インドで作家業

ベンガル湾と犀川をこよなく愛するプリー⇔金沢往還作家、李耶シャンカール(モハンティ三智江)の公式ブログ

ベンガル湾季節便り/ロゼワイン色の夕暮れ

2010-09-30 23:30:15 | 季節・自然
久々に日のあるうちに浜に出た。
海辺にたどり着くころには日は沈んでいたが、今日はやや曇りがちだったので、
夕日は見えなかったようだ。その代わり名残の夕焼けが鮮やかで、サフラン色に
燃える西空に見とれた。
引き潮の穏やかな波が退いた砂面が鏡のように華麗な彩雲を映し、くれないにき
らめく。
穏やかな海は清涼な青磁色。
ひたひたのうしおに素足を浸しながら歩いた。
貝のかけらがたくさん砂中に埋め込まれ、足裏にちくちく刺さる。
この季節は海風がなんとも気持ちいい。

                    

夕焼けはローズから淡い紫に色を変え、宵闇にあっというまに沈んでしまった。
これから冬季に入ると、サンセットが一段と壮麗になる。
もう十月だが、秋といっても、十月は空気が乾いたかんかん照りの日が続き、こ
れはこれで高湿度の蒸し暑さと違って、結構暑いのである。
冷房不要になるのは十一月初旬。
二月中旬までは暑くも寒くもない、ベストシーズンが続く。
今年も雨が降らず、暑かったが、あと少しの辛抱だ。
お祭りも多くなることだし。

            

今月半ばのプージャー大祭でわが安宿は、押しかけるローカル観光客で満杯にな
るだろう。
嵐の前の静けさ、ロッジのペンキ塗りも始めた。
ホテルもこれからが稼ぎ時、おかげさまでそこそこ繁盛させてもらってるが、改
装工事が中途なので、余剰資金はそっちに回すつもりだ。

                          
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雨期明け間近の蒸し暑さ

2010-09-28 01:23:05 | 私・家族・我が安宿
十月三日にニューデリーで開催される予定のコモンウエルスゲーム(イギリス連
邦に属する71ヶ国が参加して4年ごとに開催される総合競技大会で、裏オリンピッ
クといわれる)に関する記事がこのところ続いているが、今度は選手村の南アフ
リカチームのクオーターに蛇が出て、物議をかもしている。危険だし、ベースメ
ントも水浸しで汚いとの不平が、南ア代表団から洩らされた。
デリー政府が非常時下体制で躍起になって美化を進めているが、水曜デッドライ
ンに果たして間に合うんだろうか。

                

野犬や猿の追放に首輪付き尾長ざるを置いているようだが、相次ぐ批判に、イ
ンド政府の面目丸つぶれである。恥の上塗りで国の名誉に関わる問題だ。
しかし、中には選手村の改善をほめるチームもあって、完璧とは言いがたいが、
徐々にいい方向に向かっていることだけは確かなようだ。
崩れた歩道橋も軍が補強、来月三日の開催に間に合わせるべく、関係者は躍起
になっている。
お掃除係のスイーパーさんもほんと大変だ。

汚いトイレやバスタブ、犬の糞が転がったベッドなど、写真公開されたため、と
にかく選手が住める状態にすべく必死。

                        

イギリスのチャールズ皇太子が開会宣言、インドのプラティバ・パテル女大統領
がゲームを開催しますとの提唱を行うようで、どちらが開会の指揮をとるべきか
問題になっていたが、公平に分けたようだ。

閑話休題。
九月もあと三日で終わり。
体調を崩して、ちんたらやってるうちに過ぎてしまった。
でも、睡眠時間をたっぷりとって、朝晩バジラアサナ(座禅)とシャバアサナ
(仰向けの大の字に寝転がる屍のポーズ)のヨガでリラックス、パワンムクタ
アサナ(ガス抜きのポーズ、仰向けになってそろえた両膝を抱え、息を吸って頭
をゆっくり持ち上げ息を吐き出して静止するポーズ、別名胎児のポーズとも言わ
れ、膨満感にいい)とウッタンパダアサナ(仰向けに寝て下肢をそろえて心持持
ち上げるポーズ、制酸にいい)が功を奏して、だいぶ調子がよくなった。食事も
普段の七分目とってるし、土台これまでが食べすぎだったので、今くらいがちょ
うどいいのかも。医者の弟に指示された、食後一時間の横にならず起き上がって
の休憩や、胃病にいいココナッツウオーターや、食道のつかえが一時的に降りる
牛乳、制酸剤代わりのガムも、いいのかもしれない。 食べながらタイプ打ち休憩
をとらず仕事し続けていたライフスタイルに大いに問題があったことは言わずもが
な。これでは、胃もおかしくなろうというもの。反省している。

