インドで作家業

ベンガル湾と犀川をこよなく愛するプリー⇔金沢往還作家、李耶シャンカール(モハンティ三智江)の公式ブログ

世界に誇れる逸材(銀座新聞連載エッセイ)

2010-10-29 22:42:05 | 私・家族・我が安宿
銀座新聞ニュースに最新エッセイが掲載されました。
日本でも就労中のIT技術者はじめ、理数や語学に長けるインド人の優秀さが
テーマです。
写真と併せてお楽しみください。

                           

「ITから文学まで世界に誇れるインドの逸材」
http://ginzanews.com/report/1653/
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頼れる身内

2010-10-28 01:35:01 | 私・家族・我が安宿
ついにギヴアップ、医者の弟に再度薬の送付を依頼した。
ひと月前に金沢中央郵便局からEMS(国際スピード郵便)で送ってくれたはず
の、逆流性食道炎の薬の小包がいまだに届かないのである。

ここにいたって、紛失はほぼ間違いない事態となった。
弟によると、当地プリーはEMSの保証管轄地域に入っていないため、局員に届
かないこともあると言われたとのこと。

                              
                    
しかし、過去三回はきちんと届いている。
今回はたまたま運が悪かっただけなのだと思う。
今度は絶対到着すると信じる。

ほんとにインドの片田舎に住んでいると、こういうとき不便である。
超忙しい弟に二度手間をかける羽目になってしまった。
しかし、頼れる弟がいるというのはいいなあ。
私はしみじみ、恵まれていると思う。
身内に医者がいたら、親族としてはやはり甘え頼ってしまうよなあ。
おまけに、費用までいつも弟持ち。
二番目の弟も、彼の総合病院でヘルニアの手術を受けたが、ただで、しかも、今
はゴルフができる までに回復した。
                 
わが自慢の上の弟は浅ノ川総合病院(写真)という金沢一の私立病院で内科医長
として八面六臂の活躍をしている。
http://www.asanogawa-gh.or.jp/b_annai.html

北陸方面にお住まいで内科的症状に苦しむ方は、腕は保証しますので、訪ねてみ
てくださいね。
お姉さんに紹介されましたと一言言っていただければ、手厚く診てくれるはずで
す。

    

*追記
弟からの薬ではなかったが、今日は日本からの吉報が二つも届いて、ラッキー。
一通はほぼあきらめていただけに、うれしかった。もう一通は予想外の吉報。
おかげで少し気を取り直した。この二ヶ月体調不良で苦しんだだけに、これが
契機となって、来月健康を取り戻し運があがるといいな。薬が今度こそ届けば、
治癒は目の前だ。弟様様!

                  
コメント (8)
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ラクシュミー女神の浸水式

2010-10-27 00:01:07 | 宗教・儀式
今日はヒンドゥ教の富貴神、ラクシュミー様の浸水式だった。
六時過ぎ浜に出ると、すでに浸水を終えて戻ってくる住民にぶつかった。
鉦を叩いて、女子供も混じった群集がにぎやかに行き過ぎる。

                         

薄暗くなった波打ち際には、女神様の土台の残骸が打ち上げられていた。
お供えの青い椰子の実も転がっている。
近年汚染が憂慮されているが、宗教儀式だけにやめるわけにもいかないだろう。
自然染料にすると、海や川に優しいのだが。
海はまだ広いからいいが、小さな川だと、大変である。
浸水のたびに、張子の偶像が浮くわけだから、長年のうちに降り積もって、公害
はなはだしいだろう。川底は偶像の骨組みだらけじゃないか。
インドの常、対策らしきものはとられていないようだ。

素足を潮に浸すと、残骸のかけらがくるぶしにごつんとぶち当たった。
自然の貝殻ならともかくも、ごみだから不快だ。
月のない浜には、宵の明星
が上空にひときわ明るく瞬いていた。

十月も下中に入って、空が高くなり、うろこ雲、いよいよ秋たけなわの気配で
ある。
来月中旬には冬季に入って、さらに涼しくなるはずだ。
今現在は日中は少し蒸し暑いが、冷房に奮闘してもらうのもあと少し。

来月はビーチフェスティバルも催される。
ちらほら外人旅行者も増えだした。
これからベストシーズン、暑くも寒くもない絶好の天候だけに外人観光客シーズ
ンに入るのである。
二月初旬までは、私の好きな季節が続く。   

                      
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お気に入りの新ミキサー

2010-10-25 02:30:49 | 私・家族・我が安宿
新しく購入したミキサーの使い勝手がよくて、喜んでいる。

                              

