっすぐ獅子吼高原に向かった。昨春逃して悔いを残した、ケーブルカーで山頂まで登るためである。蛇行する手取り川と加賀平野、モザイク様の町並み、その向こうに開ける日本海、抜群の眺望を楽しみ、白山(しらやま)さんの分社にお参り、仏舎利塔を見学後、高原のレストランで花形もなかのバニラクッキーソフトクリームをなめて休憩していると、全面ガラス張りの窓から、パラグライダーのオレンジの傘が開くのを目撃したので、あわてて出て現場へ、ケーブル乗り場の下の緑のカバーで覆われた、一見ゲレンデ風斜面のテイクオフポイントから、女性観光客と指導員のタンデム二人乗り飛行、ピンクや黄、青の傘が次々に開く様を見学でき、ゴンドラ往復1000円の価値は十分あった。
地上に降りて、獅子ワールド館では再度、巨大な金と赤のめおと獅子面も堪能できた。造り物の館でも、金けん宮で十月行われるほうらい祭りの巨大な桃太郎や、雷神の人形が飾られ、目を楽しませてくれた。

帰路は白山さんの本社にも再参拝。樹齢ン百年の杉の大木が天空高くそびえる、古びたお堂のある、由緒ある白山信仰の本社として名高い神宮だ。山が背後に迫る獅子吼パークの桜のつぼみはまだ固く三分から五分咲きだったが、境内に咲き誇るソメイヨシノが見事だった。

鶴来は私の好きな町で、こういうところにお花畑に囲まれた山小屋風ロッジの別荘をもてたら、素敵だなあとあこがれていると、その私の夢を体現するような、桜や水仙、色鮮やかなパンジーや野菊に囲まれた三角屋根のしゃれた木造り山荘が忽然と現れ、びっくりした。思わず、カメラを向けずにはおれなかった。


コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東京→京都、桜三昧周遊

2012-04-16 09:39:01 | 
四月九日、コロンボ経由のスリランカ航空でお昼前成田到着。
スリランカエアは初めて乗ったが、お酒飲み放題で、食事はいまいちながら、乗務員も愛想がいいし、淡いコバルト色調の機内もレッグスペースがあってゆったりと、日本円にして往復五万二千円と安い割には快適だった。

機窓からは、宵の明星、満月、富士山まで仰げ、感激。コロンボの夜景も、派手ではないが、ぽつぽつオレンジ色の人家の灯がともり、ノスタルジックだった。
スリランカの首都コロンボ空港は田舎のこじんまりした施設で見るべきものはなかったが、トランジットも一時間待ちでスムーズに行った(帰路はコロンボの五つ星ホテル一泊予定)。

成田で洗面を済ませ、缶コーヒーとおにぎりで一服した後、東京駅までリムジンで出ることにした。銀座にある友人のオフィスにトランクを預けさせてもらう手はずになっていたのだ。

車窓を行き過ぎる沿道の桜が八分咲きで美しい。
東京駅に着いて、早速翌日の京都行き夜行バスのチケットを購入、青春エコドリームのレディース専用の早売りチケットが余っており、なんとたったの3800円だった。
チケット購入後は徒歩でがらがらトランクを引きながら、銀座二丁目にある友人のオフィスまで。ネット紙主宰者のSとは一年ぶりの邂逅で積もる雑談がてらの荷造り、チェックインタイムが迫ってきたので、夜の八時半に改めて軽い飲み会を催すことにし、日比谷線で南千住、山谷の安宿ほていやへ。
すでにネット予約してあったので、予定のチェックインタイムより15分ほど超過していたが、スムーズに手続きが済んだ。
午後八時、近くのコンビにで赤白ワイン各一本ずつと寿司・焼きそばなどのつまみを買い込んで、また銀座のオフィスに逆戻り、昼間の歓談の続きをワインを飲み交わしながら行った。