            

やれやれと、一息。
この分だと、弟からの薬が届くまでに治るかな。
以前弟から送ってもらった大塚製薬のムコスタという胃薬が切れてしまったので、
今現在は薬は服用していないのだ。

来月にはどうやら本調子に戻りそうでほっとしている。
懸案の原稿が控えているが、マイペースで焦らず進めようと思う。

雨期明けが近いため、当地は蒸し暑さが舞い戻って日中はエアコンが必要なくら
いだが、浜に出ると、風がなんとも気持ちよくて、秋の兆し。日の落ちるのがめっ
きり早くなって、六時半でもう薄暗い。おとといはあるかなきかの暗いオレンジ
色の月が東寄りの低空にぼんやり出ており、戻るころには鬱金にきらめいてなか
なか乙なものだったが、今夕は月は出ておらず、宵の明星がその分夜空にひとき
わ煌々と瞬いていた。引き潮で波も穏やか、黒い水平線にはトパーズの数珠のよ
うにいさり火が点々ときらめいていた。
高い夜空には、星も数粒瞬いていた。
西のホテル街の灯が七色にきらめき、虹の帯を濡れた浅瀬に映しだす。

                             

ぷうんと鼻をつく磯の香に深呼吸してリフレッシュした後、ゆっくり帰路をたどっ
た。
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コックが戻ってきた

2010-09-25 01:14:06 | 私・家族・我が安宿
五年前までうちに勤めていたコック、プロマドが数日前から復帰、大変重宝して
いる。十年間勤務してくれた彼が、国鉄に職を見つけて辞めることになったとき
は、私よりも夫が落胆、何せ夫のカレー食を一手に引き受け、練達コックだった
だけに、以後の後釜を見つけるのが大変だったのである。国鉄のお給料はうちよ
りいいため、しょうがないかと涙を飲んだのだ。
私自身は自炊だから、料理に関しては困らなかったが、彼はメカにも長け、故障
しょっちゅうの電化製品を直してもらうのに役立っていたから、いなくなって本
当に困った。

        

何せ、うちのだんなは男のくせにメカ音痴ときている。車の運転もできないし、
電熱器を直してもらうのですら、危なっかしい手つきでかえって悪くしてしまう
くらい。
ホテル業の前は司法書士だったため、頭脳ばかりでかくてやわなんである。

この三ヶ月、ヒーターが壊れたままで、熱いお風呂に入れず困っていたが、プロ
マドが三十分ほどいじったら、たちまち改善、バスタブにお湯がたまり始めた。
おかげで、久々にお風呂を堪能できた。
インド人は水シャワーしか浴びないが、日本人の私はお風呂だけはと、当時は高
かったけど、州都でバスタブを買って取り付けたのである。
というわけで、この十年日本式風呂を堪能してきた。水だけでは、どんなにきれ
いに洗ったつもりでも、垢がたまるのである。インド人浮浪者が真っ黒なのは、
地黒だけでなく、駅や路頭の手押しポンプでしか水浴びしないから、垢が振り積
もりなおさら黒くなるのだ。

それが、窓からいたずら猿が忍び込み、ヒーターのパイプをかじって無残にも壊
していきやがった。
例によって例のごとく、メカニックは呼べども呼べども、来ない。
やっと来たと思ったら、修理が不完全で、三、四度やり直しさせてもだめ、その
うちまったく顔を見せなくなってしまった。

                        

こうなったら新しいのを買うしかないかと断念していた矢先だったのだ。
ACもスタビライザーといって、電力安定器が壊れて、作動したりしなかったり、
外の電線のつながり具合にも問題があるようで、困っていたが、すぐ直してもら
えた。インドの電力事情は最悪で、電力が一定しないため安定器は必需品だが、
しょっちゅう電力量が上下してるから負担が大きく、すぐ壊れるのだ。
水洗トイレの水も流れなかったけど、無事直してもらえた。
ありがたや。