ネットで調べてわかったことだが、Morphy RichardsとはUKNO.1のティー・コー
ヒーメーカー、トースター、ライスクッカーなどのブランドメーカーだった。
どおりで、モダンで使い勝手がよいわけだ。
前のフィリップスとは大違いである。
値段もさして変わらず、品質にここまで大きな違いがあると、後は消費者の賢い
選択次第ということになる。

オランダ外資のフィリップスもインドではポピュラーで、昔から知られたブラン
ドなので、つい銘柄に惹かれて前回買ったわけだが、選択間違いだったわけだ。
こちらが酷使したこともあろうが、三年でがたが来てしまった。
修理して使っていたが、ガーガー騒音がすごいし、きれいに砕かれない。

                                     

インド製ミキサーはスチール製が多いが、今度のおニューの奴は、ジューサーは
プラスチックである。
砕かれる野菜やフルーツのカラフルな色が見えていいし、洗浄にも便利。

実は一番最初に買ったミキサーはダッカ空港の免税店で買ったフランス製で、や
はりプラスチックだった。
十年くらい経つはずだが、修理を重ねていまだにホテルキッチンで活躍している。

                           

外国製だけに最初のものも悪くなかったが、今度のは大当たりで大満足。
食道炎で少量しか食べられないため、朝晩ジュースが大活躍。
大根・大根の葉・キャベツ・にんじん・赤カブ・りんごのミックスジュースを、
さとうきびのブラウン蜜(現地語でグド)を塗りたくったトースト二枚と頂いて
いる。朝は椰子汁(ココナッツジュース)も定番。あと、ブラウン蜜を落とし
たバナナカード(ヨーグルト)も。

           

昼は大根おろしとおかゆのみだが、おしょうゆを垂らした大根おろしがおいしく
て、食欲不振時は最高。
というわけで、体重5、6キロ減で41キロ、げっそりやつれた。このところ太
り気味だったので、はからずもダイエットになったが、理想的には、あと2キロ
ほしいところ。
でも、ヨガをやっていたときは40キロ切ったこともあったので、まだましかも
しれない。

量が食べれないので、ブラウン蜜をたくさんとって、栄養補給現にしている昨今だ。

モーフィー・リチャーズ製のミキサー、インド在住者には超お薦めですよー!

                    

お気に入りのミキサーだから、大事に使おうと思う。
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五つ星ホテルの催しに侵入

2010-10-24 23:40:41 | 私・家族・我が安宿
十月も下旬ですっかり日が沈むのが早くなり、五時半でもう薄暗い中浜に出ると、
何かのファンクションらしく光の渦にきらめく背後のファイブスターホテル、ホ
リデーリゾート(写真)の上空に突如、爆音と共に花火が何連発も打ち上げられ、
私の足をとどめずにはおかなかった。

                    

夜空に打ちあがる満開の華、低空不発もあるが、中空を越えてさらに高く打ちあ
がると大輪の華が咲き、華麗だ。
開いた後、星型にちかちかきらめくタイプだ。
オレンジ、グリーン、赤、白、それらを取り混ぜた二色三色のカラフルなものも。
高い天で打ちあがると、火の粉が私の頭に降ってきそうで、少し怖い。
花火は結婚式などでもよく打ち上げられるが、今日はタイミングぴったし、フル
に光の祭典を満喫できた。

東寄りの浜のラクシュミー富貴女神の偶像を拝んだ後、海沿いに西側に戻って、
にぎやかなサウンドの洩れる五つ星ホテルに立ち寄ってみた。
裏庭の広大な芝ガーデンが会場となっており、しつらえられた舞台では、オ
ディッシー、当オリッサ州の古典舞踏のパーフォーマンスが繰り広げられていた。
オーソドックスなものではなく、ゴッティエ・プオ(一人の息子)といって、十
代前半の少年たちが女装し、踊りながら曲芸まがいを繰り広げるのである。赤、
オレンジ、緑、黄とカラフルな衣装に着飾った七名の少年舞踏家がブリッジや逆
立ち、宙返りで、アクロバティックな型を作り、観客を楽しませる。

                         

こういうとき外人は得で、立って鑑賞してたら、最前席に招かれた。
折しも舞台では、二名がブリッジしたおなかに一人のダンサーが乗って、脇二人
が寄り添うような型を作り、ブリッジの中にまた二人寝てという、技が繰り広げ
られていた。
その後も、七名の女装少年たちは数々の曲芸を披露、会場からは拍手が沸いた。