翌朝10時チェックアウト、荷物を預かってもらって、墨田河畔に出て、川べりにほぼ満開に咲き誇った桜並木を楽しんだ。浅草方面に向かう途上の牛島神社と付近の丘の上の公園の桜も堪能。ピンクの花雲の下では、人々が思い思いにお弁当やお酒を広げていた。どこかにコンビニは無いかと、スカイツリー近くまで遠出、そぼろ弁当と缶ビールを買って戻り、桜の花吹雪が舞う中、お弁当とお酒に舌鼓を打った。強めの春風にそぞろ舞う花片、桜雨が、鳥そぼろや卵そぼろの上に振って、おかずがピンクの点々に彩られる。ビールをあおったら、唇にくっつくものがあり、手で取ると、ピンクの花びらで、ほのかな芳香が立ち上った。桜の香りのするビールにうっとり酔いしれた。

昼食後、浅草の吾妻橋下にあるお台場行き水上バス乗り場をチェック、花見客が行列を作っていた。桂離宮もめぐるクルージングだ。しかし、上野公園に花見に行く予定だった私は、水上バスに乗るのは後日にし、ひとまず銀座線で上野まで出た。

上野公園は、去年地震後の自粛で桜祭りが中止になったのに比べると、大混雑だったが、桜は心なしか、昨春のほうが美しさが勝っていたかに思われた。しかし、ピンクの大樹にでんと居座る猫は今年も健在、二匹だった去年に比べ、一匹だけだったが、周囲には撮影者が群れ集っていた。
太った飼い猫は、注目を浴びているのもものとせず、泰然たるもの、眠そうに目を半ば瞑って、堂々たる威風で、見物客を胡散臭そうに見下ろしていた。
人を食ったような風情が笑いを誘う。

東京の桜を駆け足で巡った後は、夜行バスで一路、京都へ。現地はあいにくの雨で肌寒っく、早朝六時と時間も早いため、開いている喫茶店もなく、駅ビルの地下二階のトイレで洗面後、自販機でコーヒーを二缶飲んで、池澤夏樹のエッセイ集を読みつつ、予約した駅近くの外人ハウス、とまとゲストハウスが空くまで時間つぶし、やっと九時過ぎ荷を預けた後、桜の名所、平野神社にバスで向かった。

傘を東京に置き忘れてきた私は、前日の天気予報で雨と出ていたため、念のため100円ショップで買った雨合羽持参だったが、それでなんとか乗り切った。
雨中、桜が満開に咲き誇る公園で、花見桟敷の外の軒下を借りてコンビニで見繕った弁当と缶ビール、雨が小止みになるのを待って、公園を潜り抜けて境内へ入った。境内の桜は域外より美しく、なんとも奥ゆかしい風情があり、デジカメのシャッターを押す手が止まらなかった。
平野神社の桜三昧を満喫した後、すぐ近くの北野天満宮へ。境内には、枯れかけた梅が二本、しかしなかなかに威風あるお宮で、修学旅行とおぼしき高校生グループが群れていた。
雨が本降りになってきたので、休憩所になすすべもなく座して、ぼんやり小止みになるのを待った。傘を置き忘れてきた不首尾が、つくづく恨めしかった。

結局、早めに駅に戻って、地下街でショッピング、雨を避けるための時間つぶしのつもりだったが、シックなスエットスーツを見つけたので購入、そうするうちに午後六時、チェックインタイムを二時間過ぎたので、地上に出て、とまとハウスに向かった。
ここの女性専用ドミトリーは二段ベッド二つの畳部屋、1ベッド2200円だが、チェックイン前引かせてくれるディスカウントくじが当たって、一泊のみ1900円となって、二泊で4100円に負けてもらった。しかも、お客さんは私独りで独占、ついてるぞと思わずにやにや。

ひと休憩後、二条城の夜桜見物に。雨もほぼ上がったので、昼間観光し損ねた分を取り戻す思いで、意気揚々と出かけた。
去年も堪能した、二条城のライトアップだが、今年は、雨のせいで、去年とはまた違った趣、雨滴に濡れそぼつみずみずしい桜のオンパレード、足元に等間隔にともされたライトに浮かび上がる幻想的な夜桜にうっとり耽溺。