彼のカレー料理はかなりしつこいので(マサラというカレー粉をたくさん使うせ
い)、私は苦手なのだが、夫や子供はお気に入り。健康のためマサラや油を少な
めにするよう、息子は以前指示したこともあった。以後おいしくなったようだ(
日本人の血が半分混じっている息子はしつこいカレーが苦手)。

しかし、プロマドの作るインド風混ぜご飯は辛くなく、天下一品である。
これまで、ときどき日本人旅行者にもご馳走したりしてきたが、好評だった。

                                         

それと、和食のレシピもいくつか教えてある。
もしかして、とっくに忘れてしまったかもしれないが。

英語も話せるので、マネージャー代わりもオーケーである。
一小ホテルのコックにしておくには惜しいなかなかの頭脳の切れる男でもある。
で、肝心のお給料だが、3000ルピー(三食付)。日本円にしてたったの6000円だ
が、インドの物価は日本の十分の一。安ホテルで3000ルピーのサラリーといった
ら、いいほうだ。掃除専門使用人など、いまだに500ルピー。三食付でチップな
どのエクストラ収入があるが。
うちにしては弾んだほう。
一年前国鉄を辞して以降、別のホテルで働いていたところを、夫が引き抜いたの
である。



いやあ、ありがたい。
気心が知れてるし、過去十年の勤務歴がものを言って、ホテル内のあらゆること
に通じている。
もう一人、彼と同時期勤めた元マネージャー、バギもうちで働きたがっており、
何ヶ月に一度かここに妻子同伴で遊びに来るたび、切り出されるが、彼の場合、
一家ごと移ってくるから、家族も引き受けねばならぬ重荷があって、いい返事が
できないでいる。
信頼できるいい奴で、日本人旅行者の受けもよかった。
今現在は、90数キロはなれたチリカ湖付近の村で雑貨屋さんをやっているのだ。
先月訪ねてくれたときは、一歳に満たない次男のトゥルシー坊やが丸々肥えて超
かわいくて、私の頬はほころびっぱなし。美男美女夫婦なので、子供も超キュー
ト。
インドの子供は目が大きくて、かわいい子が多いのだ。

                            

なにはともあれ、また辞められたりしないよう、使用人といい関係を築いていき
たいものだ。昔は私も厳しかったが、年齢と共に練れて鷹揚になったつもりだ。
元々愛想のいいほうではないので、ぶっきらぼうになってしまうこともあったと
思うが、やはりいい仕事をしてくれたときや、家電を直してくれたときは、ほめ
たりお礼を言ったりすることは必要だと思う。
いなくなるまで、当人のありがたさというものはなかなかわからないもんなのだ。
今度は気をつけるぞ。

            
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胃にいい椰子汁

2010-09-25 00:50:08 | 食・健康
うちの庭に生えている椰子樹から獲れたての青いココナッツの実をもいでもらっ
て、なたで先端を割って、中の椰子汁を飲み続けて四日目。
ココナッツウオーターは胃病にいいのだ。
ココナッツ風味の香ばしい、甘くとろりとした液はおいしい。
インド人の大好物で、夏になると、飛ぶように売れる。
浜にも椰子売り、青い実をいっぱいぶら下げた行商がやってくる。

                                 

脱水症状に陥ったときの栄養液にもなる。
市販の塩分入りブドウ糖顆粒(エレクトラルという銘柄が有名)だと、ケミカル
汚染が心配だが、自然のものは安心だ。

ホテルの裏庭は椰子林になっているから、毎日飲んでも大丈夫。
自然の恵みはなんとありがたいのだろう。
これまで椰子汁が体にいいことはわかっていたが、サーバントに命じてもいでも
らわないといけないので、なんとなく面倒でめったに飲むことはなかったのだ。

いたずら好きの猿にばっかり、盗られて損したなと思う。
改めて飲んでみると、こんなにおいしいものだったなんて、感激である。

                                           