  

舞台の背景はモダン抽象アート風の造型で、カラフルな照明がすばらしい。背景
に白い花模様や矢車模様が浮かんだりするのである。
十一月のホテル協会主催のビーチ祭りでも催しがあるが、よっぽどモダンである。
さすがファイブスター、金をかけてるわいという感じ。
もちろん、お金を払うのは、依頼側、Green India Pariwar(GIP)社とかいう主
催名が背後にあったが、同社。なんの会社だろう。そのまま訳せば、緑のインド
家族社、だ。
私の隣のソファーに座っているのは社主・重役連のようで、ひっきりなしに社員
と思われる人々が挨拶に訪れる。

                 

ちゃっかり侵入させてもらって得した私、お次は、オスカー映画「スラムドッグ
・ミリオネア」の主題曲・ジャイ・ホーのダンスを堪能、マドラスのモーツアル
トといわれるARレーマン作曲の有名な歌だ。白いTシャツに光る水色のたすき
がけモールをつけて、コバルトブルーのロングスカートを翻して踊る女性三人に、
同じ水色モール胸当てのある白のTシャツ・ズボンの男性三名のコンビが、軽快
なアップテンポの曲に併せて、ダイナミックな踊りを展開。

                              

その次はプジャ・ロイとかいう名の女性シンガーが、赤のミニスカートにそろ
いの赤のブーツというどぎつい衣装で歌を披露、インド人は大音響好みなので、
耳がツーンとなるほどだ。
二曲聴いて立ち上がった。けばけばしい衣装のあまり美人でない前座歌手といっ
た感じで、今ひとつだった。

観客席の立ち並ぶ後方には軽食コーナーもあったが、ここでは外人があだとなっ
て、ただ食いはかなわなかった。どっちみち食道炎で飲食できなかったけど。
それにしても、社員旅行の歓待会みたいなもんだろうか。
それにしては家族が多い。社員の家族も招待しているのだろうか。
ホテル内はとりどりの照明で美しく飾られ、社員たちが右往左往していた。

                                         

インド人は鑑賞マナーがなってないので、演技中でもしょっちゅう立ったり、舞
台の袖には携帯やデジカメで写真を撮るやからがぞろぞろ、おとなしく鑑賞して
いる人は半分にも満たない。
脇のスクリーンに同時進行で舞台演技も映し出されていたが、こちらは粗悪で、
8ミリ並み。

それにしても、思いがけず、最前席に座れてラッキーだった。
初めて五つ星ホテルの催しに侵入したが、思った以上によくできているのに驚か
された。
ホリデーリゾートはとくに結婚式などファンクション慣れしているので、お手の
物のようだ。
プリーは田舎で娯楽がないため、地元民も、裏門のところに群がって、興味しん
しんに歌と踊りと音楽の祭典に酔いしれていた。
ちょっといい服着てれば、侵入できるんじゃないか。
地元民なら、顔を知られているからやばいか。
でも、旅行者ならそ知らぬ顔して忍び込み、軽食ただ食いして、催しを楽しんで
もわからなさそうだ。社員かどうかの区別なんて、スタッフにもつかないだろう。

予想外のエンタテイメントにあずかって気分転換にはもってこい、ほくほく顔で
帰路に着いた。

        
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ラクシュミー祭でお参り

2010-10-24 23:01:38 | カルチャー(祭)・アート・本
恐怖の悪魔成敗神・ドゥルガープージャのあとは、見るからにやさ美人型の富貴
女神、ラクシュミー様のお祭り。三日前の満月時スタートしたが、海辺に出ると、
背後の砂浜の一角に仮設寺院・パンダルが出ていたので、いつものように見学に
行った。

                

今年の女神様は去年に比べるとより美麗で、紙製の黄金の冠をまとい、鮮やかな
ぼたん色の地に細かい水玉模様のあるサリーを召されていた。四手の二つには開
花した蓮とつぼみの蓮を持たれて、蓮のうてなにお立ちになられている。蓮尽く
しの華麗な女神様だ。
両脇には守護神のように白象が控え、崇めるように後ろ足で立って、巻き上げた
長い鼻を神様に差し出していた。象の首元にはマリーゴールドの花輪が幾重にも
かかり、女神様もジャスミンとマリーゴールドの長い花輪を架けておられた。背
景の垂れ幕は幾羽もの孔雀が並んだ模様。神前には、素焼きの壺口に乗った青い
椰子の実が供えられていた。

      

偶像には豪華版もあるので、つつましやかだが、去年より格段にいい。赤紫の新
調のお召し物に白い美人顔がいっそう惹き立つようだった。ドゥルガー女神はき
りっとした両目の釣りあがった少しきついお顔だが、ラクシュミーは本当に優し
い顔立ちだ。ほっと心が和むような穏やか美人である。ちなみに、ベンガル美人
は切れ長の目の釣りあがったキャットタイプの美女が多く、気性の激しいドゥル
ガー型だ。男性から見れば、奥さんにはやはり、ラクシュミー型ではなかろうか。
富ももたらしてくれるし、飲酒癖を武器を振り回して退治されてはかなわない。

                               

ラクシュミーは富と繁栄の女神さまだけあって、商売人に人気が高いが、私もど
ちらかといえば、ドゥルガーより好きである。当地プリーのシンボル寺院、ジャ
ガンナートテンプルの主神、ジャガンナートロードの奥さんもラクシュミー、さ
すがにクリシュナ神の化身であるジャガンナート様は目が肥えている。

このお祭りになると、男どもがギャンブルに熱中することでも有名。
浜に出る途上、路面に敷物を敷いてトランプに興じる男三人を目撃したが、もち
ろんお金が賭けられるのである。賭博は吉兆の印とされているからだ。
しかし、一日では終わらず、延々耽溺して、大損するやからもいるようだ。
よって、この時季になると、盗難が急増する。
泥棒に入って損失金を埋め合わせようとする不届きな奴らが多いからだ。

                                        

インドの場合、お祭りと賭けは密接に結びついている。
コメント (7)
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クリケットに熱中するインド人(銀座新聞連載エッセイ)

2010-10-23 02:07:21 | 印度の玉手箱(銀座新聞連載)
銀座新聞ニュースに最新エッセイが掲載されました。
クリケットに夢中のインド男たちがテーマです。
写真と併せてお楽しみください。

クリケットに熱中するインド人、選手の報酬は20億円
http://ginzanews.com/report/1647/


                           
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サントーシーさん去る

2010-10-23 00:02:58 | 私・家族・我が安宿
本日21日は、19日朝からわが安宿ラブ&ライフにご宿泊いただいていたなじみ客、
サントーシーさんがブッダガヤに向けて発たれる日(巻頭写真はコッテージの一
棟で、右側が彼女にお泊り頂いた部屋)。
最終日ということで、お昼をご馳走させていただくことにした。
 メニューは当ホテル自慢のコック手製の、ベンガル特産のヒルサ
(hilsa, 川をさかのぼって産卵するかつおの一種でバングラデシュの国魚でも
ある)という魚カレーに、ベンガル海で獲れる新鮮な殻付き海老カレー(タイ
ガープローンといわれる中海老で、頭を殻付きにすると、みその甘みとこくがで
て絶品。頭はこりこりしておいしいのだ)、豆カレー、ダル(豆スープ)、揚げ
魚、インド風ナッツ・レーズン入りのバター風味野菜混ぜご飯、サラダで、デ
ザートはこれもベンガル名物スウイート、ロショゴラ(甘ったるい蜜に浸したミ
ルク風味のふんわり小麦粉ボール)。

                         

インドの常でボリュームたっぷりで召し上がり切れなかったようだが、カレーも
どうやらお口に合ったようでほっとした。

何せ、サントーシーさんは美食家、日本におられたときは都内のインド料理店総
なめの大のカレー党であられただけに、お気に召していただけるか心配だったが、
どうやらパスしたようだ。思ったよりスパイシーでなく甘めなので、驚いておら
れた。当オリッサ州のカレーはわりとマイルドで、あまり辛くないことで有名、
それだけに日本人には食べやすいといえるが、スパイシー味に慣れたサントー
シーさんだけに、本音はやや物足りなかったかもしれない。

昨夏からあこがれていたインド移住を果たし、首都の大企業に勤務中の彼女だが、
現地に住むようになってから、カレーはあまり食べる気がしなくなり、もっぱら
日本料理を自炊してらっしゃるとのことだったので、カレーじゃないほうがいい
かなと思って確認すると、やはりカレーがいいとおっしゃる。で、我が家の家庭
料理、夫や息子がいつも食べてる常食を召し上がっていただくことにしたのだ。

     

