雨期明けの尋常でない暑さが続いている。
浜に出ても、風がない。
月も雲に隠れて、真っ暗だ。
月夜の浜辺は乙なものなのに、長いこと月にまみえていない。
早いもので、明日から十月。
陰暦で言うと、旧暦の正月祭り、ディワリーも今月中のはず。
一足早い正月祭。
そういえば、今年も余すところ三ヶ月のみ。
私にとっては、かなりラッキーな一年となった。
亡父の伝記小説も出せたし、小説でささやかな賞ももらった。
本日は午後八時半から、夫と水入らずで赤ワインを飲んだ。
今ほろ酔い加減のなか、これを書いている。
三十数年ぶりに福井の旧友三名との交流も復活したし、なかなかいい年だったと思う。
とはや、年越しムード。
ワインパーティーまで、今月締めの原稿をチェックしていた。
この中篇小説は、その昔故吉行淳之介氏に持込して、お読みいただいたものだ。
なんと、完成までに25年も費やしてしまったことになる。
ようやく完成作に近づきそうで、著者としても感無量である。
ジャンルは恋愛小説。しかし、単なるラブストーリーでは納まらぬ、インドが舞台のかなり異色の怪奇?恋愛小説だ。
三十歳のときに書いたオリジナルを改筆したものなので、かなり若いタッチだ。今の自分から見ると、気恥ずかしくなるような文章もある。
が、当時でなければ、書けない叙情にあふれた美しい小説と思う。
この三十台の総決算ともいうべき激烈な恋愛事件が私をして、インドの当地プリーへと移住せしめる顛末になったのだ。
私が青春の総決算をこめて熱烈に愛したインド男性にささげる作品だ。
彼は今国会議員、新聞やテレビにもときどき顔を出す成功した政治家だ。
しかし、現世において、彼に再会することはもうないかもしれない。
同じインドに暮らしながら、地球の最果てに隔てられた仲、再会するとしたら、来世で、今世に成就しなかった心残りを果たすことになるのだろう。
近い将来、この作品が陽の目を見ることを祈るのみだ。
浜に出ても、風がない。
月も雲に隠れて、真っ暗だ。
月夜の浜辺は乙なものなのに、長いこと月にまみえていない。
早いもので、明日から十月。
陰暦で言うと、旧暦の正月祭り、ディワリーも今月中のはず。
一足早い正月祭。
そういえば、今年も余すところ三ヶ月のみ。
私にとっては、かなりラッキーな一年となった。
亡父の伝記小説も出せたし、小説でささやかな賞ももらった。
本日は午後八時半から、夫と水入らずで赤ワインを飲んだ。
今ほろ酔い加減のなか、これを書いている。
三十数年ぶりに福井の旧友三名との交流も復活したし、なかなかいい年だったと思う。
とはや、年越しムード。
ワインパーティーまで、今月締めの原稿をチェックしていた。
この中篇小説は、その昔故吉行淳之介氏に持込して、お読みいただいたものだ。
なんと、完成までに25年も費やしてしまったことになる。
ようやく完成作に近づきそうで、著者としても感無量である。
ジャンルは恋愛小説。しかし、単なるラブストーリーでは納まらぬ、インドが舞台のかなり異色の怪奇?恋愛小説だ。
三十歳のときに書いたオリジナルを改筆したものなので、かなり若いタッチだ。今の自分から見ると、気恥ずかしくなるような文章もある。
が、当時でなければ、書けない叙情にあふれた美しい小説と思う。
この三十台の総決算ともいうべき激烈な恋愛事件が私をして、インドの当地プリーへと移住せしめる顛末になったのだ。
私が青春の総決算をこめて熱烈に愛したインド男性にささげる作品だ。
彼は今国会議員、新聞やテレビにもときどき顔を出す成功した政治家だ。
しかし、現世において、彼に再会することはもうないかもしれない。
同じインドに暮らしながら、地球の最果てに隔てられた仲、再会するとしたら、来世で、今世に成就しなかった心残りを果たすことになるのだろう。
近い将来、この作品が陽の目を見ることを祈るのみだ。