青い実が熟して茶色い固い実になると、中の実はカレーの素材や、お菓子にも使
われる。
椰子の葉は枯れさせて屋根を葺いたり、塀にしたり、大活躍。
うちには、椰子にバナナにマンゴー、パパヤと果樹がたくさん。
獲れたてのバナナのフレッシュさは筆舌に尽くしがたい。
モンキーバナナといわれる黄色の小さい実ではなく、青くて大き目の房で、これ
がおいしい。早くバナナも獲れないかな。
マンゴーはなかなか実がならない。でも、二度ほどフレッシュフルーツを食べた
ときは感激した。
パパヤは青い実を煮物で大根代わりに用いる。
大根に似た味でしゃきしゃき柔らかく口中で溶け、美味。
大根もそろそろ出始める季節だが、夏の間はパパヤがもっぱら代わりを務めてく
れる。

ココナッツウオーターとパパヤは、肝炎にもいいのだ。

自家製フルーツはよいなあ。
体力が落ちているときだけに、自然の恵みに感謝感謝である。

                              
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ベンガル湾季節便り/中秋の名月

2010-09-25 00:33:07 | 季節・自然
自宅のベランダから夜空を仰いで、東寄りの低空にオレンジ色のまん丸お月さん
が浮かんでいたため、そうか、今日は満月の後だなと悟り、七時過ぎだったけど、
浜に出てみることにした。

体調を崩しているので、少しふらふらするが、なんとか海辺にたどり着いて、ベ
ンガル湾の侵食で土手のように盛り上がった砂堤に腰を下ろして、久々に磯の気
を嗅いだ。
ぼうっとおぼろだった満月が黄味を帯びて、煌々としたこんじきに輝きだし、月
下の海は凪いで美しい。
そういえば、今夜は昼と夜の長さが同じになる23日の秋分の後の満月だけに、格
別だ。

       

満潮の波の荒々しさに驚かされる。
地響きを立てて、高く弾ける。
雨季の終わりということもあろうか。
しばらく、大波の波動を漫然と見続ける。
ガネーシャー祭も浸水式が終わって、今現在はオフ。
でも、あと三週間もすれば、大きなお祭り、プージャーがある。
嵐の前の静けさ。
ベンガル地方、とくにカルカッタはドゥルガー女神のプージャーで有名だ。
あちこちの仮設寺院に競って祀られた華麗な女神様の偶像が参拝客の目を楽しま
せる。

浜を後にするころには、中秋の名月は白く色を変えていた。

                                
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インドの中の異国(銀座新聞連載エッセイ)

2010-09-25 00:12:15 | 印度の玉手箱(銀座新聞連載)
銀座新聞ニュースに最新エッセイが掲載されました。
写真と併せてお楽しみください。

                             

広すぎてインド人も知らない自国の中の「異国」
http://ginzanews.com/report/1629/
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CWGの出場辞退

2010-09-23 01:05:32 | ラッパー子息・音楽ほか芸能
10月3日に首都デリーで開催される予定になっているコモンウエルス・ゲーム
(CWG、14日まで)、今日になってウエイトリフティング会場の天井タイルが一
部剥がれ落ち、矢継ぎ早の不祥事に出場辞退を表明する英連邦諸国選手が続出し
始めた。ニュージーランドチームなんてそもそもの最初から渋っているし、やば
い事態だ。

                         

ほんと、歩道橋が崩れたと思ったら、今度は競技場の天井が剥がれる事故で、開
催を危ぶむ声まで出てきた。おりしも、首都の観光スポットのひとつ、ジャママ
スジッド・モスク前に停車していた外人旅行者バスへの発砲事件で、二人の韓国
人が重傷を負い、テロ警戒も強まってる昨今。それにしても、開催前でよかった
というべきか。開催中に歩道橋や天井が落ちたら、目も当てられない。赤っ恥を
かくだけでなく、外国選手にけが人が出たら、ただ事では済まされない。インド
政府の面目丸つぶれである。幸いにも今回は軽い怪我ですんだようだが、手抜き
工事のお粗末さには出場国もほとほとあきれ返ったことだろう。

                  

選手村も、英国の競技会委員が調査後、周辺環境の不衛生さ、室内の不潔度・お
粗末さが問題になり、恥の上塗り。とても住めるような環境ではないとまで非難
されたのに、インド側は清潔に対する観念の違いと、なにやらわかったようなわ
からないようなごまかしぶり。デリー政府も、これだけ各界から非難があがっ
ているのに、のんしゃらんというか、なんで自国を責めるの、もっとポジティヴ
になれとのいいざまだ。懸念された洪水は、ヤムナー河の水量が退いたようで今
のところ大丈夫そうだが、デング熱も流行している折、警備面や安全面から、出
場辞退したくなるゲスト選手の気持ちもわからないでもない。

この分では、ほんと開催中止とまではいかずとも、延期になるのではないか。

                                                                      
近年経済発展著しいインドだが、実態はこんなもんである。
前回は中国で模範的だっただけに、比較されると、お粗末さが浮き彫りになる。
何事につけ組織化されず、混沌としているお里がもろ暴露された感じだ。

            

それにしても、与党国民会議派第二期政権は難問山積み。
マンモハン・シン首相もお手上げ状態、国民の失望は強まるばかりだ。
野党からウイークPMと陰口をたたかれるだけあって、シン氏は弱腰。
現実には、ガンジー家の嫁、ソニア・ガンジー・イタリア出生総裁が実権を握っ
ている上、次期首相と目されるソニアの息子ラフールの発言権も強まっているか
ら、ガンジー母子の言いなりなわけだ。そもそもは、首相を辞退したソニアが前
与党政権で大蔵大臣を務めて経済自由化に貢献のあったマンモハン・シン氏を代
わりに抜擢しただけに、配下と変りないわけだ。影の女帝ソニアは、日本で言う
なら、さしずめ小沢のようなもんである。
ソニア&シンのコンビは第一期はうまくいったのだが、シン首相もマダムならず、
お坊ちゃんまでのご機嫌取りに疲れているのではなかろうか。                  

                          

おまけに、今月24日には、ヒンドゥ団体⇔イスラム協会のアヨードヤの土地の攻
防めぐっての所有権争議にも判決が下される。482年前ラム神の生誕地で、ヒン
ドゥ寺院が建っていたといわれるいわく因縁つきの土地だ。ムスリムの侵入で寺
院が破壊され、バブリマスジッド・モスクが建立された経緯があったらしい。八
年前、ヒンドゥ暴徒によるモスク破壊事件が起こり、一挙にヒンドゥーイスラム
の対立が激化した過去があっただけに、懸念されるところで、判決次第では両宗
派の衝突が再燃、暴動に発展しかねない状況だ。

どうも、スポーツ競技開催時期が悪すぎるようである。

                               

追記/
CWG問題はそもそも、建築工事にまつわる汚職発覚から始まった。
槍玉にあがったのは、Suresh Kalmadi組織員会議長。
喧々囂々の非難の嵐にさらされていたが、首はつながった。
ネットでは、カルマディ議長が首吊り自殺しようとしたところ、天井が落ちてき
たとのジョークまで流布していた。天井タイルが剥がれ落ちた欠陥工事に引っ掛
けているのである。
インドでは首吊りはわりとポピュラーな自殺手段で、三枚羽天井扇風機にサリー
などを引っ掛けて敢行、成功度は高い。
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インドの悠久ペースで

2010-09-22 00:34:10 | 私・家族・我が安宿
九月体調を崩したことから、のんびり行くことにした。
幸いにも懸案の原稿は初稿をなんとか終えてるし、来月から加筆などの推敲で手
をとられると思うが、ゆっくりペースで行くことにした。
来月にはヨガや、毎夕刻のベンガル海への散歩も復活させたい。

インドという国は元々スローペースの国であるが、日本人のせっかち気性を持ち
合わせる私、24年近く暮らしてもだめ。あわてるこじきはもらいが少ないとわかっ
ていても、馬鹿は死ななきゃ治らないで、いつもせかせかしている。
インド人夫はスローモーなので、少し見習うといいかもしれない。
ちなみに、日印混血息子もせっかちな方だ。

                        

おかげで、逆流性食道炎はだいぶ軽減、まだ軽い吐き気はあり、食事も普段の二
分の一しかとれないけど、食欲も戻ってきた。

食後は医者の弟にアドバイスされたように一時間休憩、食べてすぐ横になるのは
いけないといわれているので、漫然とテレビを見流している。久々に日の落ちた
浜に出たら、波が案外高くてびっくりした。でも、海風が気持ちよかった。空が
高くて斑雲、すっかり秋の気配である。

                    

昨夜は久々にボンド映画も鑑賞した。「The world is not enough」で、前に観
た記憶があったが、ほとんど筋書きを忘れていたので面白かった。ボンドガー
ルはフランス女優のソフィ・マルソーである。若いとき彼女主演のラブストー
リーを観たが、当時のぽっちゃりキュート顔がすっかり成熟して大人の風貌に、
体もぐっとスリムになっていた。さすが女優さんだけあって四十超えてるとは思
えない。ベッドシーンで背中や腰のヌードも出てくるが、カーブが美しく、思わ
ず羨望のため息。

         

ボンドは前のブロスナン。
好みの問題だろうが、なかなか捨てがたい。
クレイグも悪くないが、配給元のMGMが深刻な経営難に陥り、次作が無制限延
期と危ぶまれていると聞く。
ボンドムービーはとにかく文句なしに楽しめる。
ロケーションがいいし、次々変わって飽きない。
息つかせぬアクションシーンの連続も目が離せない。
でも、ブロスナンボンドの方がガジェットが派手、スーパー潜水艦やスーパー
カーなど、さまざまの工夫が凝らされた最新兵器で観衆を楽しませる。

                                   

私見だが、「Quantum of Solace」(慰めの報酬)はいまいちだっただけに、か
えって新鮮に感ぜられた。
クレイグになって、若返り、ナイーヴで傷つきやすい一面も覗かせる人間性も
出てきたが、やはりスーパースパイの非情さも捨てがたい。
クレイグの最新作はベッドシーンもなく、ラストのキスシーンだけである。
やっぱり色気も売り物のセクシースパイなのだから、絡みシーンはほしいとこ
ろだ。

久々にスパイ映画を堪能させてもらった。

                             
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危ぶまれる共和国競技

2010-09-22 00:03:43 | ラッパー子息・音楽ほか芸能
九月に入って、当地プリーは雨がかなり降った。
昨日の午後から晴れたが、お百姓さんにとっては恵みの雨で、雨乞いが功を奏し
たように、ぎりぎりセーフでしおれる一歩手前の作物が生き返ったようだ。
といっても、海岸地帯に限ったことで、奥地の西部オリッサは依然日照り続きだ。

                                     

おりしも、北西インドのウッタラカンド州は洪水で、七十名の死者が出た。
ヨガで有名な聖地リシケシ、ハリドワール、山間の避暑地アルモラなどが被害を
受けたようで、イタリア生まれのガンジー家の嫁ソニア・ガンジー与党総裁(暗
殺されたラジヴ・ガンジー元首相の未亡人)は、ヘリコプター視察に繰り出した。
私もそのどれも過去訪ねて楽しかった観光地だけに、憂慮している。

閑話休題。
CWG(Commonwealth Game)、共和国スポーツ競技を前に、首都デリーの観光地モス
ク、ジャマ・マスジッドで、バイクに乗ったならず者が停車中の外人旅行者用観
光バスに発砲、二人の韓国人旅行者が重傷を負ったことで、米豪政府は渡航自粛
勧告発布。
10月3日開催の影のオリンピックも、汚職事件や、洪水によるデング熱の流行、
このたびの発砲事件で、オーストラリアの選手の中には警備と健康上の理由から
辞退する者も出てきた。
前途多難である。

           

おまけに、今日になって建築中の歩道橋が崩れ落ち、23名の労務者が負傷した。
洪水で工事が遅延、デリー政府は戦時下体制にも等しく、躍起になって労働者の
尻をたたいているのだ。急げばそれだけ手抜きが心配される。
踏んだり蹴ったりである。
土台インドが開催地というのが少し無理があるような気がする。
インフラ整備が整ってないので、開催が決まって以降、すわっとばかりつけ刃的
に美化運動や建築促進、スラムが外人旅行者に目に付かぬよう退却させたり、ポ
ピュラーな交通手段であるオートリキシャ(三輪車)を新車化したり、警官にに
わか英語を教え込んだりと、大変である。普段から行政がしっかりやっておけば
いいものを、この期に及んでそれっと限られた期間でやっつけ仕事、無理がかか
ることはいうまでもない。

                      