出発までの二時間、またオフィスで歓談。昨日は観光バスでアジア一のラグーン
として名高いチリカ湖ツアー、三時間のボート島巡りでいるかも目撃する幸運に
恵まれたとのこと、出発前お勧めしていたかん水湖で獲れる小蟹カレーも試され
たようで、こくのあるチリカ特産ならではの美味なカレーにも舌鼓を打たれたよ
うだった。まさにフレッシュなシーフード三昧、二度目のプリー滞在を大いに満
喫なされたようだ。

                     

今後の予定地ガヤ、ブッダガヤ、パトナーは折しもビハール州議選が始まるだけ
に、治安に注意なされるよう勧告、しかし、旅慣れた彼女のこと、何事もなくエ
ンジョイして無事お住まいのデリーに戻られるであろう。
レセプションオフィス前で、颯爽たるバックパック姿でサイクルリキシャに乗り
込むサントーシーさんに名残惜しげに別れのご挨拶、リキシャは混雑するメイン
ロードを縫うように走り出した。

  
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ベンガル湾季節便り/薔薇色の夕色

2010-10-20 23:21:47 | 私・家族・我が安宿
今日は日のあるううちに浜に出た。
夕日は沈んだ直後だったが、名残りが鮮やかで朱鷺色に燃え立つ海の華麗さに見
とれた。波打ち際に立ち尽くす私の体まで染まっていくような壮麗な夕焼けだ。

                                             

東寄りの上空には満月に近い月が煌々と金色に照っていた。
麗月とサフラン色の鮮やかな夕焼け、自然の絶妙なハーモニーに息を呑む。
海は透明感のある碧(あお)、汀の砂は鮮烈な西空を鏡面のように反映してくれ
ない一色にきらめく。

やがて、色のない夕闇が落ちてきた。

満潮の割には穏やか目の海原には何艘かの船が出ていたが、宵闇にいさり火がぽ
つぽつと瞬きだした。

踵を返すと、背後の浜では焚き火が焚かれ、闇を橙に彩っていた。ゆっくりと帰
途をたどりつつ、ふと空を見上げると、宵の明星が月と平行の稀な位置でひとき
わ輝かしい光彩を発していた。

                    
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五年ぶりの再会

2010-10-20 22:40:58 | 私・家族・我が安宿
日本からの薬が届かず食道炎に苦しんでいるさなか、昨夕久々にバザールに出て
新しいミキサーを購入した。ジュースがプッシュ式とグラインダー式の両タイプ
で作れ、カレー粉・マサラや、コーヒー豆なども挽くことのできる、四個の切り
替え式の、モダンでしゃれたデザインで、お値段はお祭ディスカウントしてもらっ
て、3000ルピーちょっとだった(日本円にして6000円以下)。

                               

Morphy Rechardsというブランド名だが、名前からしてどうも外資のようだ。デザ
インが垢抜けているし、前の原始的な型(Philips、こちらもオランダ外資)に比べ
ると、優れもの。
早速使ってみたが、前のガーガーうるさかったやつに比べると、静かで格段にいい。
ダイヤルも一番弱で、野菜やフルーツがきれいに砕かれる。
つつましやかだが、我が家のプージャの買い物はこのミキサーということになりそ
う。
ドゥルガー大祭前後は、人々がショッピングに繰り出すので、お店屋さんは稼ぎ時
なのだ。晴れ着を新調する習慣があるので、とくに衣装屋さんは大繁盛だ。
バンガロールの大学院で勉学中の息子は結局、休暇がとれず戻ってこず仕舞いだっ
たが、前回の八月帰郷時、日本円にして一万円近く奮発しておニューのドレスを
買ってあげたので、プージャの新調着はなくとも満足しているだろう。

                                    

ミキサー購入がてら、西の浜のケーキ屋さん・モンギニスにも立ち寄って、チョコ
レートケーキをお客さま用にあがない、駅のキオスクで雑誌も求めたが、さすがに
路上は行きかう車で大混雑、人出も多く、少し疲れた。
戻って、八時から、今朝無事わが安宿ラブ&ライフにたどり着いたサントーシー
さんと歓談、チョコレートケーキとレモンティー、マンゴージュースでおもてな
ししたが、私は食道炎で飲食物はパス。私の本の読者であられた彼女が当ホテル
を訪ねてくださったのは今から五年前。久々の再会に話が弾んだことはいうまで
もない。
昨夏首都デリーに移住なさったサントーシーさんの現地生活の話題を中心に盛り
上がった。

                

大企業勤務の傍ら、コモンウエルスゲームの観戦や現地映画鑑賞、旅と、現地生
活をフルにエンジョイなさっているサントーシーさんは、インドとカレーにぞっ
こん入れあげている行動的な女性だ。

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