翌日はインドのホテル(ラブ&ライフ)の元常連さんYと久々の再会、清水寺から東山、祇園界隈をご案内いただいた。くしくも、乗用車が横断歩道に突っ込んで七人亡くなった大事故現場から、さほど遠くないところを歩いていたわけだが、テレビの取材陣がたくさん出ていて、ヘリも二機上空を旋回、物々しい雰囲気だった。最初は有名人の登場かとのんきにいぶかっていた私だったが、近くで事故があって、たくさんの人が亡くなったと周囲の通行人から又聞きして、さすがに愕然とさせられた。
一歩間違えば、突っ込まれて犠牲になっていたのは自分かもしれなかったと思うと、ぎくりとさせられずにおかなかった。

よりにもよって、花見客で浮かれている祇園界隈で、こんな悲惨な大事故が起ころうとは誰しも、思ってもみなかったにちがいない。

翌日は単身、嵐山に向かったが、そのいくつか手前の松尾大社というところが面白そうだったので、行き当たりばったりに降りて見学、このお社はなんとお酒の神様を祭ったもので、でっかい酒樽などを展示した博物館まであった。全国の銘酒の酒樽がびっしり並んだコーナーも境内の一角にあり、興味深かった。
威風あるお宮でもあり、境内の桜も美しかった。
境内から出て少し歩くと、橋のかかった桂川に出て、川べりの桜並木が又見事だった。子連れの主婦が、桜の木の下でお弁当を広げ、川原で飛び跳ねる子供たちの無邪気な歓声が響いていた。川辺に下りて、透明なせせらぎの下の小石をいくつか拾った。
中ほどに急流を集めて白く泡立って流れる箇所があり、水辺の光景を楽しむ。
嵐山に向かうつもりが、途上の標識で、鈴虫寺や耳読み神社、苔寺などが付近にあることを知った私は、さらに松尾界隈を散策、小川のほとりをびっしり取り巻く満開の桜や、竹林、小寺を堪能、バスで嵐山に出る頃には四時を過ぎていた。

嵐山では渡月橋と、桂川付近の桜を一通り愛でたあと、いよいよ時間切れ、雨が又ちらつきだす肌寒いなか、バス停にたたずみ、延々待たせた挙句にようやく現れたバスに飛び乗ったが、混雑していて、駅に着いたのが六時過ぎ、それからあわててとまとはうすに荷を引き上げに行き、一本遅れた特急雷鳥に飛び乗った。

結局、郷里の福井に到着し、ホテルエコノ福井駅前にチェックインしたのは、午後八時半と予定を三十分過ぎていた。
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明日出発

2012-04-07 20:14:18 | 私・家族・我が安宿
今、デリーのネットカフェから。
京都行きの夜行バスの予約をしようと思ったのだが、なぜかできなかった。
行き当たりばったりで、東京駅で購入するしかなさそう。
成田到着が九日で翌日夜、京都に花見に出かけるのである。

福井に帰郷のついでである。

今日は一日中、土産買いに奔走していた。

これから、久々に主人と赤ワインで最後の酒盛りをする予定。
つまみはピザ、レストランのテイクアウト。

首都ニューデリーのメインバザール、パハルガンジの安宿街に逗留しているが、今回初めて泊まった裏通りのクリシュナロッジが割りに快適で、気に入っている。

食事は日本人旅行者に人気のバーレストラン、グリーンチリで。
中華もインド料理もおいしくて、ランチは、エッグフライドライスとタンドーリチキン、バターナンを夫と分け合った。

デリーはおりしもお祭りで、ドライデー、リカーショップが閉業で、バーはどこも満杯、人いきれにあふれていたが、今日はお店も開いて、やっとワインが買えた。

さて、いよいよ出発が明日に迫った。
スリランカ航空で、コロンボ、トランジット、東京着は九日午前である。
桜が満開の折、楽しみだ。
コメント (1)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする