インドで作家業

ベンガル湾と犀川をこよなく愛するプリー⇔金沢往還作家、李耶シャンカール(モハンティ三智江)の公式ブログ

息子を無事送り出し、久々のタイ経由で日本へ

2006-08-05 23:42:59 | 
<7月2*日>
息子を無事大学に送り出して一週間、この間携帯で連絡を取り合っていたが、まずい
と思い込んでいた寮の食事が予想外に美味で、食べ放題の北インド食だったとかで、
思わずよかったね!と歓声が漏れでてしまった。

先の寄宿舎は学費が高いわりに食事がお粗末で、帰郷のたびにやせ細って現れたのも
のだったが、今度はさすがにそんな心配はなさそう。

いったいに学校の食事はまずいと相場が決まっているが、寮費が高いのに見合うべ
く、くだんのカレッジは良心的でいっさい手抜きしてないらしい。
淡白な菜食ミールがポピュラーな南インドであるにもかかわらず、豪勢なこってり北
インド食を出すとは、なかなか見上げたもの。

ところで、我が愚息は、大学が決まるまでの半年以上自宅にいたため、体重はみるみ
るうちに10キロ増、上腕、胴、腰とお肉がついて堂々たる体格に、40キロそこそ
この母は、おなかの出っ張った肥満の父に優るとも劣らぬ体躯に恐れ入ることしき
り。

顔面にきびの花盛りでお年頃、4年前もうひとつの母国・日本を初訪問したときに
は、途上のタイでも日本でも、ハンサム、かわいいの連発、手放しの賞賛を得まく
り、母の私はニンマリ、が、いまやその面影は遠く、ほんとでっかくなったなあとい
う、見上げる感じなのである(どこをとっても、かわいいという言葉はちょっと出て
きませんねえ)。

大学はジム完備なので、エキササイズすると言っていたけど、ほんと願わくばこれ以
上太らないでほしいと、心中ひそかに祈った母であった。

<7月2*日>
久々にヨガ教室に。レッスン後、インストラクターのマノウジに写真を見せられる。
6年前の16歳のときに20州が参加して行われたヨガ競技会で見事トップの栄冠を射止
めた際の記念写真で、えーっ、ナショナルチャンピオンというのはうそじゃなかった
んだあと私は唖然。

つい最近まで夫にヨガを授けてくれていたインストラクター、ガネーシュによると、
ミーチョ(真っ赤なうそ)とのことで、チャンピオンは奴じゃなくて、俺だよと
言われていたのだが。

となると、現在22歳で、4歳から始めてヨガ歴17年というのもほんと? ガネーシュ
によると、マノウジのヨガ歴はせいぜい5年とのことで、あざむかれていたと
知ったとたん、彼への信頼は頭から音を立てて崩れ、近頃はアドバイスもいい加減に
聞き流していたのだが。

家に帰って冷静に考えてみるに、6年前はたしかに16歳の若さで見事栄冠を射止める
などの傑出した技能ぶりを示したが、その後経済的な理由もあって、競技会に参加す
るチャンスがなく、影が薄らいでいるということらしい。
日に何時間くらい練習しているのと聞くと、たったの2~3時間との答が返ってきたと
ころからも、チャンスに恵まれずうだうだしているうちに、技術にも衰えが忍び寄っ
ているようだ。

マノウジに比べ経済的に恵まれているガネーシュやビティカは今年の1月ポンディ
チェリーで開催された国際競技会に参加する機会に恵まれ、見事5・6位入賞を果たし
たばかり。

オリッサ州では、ヨガ競技者への援助のようなスポンサーシップはないことも災いし
て、あたら若い才能を乱費しているように見受けられた。

申し訳ないが、前インストラクターのビティカに比べると、教え方もいまいちで、そ
もそも所属する団体が異なることからメソッドが180度くらいちがい、旧メンバーの
私には混乱はなはだしく、最初ちょっとフォローしただけで、あとは勝手に自分でや
るという日々が続いていたのだ(とりあえず現時点での、私にとってベストインスト
ラクターは、ビティカのグルである香港在住のジャメシュワラ師)。

性格は子供好きで悪くなく、現地語の話し相手としては楽しいのだが(マノウジは英
語が話せない)、なにせ肝心のヨガがとろい、もちろんゆっくりやった方がいいこと
はわかっているが、彼のはいちいち1、2、3と順番の号令をかけながらの桁外れのと
ろさで、超スピードのビティカの下で8ヶ月習った私にはついていけそうもなかった
のである。

先生が変わってメンバーも次々とやめていき、現在は子供が十数名と、大人はなんと
私一人という寂しさ。人気のジムに比べ、生徒数が減少する一方のヨガはついに、教
室までこれまでの冷房付きのビル内から、奥の地階へと押しやられ、蚊のぶんぶん飛
ぶなか蒸し暑いのをこらえ、アサナを組まされる哀れな生徒たちなのである。日本は
じめ外国では大ブームのヨガも、インドでは病人を除いてまったく人気がなく、衰退
する一方である。

それでも、ヨガメートがほしい私は折を見ては、通い続けているが、以前のような熱
心さはとうに失せた。
今も最高のレディインストラクターと慕うビティカは、西の浜の外れにあるアシュラ
ムで教え続けているのだが、いかんせん、朝が早すぎることと、アシュラムが距離的
に少しあるため、参加しにくい。

というわけで、今日も、元気なエネルギーのおすそ分けをもらうため、歓声の響き渡
る教室で一人黙々とアサナを組んだ私なのであった。

<8月*日>
息子が晴れて大学入学し、やっと帰国の日程が定まった。今回はタイ経由で帰ろうと
思っているので、わくわく。体調が優れず、2年間は直行便、タイをパスする羽目を
余儀なくされていたのだが、久々にインド以外の異国の雰囲気を楽しめそう。とはい
いつつも、今年はプジャ大祭が10月初めと早いので、あまり時間がなく、それまでに
は帰ってこなければならない。プジャ後は、大々的なホテルの改築も予定している。
それではみなさん、二ヵ月後にまたこのページでお会いしましょう(というわけで、
「ベンガル湾風任せ」はしばらく更新をお休みさせていただきます)。
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