果たして成功するんだろうか。
これで無事終了したら、またぜーんぶ忘れて元の木阿弥じゃないか。
それでも、街がきれいになるというのはいいことだけど。
CWG効果てきめん。

         

株が2008年1月来の快挙、20000ポイント台を突破した。
リーマンショックのあおりを受けて暴落、低迷していたけど、二年で盛り返す底力。
すごい
急落したとき買っておくべきだったと、悔やんでも後の祭り。
これまでの最高は21000台だが、この調子だといくんじゃないか。
もしかして、過去最高値を記録するかも。
インド株はお買い得である。
ただし今買うと、高いけどね。



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インドのやぶ医者

2010-09-18 22:44:29 | 私・家族・我が安宿
金沢で内科医をしている弟からメールが来て、病名が判明した。
この二週間以上、胃酸過多、喉・食道のつかえ、げっぷ、吐き気に悩まされ、食
事も思うようにとれなかったのだ。

逆流性食道炎、胃の噴門が緩み、胃酸が食道へと逆流するため起こる症状だ。
ストレス、早食い、不規則な生活などが原因。タイプを打つとき背を丸めるので、
姿勢の悪さも食道に負担になるようだ。
さすが、名医のわが弟。
何せ、金沢一の私立総合病院で内科医長を務める辣腕医師だ。
医者不足で傘下の医者は若手か年寄りのみで、弟が一手に引き受けているだけに、
大勢の患者さんから頼りにされている。

                     

身内自慢、ご容赦いただきたい。
というのも、当地の医者のやぶさ加減にほとほと呆れ返ったからである。
胆石が原因とのたまったのだ。その胆石というのも、診察後肝臓がどうのこうの
と言ったので、私には胆石がありますと答えたのを、もっけの幸いとばかりこじ
つけたようなもんである。挙句に手術まで勧める始末。
弟によれば、私の胆石はサイレントストーンといって、胆嚢は正常だけに無症状
のものなのだそうだ。すなわち手術は不要とのこと。胆石だとかなりの上腹部痛
を伴うらしいが、私にはそれもない。背中が痛いが、これは食道炎の症状でもあ
る。
遠方の弟は直接私を診察したわけでなく、メールで症状を訴えたのみなのに、す
かさず病名を言い当てた。
ネットでチェックして、私自身も大いに納得させられた。

ああ、それにしても、インドの町医者はこの程度の症状さえ正確に診断できない
とは情けない。強い抗生物質さえ処方しておけば事足りると思っているこの医者
が、メディスンスペシャリストとは。これまで散々いい加減なことを言われてき
たため、どの道信用はしてなかったけど、ここにいたって心底あきれ返ったとい
う感じだ。当地は田舎だから、なおさら。州都も毛の生えた程度だが。都会には
最新設備の整った病院があるが、ニューデリー耐性菌の院内感染が怖いし。ス
ウエーデンからの旅行者が整形手術を受けてバクテリアを持ち帰り、抗生物質が
効かずに死亡した事件だ。

              

来週半ばには、弟から制酸剤と制吐剤が届くことになっている。
ありがたや。
インドの医者の薬に変えてから、急に疲労が出て横になることが多く、食事も一
日少量二回がやっとという状況だったのだ。
身内に医者がいるというのは、ほんとなんてありがたいのだろう。

                                  

読者の皆様にもいろいろご心配おかけしました。
弟が送ってくれる薬はよく効くそうで副作用もなく、すぐ治るだろうとのこと、
それだけによくなったからと言って決して無理はしないようにとのアドバイス。
食後は一時間休憩し、横になるよりも起き上がっていたほうがいいと言われた。
食べながらタイプしていた私は大いに反省。あと、寝るとき枕を高めにして頭を
やや持ち上げると、症状が楽になるそうだ。柔らかいクッションを枕の上に置い
てトライしてみたが、確かに楽になる。
このほか、ネットによると、牛乳、卵、チューインガムも症状を和らげるのにい
いそうだ。今日早速ミルクを飲んだら、一時しのぎだが、食道のつかえがおりた。
今はガムをくちゃくちゃやってる。唾液は弱アルカリ性なので、胃酸によいそうな。

来月はまた元通りバンバン元気になって、楽しいブログを送らせていただきます。
このところ病気の話ばかりで、ごめんなさい。

                        

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